25 / 33
第6章:未来の予感
25.
しおりを挟む
伸二がニヤリと笑って真理に近づいて行く。
「久しぶりだな? 二年振りじゃないか?」
「……そうね。何か用?」
伸二が机に手をついて、真理の顔を覗き込んだ。
「つれないことを言うなよ。
こうして出会ったのも運命だと思わないか?」
真理は苛立ちながら応える。
「その運命は別の子に感じてくれないかしら。
なに? 前の彼女に振られでもしたの?」
伸二が真理の肩に手を置いて告げる。
「俺は気付いたんだ。
『あいつは運命の相手じゃない』ってな。
やっぱり俺には真理しかいねーんだよ」
真理が伸二の手を払いのけて告げる。
「いい加減にして。
浮気した挙句に振られて寄りを戻そうとか、頭腐ってるんじゃないの?」
真理が立ち上がると、伸二がさらに真理に詰め寄った。
真理の手頸を伸二が掴み、引き寄せる。
「いいから俺と来いよ。もう後悔はさせないからよ」
伸二の肩を、拓海が笑顔で掴んだ。
「あんた、僕の真理に何か用かな?
あまりなれなれしくしてほしくないんだけど」
伸二が眉をひそめて拓海をにらんだ。
「お前こそ真理のなんだ?
こっちは忙しい。坊ちゃんはあっちに消え失せろ」
拓海は構わずもう片方の手で、真理の手を掴む伸二の手を引き剥がした。
「僕の大切な人に、汚い手で触らないでくれるかな?」
信じられない力で手首を締めあげてくる拓海の顔を、伸二は顔をしかめて睨み付ける。
「――てめぇ、何もんだ?!」
拓海は冷淡な微笑みで応える。
「あんたが知る必要はないさ。
ここじゃ客に迷惑になる。
少し表で話をしようじゃないか」
呆然とする真理の前で、拓海は伸二を外に押し出していく。
拓海がすれ違いざまに真理に告げる。
「先に海に戻っていて」
そう言い残し、拓海は伸二を連れ、人並の中に消えていった。
真理は消えた拓海の背中を見ながらぼんやりとしていた。
――『僕の大切な人』って。
拓海が残した言葉で胸を熱くした真理は、しばらくその場にたたずんでいた。
****
真理は海の家を出たあと、辺りを見回して拓海を探してみた。
だが混雑した海水浴場で、彼の姿を見つけることはできなかった。
小さく息をついたあと、真理は綾女たちの元へ合流していく。
綾女が真理を見つけ、手を振って声をかける。
「真理ー! こっちこっち!」
真理は弱々しい笑顔を浮かべ、綾女に近づいて行った。
浅瀬で遊ぶ真理や綾女は、何度かナンパにひっかかっていた。
その都度、遠くから直也が猛スピードで近づいてきては、ナンパ男たちを追い払っていた。
綾女がニコリと微笑んで直也に告げる。
「毎回、悪いわね」
「気にするな! 同じシェアハウスの仲間だろう!」
豪快に笑いながら、直也は海に戻り、泳いでいた。
真理が綾女に尋ねる。
「直也さん、どうしてあんなに早く駆け付けられるの?」
「あれで豆なのよ、彼。
泳ぎながら、ずっとこっちを見てるの。
器用なものよね」
瞳はひとり、肩を落としていた。
「なんで私だけ……一度も声をかけられないの」
綾女が明るい声で瞳の肩を叩いた。
「気にしたら負けよ?
ナンパ男に持てても、良いことなんてないでしょ?」
「それはそうだけど……」
真理がクスリと笑って告げる。
「ねぇ、直也さんたちと泳がない?」
「んー、そうね。少し泳ぎましょうか」
「いいよー」
真理たち三人は、混み合う海水浴場の中で直也たちと合流し、海を堪能していった。
****
日が暮れる頃、真理たちのもとに拓海が合流してきた。
「ごめん、ちょっと遅くなっちゃった」
拓海の顔を見た真理の顔が青ざめる。
顔のあちこちが腫れあがり、口から血を流した跡があった。
それでも微笑む拓海に、真理があわてて駆け寄って行く。
「まさか、伸二が?!」
拓海が優しく微笑んで応える。
「なんでもないよ。真理は気にしないで」
直也が豪快に笑いながら告げる。
「海に来てまでやんちゃしたのか?!
そろそろ日が暮れるぞ! ホテルに帰るか!」
仲間たちが声を上げ、海から上がって更衣室に向かった。
水着から着替えながら、真理は落ち込んで肩を落としていた。
綾女が真理の肩に触れて告げる。
「何があったか知らないけど、拓海さんなら大丈夫よ。
彼、体は頑丈だから」
「そういう問題じゃ……」
瞳がのたのたと着替えながら告げる。
「拓海さんが『なんでもない』って言ってたんだから、信じてあげれば?
真理が気にする方が、よっぽど拓海さんが落ち込むよ」
「うん……」
着替え終わった仲間たちが、更衣室の外で合流する。
拓海は真理の手を固く握りながら、黙ってホテルまで歩いて行った。
****
ホテルのレストランで夕食をとりながら、真理はこっそり拓海を盗み見た。
平気な顔で食事をする拓海は、怪我を気にしている様子はない。
――大丈夫、なのかな。
直也は豪快に酒を飲み、綾女をあきれさせていた。
厚樹も瞳と酒を酌み交わし、マニア談義に花を開かせている。
四人とも、拓海を木に欠けている様子はなかった。
――気にし過ぎなのかな。
真理の肩を、拓海が軽く叩いた。
「食事が終わったら、エントランスで待ち合わせしよう」
きょとんとした顔で真理が尋ねる。
「なんで食後に? どこかに行くの?」
「いいからいいから」
拓海は穏やかな顔で食事を続けていった。
真理は戸惑いながら、レストランの洋食を口にしていった。
「ごちそうさま、お先に」
拓海が立ち上がり、レストランを出ていった。
直也たちは、まだ酒で盛り上がっているようだ。
真理も食事を終え、立ち上がった。
――エントランスって言ってたっけ。
真理はレストランからまっすぐエントランスに向かった。
****
エントランスに拓海の姿はなかった。
真理は辺りを見回し、ロビーの椅子に座る。
五分ほどして、エレベーターから拓海が降りてきた。
真理の元に歩いてきて、耳元で告げる。
「昼間のこと、詳しく知りたいんじゃない?」
「……教えて、くれるの?」
拓海がニコリと微笑んで応える。
「そのままだと、気に病んで楽しくなくなっちゃうでしょ」
拓海が差し出した手を取り、真理は立ち上がった。
二人は手をつないだまま、夜の江の島へと歩いて行った。
海岸に出た二人は、浜辺まで降りていく。
あまり街灯のない場所だが、上弦の月が辺りを照らし出していた。
潮騒が響く中、二人が立てる足音だけが響いて行く。
拓海がぽつりと告げる。
「ちょっと口論になってさ、向こうが殴りかかってきた」
真理が息を飲み、次の言葉を待つ。
「ああ、大丈夫だよ? 僕は手を出してないから。
でも警察を呼ばれちゃってさ。
警察署で、事情を説明してきた」
「……伸二はどうなったの?」
「逮捕されてたから、今頃留置所じゃない?
また近づいてくることがあったら、その時は容赦しないけどね」
真理は言葉を探しながら尋ねる。
「なんで……口論になったの?」
「ちょっと腹の立つことを言ってきたから、ちょっと挑発しちゃった。
僕もまだまだ、子供っぽいよね」
明るく笑う拓海の顔を、真理は不安な気持ちで見つめていた。
元カレのせいで拓海が怪我をした――それは間違いないのだから。
拓海が優しく笑いながら告げる。
「そんなに気にしないでよ。
それより、手を出して?」
「え? こう?」
拓海がパーカーのポケットから何かを取り出した。
真理が差し出した右手の上に、その何かを乗せる。
「――これって?!」
上品な四角い小箱をみて、真理の胸が高鳴った。
「開けてみて?」
拓海の言葉に、真理は小さくうなずいた。
青い小箱をあけると、予想通りの物がそこに鎮座していた。
辰巳が真理の手の上にある銀色のリングを手に取り、真理の左手にはめていく。
「遅くなってごめんね。
――僕と結婚してくれますか。
嫌なら海に投げ捨てて」
真理は首を横に振りながら、左手の薬指にはまった輝きを見つめた。
サファイアが輝く銀のリングが、確かにそこにある。
真理は涙を流しながら拓海に告げる。
「……遅いんだよ、バカ」
拓海が笑いながら真理を抱きしめた。
「だから、ごめんってば」
潮騒の中、二人の体温が重なる。
上弦の月明かりの下、二人はしばらく海風に身を任せていた。
「久しぶりだな? 二年振りじゃないか?」
「……そうね。何か用?」
伸二が机に手をついて、真理の顔を覗き込んだ。
「つれないことを言うなよ。
こうして出会ったのも運命だと思わないか?」
真理は苛立ちながら応える。
「その運命は別の子に感じてくれないかしら。
なに? 前の彼女に振られでもしたの?」
伸二が真理の肩に手を置いて告げる。
「俺は気付いたんだ。
『あいつは運命の相手じゃない』ってな。
やっぱり俺には真理しかいねーんだよ」
真理が伸二の手を払いのけて告げる。
「いい加減にして。
浮気した挙句に振られて寄りを戻そうとか、頭腐ってるんじゃないの?」
真理が立ち上がると、伸二がさらに真理に詰め寄った。
真理の手頸を伸二が掴み、引き寄せる。
「いいから俺と来いよ。もう後悔はさせないからよ」
伸二の肩を、拓海が笑顔で掴んだ。
「あんた、僕の真理に何か用かな?
あまりなれなれしくしてほしくないんだけど」
伸二が眉をひそめて拓海をにらんだ。
「お前こそ真理のなんだ?
こっちは忙しい。坊ちゃんはあっちに消え失せろ」
拓海は構わずもう片方の手で、真理の手を掴む伸二の手を引き剥がした。
「僕の大切な人に、汚い手で触らないでくれるかな?」
信じられない力で手首を締めあげてくる拓海の顔を、伸二は顔をしかめて睨み付ける。
「――てめぇ、何もんだ?!」
拓海は冷淡な微笑みで応える。
「あんたが知る必要はないさ。
ここじゃ客に迷惑になる。
少し表で話をしようじゃないか」
呆然とする真理の前で、拓海は伸二を外に押し出していく。
拓海がすれ違いざまに真理に告げる。
「先に海に戻っていて」
そう言い残し、拓海は伸二を連れ、人並の中に消えていった。
真理は消えた拓海の背中を見ながらぼんやりとしていた。
――『僕の大切な人』って。
拓海が残した言葉で胸を熱くした真理は、しばらくその場にたたずんでいた。
****
真理は海の家を出たあと、辺りを見回して拓海を探してみた。
だが混雑した海水浴場で、彼の姿を見つけることはできなかった。
小さく息をついたあと、真理は綾女たちの元へ合流していく。
綾女が真理を見つけ、手を振って声をかける。
「真理ー! こっちこっち!」
真理は弱々しい笑顔を浮かべ、綾女に近づいて行った。
浅瀬で遊ぶ真理や綾女は、何度かナンパにひっかかっていた。
その都度、遠くから直也が猛スピードで近づいてきては、ナンパ男たちを追い払っていた。
綾女がニコリと微笑んで直也に告げる。
「毎回、悪いわね」
「気にするな! 同じシェアハウスの仲間だろう!」
豪快に笑いながら、直也は海に戻り、泳いでいた。
真理が綾女に尋ねる。
「直也さん、どうしてあんなに早く駆け付けられるの?」
「あれで豆なのよ、彼。
泳ぎながら、ずっとこっちを見てるの。
器用なものよね」
瞳はひとり、肩を落としていた。
「なんで私だけ……一度も声をかけられないの」
綾女が明るい声で瞳の肩を叩いた。
「気にしたら負けよ?
ナンパ男に持てても、良いことなんてないでしょ?」
「それはそうだけど……」
真理がクスリと笑って告げる。
「ねぇ、直也さんたちと泳がない?」
「んー、そうね。少し泳ぎましょうか」
「いいよー」
真理たち三人は、混み合う海水浴場の中で直也たちと合流し、海を堪能していった。
****
日が暮れる頃、真理たちのもとに拓海が合流してきた。
「ごめん、ちょっと遅くなっちゃった」
拓海の顔を見た真理の顔が青ざめる。
顔のあちこちが腫れあがり、口から血を流した跡があった。
それでも微笑む拓海に、真理があわてて駆け寄って行く。
「まさか、伸二が?!」
拓海が優しく微笑んで応える。
「なんでもないよ。真理は気にしないで」
直也が豪快に笑いながら告げる。
「海に来てまでやんちゃしたのか?!
そろそろ日が暮れるぞ! ホテルに帰るか!」
仲間たちが声を上げ、海から上がって更衣室に向かった。
水着から着替えながら、真理は落ち込んで肩を落としていた。
綾女が真理の肩に触れて告げる。
「何があったか知らないけど、拓海さんなら大丈夫よ。
彼、体は頑丈だから」
「そういう問題じゃ……」
瞳がのたのたと着替えながら告げる。
「拓海さんが『なんでもない』って言ってたんだから、信じてあげれば?
真理が気にする方が、よっぽど拓海さんが落ち込むよ」
「うん……」
着替え終わった仲間たちが、更衣室の外で合流する。
拓海は真理の手を固く握りながら、黙ってホテルまで歩いて行った。
****
ホテルのレストランで夕食をとりながら、真理はこっそり拓海を盗み見た。
平気な顔で食事をする拓海は、怪我を気にしている様子はない。
――大丈夫、なのかな。
直也は豪快に酒を飲み、綾女をあきれさせていた。
厚樹も瞳と酒を酌み交わし、マニア談義に花を開かせている。
四人とも、拓海を木に欠けている様子はなかった。
――気にし過ぎなのかな。
真理の肩を、拓海が軽く叩いた。
「食事が終わったら、エントランスで待ち合わせしよう」
きょとんとした顔で真理が尋ねる。
「なんで食後に? どこかに行くの?」
「いいからいいから」
拓海は穏やかな顔で食事を続けていった。
真理は戸惑いながら、レストランの洋食を口にしていった。
「ごちそうさま、お先に」
拓海が立ち上がり、レストランを出ていった。
直也たちは、まだ酒で盛り上がっているようだ。
真理も食事を終え、立ち上がった。
――エントランスって言ってたっけ。
真理はレストランからまっすぐエントランスに向かった。
****
エントランスに拓海の姿はなかった。
真理は辺りを見回し、ロビーの椅子に座る。
五分ほどして、エレベーターから拓海が降りてきた。
真理の元に歩いてきて、耳元で告げる。
「昼間のこと、詳しく知りたいんじゃない?」
「……教えて、くれるの?」
拓海がニコリと微笑んで応える。
「そのままだと、気に病んで楽しくなくなっちゃうでしょ」
拓海が差し出した手を取り、真理は立ち上がった。
二人は手をつないだまま、夜の江の島へと歩いて行った。
海岸に出た二人は、浜辺まで降りていく。
あまり街灯のない場所だが、上弦の月が辺りを照らし出していた。
潮騒が響く中、二人が立てる足音だけが響いて行く。
拓海がぽつりと告げる。
「ちょっと口論になってさ、向こうが殴りかかってきた」
真理が息を飲み、次の言葉を待つ。
「ああ、大丈夫だよ? 僕は手を出してないから。
でも警察を呼ばれちゃってさ。
警察署で、事情を説明してきた」
「……伸二はどうなったの?」
「逮捕されてたから、今頃留置所じゃない?
また近づいてくることがあったら、その時は容赦しないけどね」
真理は言葉を探しながら尋ねる。
「なんで……口論になったの?」
「ちょっと腹の立つことを言ってきたから、ちょっと挑発しちゃった。
僕もまだまだ、子供っぽいよね」
明るく笑う拓海の顔を、真理は不安な気持ちで見つめていた。
元カレのせいで拓海が怪我をした――それは間違いないのだから。
拓海が優しく笑いながら告げる。
「そんなに気にしないでよ。
それより、手を出して?」
「え? こう?」
拓海がパーカーのポケットから何かを取り出した。
真理が差し出した右手の上に、その何かを乗せる。
「――これって?!」
上品な四角い小箱をみて、真理の胸が高鳴った。
「開けてみて?」
拓海の言葉に、真理は小さくうなずいた。
青い小箱をあけると、予想通りの物がそこに鎮座していた。
辰巳が真理の手の上にある銀色のリングを手に取り、真理の左手にはめていく。
「遅くなってごめんね。
――僕と結婚してくれますか。
嫌なら海に投げ捨てて」
真理は首を横に振りながら、左手の薬指にはまった輝きを見つめた。
サファイアが輝く銀のリングが、確かにそこにある。
真理は涙を流しながら拓海に告げる。
「……遅いんだよ、バカ」
拓海が笑いながら真理を抱きしめた。
「だから、ごめんってば」
潮騒の中、二人の体温が重なる。
上弦の月明かりの下、二人はしばらく海風に身を任せていた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
公爵家の家政を10年回した私が出ていったら、3ヶ月で領地が破綻しました
歩人
ファンタジー
エレナは公爵家に嫁いで10年、夫は愛人に入れ込み、義母には「家政婦代わり」と
罵られた。だが領地の財務も、商会との交渉も、使用人の管理も、全部エレナが
やっていた。ある日、義母から「あなたの代わりなんていくらでもいる」と言われ、
エレナは静かに離縁届を出した。「では、代わりの方にお任せください」
辺境の町で小さな商会を開いたエレナ。10年間の実務経験は伊達ではなかった。
商会はたちまち繁盛する。一方、エレナがいなくなった公爵家は3ヶ月で経営破綻。
元夫が「戻ってこい」と泣きつくが——
「お断りです。あと、10年分の未払い給金を請求いたしますね」
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる