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第7章:バトンタッチ
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食事を済ませた美代子が帰ろうとしたところで、真理が呼び止めた。
「ちょっと待って秋元さん、あなた今夜、時間があるかしら」
美代子が振り返って尋ねる。
「今夜ですか? 別に大丈夫ですけど」
真理が微笑んで告げる。
「あなたの歓迎会をしようって、みんなが言ってるの。
午後九時に私の家に集まれないかって。
参加費は無料だけど、どうする?」
「はぁ、無料なら構いませんけど」
真理がニコリと微笑んだ。
「決まりね。時間になったらあなたの部屋に迎えに行くわ。
それでいいかしら?」
美代子は黙ってうなずいて、『カフェ・ド・アルエット』から出ていった。
その背中を見送った真理が、ぽつりと告げる。
「消極的な子ね。
若い子との付き合い方、ちょっとわからないわ」
拓海がクスリと笑って応える。
「君と四歳しか違わないよ。
まだ打ち解けられてないだけさ。
同じビルの住人同士、そのうち仲良くなれるって」
真理はうなずき、ゆっくりと食事を食べ進めていく。
拓海はそんな真理を幸せそうな微笑みで見守っていた。
****
午後九時になり、真理が四階一号室のインターホンを押した。
『――はい』
「私よ、千石真理。迎えに来たわ」
『ちょっと待っててください』
扉の向こうで足音が聞こえてきて、ゆっくりとドアを開けて美代子が顔を出した。
「お待たせしました」
「じゃあ行きましょうか。
私の家は六階よ」
ゆっくりとエレベーターホールに移動し、六階に上がっていく。
六階は家族用の賃貸物件が並ぶフロアで、辺りは静まり返っていた。
真理のあとを歩きながら、美代子が尋ねる。
「どんな人が参加するんですか?」
「このビルの住人よ。
みんないい人だから、怖がる必要はないわ」
真理が一号室のドアにスマホをかざし、ロックを解除して扉を開ける。
中から響いてくる賑やかな声が、美代子の耳に届いた。
整頓された玄関から続く短い廊下を抜ける。
ドアを開けると、広いリビングではすでに酒盛りの準備が済んでいるようだった。
豪快な声で直也が告げる。
「おー! 今日の主賓が来たな?!」
声の大きさに驚いた美代子が、体をすくませた。
真理に背中を押されながら中に入り、ローテーブル周りに腰を下ろす。
今日の参加者は美代子を淹れて七人。
真理が美代子に微笑んで告げる。
「改めて、私が千石真理よ」
その隣に座る拓海が告げる。
「僕が夫の千石拓海だ」
直也が楽し気に笑いながら告げる。
「俺は戸田直也、ジムのインストラクターだ」
その隣、ひょろっとした厚樹がおずおずと告げる。
「松島厚樹、システムエンジニアです」
綾女がニコリと微笑んで告げる。
「私は佐藤綾女、二号室だからお隣さんね。
ライター業をしているの」
その隣で瞳が缶ビールを手にしながら告げる。
「私は吉田瞳……漫画家」
最後に美代子が恐縮しながら告げる。
「えっと、秋元美代子です」
拓海が手を打ち鳴らして告げる。
「お酒は行き渡ったかな?
それじゃあ――秋元さんの入居を祝って、乾杯!」
缶ビールが打ち合わされ、賑やかに飲み食いを始めた。
美代子はちびちびとビールを飲みながら、隣でお茶を飲む真理に告げる。
「いろんな人が居るんですね」
「そうかもね。
困ったことがあれば、いつでも相談して。
私たちで良ければ、力になるから」
「はぁ……」
美代子が部屋を見回すと、棚に育児雑誌が置いてあった。
老舗のブランドなので、美代子でも聞いたことがある雑誌だ。
「今時、紙の雑誌を買ってるんですか?」
真理がクスリと笑って応える。
「私ね、元出版業なの。
だからつい、紙の雑誌を買ってしまうのよね。
あの雑誌ひとつを作るのに、どれだけの手間がかかってるか。
――そう考えると、なんだかスマホで済ませる気になれなくて」
「はぁ……」
美代子はサラダを小皿に取って口に運びつつ、部屋を見ていく。
すでに用意されたベビーベッドやおもちゃ類。
整理された部屋の一角で、それらが異彩を放っていた。
「もう用意してるんですか? ベビー用品」
「オーナーが買ってきちゃうのよ。
待ち遠しくて、仕方がないみたい」
――変な座敷童だな。
もっとも、座敷童自体が変なのだが。
自分の認識が崩壊しつつあることに、美代子はまだ気づいていなかった。
歓迎会も無事終わり、それぞれが家に戻っていく。
美代子も立ち上がり、「ごちそうさまでした」と告げて出ていった。
淡白な反応の美代子を見送り、真理が告げる。
「やっぱり反応が薄いわね」
宴会跡を片づけながら、拓海が応える。
「そのうち慣れてくれるって」
「そうかしら。少し不安だわ」
心配している真理の額に、拓海がキスをしていく。
「大丈夫、僕とオーナーがなんとかするよ」
うなずいた真理が「先に寝るわね」と寝室に向かった。
拓海は真理を支えながら、一緒に寝室に歩いて行った。
****
初夏に入り、『カフェ・ド・アルエット』の店内で美代子はのんびりとスマホを見ていた。
滅多に客が来ないこの店は、実に快適だ。
暇をつぶす手段さえ持っていれば、こんなに条件が良い就職口はないだろう。
真理はもう臨月に入り、自宅で体を休めている。
拓海はカウンターの中で静かにコーヒーを淹れていた。
「そろそろ慣れてきたかな?」
美代子がスマホから顔を上げて応える。
「そうですね、だいぶ。
お給料の大半が返済に回るのが苦しいですけど」
拓海がクスリと笑った。
「無理して返済しなくてもいいんだよ?
オーナーは『いつでもいい』と言ってるんだろう?」
美代子が真面目な顔で応える。
「そうはいきませんよ。
境遇に甘えて居たら堕落します。
『借りたら返す』! 基本じゃないですか」
「真面目なんだねぇ、秋元さんは。
――はい、ブレンド」
「あ、ありがとうございます」
美代子がコーヒーに口をつけていると、カランコロンとドアベルが鳴った。
「――拓海、ブレンドとエッグタルトじゃ」
拓海が「了解」と応え、再びコーヒーを淹れていく。
美代子は優美に水を出してから、小走りで厨房に入っていった。
カウンター席に座る優美が、拓海に告げる。
「どうじゃ? 巧くやれておるか?」
「どうかなぁ? まだ壁を感じるかな」
優美がため息をついて応える。
「おんし、人付き合いは得意ではなかったのか?
まっこと情けないのう」
拓海が苦笑しながら告げる。
「面目次第もございません。
――真理の様子は見てきたんですか?」
優美がニタリと微笑んだ。
「もちろんじゃとも。
日々成長していく稚児が愛おしいわ。
あの子は儂が見えるかのぅ……少し心配じゃ」
美代子がトレーにエッグタルトを乗せ、優美の元へ運んだ。
「お待たせしました」
「うむ――なぁ美代子や。
おんしはもう少し、愛嬌があってもよいのお」
「愛嬌、ですか?」
「人に対して、心を開けと言うておる。
これが今どきの若者やもしれんが、それでは人生がつまらんぞ?
孤独のまま生きるのも道じゃが、関わって生きるのも楽しいものじゃ」
「はぁ……」
美味しそうにエッグタルトを頬張る優美を見て、美代子があきれていた。
人の道を説く座敷童――理解の外だ。
苦笑を浮かべている拓海のスマホが鳴り、それを手に取る。
「――はい、どうしたの真理。
え? 救急車? ――待ってて、すぐ行くから!」
通話を切った拓海が、美代子に告げる。
「ごめん、真理の出産が近いみたい。
お店任せるけど、大丈夫かな」
優美が手で追い払うように拓海に告げる。
「どうでもよいから、おんしははよう真理のところへゆけ。
あとのことは儂に任せよ」
拓海は「ごめんね!」と叫んでエプロンを脱ぎ捨て、店の外に駆けていった。
優美はコーヒーを口にしながら、ぽつりと告げる。
「さすがの拓海も、初めての稚児では冷静になれぬか。
あやつもまだ青いのう」
美代子がおずおずと優美に尋ねる。
「あのぅ、私はどうしたら?」
「外の看板を店内にしまってしまえ。
店を閉めたら、そのまま帰るが良い。
鍵は儂が閉めておこう」
「はぁ……」
うなずいた美代子が、言われた通りに閉店処理をしていく。
店を閉めたあと、美代子は「おつかれさまでした」と告げ、自宅に戻っていった。
「ちょっと待って秋元さん、あなた今夜、時間があるかしら」
美代子が振り返って尋ねる。
「今夜ですか? 別に大丈夫ですけど」
真理が微笑んで告げる。
「あなたの歓迎会をしようって、みんなが言ってるの。
午後九時に私の家に集まれないかって。
参加費は無料だけど、どうする?」
「はぁ、無料なら構いませんけど」
真理がニコリと微笑んだ。
「決まりね。時間になったらあなたの部屋に迎えに行くわ。
それでいいかしら?」
美代子は黙ってうなずいて、『カフェ・ド・アルエット』から出ていった。
その背中を見送った真理が、ぽつりと告げる。
「消極的な子ね。
若い子との付き合い方、ちょっとわからないわ」
拓海がクスリと笑って応える。
「君と四歳しか違わないよ。
まだ打ち解けられてないだけさ。
同じビルの住人同士、そのうち仲良くなれるって」
真理はうなずき、ゆっくりと食事を食べ進めていく。
拓海はそんな真理を幸せそうな微笑みで見守っていた。
****
午後九時になり、真理が四階一号室のインターホンを押した。
『――はい』
「私よ、千石真理。迎えに来たわ」
『ちょっと待っててください』
扉の向こうで足音が聞こえてきて、ゆっくりとドアを開けて美代子が顔を出した。
「お待たせしました」
「じゃあ行きましょうか。
私の家は六階よ」
ゆっくりとエレベーターホールに移動し、六階に上がっていく。
六階は家族用の賃貸物件が並ぶフロアで、辺りは静まり返っていた。
真理のあとを歩きながら、美代子が尋ねる。
「どんな人が参加するんですか?」
「このビルの住人よ。
みんないい人だから、怖がる必要はないわ」
真理が一号室のドアにスマホをかざし、ロックを解除して扉を開ける。
中から響いてくる賑やかな声が、美代子の耳に届いた。
整頓された玄関から続く短い廊下を抜ける。
ドアを開けると、広いリビングではすでに酒盛りの準備が済んでいるようだった。
豪快な声で直也が告げる。
「おー! 今日の主賓が来たな?!」
声の大きさに驚いた美代子が、体をすくませた。
真理に背中を押されながら中に入り、ローテーブル周りに腰を下ろす。
今日の参加者は美代子を淹れて七人。
真理が美代子に微笑んで告げる。
「改めて、私が千石真理よ」
その隣に座る拓海が告げる。
「僕が夫の千石拓海だ」
直也が楽し気に笑いながら告げる。
「俺は戸田直也、ジムのインストラクターだ」
その隣、ひょろっとした厚樹がおずおずと告げる。
「松島厚樹、システムエンジニアです」
綾女がニコリと微笑んで告げる。
「私は佐藤綾女、二号室だからお隣さんね。
ライター業をしているの」
その隣で瞳が缶ビールを手にしながら告げる。
「私は吉田瞳……漫画家」
最後に美代子が恐縮しながら告げる。
「えっと、秋元美代子です」
拓海が手を打ち鳴らして告げる。
「お酒は行き渡ったかな?
それじゃあ――秋元さんの入居を祝って、乾杯!」
缶ビールが打ち合わされ、賑やかに飲み食いを始めた。
美代子はちびちびとビールを飲みながら、隣でお茶を飲む真理に告げる。
「いろんな人が居るんですね」
「そうかもね。
困ったことがあれば、いつでも相談して。
私たちで良ければ、力になるから」
「はぁ……」
美代子が部屋を見回すと、棚に育児雑誌が置いてあった。
老舗のブランドなので、美代子でも聞いたことがある雑誌だ。
「今時、紙の雑誌を買ってるんですか?」
真理がクスリと笑って応える。
「私ね、元出版業なの。
だからつい、紙の雑誌を買ってしまうのよね。
あの雑誌ひとつを作るのに、どれだけの手間がかかってるか。
――そう考えると、なんだかスマホで済ませる気になれなくて」
「はぁ……」
美代子はサラダを小皿に取って口に運びつつ、部屋を見ていく。
すでに用意されたベビーベッドやおもちゃ類。
整理された部屋の一角で、それらが異彩を放っていた。
「もう用意してるんですか? ベビー用品」
「オーナーが買ってきちゃうのよ。
待ち遠しくて、仕方がないみたい」
――変な座敷童だな。
もっとも、座敷童自体が変なのだが。
自分の認識が崩壊しつつあることに、美代子はまだ気づいていなかった。
歓迎会も無事終わり、それぞれが家に戻っていく。
美代子も立ち上がり、「ごちそうさまでした」と告げて出ていった。
淡白な反応の美代子を見送り、真理が告げる。
「やっぱり反応が薄いわね」
宴会跡を片づけながら、拓海が応える。
「そのうち慣れてくれるって」
「そうかしら。少し不安だわ」
心配している真理の額に、拓海がキスをしていく。
「大丈夫、僕とオーナーがなんとかするよ」
うなずいた真理が「先に寝るわね」と寝室に向かった。
拓海は真理を支えながら、一緒に寝室に歩いて行った。
****
初夏に入り、『カフェ・ド・アルエット』の店内で美代子はのんびりとスマホを見ていた。
滅多に客が来ないこの店は、実に快適だ。
暇をつぶす手段さえ持っていれば、こんなに条件が良い就職口はないだろう。
真理はもう臨月に入り、自宅で体を休めている。
拓海はカウンターの中で静かにコーヒーを淹れていた。
「そろそろ慣れてきたかな?」
美代子がスマホから顔を上げて応える。
「そうですね、だいぶ。
お給料の大半が返済に回るのが苦しいですけど」
拓海がクスリと笑った。
「無理して返済しなくてもいいんだよ?
オーナーは『いつでもいい』と言ってるんだろう?」
美代子が真面目な顔で応える。
「そうはいきませんよ。
境遇に甘えて居たら堕落します。
『借りたら返す』! 基本じゃないですか」
「真面目なんだねぇ、秋元さんは。
――はい、ブレンド」
「あ、ありがとうございます」
美代子がコーヒーに口をつけていると、カランコロンとドアベルが鳴った。
「――拓海、ブレンドとエッグタルトじゃ」
拓海が「了解」と応え、再びコーヒーを淹れていく。
美代子は優美に水を出してから、小走りで厨房に入っていった。
カウンター席に座る優美が、拓海に告げる。
「どうじゃ? 巧くやれておるか?」
「どうかなぁ? まだ壁を感じるかな」
優美がため息をついて応える。
「おんし、人付き合いは得意ではなかったのか?
まっこと情けないのう」
拓海が苦笑しながら告げる。
「面目次第もございません。
――真理の様子は見てきたんですか?」
優美がニタリと微笑んだ。
「もちろんじゃとも。
日々成長していく稚児が愛おしいわ。
あの子は儂が見えるかのぅ……少し心配じゃ」
美代子がトレーにエッグタルトを乗せ、優美の元へ運んだ。
「お待たせしました」
「うむ――なぁ美代子や。
おんしはもう少し、愛嬌があってもよいのお」
「愛嬌、ですか?」
「人に対して、心を開けと言うておる。
これが今どきの若者やもしれんが、それでは人生がつまらんぞ?
孤独のまま生きるのも道じゃが、関わって生きるのも楽しいものじゃ」
「はぁ……」
美味しそうにエッグタルトを頬張る優美を見て、美代子があきれていた。
人の道を説く座敷童――理解の外だ。
苦笑を浮かべている拓海のスマホが鳴り、それを手に取る。
「――はい、どうしたの真理。
え? 救急車? ――待ってて、すぐ行くから!」
通話を切った拓海が、美代子に告げる。
「ごめん、真理の出産が近いみたい。
お店任せるけど、大丈夫かな」
優美が手で追い払うように拓海に告げる。
「どうでもよいから、おんしははよう真理のところへゆけ。
あとのことは儂に任せよ」
拓海は「ごめんね!」と叫んでエプロンを脱ぎ捨て、店の外に駆けていった。
優美はコーヒーを口にしながら、ぽつりと告げる。
「さすがの拓海も、初めての稚児では冷静になれぬか。
あやつもまだ青いのう」
美代子がおずおずと優美に尋ねる。
「あのぅ、私はどうしたら?」
「外の看板を店内にしまってしまえ。
店を閉めたら、そのまま帰るが良い。
鍵は儂が閉めておこう」
「はぁ……」
うなずいた美代子が、言われた通りに閉店処理をしていく。
店を閉めたあと、美代子は「おつかれさまでした」と告げ、自宅に戻っていった。
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