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第3章
44.シャッテンヴァイデ侯爵
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季節は五月になった。
セイラン国から持ち込まれたワサビは払底し、キュステンブルク王国の各地からワサビを欲する声が届いている。
次の船便が戻ってくるまで、最短であと二か月ある。
それまでにワサビブームが去らないことを祈るだけだ。
もちろん、そんな状態で手をこまねくわけにもいかない。
ワサビが払底する前から、アヤメを伴い社交界に出向いて、アヤメが着るセイラン国の民族衣装『キモノ』を貴族の女性層にアピールしていった。
感触は上々で、独特の美麗な柄で彩られた織物で仕立てられた『キモノ』は、注目を集めていた。
新しい商機の到来だ。
活況のある港町オリネアの富裕層、その中でもステータスの高い貴族たちを中心に売り込み、注文を獲得していった。
素材になる織物は潤沢に持ち込んである。
次のワサビが到着するまで、キモノブームでセイラン国への興味を維持できるだろう。
伯爵邸で開くお茶会では、『ソ』というセイラン国のスイーツを提供してみた。
チーズに似ているそれはほんのりと甘く、はちみつをかけて食べると独特の風味で味わいがある。
調理人たちがメープルシロップやジャムを合わせはじめ、今ではいろいろなバリエーションができつつあった。
夜会で出す料理には『サシミ』というセイラン料理を振る舞っていた。
港町オリネアで水揚げされる新鮮な魚を、セイラン国の調理人が綺麗に切り身にしていき、それを『ショウユ』という調味料で食べる。
これは港町の住人にも受け入れられやすく、独特な『ショウユ』の風味が、これまた来賓たちの好評を博した。
アヤメたちが言うには、サシミにこそワサビを付けるべきだという。
残念ながら、それはもうしばらくのお預けだ。
リビングでじゃれついてくるアヤメを膝に乗せながら、ソファで事業報告書に目を通していると、クラウスがやって来て俺に告げる。
「旦那様、お手紙が届いております」
差し出されたそれは、シュルツ侯爵からのものだった。
手紙に目を通していくと、以前国王に頼んでおいた特例法に難航しているという話が記されていた。
要約すると、『調整中だが、まだ時間がかかる』ということだ。
どうやら、新しくシャッテンヴァイデ侯爵となった俺に対して反感を持つ貴族が反発してるらしい。
――反対してるのは、ファルケンラート公爵か。
今まで耳にしたことのない名前だ。少なくとも、国の危機に力を貸すような貴族ではないのだろう。
だが腐っても公爵様、政治基盤はそれなりに大きいってとこか?
影響力を無視できず、説得しているが頷いてくれないってところか。
俺がセイラン国との交易で利益を上げてるのも、たぶん気に食わないんだろうなー。
俺みたいな傭兵上がりが貴族面してるのを、嫌う人種なのだろう。
膝の上から、アヤメが俺の持つ手紙を奪い取って読み始めた。
「何が書いてあるのー?」
「お前な……他人の手紙を勝手に読むのは、さすがにどうかと思うぞ?」
「だって、凄い難しい顔してたし。妻として、夫が困ってるときは助けてあげるものでしょ?」
うーん、この辺はまだ子供かな。
アヤメが手紙を読みながら、眉をひそめて告げる。
「このファルケンラート公爵って人が、ヴァルターを困らせてるの?」
「俺っていうより、シュルツ侯爵をだけどな。
お前を十五歳前に俺の妻として、正式に認められないかっていう相談をしてるんだよ」
アヤメが勢いよく体を起こし、不機嫌そうに声を上げる。
「なにそれ! じゃあ私の邪魔をしてる人ってこと?!」
「おっと、興奮するなよ?
ファルケンラート公爵は、お前の邪魔をしてる訳じゃないからな?
単なる俺への嫌がらせだろ。妬みの類だと思うぞ」
『ならば尚更捨て置けぬわ! ヴァルターの敵は妾の敵ぞ?!
そのような下賎な輩、妾が塵ひとつ残らず消し飛ばしてくれようぞ!』
俺は大きく息をついて告げる。
「だから、興奮するなっつーの。
なんとかしてやるから、大人しくしてろ」
ファルケンラート公爵ね……周囲で情報収集してみるか。
****
サロンに呼びつけたフロリアンが、明るい笑顔で俺に告げる。
「おおヴァルターの旦那! 儲かってるかい?」
俺は苦笑で応える。
「今はセイラン品の在庫がないからな。
各事業は堅調だが、目立って儲かってるって程じゃないさ。
――それより、聞きたいことがある。
あんた、ファルケンラート公爵ってどんな奴か、知ってるか?」
フロリアンの表情が陰った。
「あー、あの人か。なんかあったのか?」
「陛下に頼んでおいた、アヤメとの婚姻をこの国でも認めてもらえる特例法、その反対をしているらしい。
なぜ反対しているのか、それを知りたいと思ってな」
フロリアンが腕組みをして考え出した。
「あの嬢ちゃんはセイラン国の第一王女、一つのステータスだ。
傭兵上がりの旦那が、侯爵になって、国外の王女を娶る。
これだけでも、国内の貴族たちに強い影響力を持つことになる。
それをファルケンラート公爵は嫌がってるんじゃないかな」
「自分の政治的影響力が落ちるのを嫌がってるってことか?」
「それもあると思うが、あの人は保守的な人なんだよ。
伝統を重んじるタイプで、旦那みたいに新しいことを始める人間を嫌がるんだ。
俺みたいな商人とも、取引しようとしないからな。
昔から王宮にコネがある商人ぐらいしか、あの家とは取引させてもらえない。
能力よりコネを重視するタイプって言やぁいいのかな」
俺は呆れて応える。
「なんだそりゃ、頭が悪いってことか」
「いや、決して無能って訳じゃねーよ?
むしろ頭はよく回る方だろう。
王宮の社交界では、ダントツの影響力を持ってる貴族だ。
あの世界での立ち回りは、馬鹿じゃできないよ」
「いまいちピンと来ねぇ野郎だな。
なんでそんな奴が、俺の結婚に反対なんてするんだか」
「嬢ちゃんは未成年、そんな年齢での婚姻を認めるのは、既存の風習を破壊する行為だからな。
それに嬢ちゃんは王族、傭兵上がりの侯爵が王族を妻とすれば、発言力は無視できない。
非公式だが、旦那が過去二回の防衛戦で活躍してるのは噂が流れてるしな。
そんな人間が王女というステータスを得るのを、嫌がってるのさ」
……だが、アヤメが十五歳になれば、いくら邪魔をしたくても、それは無理になる。
俺は合法的にアヤメと夫婦になり、ファルケンラート公爵を脅かす発言力を持つようになるだろう。
だが奴はそれでも、今すぐ夫婦と認める特例法に反対した。
そこには何か、裏があるな。
「なぁフロリアン、ファルケンラート公爵で知ってること、他にはないか?」
「んー、あとはあの人の領地も、港湾部を持ってるってぐらいだな。
王宮に一番近い港が、ファルケンラート公爵領だ。
軍港を兼ねてるからデカい港だし、王宮に近いから高級品の流通も多かった。
以前は王宮に仕入れる品、そのほとんどはファルケンラート公爵領の港町リュゲンを経由してた。
今じゃここを経由して、陸路で運ぶ商人が増えたけどな」
おいおい、デカい情報だな。
「そのリュゲンは、今どうなってる?」
「この町に活気が出るのに反比例して、活気がなくなってるな。
一部の高級品は未だにリュゲンを使って王宮に運ばれるが、荷のほとんどはこの町に奪われてるはずだ。
王国全体に荷を回すなら、こっちの港を使う方が好都合だしな」
つまり保守的な『お貴族様』のファルケンラート公爵にとって俺は、政敵で商売敵ってことか。
そりゃー敵対したくもなるな。
王宮で強い影響力を持ち、俺を敵とみなしている貴族が、あと四年と二か月で意味がなくなる特例法に反対する。
……その間に、俺を蹴落とすつもりか。
蹴落とす前に俺が力を付けるのを、阻止したいって腹だろうな。
敵ならぶった切れば終わるんだが、今回は味方だしなー。
俺はフロリアンに告げる。
「助かった、参考になったぜ」
フロリアンがニッと笑った。
「いいってことよ。旦那と俺の仲じゃねぇか。
それと宮廷魔導士のファルケンブリック伯爵、あの人はファルケンラート公爵の従兄弟だ。
俺より人柄にもっと詳しいかもしれねぇよ」
ああ、あの人か。
やたらと国家に忠誠を誓ってると思ったら、公爵の従兄弟筋だったわけだな。納得だ。
「わかった、当たってみる。
色々すまなかったな」
フロリアンは笑顔でサロンを後にした。
今度の敵は、国内の政治家か。力技は通用しないし、どうすっかなぁ。
セイラン国から持ち込まれたワサビは払底し、キュステンブルク王国の各地からワサビを欲する声が届いている。
次の船便が戻ってくるまで、最短であと二か月ある。
それまでにワサビブームが去らないことを祈るだけだ。
もちろん、そんな状態で手をこまねくわけにもいかない。
ワサビが払底する前から、アヤメを伴い社交界に出向いて、アヤメが着るセイラン国の民族衣装『キモノ』を貴族の女性層にアピールしていった。
感触は上々で、独特の美麗な柄で彩られた織物で仕立てられた『キモノ』は、注目を集めていた。
新しい商機の到来だ。
活況のある港町オリネアの富裕層、その中でもステータスの高い貴族たちを中心に売り込み、注文を獲得していった。
素材になる織物は潤沢に持ち込んである。
次のワサビが到着するまで、キモノブームでセイラン国への興味を維持できるだろう。
伯爵邸で開くお茶会では、『ソ』というセイラン国のスイーツを提供してみた。
チーズに似ているそれはほんのりと甘く、はちみつをかけて食べると独特の風味で味わいがある。
調理人たちがメープルシロップやジャムを合わせはじめ、今ではいろいろなバリエーションができつつあった。
夜会で出す料理には『サシミ』というセイラン料理を振る舞っていた。
港町オリネアで水揚げされる新鮮な魚を、セイラン国の調理人が綺麗に切り身にしていき、それを『ショウユ』という調味料で食べる。
これは港町の住人にも受け入れられやすく、独特な『ショウユ』の風味が、これまた来賓たちの好評を博した。
アヤメたちが言うには、サシミにこそワサビを付けるべきだという。
残念ながら、それはもうしばらくのお預けだ。
リビングでじゃれついてくるアヤメを膝に乗せながら、ソファで事業報告書に目を通していると、クラウスがやって来て俺に告げる。
「旦那様、お手紙が届いております」
差し出されたそれは、シュルツ侯爵からのものだった。
手紙に目を通していくと、以前国王に頼んでおいた特例法に難航しているという話が記されていた。
要約すると、『調整中だが、まだ時間がかかる』ということだ。
どうやら、新しくシャッテンヴァイデ侯爵となった俺に対して反感を持つ貴族が反発してるらしい。
――反対してるのは、ファルケンラート公爵か。
今まで耳にしたことのない名前だ。少なくとも、国の危機に力を貸すような貴族ではないのだろう。
だが腐っても公爵様、政治基盤はそれなりに大きいってとこか?
影響力を無視できず、説得しているが頷いてくれないってところか。
俺がセイラン国との交易で利益を上げてるのも、たぶん気に食わないんだろうなー。
俺みたいな傭兵上がりが貴族面してるのを、嫌う人種なのだろう。
膝の上から、アヤメが俺の持つ手紙を奪い取って読み始めた。
「何が書いてあるのー?」
「お前な……他人の手紙を勝手に読むのは、さすがにどうかと思うぞ?」
「だって、凄い難しい顔してたし。妻として、夫が困ってるときは助けてあげるものでしょ?」
うーん、この辺はまだ子供かな。
アヤメが手紙を読みながら、眉をひそめて告げる。
「このファルケンラート公爵って人が、ヴァルターを困らせてるの?」
「俺っていうより、シュルツ侯爵をだけどな。
お前を十五歳前に俺の妻として、正式に認められないかっていう相談をしてるんだよ」
アヤメが勢いよく体を起こし、不機嫌そうに声を上げる。
「なにそれ! じゃあ私の邪魔をしてる人ってこと?!」
「おっと、興奮するなよ?
ファルケンラート公爵は、お前の邪魔をしてる訳じゃないからな?
単なる俺への嫌がらせだろ。妬みの類だと思うぞ」
『ならば尚更捨て置けぬわ! ヴァルターの敵は妾の敵ぞ?!
そのような下賎な輩、妾が塵ひとつ残らず消し飛ばしてくれようぞ!』
俺は大きく息をついて告げる。
「だから、興奮するなっつーの。
なんとかしてやるから、大人しくしてろ」
ファルケンラート公爵ね……周囲で情報収集してみるか。
****
サロンに呼びつけたフロリアンが、明るい笑顔で俺に告げる。
「おおヴァルターの旦那! 儲かってるかい?」
俺は苦笑で応える。
「今はセイラン品の在庫がないからな。
各事業は堅調だが、目立って儲かってるって程じゃないさ。
――それより、聞きたいことがある。
あんた、ファルケンラート公爵ってどんな奴か、知ってるか?」
フロリアンの表情が陰った。
「あー、あの人か。なんかあったのか?」
「陛下に頼んでおいた、アヤメとの婚姻をこの国でも認めてもらえる特例法、その反対をしているらしい。
なぜ反対しているのか、それを知りたいと思ってな」
フロリアンが腕組みをして考え出した。
「あの嬢ちゃんはセイラン国の第一王女、一つのステータスだ。
傭兵上がりの旦那が、侯爵になって、国外の王女を娶る。
これだけでも、国内の貴族たちに強い影響力を持つことになる。
それをファルケンラート公爵は嫌がってるんじゃないかな」
「自分の政治的影響力が落ちるのを嫌がってるってことか?」
「それもあると思うが、あの人は保守的な人なんだよ。
伝統を重んじるタイプで、旦那みたいに新しいことを始める人間を嫌がるんだ。
俺みたいな商人とも、取引しようとしないからな。
昔から王宮にコネがある商人ぐらいしか、あの家とは取引させてもらえない。
能力よりコネを重視するタイプって言やぁいいのかな」
俺は呆れて応える。
「なんだそりゃ、頭が悪いってことか」
「いや、決して無能って訳じゃねーよ?
むしろ頭はよく回る方だろう。
王宮の社交界では、ダントツの影響力を持ってる貴族だ。
あの世界での立ち回りは、馬鹿じゃできないよ」
「いまいちピンと来ねぇ野郎だな。
なんでそんな奴が、俺の結婚に反対なんてするんだか」
「嬢ちゃんは未成年、そんな年齢での婚姻を認めるのは、既存の風習を破壊する行為だからな。
それに嬢ちゃんは王族、傭兵上がりの侯爵が王族を妻とすれば、発言力は無視できない。
非公式だが、旦那が過去二回の防衛戦で活躍してるのは噂が流れてるしな。
そんな人間が王女というステータスを得るのを、嫌がってるのさ」
……だが、アヤメが十五歳になれば、いくら邪魔をしたくても、それは無理になる。
俺は合法的にアヤメと夫婦になり、ファルケンラート公爵を脅かす発言力を持つようになるだろう。
だが奴はそれでも、今すぐ夫婦と認める特例法に反対した。
そこには何か、裏があるな。
「なぁフロリアン、ファルケンラート公爵で知ってること、他にはないか?」
「んー、あとはあの人の領地も、港湾部を持ってるってぐらいだな。
王宮に一番近い港が、ファルケンラート公爵領だ。
軍港を兼ねてるからデカい港だし、王宮に近いから高級品の流通も多かった。
以前は王宮に仕入れる品、そのほとんどはファルケンラート公爵領の港町リュゲンを経由してた。
今じゃここを経由して、陸路で運ぶ商人が増えたけどな」
おいおい、デカい情報だな。
「そのリュゲンは、今どうなってる?」
「この町に活気が出るのに反比例して、活気がなくなってるな。
一部の高級品は未だにリュゲンを使って王宮に運ばれるが、荷のほとんどはこの町に奪われてるはずだ。
王国全体に荷を回すなら、こっちの港を使う方が好都合だしな」
つまり保守的な『お貴族様』のファルケンラート公爵にとって俺は、政敵で商売敵ってことか。
そりゃー敵対したくもなるな。
王宮で強い影響力を持ち、俺を敵とみなしている貴族が、あと四年と二か月で意味がなくなる特例法に反対する。
……その間に、俺を蹴落とすつもりか。
蹴落とす前に俺が力を付けるのを、阻止したいって腹だろうな。
敵ならぶった切れば終わるんだが、今回は味方だしなー。
俺はフロリアンに告げる。
「助かった、参考になったぜ」
フロリアンがニッと笑った。
「いいってことよ。旦那と俺の仲じゃねぇか。
それと宮廷魔導士のファルケンブリック伯爵、あの人はファルケンラート公爵の従兄弟だ。
俺より人柄にもっと詳しいかもしれねぇよ」
ああ、あの人か。
やたらと国家に忠誠を誓ってると思ったら、公爵の従兄弟筋だったわけだな。納得だ。
「わかった、当たってみる。
色々すまなかったな」
フロリアンは笑顔でサロンを後にした。
今度の敵は、国内の政治家か。力技は通用しないし、どうすっかなぁ。
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『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n4480hc/)』
『ノベルバ(https://novelba.com/indies/works/929419)』
『アルファポリス(https://www.alphapolis.co.jp/novel/64078938/329538044)』
『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093076594693131)』
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