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第2章:やっぱりむかつくのでもう一度ぶん殴りますね
15.
「――嘘」
リオの口がつぶいていた。
間違いなく、ファラが反応できない速度で拳を振り抜いていた。
だがその拳は、紫色の魔力障壁によってエルミナの眼前で受け止められていた。
――魔力障壁の色が違う。ファラの張った障壁じゃない!
リオの、そしてミルスの目がアレミアに注がれる――アレミアは静かに祈りを捧げていた。
これは、成竜の儀が開始されたのだろうか。
リオとミルスに緊張が走った。
エルミナが楽しそうに解説を始める。
「安心してください。これはまだ成竜の儀として『成立していません』。
竜将候補にも、その番の巫女にも危害が加えられてませんから。
ちょっとした『ルールの穴』を突いています。
簡単に言えば、成竜の儀の外側で、私たちはリオさんと戦えるんです。
アレミアの防御支援を受けながら、ね――これで三対一ですね」
『竜将とその番に対する攻撃』のみが、成竜の儀の開始を告げる。
竜将ではなくなったエルミナに対する攻撃を横からアレミアが魔力で防いでも、それは成竜の儀としてカウントされないのだ。
未だ、成竜の儀は成立していない。
いっそ成竜の儀が始まってしまえば、ミルスが動くこともできたかもしれない。
だがこれでは、彼が膠着状態から抜け出すことは難しいだろう。
リオが剣呑な笑顔になって応える。
「二対一でも分が悪いのに、更に一人増えて三対一じゃ、私に勝ち目なんてないじゃない。
――本当に性格が悪いわね」
エルミナがニコニコとしながら応える。
「リオさんの爆発力は身をもって味わって知っていますからね。
これぐらいの保険は仕込んでおきますよ。
――さぁミルス、どうしますか?
そのまま指をくわえてリオさんがボロ雑巾にされるのを見てますか?
それとも、負けると分かっていながら成竜の儀を始めますか?」
ミルスがうつむいたまま押し黙った。
リオは剣呑な笑みのまま、声を張り上げる。
「ミルス! あなたはそこで見ていて!
私が必ずこの二人を叩きのめす!」
再びリオは、エルミナに向かって拳を振るい始めた――。
****
ヤンクが静かな声でミルスに尋ねる。
「どうするんだ? ミルス。
お前の選択を見せてみろ」
ミルスがうつむいている横で、リオは死力を尽くしていた。
エルミナとファラを相手に、決死の戦いを繰り広げている。
限界まで身体能力を上げる事で、ファラを出し抜くことはできている。
だが全ての攻撃は、ことごとくアレミアが受け止めていた。
そうして生まれた隙を、エルミナとファラが容赦なく突いて行く。
リオは何度叩き伏せられても立ち上がった。
だがついに、加護の力も尽き始め、瞳から金色が去りつつあった。
リオはファラに地面に叩き伏せられた後、よたよたと立ち上がった。
その目が、エルミナとファラを厳しく睨む。
一息つき、汚れた顔でリオが凄惨な笑みを浮かべた。
「――上等。
女の底力、見せてやろうじゃない」
更なる加護のを求めたリオの身体が、再びまばゆく輝き始める。
リオの放った渾身の拳が、今度こそ確実にエルミナの顔面を殴り抜いた。
****
吹き飛んでいくエルミナの姿を、リオは呆然と眺めていた。
――アレミアの魔力障壁の手ごたえがなかった?!
慌ててアレミアに視線を移すと、ミルスがアレミアに殴りかかっていた。
その拳はアレミアが障壁で防いでいる。
さすがに自分とエルミナ二人分の障壁を咄嗟に張ることはできないようだった。
――これは、成竜の儀が始まった?! 何をしてるのミルス!
ミルスが叫ぶ。
「リオ! アレミアは俺がなんとかする!
その間に二人を叩きのめせ!」
呆然としていたリオが、ニヤリと微笑んだ。
「……その注文、承ったわ」
再びリオが動き出し、ファラと体術で勝負を始める。
エルミナは既に殴られて意識を失っているようで、起き上がってくる気配はない。
だが力尽きかけたリオと万全のファラでは、リオが圧倒的に分が悪い。
リオも必死に食い下がるが、訓練と同じように力をいなされ、叩き伏せられていく。
それでも起き上がっては、ファラに挑みかかった。
ミルスも果敢にアレミアに攻撃を繰り返すが、全ての打撃をアレミアは防ぎ切っていた。
強い加護の力だけではなく、体術でもファラに近い水準の技術をアレミアは持っている。
これをミルス一人で打ち崩すのは、難しいと言えた。
ヤンクは黙ってミルスとリオの姿を見守っている。
ついに加護の力が切れたリオの拳が空を切り、ファラによって地面に叩き伏せられた。
まだ起き上がろうとするリオだったが、その途中でリオは意識を失い、力尽きた。
「リオ?!」
よそ見をしたミルスに対して、ヤンクが剛拳を放った。
その硬い拳が腹にめり込む。
思わぬ衝撃で、ミルスは体をくの字に折り曲げた。
「まぁ、及第点ってとこかな」
ヤンクはつぶいた後、ミルスの後頭部にさらに拳を殴りつけ、ミルスを昏倒させた。
****
リオが目覚めると、王宮にある私室のベッドに居た。
治癒が施されたらしく、身体に傷跡らしいものや痛みは残っていない。
普段は空いているはずのベッドから、誰かの気配を感じたリオがそちらに顔を向ける。
隣のベッドでは、ミルスが寝かされていた。
応急処置はされているようだが、まだ意識は戻っていないようだ。
「あら、目が覚めた?」
ファラの声が聞こえ、リオが慌ててベッドの上に立ち上がり身構えた。
「あはは! もう訓練はお終いよ。
落ち着いて寝ていて頂戴。
あなたは無理をし過ぎて治癒が追い付かなかったから、今日は安静にしていてね」
ベッドサイドに座るファラが、優しい微笑みでリオを見上げていた。
リオは納得できないものを感じながらも、ファラに尋ねる。
「ミルスの怪我はどうして癒してないの?」
「ミルスは成竜の儀の中で負傷したことになるの。
だから、ミルスを癒せるのはあなただけよ。
でもあなたも、加護の力を使い過ぎてる。
だから、今日は止めておきなさい」
「……エルミナ王子はどうなったの?」
「エルミナ様はあなたに思いっきり殴られたから、あの人も今日は安静にしてるわ。
王宮魔導士に癒せるだけは癒して貰ったから、明日には元気になっているはずよ?
あの怪我も、今日の『悪ふざけ』の責任を取った、といったところかしらね」
リオはベッドに潜り込みなおし、大きなため息をつきながら枕に倒れ込んだ。
「――はぁ。ほんと、とんでもない性悪王子ね。
どこが『温厚で心優しい』のか、分からなくなったわ。
あれに付き合えるファラさんも大概よ?
でもあの一撃で『借りは返した』、ということにしておいてあげる」
ファラが嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう。そうしてもらえると助かるわ」
ファラが果物を切り分けた皿を、そっとリオに差し出した。
リオは大人しく、果物を口に放り込んでいく。
あの時、朝食を全て吐き出してしまった。
もう時間は午後に入っている。
その上、あれだけ暴れたのだ。かなりの空腹を覚えていた。
ファラが優しい声で尋ねる。
「どう? 今日の訓練で何か掴めた?」
リオは応えず、黙って果物を口に運んでいる。
ファラが優し気に微笑んだ。
「……そう。
それなら今日思った事を、あとでミルスと話し合ってみるといいわ」
リオが果物の皿を空にしたのを見届けると、ファラは「また明日ね」と言って部屋を去っていった。
リオは少しの間、考えを巡らせた。
そばに居る侍従に、静かに告げる。
「少しの間、人払いをして貰えますか?」
「畏まりました」
従者たちが全員、部屋から出ていき、部屋の扉が閉まった。
リオの口がつぶいていた。
間違いなく、ファラが反応できない速度で拳を振り抜いていた。
だがその拳は、紫色の魔力障壁によってエルミナの眼前で受け止められていた。
――魔力障壁の色が違う。ファラの張った障壁じゃない!
リオの、そしてミルスの目がアレミアに注がれる――アレミアは静かに祈りを捧げていた。
これは、成竜の儀が開始されたのだろうか。
リオとミルスに緊張が走った。
エルミナが楽しそうに解説を始める。
「安心してください。これはまだ成竜の儀として『成立していません』。
竜将候補にも、その番の巫女にも危害が加えられてませんから。
ちょっとした『ルールの穴』を突いています。
簡単に言えば、成竜の儀の外側で、私たちはリオさんと戦えるんです。
アレミアの防御支援を受けながら、ね――これで三対一ですね」
『竜将とその番に対する攻撃』のみが、成竜の儀の開始を告げる。
竜将ではなくなったエルミナに対する攻撃を横からアレミアが魔力で防いでも、それは成竜の儀としてカウントされないのだ。
未だ、成竜の儀は成立していない。
いっそ成竜の儀が始まってしまえば、ミルスが動くこともできたかもしれない。
だがこれでは、彼が膠着状態から抜け出すことは難しいだろう。
リオが剣呑な笑顔になって応える。
「二対一でも分が悪いのに、更に一人増えて三対一じゃ、私に勝ち目なんてないじゃない。
――本当に性格が悪いわね」
エルミナがニコニコとしながら応える。
「リオさんの爆発力は身をもって味わって知っていますからね。
これぐらいの保険は仕込んでおきますよ。
――さぁミルス、どうしますか?
そのまま指をくわえてリオさんがボロ雑巾にされるのを見てますか?
それとも、負けると分かっていながら成竜の儀を始めますか?」
ミルスがうつむいたまま押し黙った。
リオは剣呑な笑みのまま、声を張り上げる。
「ミルス! あなたはそこで見ていて!
私が必ずこの二人を叩きのめす!」
再びリオは、エルミナに向かって拳を振るい始めた――。
****
ヤンクが静かな声でミルスに尋ねる。
「どうするんだ? ミルス。
お前の選択を見せてみろ」
ミルスがうつむいている横で、リオは死力を尽くしていた。
エルミナとファラを相手に、決死の戦いを繰り広げている。
限界まで身体能力を上げる事で、ファラを出し抜くことはできている。
だが全ての攻撃は、ことごとくアレミアが受け止めていた。
そうして生まれた隙を、エルミナとファラが容赦なく突いて行く。
リオは何度叩き伏せられても立ち上がった。
だがついに、加護の力も尽き始め、瞳から金色が去りつつあった。
リオはファラに地面に叩き伏せられた後、よたよたと立ち上がった。
その目が、エルミナとファラを厳しく睨む。
一息つき、汚れた顔でリオが凄惨な笑みを浮かべた。
「――上等。
女の底力、見せてやろうじゃない」
更なる加護のを求めたリオの身体が、再びまばゆく輝き始める。
リオの放った渾身の拳が、今度こそ確実にエルミナの顔面を殴り抜いた。
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吹き飛んでいくエルミナの姿を、リオは呆然と眺めていた。
――アレミアの魔力障壁の手ごたえがなかった?!
慌ててアレミアに視線を移すと、ミルスがアレミアに殴りかかっていた。
その拳はアレミアが障壁で防いでいる。
さすがに自分とエルミナ二人分の障壁を咄嗟に張ることはできないようだった。
――これは、成竜の儀が始まった?! 何をしてるのミルス!
ミルスが叫ぶ。
「リオ! アレミアは俺がなんとかする!
その間に二人を叩きのめせ!」
呆然としていたリオが、ニヤリと微笑んだ。
「……その注文、承ったわ」
再びリオが動き出し、ファラと体術で勝負を始める。
エルミナは既に殴られて意識を失っているようで、起き上がってくる気配はない。
だが力尽きかけたリオと万全のファラでは、リオが圧倒的に分が悪い。
リオも必死に食い下がるが、訓練と同じように力をいなされ、叩き伏せられていく。
それでも起き上がっては、ファラに挑みかかった。
ミルスも果敢にアレミアに攻撃を繰り返すが、全ての打撃をアレミアは防ぎ切っていた。
強い加護の力だけではなく、体術でもファラに近い水準の技術をアレミアは持っている。
これをミルス一人で打ち崩すのは、難しいと言えた。
ヤンクは黙ってミルスとリオの姿を見守っている。
ついに加護の力が切れたリオの拳が空を切り、ファラによって地面に叩き伏せられた。
まだ起き上がろうとするリオだったが、その途中でリオは意識を失い、力尽きた。
「リオ?!」
よそ見をしたミルスに対して、ヤンクが剛拳を放った。
その硬い拳が腹にめり込む。
思わぬ衝撃で、ミルスは体をくの字に折り曲げた。
「まぁ、及第点ってとこかな」
ヤンクはつぶいた後、ミルスの後頭部にさらに拳を殴りつけ、ミルスを昏倒させた。
****
リオが目覚めると、王宮にある私室のベッドに居た。
治癒が施されたらしく、身体に傷跡らしいものや痛みは残っていない。
普段は空いているはずのベッドから、誰かの気配を感じたリオがそちらに顔を向ける。
隣のベッドでは、ミルスが寝かされていた。
応急処置はされているようだが、まだ意識は戻っていないようだ。
「あら、目が覚めた?」
ファラの声が聞こえ、リオが慌ててベッドの上に立ち上がり身構えた。
「あはは! もう訓練はお終いよ。
落ち着いて寝ていて頂戴。
あなたは無理をし過ぎて治癒が追い付かなかったから、今日は安静にしていてね」
ベッドサイドに座るファラが、優しい微笑みでリオを見上げていた。
リオは納得できないものを感じながらも、ファラに尋ねる。
「ミルスの怪我はどうして癒してないの?」
「ミルスは成竜の儀の中で負傷したことになるの。
だから、ミルスを癒せるのはあなただけよ。
でもあなたも、加護の力を使い過ぎてる。
だから、今日は止めておきなさい」
「……エルミナ王子はどうなったの?」
「エルミナ様はあなたに思いっきり殴られたから、あの人も今日は安静にしてるわ。
王宮魔導士に癒せるだけは癒して貰ったから、明日には元気になっているはずよ?
あの怪我も、今日の『悪ふざけ』の責任を取った、といったところかしらね」
リオはベッドに潜り込みなおし、大きなため息をつきながら枕に倒れ込んだ。
「――はぁ。ほんと、とんでもない性悪王子ね。
どこが『温厚で心優しい』のか、分からなくなったわ。
あれに付き合えるファラさんも大概よ?
でもあの一撃で『借りは返した』、ということにしておいてあげる」
ファラが嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう。そうしてもらえると助かるわ」
ファラが果物を切り分けた皿を、そっとリオに差し出した。
リオは大人しく、果物を口に放り込んでいく。
あの時、朝食を全て吐き出してしまった。
もう時間は午後に入っている。
その上、あれだけ暴れたのだ。かなりの空腹を覚えていた。
ファラが優しい声で尋ねる。
「どう? 今日の訓練で何か掴めた?」
リオは応えず、黙って果物を口に運んでいる。
ファラが優し気に微笑んだ。
「……そう。
それなら今日思った事を、あとでミルスと話し合ってみるといいわ」
リオが果物の皿を空にしたのを見届けると、ファラは「また明日ね」と言って部屋を去っていった。
リオは少しの間、考えを巡らせた。
そばに居る侍従に、静かに告げる。
「少しの間、人払いをして貰えますか?」
「畏まりました」
従者たちが全員、部屋から出ていき、部屋の扉が閉まった。
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