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第2章
40.ジルバーハイン攻略戦
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ジルバーハインとの国境、両国の国境守備兵がにらみ合う場所に、俺たちの馬車が到着した。
キュステンブルク王国の砦に馬車を止め、俺はテッシンに声をかける。
「俺たちで国境守備兵を壊滅させるぞ。いけるよな?」
テッシンがニヤリと微笑んだ。
『無論!』
俺たちは頷いて馬車を降りる――その俺の背中に、慌てるようなキューブの声が届く。
「壊滅って、どう見ても千人以上いますよ?!」
俺は振り返ってキューブに応える。
「そうだな。ざっと見て千二百人ってとこだろ。
俺とテッシン、六百人ずつで全滅、簡単な算数だ」
「でたらめすぎますよ?! 無理ですって!」
俺は高らかに笑って見せる。
「ハハハ! 本当に全滅させる訳じゃない。
ある程度数を減らせば、奴らは勝手に逃げ出していく。
国境守備兵が最優先する任務、それは異変の報告だ。
命を懸けて砦を守るのが任務じゃねーんだよ」
大剣を抜きながら告げる俺に、キューブは言葉もないようだった。
ま、戦場を知らねー従僕じゃあこれが限界か。
俺とテッシンは並んで駆け出し、敵兵に真っ直ぐ突っ込んでいった。
****
キューブは呆然とヴァルターとテッシンの戦いを、馬車から降りて見つめていた――降りたくはなかったが、アヤメが外に出たがったので仕方なく、外に居た。
弓兵の放つ矢など意にも介さず、受け止め、切り捨て、かわしていく。
そして大剣を一振りするごとに、敵の歩兵がごっそりと削れて行った。
そんな化け物が二人も居るのだ。敵兵の士気がくじけるのは早かった。
瞬く間に敵兵の死体が三桁に及び、それでも勢いが止まらないと見ると、ジルバーハインの国境守備隊は慌てて逃げ出し始めた。
ヴァルターたちは深追いせず、黙って逃げ出す敵兵を見送った。
アヤメの下に帰ってきたヴァルターを、キューブは化け物を見る思いで見つめていた。
――噂以上の化け物じゃないか!
ひと汗かいたヴァルターとテッシンに、使用人がタオルを渡すと、彼らは一仕事終えたとばかりに汗を拭いていた。
セイランオウが楽し気な声で告げる。
『良かったのか? かなりの数を逃がしたが』
通訳を介し、ヴァルターが応える。
「八百ちょっとは逃がしたな。
だが別に数を減らすのが目的じゃない。
ここを安全に通過できれば、それでいいのさ」
『ククク……それだけではあるまい? 考えを言うてみよ』
通訳を介し、ヴァルターがニヤリと微笑んだ。
「わかってんだろ? 俺たちの襲来を敵の本拠地に知らせる。
俺たちが向こうの本隊に辿り着く頃には、すっかり警戒態勢ができあがってるだろう」
キューブが慌てて声を上げる。
「何を考えてるんですか?!
自分から相手の防御を固めさせて、何がしたいんですか!
非合理的過ぎますよ!」
「あー、逆だよ、逆。効率的に敵を潰すのに、防御を固めて欲しかった。
あれだけ暴れたら、兵をそろえて固めるだろう。
俺たちみたいな少人数の部隊なんて、どこから襲ってくるか分からん。
部隊を展開なんてするより、本陣を亀のように固めてくるはずだ。
どこから来ても、数で圧殺できるようにな」
キューブが困惑しながら尋ねる。
「それのどこが、効率的なんですか?!」
「固まってりゃ一網打尽にできる。それだけだが?」
アヤメの力を唯一知らないキューブは、呆然としながら言葉の意味を考えていた。
そんなキューブにヴァルターが声をかける。
「ほれ、早く馬車に乗れ。時間が惜しい」
せっつかれるようにキューブは馬車に押し込まれ、一行が乗り終わると、ヴァルターたちの馬車は悠然とジルバーハインとの国境を超えていった。
****
国境から三日、俺たちの馬車は小高い丘の上に居た。
キューブが困惑しながら俺に告げる。
「敵の本隊に向かうんじゃなかったんですか? 寄り道ですか?」
「いーや? ここが目的地だ。
時間が惜しいから、少し嬢ちゃんに頑張ってもらう」
俺が馬車から降りると、アヤメとゲッカも馬車から降りて来る。
見晴らしの良い場所でアヤメに指し示す。
「――嬢ちゃん、あれが敵の本隊だ。見えるか? 今回はかなり距離がある。五キロってとこだ」
アヤメが目を細めて俺の指の先を見ていた。
『……あれか。少し遠いな。
じゃがこの程度、月夜見様のお力の前には無力と知るが良い。
あの兵たちを消し飛ばせばよいのか?』
「だから、公用語を話せっつーの。
ともかくあの兵たちを潰せ。
およそ三万、思ったよりは固まってないが、全滅させる必要はない。
八割消し飛ばせば、もう何もできないだろう」
アヤメがニヤリと微笑んだ。
『よかろう、では妾の力、篤と目に焼き付けるが良い!』
****
ジルバーハイン王国軍、キュステンブルク王国攻略部隊の司令官は、国境の異変を聞きつけて部下に指示を出していた。
たった二人で国境守備隊を壊滅させたキュステンブルク王国の人間、そんな人材に心当たりがない。
だが報告を聞く以上、少人数で奇襲をかけてくるのは間違いなかった。
本陣に切り込まれるより先に数で圧殺できるよう、本陣の周囲を兵たちで囲ませた。
だがアイゼンハイン王国軍を滅ぼしたという、謎の力の噂がある。
必要以上に固まり過ぎないよう、少し間隔を空けて部隊の配置を指示していた。
――これなら、敵がどんな手を打ってきても対応ができる!
それが、ジルバーハイン王国軍司令官が最後に思ったことだった。
ジルバーハイン王国軍のほとんどを光の玉が包み込み、熱い暴風が残った兵たちをなぎ倒していた。
巨大な光の玉が消えた後、残されたジルバーハインの兵士たちは、何が起きたか理解ができず、地面に倒れ伏しながら言葉を失っていた。
****
キューブは遠くで大地を抉り取るかのようなアヤメの暴力に、愕然として言葉を失っていた。
さっきまでジルバーハイン王国軍が居た場所には、大地に巨大な穴が空いていた。
まだ生き残りは居るようだが、その数は一割から二割だろう。
ヴァルターが両手を強く打ち鳴らした。
「よし! 目標達成だ! お疲れさん、嬢ちゃん。
――ジルバーハインは無力化した。すぐに北方に行くぞ」
白く神々しい鎧を着込んだアヤメが、大太刀『白狼月華』を片手に頷いた。
『妾の≪月影≫、存分に味わわせてくれたわ。
じゃが、これで北方に往くのかえ? 君の言葉ゆえ、従いはするが』
ヴァルターがアヤメの背中を叩いて告げる。
「あれでいいんだよ。残った兵が、南北に異変を知らせに走る。
それで奴らはこちらに未知の恐怖を感じ、士気を落とす。
後は北方でも一回か二回、力の差を思い知れば、軍を引くだろ」
キューブは目の前を通り過ぎる『意思のある破壊兵器』に、怯え震えていた。
――こんな奴の暴走を、どう止めればいいって言うんだ!
歯の根が合わないキューブの肩を、ヴァルターが優しく叩いた。
「そう怯えるな。アヤメは言葉が通じる。そこそこの良識もある。
お前なら、なんとかやっていけるさ」
――できるか、馬鹿!
反論の言葉を飲み込んで、キューブは黙って頭を下げた。
「……かしこまりました」
ヴァルターが大きな声で告げる。
「撤収だ! 次はブリッツベルクを目指す! 急げ!」
ヴァルターたちが乗り込むと、馬車は速やかに転身してキュステンブルク王国との国境を目指して走り出した。
キュステンブルク王国の砦に馬車を止め、俺はテッシンに声をかける。
「俺たちで国境守備兵を壊滅させるぞ。いけるよな?」
テッシンがニヤリと微笑んだ。
『無論!』
俺たちは頷いて馬車を降りる――その俺の背中に、慌てるようなキューブの声が届く。
「壊滅って、どう見ても千人以上いますよ?!」
俺は振り返ってキューブに応える。
「そうだな。ざっと見て千二百人ってとこだろ。
俺とテッシン、六百人ずつで全滅、簡単な算数だ」
「でたらめすぎますよ?! 無理ですって!」
俺は高らかに笑って見せる。
「ハハハ! 本当に全滅させる訳じゃない。
ある程度数を減らせば、奴らは勝手に逃げ出していく。
国境守備兵が最優先する任務、それは異変の報告だ。
命を懸けて砦を守るのが任務じゃねーんだよ」
大剣を抜きながら告げる俺に、キューブは言葉もないようだった。
ま、戦場を知らねー従僕じゃあこれが限界か。
俺とテッシンは並んで駆け出し、敵兵に真っ直ぐ突っ込んでいった。
****
キューブは呆然とヴァルターとテッシンの戦いを、馬車から降りて見つめていた――降りたくはなかったが、アヤメが外に出たがったので仕方なく、外に居た。
弓兵の放つ矢など意にも介さず、受け止め、切り捨て、かわしていく。
そして大剣を一振りするごとに、敵の歩兵がごっそりと削れて行った。
そんな化け物が二人も居るのだ。敵兵の士気がくじけるのは早かった。
瞬く間に敵兵の死体が三桁に及び、それでも勢いが止まらないと見ると、ジルバーハインの国境守備隊は慌てて逃げ出し始めた。
ヴァルターたちは深追いせず、黙って逃げ出す敵兵を見送った。
アヤメの下に帰ってきたヴァルターを、キューブは化け物を見る思いで見つめていた。
――噂以上の化け物じゃないか!
ひと汗かいたヴァルターとテッシンに、使用人がタオルを渡すと、彼らは一仕事終えたとばかりに汗を拭いていた。
セイランオウが楽し気な声で告げる。
『良かったのか? かなりの数を逃がしたが』
通訳を介し、ヴァルターが応える。
「八百ちょっとは逃がしたな。
だが別に数を減らすのが目的じゃない。
ここを安全に通過できれば、それでいいのさ」
『ククク……それだけではあるまい? 考えを言うてみよ』
通訳を介し、ヴァルターがニヤリと微笑んだ。
「わかってんだろ? 俺たちの襲来を敵の本拠地に知らせる。
俺たちが向こうの本隊に辿り着く頃には、すっかり警戒態勢ができあがってるだろう」
キューブが慌てて声を上げる。
「何を考えてるんですか?!
自分から相手の防御を固めさせて、何がしたいんですか!
非合理的過ぎますよ!」
「あー、逆だよ、逆。効率的に敵を潰すのに、防御を固めて欲しかった。
あれだけ暴れたら、兵をそろえて固めるだろう。
俺たちみたいな少人数の部隊なんて、どこから襲ってくるか分からん。
部隊を展開なんてするより、本陣を亀のように固めてくるはずだ。
どこから来ても、数で圧殺できるようにな」
キューブが困惑しながら尋ねる。
「それのどこが、効率的なんですか?!」
「固まってりゃ一網打尽にできる。それだけだが?」
アヤメの力を唯一知らないキューブは、呆然としながら言葉の意味を考えていた。
そんなキューブにヴァルターが声をかける。
「ほれ、早く馬車に乗れ。時間が惜しい」
せっつかれるようにキューブは馬車に押し込まれ、一行が乗り終わると、ヴァルターたちの馬車は悠然とジルバーハインとの国境を超えていった。
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国境から三日、俺たちの馬車は小高い丘の上に居た。
キューブが困惑しながら俺に告げる。
「敵の本隊に向かうんじゃなかったんですか? 寄り道ですか?」
「いーや? ここが目的地だ。
時間が惜しいから、少し嬢ちゃんに頑張ってもらう」
俺が馬車から降りると、アヤメとゲッカも馬車から降りて来る。
見晴らしの良い場所でアヤメに指し示す。
「――嬢ちゃん、あれが敵の本隊だ。見えるか? 今回はかなり距離がある。五キロってとこだ」
アヤメが目を細めて俺の指の先を見ていた。
『……あれか。少し遠いな。
じゃがこの程度、月夜見様のお力の前には無力と知るが良い。
あの兵たちを消し飛ばせばよいのか?』
「だから、公用語を話せっつーの。
ともかくあの兵たちを潰せ。
およそ三万、思ったよりは固まってないが、全滅させる必要はない。
八割消し飛ばせば、もう何もできないだろう」
アヤメがニヤリと微笑んだ。
『よかろう、では妾の力、篤と目に焼き付けるが良い!』
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ジルバーハイン王国軍、キュステンブルク王国攻略部隊の司令官は、国境の異変を聞きつけて部下に指示を出していた。
たった二人で国境守備隊を壊滅させたキュステンブルク王国の人間、そんな人材に心当たりがない。
だが報告を聞く以上、少人数で奇襲をかけてくるのは間違いなかった。
本陣に切り込まれるより先に数で圧殺できるよう、本陣の周囲を兵たちで囲ませた。
だがアイゼンハイン王国軍を滅ぼしたという、謎の力の噂がある。
必要以上に固まり過ぎないよう、少し間隔を空けて部隊の配置を指示していた。
――これなら、敵がどんな手を打ってきても対応ができる!
それが、ジルバーハイン王国軍司令官が最後に思ったことだった。
ジルバーハイン王国軍のほとんどを光の玉が包み込み、熱い暴風が残った兵たちをなぎ倒していた。
巨大な光の玉が消えた後、残されたジルバーハインの兵士たちは、何が起きたか理解ができず、地面に倒れ伏しながら言葉を失っていた。
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キューブは遠くで大地を抉り取るかのようなアヤメの暴力に、愕然として言葉を失っていた。
さっきまでジルバーハイン王国軍が居た場所には、大地に巨大な穴が空いていた。
まだ生き残りは居るようだが、その数は一割から二割だろう。
ヴァルターが両手を強く打ち鳴らした。
「よし! 目標達成だ! お疲れさん、嬢ちゃん。
――ジルバーハインは無力化した。すぐに北方に行くぞ」
白く神々しい鎧を着込んだアヤメが、大太刀『白狼月華』を片手に頷いた。
『妾の≪月影≫、存分に味わわせてくれたわ。
じゃが、これで北方に往くのかえ? 君の言葉ゆえ、従いはするが』
ヴァルターがアヤメの背中を叩いて告げる。
「あれでいいんだよ。残った兵が、南北に異変を知らせに走る。
それで奴らはこちらに未知の恐怖を感じ、士気を落とす。
後は北方でも一回か二回、力の差を思い知れば、軍を引くだろ」
キューブは目の前を通り過ぎる『意思のある破壊兵器』に、怯え震えていた。
――こんな奴の暴走を、どう止めればいいって言うんだ!
歯の根が合わないキューブの肩を、ヴァルターが優しく叩いた。
「そう怯えるな。アヤメは言葉が通じる。そこそこの良識もある。
お前なら、なんとかやっていけるさ」
――できるか、馬鹿!
反論の言葉を飲み込んで、キューブは黙って頭を下げた。
「……かしこまりました」
ヴァルターが大きな声で告げる。
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