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第2部 森と花の国『マナストリア聖華国』 第4章 ミラーシア湖の整備
32. ミラーシア湖周辺調査
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翌朝、朝食を食べ終わるとあたしとエリスはヘファイストスとティターニアに乗ってミラーシア湖の探索に出かけた。
上空から見るとミラーシア湖は本当に弓形の湖で北の方から水が流れ込み、左右に分かれて右側はすぐに川となって出ていき、左側は大きな湖を形成している。
形として弓の弦を張る部分が東と南東方面に来ていて、一番太いところが北西側にある、そんな感じなんだけど……うまく伝わるかな?
低いところに降りて湖の水を観察すれば、一番水深が深いであろうあたりでも底が見えるほど水が透き通っている。
魚も生息していて生態系は豊かそう。
この地方では川魚しか食べる風習はないし、どんな魚が住んでいるのかは気になるところだね。
周囲の森は様々な花で彩られていた。
昨日、エリスが言っていたとおりブロッサム、つまり木の上に咲く花が見頃のようだ。
これも赤系をメインに様々な色のグラデーションが楽しめていい感じである。
最後は陸地に生息しているモンスターについて。
これはヘファイストスのレーダーで調べてもらったけれど、本当にまばらにしか生息していないようだ。
大きなコロニーをなすこともなく、小さな集団で細々と生きている感じがする。
そもそも、彼らの餌はなになんだろう?
見た限り肉食系のモンスターなんだけど、この辺は人も近づかないし、野生動物もあんまり見かけないから餌になるものが少ないような……。
とにかく、午前中に調べた限りだとそんな感じ。
不自然なまでに自然が整っている、そんな印象を受ける。
エリスも昔からそれは疑問に感じていたらしいが、ずっとこれが当たり前なのでいつの間にか気にならなくなっていたらしい。
そこもまた不思議なものだ。
とにかく、この湖には何かがある。
ルインハンターとしての勘があたしにそう感じさせるのだ。
お宝があったとしてもそれは取り外さずに厳重に封印しなくちゃいけないけど、原因は調べておかなくちゃね。
お昼休みを挟んであたしたちは霊獣が住んでいるという島に向かう。
そこは湖のサイズから考えると本当にちっぽけなサイズの島。
でも、そこから伝わってくる威圧感は半端じゃない。
これってドラゴン、それも最上位ドラゴンクラスじゃない!?
「エリス、これって……」
「大丈夫ですよ。霊獣様の勘気に触れなければ問題ありません」
「ならいいんだけど……」
エリスと一緒に島へと降り立ち、そのままヘファイストスたちに乗って歩くこと少し。
ちょっとだけ標高の高い山が見えてきた。
……あれ?
外から見たとき、こんな山あったっけ?
そう考えていたら、あたりが急に暗雲に閉ざされ、空から1匹の龍が降りてきた。
龍!?
アークドラゴン級!?
あたしとヘファイストスはとっさに臨戦態勢をとるけれど、エリスとティターニアはやんわりとそれをいさめた。
「お待ちください、アウラ様。あのお方がこの湖の支配者、水龍様です」
「あれがこの湖の支配者……」
なるほど、そりゃモンスターも近寄らないし水もきれいなわけだ。
水龍ってことは浄化能力に長けているだろうし、水関係のことを操るのはもっとも得意としていること。
樹木や草花に活力を与え、植物系モンスターには毒になる水をこの地域一帯に広めるなんて朝飯前だろうし、肉食系のモンスターだってまともに暮らせないだろう。
雑色系のモンスターも、この土地にある果物や草を食べると毒になるんじゃないかな?
『よく来たな、エリクシール。そこの娘は?』
「お久しぶりでございます、水龍様。こちらは今後、この湖一帯を治めることになる管理者のアウラ様です」
『ほほう。王家はこの地を手放したか』
「はい。アウラ様ならば無理な開発などはしないであろうと想定済みで」
『アウラと言ったな。お主はこの地をどうするつもりだ?』
この地をどうするか……。
どうしようかな?
「えーっと、まずはあたしや使用人たちが暮らすための屋敷は建てる。それ以外はその時の状況によって相談、じゃダメ?」
『無理な開発をするつもりはないと?』
「あたしだって龍とは戦いたくないよ。それに、この湖を正常に保っているのってあなたのおかげでしょう? あなたがいなくなったら湖があふれたり形が変わったりしない?」
『なるほど、そこまで考えが回っているなら話は早い。私がいなくなれば、いずれこの土地は穢れモンスターの住処になるだろう。それはお互い得をしないだろう?』
「ええ、あたしの望む形ではないわね」
『ならばお互い協力し合ってこの土地を管理していこうではないか。お主も長命種ならば話ができそうだ』
ふむ、確かに白天使族の寿命ってバカみたいに長いからね。
あたしが生涯暮らす土地に定めてしまえば、あちらもあたしと交渉するだけで済むのか。
お互い手っ取り早いと。
悪くないじゃない。
あたしは開発の許可を取りやすくってモンスターのいないきれいな環境が手に入る。
水龍はあたしと交渉するだけで穏やかな環境を維持できる。
あたしの方が得している気がするけれど、あっちが持ちかけた交渉だし気にしないでおこう。
「いいわ。お互い協力してこの土地を管理していきましょう。さっきも言ったけど、まずあたしが住む家を建てたいの。その許可はもらえる?」
『よかろう。湖の外周部になら許す。場所が決まったら教えてもらいたい』
「わかった。それじゃその時に」
『うむ。その時に』
水龍が天に帰っていくと暗雲も晴れ、明るい日差しが戻ってきた。
水龍様の加護がある土地なら、悪さをしようとするモンスターは滅多なことじゃ出てこないよね。
「……水龍様とはあんな簡単に交渉をしてくださる方でしたか」
「あれ? エリスの時は違ったの?」
「私は別荘を建てるときに交渉いたしましたが、かなり苦労いたしました。いろいろと貢ぎ物を用意したのですが……」
「それがよくなかったんじゃない? 湖の管理に邪魔だから」
「……なんだか釈然としません」
少しふくれっ面のエリスを連れて彼女の別荘まで戻る。
さて、次はあたしのお屋敷を建てる場所探しかな。
どうせなら景観がいい場所がいいなぁ。
上空から見るとミラーシア湖は本当に弓形の湖で北の方から水が流れ込み、左右に分かれて右側はすぐに川となって出ていき、左側は大きな湖を形成している。
形として弓の弦を張る部分が東と南東方面に来ていて、一番太いところが北西側にある、そんな感じなんだけど……うまく伝わるかな?
低いところに降りて湖の水を観察すれば、一番水深が深いであろうあたりでも底が見えるほど水が透き通っている。
魚も生息していて生態系は豊かそう。
この地方では川魚しか食べる風習はないし、どんな魚が住んでいるのかは気になるところだね。
周囲の森は様々な花で彩られていた。
昨日、エリスが言っていたとおりブロッサム、つまり木の上に咲く花が見頃のようだ。
これも赤系をメインに様々な色のグラデーションが楽しめていい感じである。
最後は陸地に生息しているモンスターについて。
これはヘファイストスのレーダーで調べてもらったけれど、本当にまばらにしか生息していないようだ。
大きなコロニーをなすこともなく、小さな集団で細々と生きている感じがする。
そもそも、彼らの餌はなになんだろう?
見た限り肉食系のモンスターなんだけど、この辺は人も近づかないし、野生動物もあんまり見かけないから餌になるものが少ないような……。
とにかく、午前中に調べた限りだとそんな感じ。
不自然なまでに自然が整っている、そんな印象を受ける。
エリスも昔からそれは疑問に感じていたらしいが、ずっとこれが当たり前なのでいつの間にか気にならなくなっていたらしい。
そこもまた不思議なものだ。
とにかく、この湖には何かがある。
ルインハンターとしての勘があたしにそう感じさせるのだ。
お宝があったとしてもそれは取り外さずに厳重に封印しなくちゃいけないけど、原因は調べておかなくちゃね。
お昼休みを挟んであたしたちは霊獣が住んでいるという島に向かう。
そこは湖のサイズから考えると本当にちっぽけなサイズの島。
でも、そこから伝わってくる威圧感は半端じゃない。
これってドラゴン、それも最上位ドラゴンクラスじゃない!?
「エリス、これって……」
「大丈夫ですよ。霊獣様の勘気に触れなければ問題ありません」
「ならいいんだけど……」
エリスと一緒に島へと降り立ち、そのままヘファイストスたちに乗って歩くこと少し。
ちょっとだけ標高の高い山が見えてきた。
……あれ?
外から見たとき、こんな山あったっけ?
そう考えていたら、あたりが急に暗雲に閉ざされ、空から1匹の龍が降りてきた。
龍!?
アークドラゴン級!?
あたしとヘファイストスはとっさに臨戦態勢をとるけれど、エリスとティターニアはやんわりとそれをいさめた。
「お待ちください、アウラ様。あのお方がこの湖の支配者、水龍様です」
「あれがこの湖の支配者……」
なるほど、そりゃモンスターも近寄らないし水もきれいなわけだ。
水龍ってことは浄化能力に長けているだろうし、水関係のことを操るのはもっとも得意としていること。
樹木や草花に活力を与え、植物系モンスターには毒になる水をこの地域一帯に広めるなんて朝飯前だろうし、肉食系のモンスターだってまともに暮らせないだろう。
雑色系のモンスターも、この土地にある果物や草を食べると毒になるんじゃないかな?
『よく来たな、エリクシール。そこの娘は?』
「お久しぶりでございます、水龍様。こちらは今後、この湖一帯を治めることになる管理者のアウラ様です」
『ほほう。王家はこの地を手放したか』
「はい。アウラ様ならば無理な開発などはしないであろうと想定済みで」
『アウラと言ったな。お主はこの地をどうするつもりだ?』
この地をどうするか……。
どうしようかな?
「えーっと、まずはあたしや使用人たちが暮らすための屋敷は建てる。それ以外はその時の状況によって相談、じゃダメ?」
『無理な開発をするつもりはないと?』
「あたしだって龍とは戦いたくないよ。それに、この湖を正常に保っているのってあなたのおかげでしょう? あなたがいなくなったら湖があふれたり形が変わったりしない?」
『なるほど、そこまで考えが回っているなら話は早い。私がいなくなれば、いずれこの土地は穢れモンスターの住処になるだろう。それはお互い得をしないだろう?』
「ええ、あたしの望む形ではないわね」
『ならばお互い協力し合ってこの土地を管理していこうではないか。お主も長命種ならば話ができそうだ』
ふむ、確かに白天使族の寿命ってバカみたいに長いからね。
あたしが生涯暮らす土地に定めてしまえば、あちらもあたしと交渉するだけで済むのか。
お互い手っ取り早いと。
悪くないじゃない。
あたしは開発の許可を取りやすくってモンスターのいないきれいな環境が手に入る。
水龍はあたしと交渉するだけで穏やかな環境を維持できる。
あたしの方が得している気がするけれど、あっちが持ちかけた交渉だし気にしないでおこう。
「いいわ。お互い協力してこの土地を管理していきましょう。さっきも言ったけど、まずあたしが住む家を建てたいの。その許可はもらえる?」
『よかろう。湖の外周部になら許す。場所が決まったら教えてもらいたい』
「わかった。それじゃその時に」
『うむ。その時に』
水龍が天に帰っていくと暗雲も晴れ、明るい日差しが戻ってきた。
水龍様の加護がある土地なら、悪さをしようとするモンスターは滅多なことじゃ出てこないよね。
「……水龍様とはあんな簡単に交渉をしてくださる方でしたか」
「あれ? エリスの時は違ったの?」
「私は別荘を建てるときに交渉いたしましたが、かなり苦労いたしました。いろいろと貢ぎ物を用意したのですが……」
「それがよくなかったんじゃない? 湖の管理に邪魔だから」
「……なんだか釈然としません」
少しふくれっ面のエリスを連れて彼女の別荘まで戻る。
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