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第4章:夢幻泡影
第45話 夢の終わり
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それから一か月、私たちの共同生活は続いた。
そしてある日の朝、その生活は終わりを告げることになる。
早朝に騎士がやってきて、一通の手紙をお父さんに渡していた。
お父さんはその手紙に目を通すと、騎士に何かを伝えているようだった。
騎士は頷いた後、来た道を戻っていった。
「お父さん、なんだったの?」
「エルメーテ公爵から『戻ってきて欲しい』と言われた。
おそらく王都で動きがあったのだろう。
支度をしたら出発をするぞ」
「えっ! そんなに急ぎの用事なの?!」
「なるだけ早く、ということだったからな。
――アンリ、お前は馬車に乗ってきているのか?」
アンリが頷いた。
「四人乗りの馬車だ、問題はない」
お父さんが頷き返した。
「私は村長と話をしてくる。カタリーナ、お前は近所の人に畑をお願いしてきてくれ。
シトラスとアンリは、荷物をまとめて待機していろ」
お父さんは手早く朝食を胃に納めると、さっさと家の外へ出ていってしまった。
私たちも朝食を済ませた後、言われた通りに支度を始めた。
とはいえ、私たちが持ってきた荷物は少ない。
支度はあっという間に終わり、私とアンリは部屋の中で、時間を潰していた。
「あーあ、里帰りも終わりか。
村娘のシトラスも、旅人のアンリも、今日でおしまいだね」
アンリが苦笑を浮かべていた。
「私の長かった精神修養の時間も、これでおしまいだ。
あれほど言ったのに、お前の無防備さは変わらなかったな」
私は唇を尖らせた。
「だから、無理なものは無理!」
今さらアンリを警戒しろとか言われても、五年間兄妹としてべったりと生活してきたんだよ?
他の男性ならまだしも、アンリを男性として警戒するなんて、私にはできないよ。
私は荷物の中のドレスに目を落とした。
あの日、ここに連れ帰られた時に着ていたドレスだ。
侍女たちが居ないので、今は着ることが出来なかった。
仕方なく、戻る時は今着ている村娘の普段着だ。
私はドレスを撫でてから、ぽつりとつぶやく。
「では、シトラス・ファム・エストレル・ミレウス・エルメーテに戻ると致しましょうか。
これで準備は完了ですわ」
「では私も、アンリ・デディオム・エルメーテに戻るとしよう。
――だがシトラス、一つだけ頼みを聞いてくれるだろうか」
私はきょとんとして小首を傾げた。
「何かしら? お兄様」
「その、『お兄様』というのを、改めてはくれないか。
ここで呼んでいたようにアンリと、そう呼んで欲しい」
それは、貴族の慣習からかけ離れた要求だ。
少なくとも妹が兄を呼び捨てるなんて、高位貴族の世界で見聞きしたことはない。
きっとそれは、社交界でも目立ち、噂が立つだろう。
「それでもまだ、アンリと呼んで欲しいのかしら」
アンリ兄様は困ったように微笑んでいた。
「シトラスから『兄』と呼ばれる苦痛を、改めて味わった。
もうそれに耐えられる気がしない」
こらこら、精神修養とやらで鍛えた精神力は、どこに行ったんだい?
「それで生まれる噂は、私やお兄様の将来を左右しかねませんわ。
軽率にそのような行動を認めることなんて、私にはできません」
アンリ兄様が視線を落として考え込んでいた。
「……なぁシトラス。お前は公爵家に戻り、再び戦っていけると、もう自分は大丈夫だと、そう思えるか?」
私は少し考えてみた。
この夏の思い出――お父さんやお母さん、旅人のアンリと過ごした時間。
ゆったりとして、優しくて、心が温かくなる日々だった。
私が求めてやまなかったものがここにあったと、感じることが出来たのだ。
「ええ、もう大丈夫ですわ。
私は、前回の人生で知ることが出来なかった、愛する人と穏やかに暮らす夢を見ることが出来ました。
この夢の記憶があれば、どんな家に嫁いでも戦っていける気がします」
私の微笑みを、アンリ兄様は眩しそうに目を細めて見つめていた。
****
エルメーテ公爵邸に戻ると、私たちはすぐに応接間に呼ばれた。
人払いされた応接間で、エルメーテ公爵――お父様が、静かに告げる。
「静養の邪魔をしてすまなかった。
だが聖女の存在がどうしても必要になった。
私の力不足を、申し訳なく思う」
私は首を横に振った。
「お父様は充分に国家に尽くしておられますわ。
私の力が必要ならば、私はいつでも前に出ます――それで、何がありましたの?」
お父様が深刻な表情で私に応える。
「まず一つ。陛下の様子がおかしい。
攻撃的な言動を繰り返し、放置しておくと隣国へ宣戦布告をしかねない。
現在は軟禁状態にして言動を封じているが、このままそれを続ける訳にも行かない」
攻撃的な言動? あの陛下は、暗愚ではあるけれど陽気で楽天家な男だったはず。
決して凶暴な人間では……ああでも、気に入らない人間はすぐに処刑してしまう男でもあったか。
私は眉をひそめて尋ね返す。
「それは突然変化があったと、そういうことなのですか?
ラファエロ殿下を失って以降の陛下は、どういう状況だったのでしょう」
「ここ最近、急に言動が過激になられた。
それまでは中立派以外の貴族を見ると、憎しみを込めた目で睨み付ける程度だった。
宰相とシトラス、二人を恨んでいたからな。それ自体は仕方のないことだろう」
憎しみのあまり、錯乱してしまったということなのだろうか。
国家元首がそんな状況では、外交でも内政でも問題が出る。
勝手に国外に出向いて宣戦布告なんてされたらた大事だ。
国内の大きな場で同様の発言をしても、不要な軋轢を生むだろう。
「二つ目。陛下のように言動が攻撃的になる人間が、王都で増えている。
王都の外でも、少しずつ報告が増えていっているようだ。
平民であれば兵士が取り押さえ、牢屋に入れることで対処はできる。
だが貴族――それも領主にも、その徴候が出始めた。
放置していると、内乱状態に陥りかねない」
何が起こってるというのだろう。
民衆や貴族に何かが起こっているということだけはわかるけど……。
それに内乱はまずい。それは魔神復活につながる道だ。必ず阻止しないと。
「そして三つ目――」
まだあるの?!
「近頃、聖水の偽物が出回っているらしい。
お前が里帰りをしてから一か月が経った。
在庫は既にないはずだ。
だというのに、聖女の聖水が出回っているようなんだ」
「その偽物は、どういう代物なのですか?
ただの水を聖水と偽って売っていると、そういうことなのでしょうか」
「まだ現物を確保できてはいない。
だがそれを飲むと、精力が増強して情交で快感が増すらしい。
好色家の貴族共の間で、密かに情報がやりとりされているようだ。
私の元にはまだ、その噂がわずかに入っているだけの段階だ」
「……そんな代物を聖水と偽るなど、聖神様を冒涜してますわ。
決して許してはなりません。
その水の正体はなんだと思いますか」
「ウェストニア王国で流通している違法薬物に、類似の効能を持った物がある。
それが密かに流通しているのではないかと見ている」
つまり、違法薬物の密売だ。
よりにもよって、それを聖水として偽るだなんて……私や聖神様に喧嘩を売っているようなものだ。
「以上三点は早急に対策が必要だと判断した。
凶暴性が増した人間は、もしかすると聖女の奇跡で元に戻すことが出来るかもしれない。
偽の聖水に関しては、シトラスが直接『そのようなものは聖水ではない』と宣言をして欲しい。それをもって違法薬物として取り締まろうと思う」
私はしっかりと頷いた。
「ええ、まずは偽の聖水から片付けてしまいましょう。
私が王都の聖教会で宣言すれば、それだけで反逆罪を適用できますわ」
静養明けのお仕事、キリキリとやってみようか!
そしてある日の朝、その生活は終わりを告げることになる。
早朝に騎士がやってきて、一通の手紙をお父さんに渡していた。
お父さんはその手紙に目を通すと、騎士に何かを伝えているようだった。
騎士は頷いた後、来た道を戻っていった。
「お父さん、なんだったの?」
「エルメーテ公爵から『戻ってきて欲しい』と言われた。
おそらく王都で動きがあったのだろう。
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「えっ! そんなに急ぎの用事なの?!」
「なるだけ早く、ということだったからな。
――アンリ、お前は馬車に乗ってきているのか?」
アンリが頷いた。
「四人乗りの馬車だ、問題はない」
お父さんが頷き返した。
「私は村長と話をしてくる。カタリーナ、お前は近所の人に畑をお願いしてきてくれ。
シトラスとアンリは、荷物をまとめて待機していろ」
お父さんは手早く朝食を胃に納めると、さっさと家の外へ出ていってしまった。
私たちも朝食を済ませた後、言われた通りに支度を始めた。
とはいえ、私たちが持ってきた荷物は少ない。
支度はあっという間に終わり、私とアンリは部屋の中で、時間を潰していた。
「あーあ、里帰りも終わりか。
村娘のシトラスも、旅人のアンリも、今日でおしまいだね」
アンリが苦笑を浮かべていた。
「私の長かった精神修養の時間も、これでおしまいだ。
あれほど言ったのに、お前の無防備さは変わらなかったな」
私は唇を尖らせた。
「だから、無理なものは無理!」
今さらアンリを警戒しろとか言われても、五年間兄妹としてべったりと生活してきたんだよ?
他の男性ならまだしも、アンリを男性として警戒するなんて、私にはできないよ。
私は荷物の中のドレスに目を落とした。
あの日、ここに連れ帰られた時に着ていたドレスだ。
侍女たちが居ないので、今は着ることが出来なかった。
仕方なく、戻る時は今着ている村娘の普段着だ。
私はドレスを撫でてから、ぽつりとつぶやく。
「では、シトラス・ファム・エストレル・ミレウス・エルメーテに戻ると致しましょうか。
これで準備は完了ですわ」
「では私も、アンリ・デディオム・エルメーテに戻るとしよう。
――だがシトラス、一つだけ頼みを聞いてくれるだろうか」
私はきょとんとして小首を傾げた。
「何かしら? お兄様」
「その、『お兄様』というのを、改めてはくれないか。
ここで呼んでいたようにアンリと、そう呼んで欲しい」
それは、貴族の慣習からかけ離れた要求だ。
少なくとも妹が兄を呼び捨てるなんて、高位貴族の世界で見聞きしたことはない。
きっとそれは、社交界でも目立ち、噂が立つだろう。
「それでもまだ、アンリと呼んで欲しいのかしら」
アンリ兄様は困ったように微笑んでいた。
「シトラスから『兄』と呼ばれる苦痛を、改めて味わった。
もうそれに耐えられる気がしない」
こらこら、精神修養とやらで鍛えた精神力は、どこに行ったんだい?
「それで生まれる噂は、私やお兄様の将来を左右しかねませんわ。
軽率にそのような行動を認めることなんて、私にはできません」
アンリ兄様が視線を落として考え込んでいた。
「……なぁシトラス。お前は公爵家に戻り、再び戦っていけると、もう自分は大丈夫だと、そう思えるか?」
私は少し考えてみた。
この夏の思い出――お父さんやお母さん、旅人のアンリと過ごした時間。
ゆったりとして、優しくて、心が温かくなる日々だった。
私が求めてやまなかったものがここにあったと、感じることが出来たのだ。
「ええ、もう大丈夫ですわ。
私は、前回の人生で知ることが出来なかった、愛する人と穏やかに暮らす夢を見ることが出来ました。
この夢の記憶があれば、どんな家に嫁いでも戦っていける気がします」
私の微笑みを、アンリ兄様は眩しそうに目を細めて見つめていた。
****
エルメーテ公爵邸に戻ると、私たちはすぐに応接間に呼ばれた。
人払いされた応接間で、エルメーテ公爵――お父様が、静かに告げる。
「静養の邪魔をしてすまなかった。
だが聖女の存在がどうしても必要になった。
私の力不足を、申し訳なく思う」
私は首を横に振った。
「お父様は充分に国家に尽くしておられますわ。
私の力が必要ならば、私はいつでも前に出ます――それで、何がありましたの?」
お父様が深刻な表情で私に応える。
「まず一つ。陛下の様子がおかしい。
攻撃的な言動を繰り返し、放置しておくと隣国へ宣戦布告をしかねない。
現在は軟禁状態にして言動を封じているが、このままそれを続ける訳にも行かない」
攻撃的な言動? あの陛下は、暗愚ではあるけれど陽気で楽天家な男だったはず。
決して凶暴な人間では……ああでも、気に入らない人間はすぐに処刑してしまう男でもあったか。
私は眉をひそめて尋ね返す。
「それは突然変化があったと、そういうことなのですか?
ラファエロ殿下を失って以降の陛下は、どういう状況だったのでしょう」
「ここ最近、急に言動が過激になられた。
それまでは中立派以外の貴族を見ると、憎しみを込めた目で睨み付ける程度だった。
宰相とシトラス、二人を恨んでいたからな。それ自体は仕方のないことだろう」
憎しみのあまり、錯乱してしまったということなのだろうか。
国家元首がそんな状況では、外交でも内政でも問題が出る。
勝手に国外に出向いて宣戦布告なんてされたらた大事だ。
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「二つ目。陛下のように言動が攻撃的になる人間が、王都で増えている。
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「まだ現物を確保できてはいない。
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私の元にはまだ、その噂がわずかに入っているだけの段階だ」
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決して許してはなりません。
その水の正体はなんだと思いますか」
「ウェストニア王国で流通している違法薬物に、類似の効能を持った物がある。
それが密かに流通しているのではないかと見ている」
つまり、違法薬物の密売だ。
よりにもよって、それを聖水として偽るだなんて……私や聖神様に喧嘩を売っているようなものだ。
「以上三点は早急に対策が必要だと判断した。
凶暴性が増した人間は、もしかすると聖女の奇跡で元に戻すことが出来るかもしれない。
偽の聖水に関しては、シトラスが直接『そのようなものは聖水ではない』と宣言をして欲しい。それをもって違法薬物として取り締まろうと思う」
私はしっかりと頷いた。
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