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第7章:バトンタッチ
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『カフェ・ド・アルエット』の店内では、ソファ席で真美がうたた寝をしていた。
苦笑を浮かべる真理がブランケットを取り出し、真美にかぶせる。
「どうしてこの子は、お店にいたがるのかしら。
眠たいなら部屋で眠ればいいのに」
カウンター席で美代子が応える。
「ここだと甘いものが飲み放題食べ放題ですからね。
子供にとって、魅力的なんですよ」
カウンターの中でコーヒーを飲む拓海がクスリと笑った。
「赤ん坊の頃からいる店だから、気分が落ち着くんだろう」
真理が店内を見回して告げる。
「ここも年季が入ってきたわね」
拓海も天井を見上げながら応える。
「親父の代から続く店だしね。
そろそろ、改装工事をした方がいいのかも」
美代子が不満げに声を上げる。
「えー、これがいいんじゃないですか。
レトロでシック、これぞ『喫茶店』って感じですよ」
真理が真美の頭を優しく撫でながら告げる。
「この子の思い出もあるし、なるだけ現状を維持してあげたいわね」
拓海が小さく息をついた。
「そうか、じゃあ補修工事程度に抑えておくかな。
今度オーナーに相談してみよう」
真理がカウンター席に戻り、愛し気にお腹をさすっていた。
美代子が真理に尋ねる。
「順調ですか?」
「そうね、もうじき四か月よ。
今度は男の子かしら、女の子かしら」
拓海が嬉しそうに告げる。
「真美もお姉さんか。
お姉さんらしくなると良いんだけどね」
「どうかしら?
あの子も甘えん坊だから」
美代子がコーヒーを片手に真理を眺めた。
「このビルで三人目の子供ですね。
――綾女さんの子供、いつ頃でしたっけ?」
「春頃だったはずよ?
タイミングが合えば、この子と同学年ね」
カランコロンとドアベルが鳴り、優美が顔を出した。
「真美はおるかな? ――なんじゃ、寝とるのか。
拓海、ブレンドとチーズケーキじゃ」
「はいはい」
優美は真っ直ぐ真美の元へ向かい、枕元へ腰を下ろした。
そのまま愛おしそうに真美の頭を撫で、優しく微笑んでいた。
美代子はその光景を眺めながら、コーヒーを味わっていく。
――幸せって、身近にあるんだなぁ。
コーヒーが香る、穏やかな空間。
美代子はモダンジャズの音色に身を任せながら、ゆったりとした時間を味わっていた。
****
カランコロンとドアベルが鳴り、優美が姿を見せる。
「拓海――は、おらんのか。
どこに行ったんじゃ?」
カウンターの中の美代子が、優美に応える。
「真理さんが産気づいて、付き添いで病院に行きましたよ」
優美があきれたような声で告げる。
「すぐに生まれる訳でもあるまいに、せっかちじゃのう。
――美代子、ブレンドとモンブランじゃ」
「はーい、ちょっと待ってくださいね」
美代子がケトルでお湯を沸かし、コーヒーを淹れていく。
その姿をカウンター席で眺めながら、優美が告げる。
「おんしがここに来て、何年経ったかのう?
随分と様になっとるではないか」
「んー、真美ちゃんが生まれる前からですから、そろそろ八年ですかね?
私もすっかりおばちゃんになっちゃいました」
優美がクスリと笑った。
「何を言うとるか。今年でいくつじゃ?」
「三十を超えたら、もう何歳でもいいじゃないですか」
「まだまだ若いじゃろうに。
おんしは恋愛をせんのか?」
「私は恋愛至上主義じゃないので。
独身で終わっても、別に構いませんよ。
――はい、ブレンドお待ちどうさま」
美代子が優美の前にカップを置いた。
厨房の冷蔵庫からモンブランを取り出し、トレーで運んでくる。
優美はフォークで美味しそうにモンブランを味わいながら、コーヒーを一口飲んだ。
「やはり、特別な日には特別な味じゃな。
美代子が来てくれて、拓海も随分と助かっとるはずじゃ。
おんしは良い買い物じゃった」
美代子がクスリと笑って応える。
「買い物だったんですか?」
「そうじゃよ? 投資じゃ。
金と労力を惜しまなければ、こうして良い体験が待っておる。
それで迷うた人間を救えるなら、それに越したこともあるまい」
「それがオーナーの趣味、でしたっけ」
「そう、趣味じゃ」
二人がクスリと笑いあう中、勢いよくドアベルが鳴らされた。
「おかあさん、ただいまー!
――あれ? お父さんとお母さんは?」
賑やかになった店内に真美の歓喜の声が響いた。
三人はやがて生まれてくる命を待ち遠しく思いながら、明るい未来を語り合っていった。
****
穏やかなモダンジャズとコーヒーが香る店内。
拓海はカウンターキッチンでカップを磨き、美代子はカウンター席でスマホを眺めている。
真理は店内を歩きながら、第二子の圭太をあやしていた。
勢いよくドアベルを鳴らし、元気な声が飛び込んでくる。
「ただいま! 圭太は?!
――圭太! お姉ちゃんだよ!」
真美が真理の元に駆け寄り、圭太を覗き込む。
「真美、先に宿題を片づけなさい」
「はーい」
すごすごとカウンター席によじ登る真美に、美代子が告げる。
「今日は何を食べる?」
「んー、エッグタルト!」
美代子がニコリと微笑んで、厨房に向かう。
拓海が何も言わずにココアを作っていき、カウンターに置いた。
真美はココアを一口飲んだ後、ランドセルから教科書やノート、筆記用具を取り出していく。
美代子がカウンターに置かれたものを脇によけ、エッグタルトを真美の前に置いた。
「頭に甘いものを充電してから宿題をしたら?」
「もちろんだよ!」
パクパクと美味しそうにエッグタルトを食べていく真美を、美代子が優しく眺める。
「どう? 美味しい?」
「うん! これ、美代子さんが作ったんでしょ?
お父さんのと少し味が違う!」
驚いた顔で美代子が真美を見た。
「あら、わかるの?」
「わかるよ、これぐらい!」
美代子が苦笑を浮かべて拓海を見た。
「――ですって。合格をもらったはずなのに、子供には勝てませんね」
拓海は得意げに応える。
「真美は舌が肥えてるからね。
そこら辺の調理師より、味にうるさいんじゃないかな」
「うわぁ、親馬鹿」
拓海が軽妙な笑い声をあげ、自分のコーヒーを口にした。
真理はそんな三人を、幸せそうな微笑みで見つめて居る。
子供が慈しまれる環境は、何物にも代えがたい。
今ここにある幸せを、真理は噛み締めていた。
****
夏になり、小学校が夏休みに入った。
拓海の提案で、いつものメンバーが海に向かって出発する。
子供が増えたので、二台の車に別れて湘南に向かった。
一台目は直也と綾女、その子供の健太郎の車。
真理や拓海、真美や圭太、それに瞳と厚樹の車だ。
今回は優美も参加し、子守りで活躍していた。
綾女たちの車に乗りこみ、綾女と一緒に健太郎をあやしていく。
「海に行くのも久しぶりじゃのう」
綾女が健太郎を見つめながら尋ねる。
「いつ以来なんですか?」
「そうさなぁ……百年以上は行っておらん」
直也が楽しそうに笑い声をあげた。
「オーナーはスケールが違うな!」
拓海が運転する車では、真理が瞳や厚樹に尋ねていた。
「二人は一緒に暮らしてるんだよね?
いつ結婚するの?」
瞳と厚樹が顔を見合わせ、フッと笑った。
瞳が真美に告げる。
「私たちは、ただのルームパートナーだから」
厚樹も優しい笑顔で告げる。
「恋人同士って訳じゃないんだ」
「ふーん? 家族じゃないのに、一緒に暮らすの?」
真理が穏やかな声で告げる。
「色々あるのよ、大人の世界は」
小首をかしげる真美を囲んで、車内が笑い声で包まれた。
真美が初めて体験する海。
真理たちが乗る車は、真っ直ぐ江の島を目指した。
苦笑を浮かべる真理がブランケットを取り出し、真美にかぶせる。
「どうしてこの子は、お店にいたがるのかしら。
眠たいなら部屋で眠ればいいのに」
カウンター席で美代子が応える。
「ここだと甘いものが飲み放題食べ放題ですからね。
子供にとって、魅力的なんですよ」
カウンターの中でコーヒーを飲む拓海がクスリと笑った。
「赤ん坊の頃からいる店だから、気分が落ち着くんだろう」
真理が店内を見回して告げる。
「ここも年季が入ってきたわね」
拓海も天井を見上げながら応える。
「親父の代から続く店だしね。
そろそろ、改装工事をした方がいいのかも」
美代子が不満げに声を上げる。
「えー、これがいいんじゃないですか。
レトロでシック、これぞ『喫茶店』って感じですよ」
真理が真美の頭を優しく撫でながら告げる。
「この子の思い出もあるし、なるだけ現状を維持してあげたいわね」
拓海が小さく息をついた。
「そうか、じゃあ補修工事程度に抑えておくかな。
今度オーナーに相談してみよう」
真理がカウンター席に戻り、愛し気にお腹をさすっていた。
美代子が真理に尋ねる。
「順調ですか?」
「そうね、もうじき四か月よ。
今度は男の子かしら、女の子かしら」
拓海が嬉しそうに告げる。
「真美もお姉さんか。
お姉さんらしくなると良いんだけどね」
「どうかしら?
あの子も甘えん坊だから」
美代子がコーヒーを片手に真理を眺めた。
「このビルで三人目の子供ですね。
――綾女さんの子供、いつ頃でしたっけ?」
「春頃だったはずよ?
タイミングが合えば、この子と同学年ね」
カランコロンとドアベルが鳴り、優美が顔を出した。
「真美はおるかな? ――なんじゃ、寝とるのか。
拓海、ブレンドとチーズケーキじゃ」
「はいはい」
優美は真っ直ぐ真美の元へ向かい、枕元へ腰を下ろした。
そのまま愛おしそうに真美の頭を撫で、優しく微笑んでいた。
美代子はその光景を眺めながら、コーヒーを味わっていく。
――幸せって、身近にあるんだなぁ。
コーヒーが香る、穏やかな空間。
美代子はモダンジャズの音色に身を任せながら、ゆったりとした時間を味わっていた。
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カランコロンとドアベルが鳴り、優美が姿を見せる。
「拓海――は、おらんのか。
どこに行ったんじゃ?」
カウンターの中の美代子が、優美に応える。
「真理さんが産気づいて、付き添いで病院に行きましたよ」
優美があきれたような声で告げる。
「すぐに生まれる訳でもあるまいに、せっかちじゃのう。
――美代子、ブレンドとモンブランじゃ」
「はーい、ちょっと待ってくださいね」
美代子がケトルでお湯を沸かし、コーヒーを淹れていく。
その姿をカウンター席で眺めながら、優美が告げる。
「おんしがここに来て、何年経ったかのう?
随分と様になっとるではないか」
「んー、真美ちゃんが生まれる前からですから、そろそろ八年ですかね?
私もすっかりおばちゃんになっちゃいました」
優美がクスリと笑った。
「何を言うとるか。今年でいくつじゃ?」
「三十を超えたら、もう何歳でもいいじゃないですか」
「まだまだ若いじゃろうに。
おんしは恋愛をせんのか?」
「私は恋愛至上主義じゃないので。
独身で終わっても、別に構いませんよ。
――はい、ブレンドお待ちどうさま」
美代子が優美の前にカップを置いた。
厨房の冷蔵庫からモンブランを取り出し、トレーで運んでくる。
優美はフォークで美味しそうにモンブランを味わいながら、コーヒーを一口飲んだ。
「やはり、特別な日には特別な味じゃな。
美代子が来てくれて、拓海も随分と助かっとるはずじゃ。
おんしは良い買い物じゃった」
美代子がクスリと笑って応える。
「買い物だったんですか?」
「そうじゃよ? 投資じゃ。
金と労力を惜しまなければ、こうして良い体験が待っておる。
それで迷うた人間を救えるなら、それに越したこともあるまい」
「それがオーナーの趣味、でしたっけ」
「そう、趣味じゃ」
二人がクスリと笑いあう中、勢いよくドアベルが鳴らされた。
「おかあさん、ただいまー!
――あれ? お父さんとお母さんは?」
賑やかになった店内に真美の歓喜の声が響いた。
三人はやがて生まれてくる命を待ち遠しく思いながら、明るい未来を語り合っていった。
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穏やかなモダンジャズとコーヒーが香る店内。
拓海はカウンターキッチンでカップを磨き、美代子はカウンター席でスマホを眺めている。
真理は店内を歩きながら、第二子の圭太をあやしていた。
勢いよくドアベルを鳴らし、元気な声が飛び込んでくる。
「ただいま! 圭太は?!
――圭太! お姉ちゃんだよ!」
真美が真理の元に駆け寄り、圭太を覗き込む。
「真美、先に宿題を片づけなさい」
「はーい」
すごすごとカウンター席によじ登る真美に、美代子が告げる。
「今日は何を食べる?」
「んー、エッグタルト!」
美代子がニコリと微笑んで、厨房に向かう。
拓海が何も言わずにココアを作っていき、カウンターに置いた。
真美はココアを一口飲んだ後、ランドセルから教科書やノート、筆記用具を取り出していく。
美代子がカウンターに置かれたものを脇によけ、エッグタルトを真美の前に置いた。
「頭に甘いものを充電してから宿題をしたら?」
「もちろんだよ!」
パクパクと美味しそうにエッグタルトを食べていく真美を、美代子が優しく眺める。
「どう? 美味しい?」
「うん! これ、美代子さんが作ったんでしょ?
お父さんのと少し味が違う!」
驚いた顔で美代子が真美を見た。
「あら、わかるの?」
「わかるよ、これぐらい!」
美代子が苦笑を浮かべて拓海を見た。
「――ですって。合格をもらったはずなのに、子供には勝てませんね」
拓海は得意げに応える。
「真美は舌が肥えてるからね。
そこら辺の調理師より、味にうるさいんじゃないかな」
「うわぁ、親馬鹿」
拓海が軽妙な笑い声をあげ、自分のコーヒーを口にした。
真理はそんな三人を、幸せそうな微笑みで見つめて居る。
子供が慈しまれる環境は、何物にも代えがたい。
今ここにある幸せを、真理は噛み締めていた。
****
夏になり、小学校が夏休みに入った。
拓海の提案で、いつものメンバーが海に向かって出発する。
子供が増えたので、二台の車に別れて湘南に向かった。
一台目は直也と綾女、その子供の健太郎の車。
真理や拓海、真美や圭太、それに瞳と厚樹の車だ。
今回は優美も参加し、子守りで活躍していた。
綾女たちの車に乗りこみ、綾女と一緒に健太郎をあやしていく。
「海に行くのも久しぶりじゃのう」
綾女が健太郎を見つめながら尋ねる。
「いつ以来なんですか?」
「そうさなぁ……百年以上は行っておらん」
直也が楽しそうに笑い声をあげた。
「オーナーはスケールが違うな!」
拓海が運転する車では、真理が瞳や厚樹に尋ねていた。
「二人は一緒に暮らしてるんだよね?
いつ結婚するの?」
瞳と厚樹が顔を見合わせ、フッと笑った。
瞳が真美に告げる。
「私たちは、ただのルームパートナーだから」
厚樹も優しい笑顔で告げる。
「恋人同士って訳じゃないんだ」
「ふーん? 家族じゃないのに、一緒に暮らすの?」
真理が穏やかな声で告げる。
「色々あるのよ、大人の世界は」
小首をかしげる真美を囲んで、車内が笑い声で包まれた。
真美が初めて体験する海。
真理たちが乗る車は、真っ直ぐ江の島を目指した。
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