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第2章
41.北方国家迎撃戦
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キュステンブルク王国との国境を目前に控えた、ブリッツベルク王国軍の野営。
ブリッツベルク王国軍司令官、ウォルフラム・ドンナーケイル侯爵の下に、緊急の一報が届いていた。
「――ジルバーハイン王国軍が壊滅しただと?!」
部下の報告では、五日前に突如として王国軍三万が消失したという。
直前にキュステンブルク王国から侵入してくる馬車があったという報告も、またされていた。
その目撃情報は、噂にあるアイゼンハイン王国でキュステンブルク王国の使節が見せた力に近い。
一瞬で全てを光が包み込み、あとには何一つ残らないという。
『同じ力でアイゼンハイン王国軍三万をこの世から消し去った』と、北方でもまことしやかに噂が広まっていた。
そんな暴力が現実に存在するとは思えないが、事実としてジルバーハイン王国軍の異変を知らせる使者がここに来ていた。
ドンナーケイル侯爵の頭が素早く回転していく。
早馬で使者が裏道を使ってここまでたどり着いたが、間もなくそのキュステンブルク王国の馬車も北方か南方に現れる。
五か国による同時侵攻作戦、北方の軍は三か国で八万あり、まず北方にやってくる公算が高かった。
ここまで強行軍を続け、兵たちに損耗が出始めている。
雪がないとはいえ二月、寒波は嫌でも兵たちの体力と士気を奪っていった。
迅速な軍事行動など望むべくもない。
もうじきキュステンブルク王国国境だというのに、ここにきて進退を見極めねばならない必要に迫られていた。
この状況で神の如き暴力を振るわれれば、ブリッツベルク王国軍四万も壊滅を免れない。
このキュステンブルク王国近くの平野部に、ヒンメルトーア王国軍やガイストハーフェン王国軍の姿もあった。
いずれかが壊滅させられれば、ここまで強行軍を続けて疲れ切った兵士たちの士気など、たちまちに瓦解する。
だがキュステンブルク王国軍はたったの三万足らず、もうじき脆弱な国家の喉に手が届くという目前で軍を引く――難しい決断だった。
「――敵を警戒しつつ、進軍せよ!
このことをヒンメルトーア王国軍、ガイストハーフェン王国軍にも知らせよ!」
ドンナーケイル侯爵は、進軍を指示した。
他の二国がどう判断するか、それは読めない。
二国は二万ずつの軍勢、キュステンブルク王国軍がやってくるだけで、士気が落ちた兵たちが瓦解する可能性もある。
それを数の暴力で踏みつぶすつもりで、三か国による協調侵攻を仕掛けている。
南部でもフロストギッフェル王国軍三万が侵攻を開始している頃だ。
今頃はキュステンブルク王国に入り込み、国土を荒らしていることだろう。
――この南北挟撃で、確実に叩き潰す!
神の如き暴力の実在、そんなものを現実主義者であるドンナーケイル侯爵は信じることが出来なかった。
おそらく、なんらかのトリックを使った計略――そう考えた。
そこまでの被害を出せるとしたら、キュステンブルク王国軍は西に向かったのだろう。
がら空きの北方国家との国境を抜け、悠々と王都を攻め落とす。
ドンナーケイル侯爵は半ば自信をもって、進軍を指揮し続けた。
****
北方連合軍は、キュステンブルク王国の国境に差し掛かっていた。
キュステンブルク王国の北方にある国境沿いは平野部を山脈で区切られ、侵入経路が細くすぼんでいた。
守りやすく攻めづらい難所、普段なら簡単に手出しはできない。
だが敵の砦に兵士の姿が見えない。
国境守備兵ぐらいは潜んでいるかもしれないが、軍が布陣している様子はなかった。
ドンナーケイル侯爵が指揮するブリッツベルク王国軍が、そのすぼまった国境を踏み越える――その瞬間だった。
前方に居るブリッツベルク王国軍が、眩い光の玉に包まれていた。
続けて熱い暴風が兵たちを薙ぎ払い、陣形が崩れていく。
「――何事か! 報告を上げよ!」
暴れる馬をなんとか抑えつけ、ドンナーケイル侯爵は指示を飛ばした。
今の状況など、見ただけで分かる。国境を超えようとしていたブリッツベルク王国軍二万が、きれいにこの世から消え去っていた。
噂に聞く『キュステンブルク王国の超常的な暴力』を目の当たりにした兵士たちは、既に逃げ出し始めている。
「ええい! 指揮を執れ! 陣形を立て直せ!」
指揮官の指示に従う兵士など皆無だった。
寒冷地で体力と士気を限界まで削られ、ようやく寒冷地を抜けたと思ったら、神の如き暴力を目の当たりにした。
兵士たちは動かない身体を必死に動かし、キュステンブルク王国から離れようともがいていた。
それでも指示を飛ばすドンナーケイル侯爵の下に、新たな一報が届く。
「閣下! キュステンブルク王国の兵らしき二人組が切り込んできました!」
「――二人組だと?! そんなもの、隊列を組んで踏みつぶせ!」
「我ら連合軍、いずれも統制が取れておりません!
混乱している我らの軍に、敵の兵が切り込んできて被害が拡大しております!」
ドンナーケイル侯爵の目にも、軍の前方が蜘蛛の子を散らすように逃げまどっているのが見て取れた。
まるで兵士を紙でできた人形のように、易々と切り裂いて陣形をさらに崩してくる。
長い強行軍、突然の超常的な暴力、そして驚異的な武力を持った兵士の出現。
この状態で統制を取り戻すのは不可能だろう。
取り戻したとしても、再び神の如き暴力を振るわれれば、統制はまた失われる。
「……全軍に伝えよ! 撤退する! 可能な限り兵を連れ、国へ戻るぞ!」
――キュステンブルク王国は、手を出してはならぬ国だったか。
ドンナーケイル侯爵は遅い後悔に苛まれながら、言うことを聞かない兵たちを叱咤激励して撤退を指揮し続けた。
****
「――テッシン! もういい! 戻るぞ!」
俺の声で、テッシンがこちらを見て頷いた。
言葉は伝わらなくても、戦争なんてどこも一緒だ。
敵は壊走を始め、勝敗は決した。これ以上はただの殺戮でしかない。
もう北方国家の兵士たちは、こちらを見ても居ない。
自国を目指して、必死に身体を動かし、逃げ続けている。
俺とテッシンは敵軍に背中を見せながら、ゆっくりとアヤメたちの元に戻っていった。
国境砦の中に止めてある馬車――そこでアヤメたちは待っていた。
アヤメがニヤリと微笑んだ。
『なんじゃ、もう終いかえ? もそっと消し飛ばしてもよいのではないか?』
「だから、公用語を話せ。
――これ以上消し飛ばす意味はない。
恐怖心を植え付ければ、もう簡単には攻めてこれない。
あとは外交政策で、どうとでも操れるだろ」
『公用語など口にせずとも、ヴァルターは妾の言葉を理解してくれる。
これぞまっこと深き愛よのぉ。実に面映ゆいわ』
頬を染めて体をくねらせているアヤメの頭に、俺はポスンと手を乗せて告げる。
「遊んでないで、南部に急ぐぞ。
セイランオウの滞在期限ギリギリだ。
急いで馬車に乗れ」
俺はアヤメを担ぎ上げて、皆に指示を飛ばした。
****
南部に向かう馬車の中で、セイランオウが満足気な笑顔で告げる。
『これで、此度の戦いは決したな。
北方の軍勢が国境を超える間際まで待つなど、何を考えて居るのかと思うたが、見事に敵の心理を手玉に取って見せたな』
通訳を介し、俺が応える。
「敵軍の被害を少なくするには、敵軍の消耗を待つ必要がある。
疲れ切った兵士に『絶対的な力』を見せつければ、もう耐えられん。
下手に敵国に侵入して消し飛ばすより、あれが一番効率よく追い払えるってだけだ」
迂回路を選択する余裕は、北方の軍にはなかった。
つまり最短距離でこちらに攻め入ってくるのが読めていた。
あとは適切な迎撃地点で、アヤメのツキカゲを見せてやればそれで終わる。
駄目押しで俺とテッシンが切り込んでやれば、向こうの司令官がよほどの馬鹿でもない限り、撤退を選択する。
敵軍の撤退を引き出す――たったそれだけのプランだ。
セイランオウがニヤリと微笑んだ。
『やはりそちは、戦でも軍略でも秀でた才覚を持っておるな。
あとは最悪でも南部で一度、≪月影≫を見せればすべてが終わる。
おそらく、その必要もないのだろうがな』
通訳を介し、俺はため息をついて応える。
「だから、買いかぶり過ぎだっつーの。
地の利を生かして、嬢ちゃんの力を使っての勝利だろうが。
こんなもん、誰でも同じ結果を出せる。
嬢ちゃんが言うことを聞いてくれれば、だけどな」
アヤメが俺に抱き着きながら告げる。
「私の夫は、どうしてそう自己評価が低いかなぁ?!
こうして言うことを聞いてあげてるのは、ヴァルターがすごい人だからだよ?!」
「はいはい、そうだな。俺の妻はもう少し大人しく馬車に揺られてろ。
抱き着いてると危ないぞ」
俺はアヤメを適当にあしらいながら、南部に続く街道を目指して走る馬車に揺られていた。
ブリッツベルク王国軍司令官、ウォルフラム・ドンナーケイル侯爵の下に、緊急の一報が届いていた。
「――ジルバーハイン王国軍が壊滅しただと?!」
部下の報告では、五日前に突如として王国軍三万が消失したという。
直前にキュステンブルク王国から侵入してくる馬車があったという報告も、またされていた。
その目撃情報は、噂にあるアイゼンハイン王国でキュステンブルク王国の使節が見せた力に近い。
一瞬で全てを光が包み込み、あとには何一つ残らないという。
『同じ力でアイゼンハイン王国軍三万をこの世から消し去った』と、北方でもまことしやかに噂が広まっていた。
そんな暴力が現実に存在するとは思えないが、事実としてジルバーハイン王国軍の異変を知らせる使者がここに来ていた。
ドンナーケイル侯爵の頭が素早く回転していく。
早馬で使者が裏道を使ってここまでたどり着いたが、間もなくそのキュステンブルク王国の馬車も北方か南方に現れる。
五か国による同時侵攻作戦、北方の軍は三か国で八万あり、まず北方にやってくる公算が高かった。
ここまで強行軍を続け、兵たちに損耗が出始めている。
雪がないとはいえ二月、寒波は嫌でも兵たちの体力と士気を奪っていった。
迅速な軍事行動など望むべくもない。
もうじきキュステンブルク王国国境だというのに、ここにきて進退を見極めねばならない必要に迫られていた。
この状況で神の如き暴力を振るわれれば、ブリッツベルク王国軍四万も壊滅を免れない。
このキュステンブルク王国近くの平野部に、ヒンメルトーア王国軍やガイストハーフェン王国軍の姿もあった。
いずれかが壊滅させられれば、ここまで強行軍を続けて疲れ切った兵士たちの士気など、たちまちに瓦解する。
だがキュステンブルク王国軍はたったの三万足らず、もうじき脆弱な国家の喉に手が届くという目前で軍を引く――難しい決断だった。
「――敵を警戒しつつ、進軍せよ!
このことをヒンメルトーア王国軍、ガイストハーフェン王国軍にも知らせよ!」
ドンナーケイル侯爵は、進軍を指示した。
他の二国がどう判断するか、それは読めない。
二国は二万ずつの軍勢、キュステンブルク王国軍がやってくるだけで、士気が落ちた兵たちが瓦解する可能性もある。
それを数の暴力で踏みつぶすつもりで、三か国による協調侵攻を仕掛けている。
南部でもフロストギッフェル王国軍三万が侵攻を開始している頃だ。
今頃はキュステンブルク王国に入り込み、国土を荒らしていることだろう。
――この南北挟撃で、確実に叩き潰す!
神の如き暴力の実在、そんなものを現実主義者であるドンナーケイル侯爵は信じることが出来なかった。
おそらく、なんらかのトリックを使った計略――そう考えた。
そこまでの被害を出せるとしたら、キュステンブルク王国軍は西に向かったのだろう。
がら空きの北方国家との国境を抜け、悠々と王都を攻め落とす。
ドンナーケイル侯爵は半ば自信をもって、進軍を指揮し続けた。
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北方連合軍は、キュステンブルク王国の国境に差し掛かっていた。
キュステンブルク王国の北方にある国境沿いは平野部を山脈で区切られ、侵入経路が細くすぼんでいた。
守りやすく攻めづらい難所、普段なら簡単に手出しはできない。
だが敵の砦に兵士の姿が見えない。
国境守備兵ぐらいは潜んでいるかもしれないが、軍が布陣している様子はなかった。
ドンナーケイル侯爵が指揮するブリッツベルク王国軍が、そのすぼまった国境を踏み越える――その瞬間だった。
前方に居るブリッツベルク王国軍が、眩い光の玉に包まれていた。
続けて熱い暴風が兵たちを薙ぎ払い、陣形が崩れていく。
「――何事か! 報告を上げよ!」
暴れる馬をなんとか抑えつけ、ドンナーケイル侯爵は指示を飛ばした。
今の状況など、見ただけで分かる。国境を超えようとしていたブリッツベルク王国軍二万が、きれいにこの世から消え去っていた。
噂に聞く『キュステンブルク王国の超常的な暴力』を目の当たりにした兵士たちは、既に逃げ出し始めている。
「ええい! 指揮を執れ! 陣形を立て直せ!」
指揮官の指示に従う兵士など皆無だった。
寒冷地で体力と士気を限界まで削られ、ようやく寒冷地を抜けたと思ったら、神の如き暴力を目の当たりにした。
兵士たちは動かない身体を必死に動かし、キュステンブルク王国から離れようともがいていた。
それでも指示を飛ばすドンナーケイル侯爵の下に、新たな一報が届く。
「閣下! キュステンブルク王国の兵らしき二人組が切り込んできました!」
「――二人組だと?! そんなもの、隊列を組んで踏みつぶせ!」
「我ら連合軍、いずれも統制が取れておりません!
混乱している我らの軍に、敵の兵が切り込んできて被害が拡大しております!」
ドンナーケイル侯爵の目にも、軍の前方が蜘蛛の子を散らすように逃げまどっているのが見て取れた。
まるで兵士を紙でできた人形のように、易々と切り裂いて陣形をさらに崩してくる。
長い強行軍、突然の超常的な暴力、そして驚異的な武力を持った兵士の出現。
この状態で統制を取り戻すのは不可能だろう。
取り戻したとしても、再び神の如き暴力を振るわれれば、統制はまた失われる。
「……全軍に伝えよ! 撤退する! 可能な限り兵を連れ、国へ戻るぞ!」
――キュステンブルク王国は、手を出してはならぬ国だったか。
ドンナーケイル侯爵は遅い後悔に苛まれながら、言うことを聞かない兵たちを叱咤激励して撤退を指揮し続けた。
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「――テッシン! もういい! 戻るぞ!」
俺の声で、テッシンがこちらを見て頷いた。
言葉は伝わらなくても、戦争なんてどこも一緒だ。
敵は壊走を始め、勝敗は決した。これ以上はただの殺戮でしかない。
もう北方国家の兵士たちは、こちらを見ても居ない。
自国を目指して、必死に身体を動かし、逃げ続けている。
俺とテッシンは敵軍に背中を見せながら、ゆっくりとアヤメたちの元に戻っていった。
国境砦の中に止めてある馬車――そこでアヤメたちは待っていた。
アヤメがニヤリと微笑んだ。
『なんじゃ、もう終いかえ? もそっと消し飛ばしてもよいのではないか?』
「だから、公用語を話せ。
――これ以上消し飛ばす意味はない。
恐怖心を植え付ければ、もう簡単には攻めてこれない。
あとは外交政策で、どうとでも操れるだろ」
『公用語など口にせずとも、ヴァルターは妾の言葉を理解してくれる。
これぞまっこと深き愛よのぉ。実に面映ゆいわ』
頬を染めて体をくねらせているアヤメの頭に、俺はポスンと手を乗せて告げる。
「遊んでないで、南部に急ぐぞ。
セイランオウの滞在期限ギリギリだ。
急いで馬車に乗れ」
俺はアヤメを担ぎ上げて、皆に指示を飛ばした。
****
南部に向かう馬車の中で、セイランオウが満足気な笑顔で告げる。
『これで、此度の戦いは決したな。
北方の軍勢が国境を超える間際まで待つなど、何を考えて居るのかと思うたが、見事に敵の心理を手玉に取って見せたな』
通訳を介し、俺が応える。
「敵軍の被害を少なくするには、敵軍の消耗を待つ必要がある。
疲れ切った兵士に『絶対的な力』を見せつければ、もう耐えられん。
下手に敵国に侵入して消し飛ばすより、あれが一番効率よく追い払えるってだけだ」
迂回路を選択する余裕は、北方の軍にはなかった。
つまり最短距離でこちらに攻め入ってくるのが読めていた。
あとは適切な迎撃地点で、アヤメのツキカゲを見せてやればそれで終わる。
駄目押しで俺とテッシンが切り込んでやれば、向こうの司令官がよほどの馬鹿でもない限り、撤退を選択する。
敵軍の撤退を引き出す――たったそれだけのプランだ。
セイランオウがニヤリと微笑んだ。
『やはりそちは、戦でも軍略でも秀でた才覚を持っておるな。
あとは最悪でも南部で一度、≪月影≫を見せればすべてが終わる。
おそらく、その必要もないのだろうがな』
通訳を介し、俺はため息をついて応える。
「だから、買いかぶり過ぎだっつーの。
地の利を生かして、嬢ちゃんの力を使っての勝利だろうが。
こんなもん、誰でも同じ結果を出せる。
嬢ちゃんが言うことを聞いてくれれば、だけどな」
アヤメが俺に抱き着きながら告げる。
「私の夫は、どうしてそう自己評価が低いかなぁ?!
こうして言うことを聞いてあげてるのは、ヴァルターがすごい人だからだよ?!」
「はいはい、そうだな。俺の妻はもう少し大人しく馬車に揺られてろ。
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