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第7章:バトンタッチ
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静かなモダンジャズが流れる中、店内で真理が赤ん坊をあやしていた。
胸に抱いた子供を愛おしげに見つめて居る。
拓海も業務を忘れたかのように、隣で子供を見守っていた。
そんな二人をカウンター席から見ていた美代子が、あきれながら告げる。
「マスター、そんなに見つめてたら子供に穴が開きますよ?」
「仕方ないじゃないか。
今この一瞬が愛おしいんだから。
――ほら真美、パパだよー」
不明瞭な言葉で応える真美に、とろけそうな笑顔を拓海は返した。
真理が小さく息をついて告げる。
「言葉を話すのは、もう少し後よ?」
「わかってるさ。
それでも声を聞かせるのは、無駄じゃないだろう?」
「もう、しょうがない人ね。
――真美、私がママだからね。
最初に『ママ』って呼ぶのよ?」
変なところで張り合っている真理と拓海の姿に、思わず美代子は苦笑した。
これはこれで、幸せの形なのだろう。
美代子はカウンターに入りながら、二人に告げる。
「ブレンド淹れますけど、飲みますか?
真理さんは煎茶ですよね」
拓海が「ああ、頼むよ」と真美を見つめたまま応えた。
美代子は困ったような笑みで息をつき、ケトルでお湯を沸かす。
――あの親子の役に立ててるなら、それもいいか。
自分の役割を自覚し始めた美代子は、丁寧にコーヒーを淹れ始めた。
****
午後になり、ドアベルを鳴らして優美が姿を見せた。
「――どれ、儂の真美はどこじゃ?」
テーブル席で座っている真理の元へ、優美は一直線に向かった。
真理の胸に抱かれている真美は、お昼寝中だ。
優美は隣の席に座り、遠くからその寝顔を見守っていた。
オーダーを取りに近寄ってきた美代子が、優美に告げる。
「今日はどうしますか」
「そうじゃな、ブレンドとショートケーキの気分じゃ」
「かしこまりました」
拓海がコーヒーを淹れながら優美に尋ねる。
「それで、今日も真美の顔を見に来ただけですか?」
「悪いか? 稚児の顔は、いくら見ても飽きることがない。
この子は儂の顔を目で追ってもくれる。
間違いなく、『あやかし』が見える子じゃ」
優美のテーブルにコーヒーとケーキを運んだ美代子が、優美に尋ねる。
「真美ちゃんも『あやかし』混じりなんですよね?
どんな子になるんでしょうね」
「この子は拓海より力が弱い。
人間と大差ない力しか持たぬじゃろ。
瞳の色だけは琥珀色じゃがな」
充分に目で真美を堪能した優美が、今度は口でショートケーキを味わっていく。
その幸せそうな笑顔に、美代子が告げる。
「あ、次回で借金は完済ですよね?」
「そうじゃな。そこまで焦らんでも待つと言うておうるのに。
美代子はせっかちじゃのう」
「借金があると、落ち着かないんですよ。
返せるなら、とっとと返したいだけです」
優美がクスリと笑みをこぼした。
「真面目な子じゃの。
それはそれで美徳じゃ。
最初の頃より、心も開くようになった。
良い傾向じゃの」
「余計なお世話です」
カウンター席に戻った美代子に、拓海が告げる。
「僕らもおやつを食べようか。
イチゴのタルトが少し余ってる。
真理にも出してあげて」
「はーい」
美代子は軽やかにカウンター席から降り、厨房に向かった。
拓海は三人分の飲み物を用意し、カウンターに置いて行く。
穏やかなもん暖ジャズが流れる中、幸せを噛み締めるような微笑みを拓海は浮かべていた。
****
カランコロンとドアベルを鳴らし、和夫と敦子が姿を見せた。
「真理、真美の様子はどうだ?」
真理は黙って口に指を立てた。
「おっと、お昼寝中か」
静かな声で拓海が告げる。
「ブレンドでいいですか?」
「ああ、たのむ」
和夫と敦子が、テーブル席に座る真理の隣に座る。
「この子は大きくなったら、どんな子に育つかねぇ」
「あなた、気が早いですよ。
今はこの瞬間を楽しみましょう」
美代子が和夫たちのテーブルに、コーヒーを運んでいく。
和夫たちは月に一回、こうして孫の顔を見に来ていた。
――自分もこんな風に、愛されて育ったのかな。
美代子は親子三代の姿を眺めたあと、足音を立てないようにカウンター席に戻った。
コーヒーを飲み終わると、和夫たちが席を立った。
「長居をしても悪い。今日はこのぐらいで失礼するよ」
「真理、体には気をつけるのよ?」
敦子に微笑みながら真理が応える。
「大丈夫よ、お母さん。
ちゃんとわかってるから、大丈夫」
和夫たちは店から出るまで何度も振り返り、真理と真美の姿を瞳に納めていた。
カウンター席で美代子がぽつりと告げる。
「孫って、そんなに可愛いものなんでしょうかね」
「お義父さんたちを見ていると、そうみたいだね。
いいんじゃない? 本人たちが幸せなら」
――一番幸せそうなのは、目の前の拓海さんだけど。
父親にとって、娘は可愛いものなのだろう。
そう理解した美代子は、小さく息をついてスマホの画面に向かった。
****
十二月二十四日、クリスマスイブ。
その日の『カフェ・ド・アルエット』は貸し切りで、小さなクリスマスパーティが開かれていた。
シェアハウスの面々に加え、優美と和夫や敦子も加わっている。
拓海がみんなの顔を見回して告げる。
「それじゃあ――真美の笑顔に乾杯!」
「乾杯!」
小さな我が子が初めて迎えるクリスマスイブ。
拓海はその日、張り切って店内を飾りつけていた。
美代子は改めて店内を見回し、呆れながら告げる。
「ここまでする必要、あったんですか?
まだ真美ちゃんの視力、ほとんどないですよね?」
拓海は真理の胸に抱かれる真美を見つめながら応える。
「いいんだ、それでも。
この空気だけでも感じてくれれば、それで」
――こういうのを親馬鹿というのではないだろうか。
美代子は苦笑を浮かべながら、ローストチキンに手を伸ばした。
直也のそばにたたずむ綾女も、羨ましそうに真理を見ていた。
「やっぱり、産むなら早い方が良いかしら」
直也が綾女にニヤリと笑って告げる。
「ん? 子供が欲しくなったのか?
それじゃあ挙式の予定を早めるか?」
綾女が手の平で直也の腕を叩いた。
「馬鹿ね、今さらスケジュールなんてずらせないわよ。
それに六月のジューンブライド、いいじゃない」
優美が満足そうに綾女たちを見て告げる。
「場所を選ばなければ、割り込み予約ぐらいはしてみせるぞ?
遠慮なく儂に言うがよい」
直也が小さな声で笑った。
「そこまでオーナーに頼れんよ。
大丈夫、きちんと綾女を幸せにしてみせよう。
記憶に残る挙式にするとも」
綾女が小さく息をついた。
「本当に大丈夫かしら。
直也さん、大事なところが抜けるのよね」
皆が笑い合う中、瞳と厚樹、美代子が固まっていた。
瞳が綾女を見てぼやく。
「いいな……私もああいう相手が欲しい」
厚樹は苦笑を浮かべながら応える。
「しかたありませんよ、私たちは独身貴族を謳歌しましょう」
美代子は淡々と料理を口に運んでいた。
「結婚だけが人生じゃないですし、気にしたら負けですよ」
和夫と敦子は、真理の周囲で孫の顔を堪能していた。
静かで温かなクリスマスイブが、ゆっくりと過ぎていった。
****
「おかあさーん! ただいまー!」
『カフェ・ド・アルエット』のドアを、元気よく開いて真美が帰ってくる。
ランドセルを揺らしながら、カウンター席によじ登った。
カウンターの中から拓海が告げる。
「お帰り真美、今日は何を食べたい?」
「んー、ショートケーキ! あとココア!」
とろけそうな笑顔で拓海がうなずき、ココアを作り始めた。
厨房から真理が出てきて、真美の前にショートケーキを置く。
「これを食べたら、宿題をするのよ?」
真美は唇を尖らせて応える。
「はーい。
――美代子さんは?」
「今日はバリスタの学校よ。
そろそろ帰ってくるはず――ほら、帰ってきた」
カランコロンとドアベルが鳴り、美代子が姿を現した。
「ただいま戻りました。
マスター、ブレンドください」
「はいよ」
真美の前にココアを置くと、拓海がコーヒーを淹れ始めた。
真美の横に座った美代子が尋ねる。
「学校は楽しい?」
「うん! 楽しいよ!
美代子さんは?」
「私は……うーん、あまり楽しくはないかなぁ」
資格を取るための学校だが、実技はこの店で充分に養っている。
やることが覚えきっていることばかりで、新鮮味がないのだ。
真美が口の周りにクリームをつけながら告げる。
「小学校は楽しいのに、楽しくない学校なんてあるんだ?」
「大人の世界は、色々あるのよ」
「ふーん」
木のない返事をした真美は、美味しそうにココアを飲み干していた。
胸に抱いた子供を愛おしげに見つめて居る。
拓海も業務を忘れたかのように、隣で子供を見守っていた。
そんな二人をカウンター席から見ていた美代子が、あきれながら告げる。
「マスター、そんなに見つめてたら子供に穴が開きますよ?」
「仕方ないじゃないか。
今この一瞬が愛おしいんだから。
――ほら真美、パパだよー」
不明瞭な言葉で応える真美に、とろけそうな笑顔を拓海は返した。
真理が小さく息をついて告げる。
「言葉を話すのは、もう少し後よ?」
「わかってるさ。
それでも声を聞かせるのは、無駄じゃないだろう?」
「もう、しょうがない人ね。
――真美、私がママだからね。
最初に『ママ』って呼ぶのよ?」
変なところで張り合っている真理と拓海の姿に、思わず美代子は苦笑した。
これはこれで、幸せの形なのだろう。
美代子はカウンターに入りながら、二人に告げる。
「ブレンド淹れますけど、飲みますか?
真理さんは煎茶ですよね」
拓海が「ああ、頼むよ」と真美を見つめたまま応えた。
美代子は困ったような笑みで息をつき、ケトルでお湯を沸かす。
――あの親子の役に立ててるなら、それもいいか。
自分の役割を自覚し始めた美代子は、丁寧にコーヒーを淹れ始めた。
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午後になり、ドアベルを鳴らして優美が姿を見せた。
「――どれ、儂の真美はどこじゃ?」
テーブル席で座っている真理の元へ、優美は一直線に向かった。
真理の胸に抱かれている真美は、お昼寝中だ。
優美は隣の席に座り、遠くからその寝顔を見守っていた。
オーダーを取りに近寄ってきた美代子が、優美に告げる。
「今日はどうしますか」
「そうじゃな、ブレンドとショートケーキの気分じゃ」
「かしこまりました」
拓海がコーヒーを淹れながら優美に尋ねる。
「それで、今日も真美の顔を見に来ただけですか?」
「悪いか? 稚児の顔は、いくら見ても飽きることがない。
この子は儂の顔を目で追ってもくれる。
間違いなく、『あやかし』が見える子じゃ」
優美のテーブルにコーヒーとケーキを運んだ美代子が、優美に尋ねる。
「真美ちゃんも『あやかし』混じりなんですよね?
どんな子になるんでしょうね」
「この子は拓海より力が弱い。
人間と大差ない力しか持たぬじゃろ。
瞳の色だけは琥珀色じゃがな」
充分に目で真美を堪能した優美が、今度は口でショートケーキを味わっていく。
その幸せそうな笑顔に、美代子が告げる。
「あ、次回で借金は完済ですよね?」
「そうじゃな。そこまで焦らんでも待つと言うておうるのに。
美代子はせっかちじゃのう」
「借金があると、落ち着かないんですよ。
返せるなら、とっとと返したいだけです」
優美がクスリと笑みをこぼした。
「真面目な子じゃの。
それはそれで美徳じゃ。
最初の頃より、心も開くようになった。
良い傾向じゃの」
「余計なお世話です」
カウンター席に戻った美代子に、拓海が告げる。
「僕らもおやつを食べようか。
イチゴのタルトが少し余ってる。
真理にも出してあげて」
「はーい」
美代子は軽やかにカウンター席から降り、厨房に向かった。
拓海は三人分の飲み物を用意し、カウンターに置いて行く。
穏やかなもん暖ジャズが流れる中、幸せを噛み締めるような微笑みを拓海は浮かべていた。
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カランコロンとドアベルを鳴らし、和夫と敦子が姿を見せた。
「真理、真美の様子はどうだ?」
真理は黙って口に指を立てた。
「おっと、お昼寝中か」
静かな声で拓海が告げる。
「ブレンドでいいですか?」
「ああ、たのむ」
和夫と敦子が、テーブル席に座る真理の隣に座る。
「この子は大きくなったら、どんな子に育つかねぇ」
「あなた、気が早いですよ。
今はこの瞬間を楽しみましょう」
美代子が和夫たちのテーブルに、コーヒーを運んでいく。
和夫たちは月に一回、こうして孫の顔を見に来ていた。
――自分もこんな風に、愛されて育ったのかな。
美代子は親子三代の姿を眺めたあと、足音を立てないようにカウンター席に戻った。
コーヒーを飲み終わると、和夫たちが席を立った。
「長居をしても悪い。今日はこのぐらいで失礼するよ」
「真理、体には気をつけるのよ?」
敦子に微笑みながら真理が応える。
「大丈夫よ、お母さん。
ちゃんとわかってるから、大丈夫」
和夫たちは店から出るまで何度も振り返り、真理と真美の姿を瞳に納めていた。
カウンター席で美代子がぽつりと告げる。
「孫って、そんなに可愛いものなんでしょうかね」
「お義父さんたちを見ていると、そうみたいだね。
いいんじゃない? 本人たちが幸せなら」
――一番幸せそうなのは、目の前の拓海さんだけど。
父親にとって、娘は可愛いものなのだろう。
そう理解した美代子は、小さく息をついてスマホの画面に向かった。
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十二月二十四日、クリスマスイブ。
その日の『カフェ・ド・アルエット』は貸し切りで、小さなクリスマスパーティが開かれていた。
シェアハウスの面々に加え、優美と和夫や敦子も加わっている。
拓海がみんなの顔を見回して告げる。
「それじゃあ――真美の笑顔に乾杯!」
「乾杯!」
小さな我が子が初めて迎えるクリスマスイブ。
拓海はその日、張り切って店内を飾りつけていた。
美代子は改めて店内を見回し、呆れながら告げる。
「ここまでする必要、あったんですか?
まだ真美ちゃんの視力、ほとんどないですよね?」
拓海は真理の胸に抱かれる真美を見つめながら応える。
「いいんだ、それでも。
この空気だけでも感じてくれれば、それで」
――こういうのを親馬鹿というのではないだろうか。
美代子は苦笑を浮かべながら、ローストチキンに手を伸ばした。
直也のそばにたたずむ綾女も、羨ましそうに真理を見ていた。
「やっぱり、産むなら早い方が良いかしら」
直也が綾女にニヤリと笑って告げる。
「ん? 子供が欲しくなったのか?
それじゃあ挙式の予定を早めるか?」
綾女が手の平で直也の腕を叩いた。
「馬鹿ね、今さらスケジュールなんてずらせないわよ。
それに六月のジューンブライド、いいじゃない」
優美が満足そうに綾女たちを見て告げる。
「場所を選ばなければ、割り込み予約ぐらいはしてみせるぞ?
遠慮なく儂に言うがよい」
直也が小さな声で笑った。
「そこまでオーナーに頼れんよ。
大丈夫、きちんと綾女を幸せにしてみせよう。
記憶に残る挙式にするとも」
綾女が小さく息をついた。
「本当に大丈夫かしら。
直也さん、大事なところが抜けるのよね」
皆が笑い合う中、瞳と厚樹、美代子が固まっていた。
瞳が綾女を見てぼやく。
「いいな……私もああいう相手が欲しい」
厚樹は苦笑を浮かべながら応える。
「しかたありませんよ、私たちは独身貴族を謳歌しましょう」
美代子は淡々と料理を口に運んでいた。
「結婚だけが人生じゃないですし、気にしたら負けですよ」
和夫と敦子は、真理の周囲で孫の顔を堪能していた。
静かで温かなクリスマスイブが、ゆっくりと過ぎていった。
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「おかあさーん! ただいまー!」
『カフェ・ド・アルエット』のドアを、元気よく開いて真美が帰ってくる。
ランドセルを揺らしながら、カウンター席によじ登った。
カウンターの中から拓海が告げる。
「お帰り真美、今日は何を食べたい?」
「んー、ショートケーキ! あとココア!」
とろけそうな笑顔で拓海がうなずき、ココアを作り始めた。
厨房から真理が出てきて、真美の前にショートケーキを置く。
「これを食べたら、宿題をするのよ?」
真美は唇を尖らせて応える。
「はーい。
――美代子さんは?」
「今日はバリスタの学校よ。
そろそろ帰ってくるはず――ほら、帰ってきた」
カランコロンとドアベルが鳴り、美代子が姿を現した。
「ただいま戻りました。
マスター、ブレンドください」
「はいよ」
真美の前にココアを置くと、拓海がコーヒーを淹れ始めた。
真美の横に座った美代子が尋ねる。
「学校は楽しい?」
「うん! 楽しいよ!
美代子さんは?」
「私は……うーん、あまり楽しくはないかなぁ」
資格を取るための学校だが、実技はこの店で充分に養っている。
やることが覚えきっていることばかりで、新鮮味がないのだ。
真美が口の周りにクリームをつけながら告げる。
「小学校は楽しいのに、楽しくない学校なんてあるんだ?」
「大人の世界は、色々あるのよ」
「ふーん」
木のない返事をした真美は、美味しそうにココアを飲み干していた。
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