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公爵令息の独白 ①
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フェリクスがルナを初めて見たのは、王宮にデビュタントたちが王妃に挨拶に来ていた時であった。
デビューする令嬢たちは、デビュー前に王妃に挨拶をするものだった。
この日は父ライアンと共に王と王太子に挨拶に王宮に来ていた。
王妃のサロンに順番に出入りする娘を見ながら、父ライアンはフェリクスに。
「フェリクス今年のデビュタントたちだ。どうだ?」
「どうだ?とはなんですか」
威風堂々とした公爵らしいライアンの意図を半分わかりながらもはぐらかした。
「…なんというか、揃ってぱっとしませんね…」
挨拶にきてるのは伯爵位以上の令嬢たち。
知っている友人の妹であるアデリンとアナベルもそこにいた。 美しいジョージアナを妹にもつフェリクスにとっては、どんな娘もありきたりに見えた。
かつて、友人の妻となったシャーロットをいいかなと思ったことはあったが、それも彼女の貴族然とした誇り高さにだった。
見た目で引かれることなどない。
「よく見てみろ」
ライアンがフェリクスを促す。
はじめに挨拶を終えたらしいアデリンはシャーロットの妹で、明るく朗らかで金髪に金色の瞳が愛らしい。が、それだけだ。子供にしか見えない。
続いて出てきたユリアナの妹、アナベル。大人しい雰囲気で、冴えない薄い色の金髪に茶色の目をした平凡すぎる容姿だった。
次に出てきたのは美しい金色の髪にブルーグレーの瞳の、柔らかな雰囲気を醸し出した娘だった。彼女の事は知らなかった。
「ブロンテ伯爵の四女だ。フェリクス」
「ブロンテ家の?それにしては…」
美貌を誇る姉たちに比べると、数段落ちる。それがフェリクスの偽りのない気持ちだった。
レオノーラは女性にしては長身で、金の髪は美しく畝ってきらめき、緑の瞳は宝石のようだ。ステファニーは、姉に似ているが、レディらしく落ち着いた雰囲気で、そこにたっているだけで輝くようなレディだし、ルシアンナは、その美貌にくわえ、ユーモラスな会話のセンスと時おり混じる気取らない言葉使いで男性たちを虜にしていた。
「あまり似ていないというか」
フェリクスの言葉に頷きつつも、
「素直で教養もある令嬢だそうだ」
ライアンはそう言うと歩きだし、王宮を後にした。
その夜、晩餐の席でライアンが言った。
「フェリクス、お前も23になった」
唐突に、告げられフェリクスは嫌な予感がした。
「結婚は先でも良いが、そろそろ婚約をしろ」
と命じてきたのだ。
しかし、フェリクスはまだまだ結婚などする気はさらさらなかった。
「ジョージアナもだ」
ジョージアナは、反抗的な目をライアンに向けた。
「わたくしが選んでもよろしいのかしら?どんな方でも?」
「ん?誰かいるのか?」
ジョージアナはふふふっと微笑んだ。
「秘密ですわ。お父様」
「どこの誰だ?」
ジョージアナは首をふって
「どんな方を連れてきても反対しないと約束してくださいな。そうすれば、口説きおとしてお父様に紹介しますわ」
意外だった。ジョージアナにそんな相手がいたとは
フェリクスと同じで、ライアンの意向どうりの相手と結婚すると思っていたのだ。つまり、フェリクスやライアンの想像以外の相手なのかも知れない。
「で、フェリクスは?」
そんな相手はいないと、肩を竦めた。
「ブロンテ伯爵の四女だ、どうだ?」
昼間のライアンの言動は、これが言いたかったのか、とフェリクスは眉をひそめた。
「は?私には若すぎます」
ライアンはフェリクスの言葉も予想していたと余裕の表情で、再び口を開いた。
「ブロンテ伯爵が、レディ ルナ・レイアのエスコート役を探していると聞いてな。お前を推薦しておいた、伯爵は喜んでいたぞ、フェリクスならデビューに箔がつくと」
ライアンにしてみればこれはすでに決定事項のようだ。それをきっかけに、自然な流れを装って口説けと。
「つまり彼女と結婚しろと?」
「この上ない縁ではないか?伝え聞く話ではレディ ルナは大人しく従順で素直だと。妻として教育するならまたとない条件だ」
「ブロンテ伯爵の娘ならちょうど良さそうな娘ですわね」
エリザベスがにこやかに同意した。
何も考えていなさそうだが…
つまり、意志がはっきりしていたり賢しくては教育しにくいということをライアンは言っているのだ。
歳の差が七歳など珍しくもないし、公爵家のフェリクスと伯爵の娘のルナ。
裕福なウィンスレット公爵家には持参金の少なそうな四女でも構わない。
それよりも、公爵家の夫人となれる令嬢が求められている。
一見ふさわしからぬ大人しい娘のルナだが、何がそんなにライアンの関心を引いたのか…
晩餐のあとフェリクスはライアンとボードゲームをしていた。
「エリザベスや、ジョージアナがいては話せなかったが…」
コツと駒を動かしながら話し出した
「年頃の娘たちはたくさんいるが…」
まだ続くのか、とフェリクスはうんざりとして渋面になった。
「お前にはルナ・レイアが合うと思うのだ。浪費家でもなく、姉たちのお下がりのドレスで満足しているらしい。他の娘たちのように我が儘でもない」
「はあ、そうですか?従順なだけの娘なんてつまらないと思いますが?」
フェリクスが今度は駒を進めた
「付き合うならそうだろうが、妻としてはこの上ない」
ライアンがすかさず駒を動かし、フェリクスは眉をますますひそめた。
何手かまえの悪手が響いてきた。
「従順な妻は愛人に目くじらもたてまい」
母のエリザベスは自尊心の高い女性で、時おり父も手を焼いていて、その度に高い買い物をさせられていた。
懐に響くわけではないが、ライアンとしては面倒なのだろう。
フェリクスには18歳になった頃にライアンに紹介されたアネリ・メルヴィル夫人という存在がいた。
表向きは王都にある公爵家のウィリス・ハウスという邸の管理を任せている。
しかし、実際はライアンが成人を迎える息子の為にえらんだ愛人となる未亡人で、フェリクスはそのまま現在まで付き合いが続いていた。
エリザベスとジョージアナは多分知らない。
ライアンに言わせると、そのような女性を囲うことは地位と権力と富のある男の義務だと言うのだ。
6歳年上のアネリは早くに夫を無くし行き場のない女性だった。
フェリクスよりは年上であったが、まだ若く美しいアネリに愛はないものの、情はありアネリの元に週に一回は通っていた。
「わかりました、取りあえずはエスコートを引き受けましょう」
ちょうど、ゲームに敗北をしていた。
すでにルナの顔も思い出せない。フェリクスは部屋を後にして、夜更けにも関わらず、友人であるキースの元に行った。
ライアンとの話を愚痴ったフェリクスに
「むしろこれまで婚約してなかったことが私には不思議なくらいだがね?」
「父好みの従順な娘がいなかっただけだろう」
フェリクスは乱暴に言い捨てた。
「しかし、君に愛人がいたとはね?」
と言うものの意外だとはおもっていないようだ。
「それも父の命令だ。好きで囲ってる訳ではない」
イライラとフェリクスは
「わかってるさ、俺には選ぶ自由など無いことなんてな」
ふんとフェリクスはウィスキーを一気に飲み干した。
友人であるエドワードとシャーロットは数少ない恋愛結婚だ。
しかし、一見自由恋愛をしている貴族社会では、ふさわしい相手としか出会う機会を与えられてはいない。所詮この中から選べという囲いの中からそれなりの相手を選んでいるだけだ。
侯爵跡取りにしては珍しくも近衛騎士をしていたダニエル・グレイは、侍女をしていたキースの姉のマリーと出会い結婚をしたというがそれも特殊な例だった。
あびるように酒を飲み続けるフェリクスの荒れようにキースは笑った
「キースこそどうなんだ。そろそろ結婚を言われるだろう?」
「まあな、そろそろとは自分でも思っている」
キースが微笑みつつフェリクスに言った。
「へぇ?そうか。誰かいるのか?」
キースは眉をあげると
「これがなかなかの難しい相手でね」
「キースが難しい相手だって?」
キースは見た目といい、声といい女たちが騒ぐ男だ。何より次期伯爵とあっては誘いを断る女などいるものか?
「ダンスを踊ったこともない」
「なんだって?」
誰か考えても、さっぱり検討がつかず、謎解きに降参する。
「フェリクスの婚約者の姉だ」
ニヤリとキースは嗤った。
婚約者、という訳ではないが、ルナの姉というとレオノーラ、ステファニー、ルシアンナ…。
キースが難しいとなると……
「ステファニー?」
「まさか、婚約者がいるだろう」
「ルシアンナか?」
キースは眉をあげて面白そうな笑みを浮かべて
「ルシアンナがおれの好みだと思うのか?」
「…まさかのレオノーラだと?」
「そのまさかだよフェリクス」
くくくっとキースは嗤った
「レオノーラだって?彼女はその…!」
フェリクスはとっさに口をつぐんだ。
「いき遅れだと言いたいんだろう?」
キースは真摯な顔になると
「男は30過ぎようが40過ぎようが結婚してもよくて、女性はなぜいけないんだろうな?」
フェリクスは息を呑み込んだ
「つまらんことを考えた…すまない」
「お前に口に出さない分別があってよかったよ」
「俺だってキースに殴られたくはないさ」
フェリクスはウィスキーを再び飲み干した。
「お前がルナと親しく交際すれば俺にもチャンスがやって来そうだ」
ふっとキースは表情を緩めて笑みを浮かべた。
「頼んだぞフェリクス」
デビューする令嬢たちは、デビュー前に王妃に挨拶をするものだった。
この日は父ライアンと共に王と王太子に挨拶に王宮に来ていた。
王妃のサロンに順番に出入りする娘を見ながら、父ライアンはフェリクスに。
「フェリクス今年のデビュタントたちだ。どうだ?」
「どうだ?とはなんですか」
威風堂々とした公爵らしいライアンの意図を半分わかりながらもはぐらかした。
「…なんというか、揃ってぱっとしませんね…」
挨拶にきてるのは伯爵位以上の令嬢たち。
知っている友人の妹であるアデリンとアナベルもそこにいた。 美しいジョージアナを妹にもつフェリクスにとっては、どんな娘もありきたりに見えた。
かつて、友人の妻となったシャーロットをいいかなと思ったことはあったが、それも彼女の貴族然とした誇り高さにだった。
見た目で引かれることなどない。
「よく見てみろ」
ライアンがフェリクスを促す。
はじめに挨拶を終えたらしいアデリンはシャーロットの妹で、明るく朗らかで金髪に金色の瞳が愛らしい。が、それだけだ。子供にしか見えない。
続いて出てきたユリアナの妹、アナベル。大人しい雰囲気で、冴えない薄い色の金髪に茶色の目をした平凡すぎる容姿だった。
次に出てきたのは美しい金色の髪にブルーグレーの瞳の、柔らかな雰囲気を醸し出した娘だった。彼女の事は知らなかった。
「ブロンテ伯爵の四女だ。フェリクス」
「ブロンテ家の?それにしては…」
美貌を誇る姉たちに比べると、数段落ちる。それがフェリクスの偽りのない気持ちだった。
レオノーラは女性にしては長身で、金の髪は美しく畝ってきらめき、緑の瞳は宝石のようだ。ステファニーは、姉に似ているが、レディらしく落ち着いた雰囲気で、そこにたっているだけで輝くようなレディだし、ルシアンナは、その美貌にくわえ、ユーモラスな会話のセンスと時おり混じる気取らない言葉使いで男性たちを虜にしていた。
「あまり似ていないというか」
フェリクスの言葉に頷きつつも、
「素直で教養もある令嬢だそうだ」
ライアンはそう言うと歩きだし、王宮を後にした。
その夜、晩餐の席でライアンが言った。
「フェリクス、お前も23になった」
唐突に、告げられフェリクスは嫌な予感がした。
「結婚は先でも良いが、そろそろ婚約をしろ」
と命じてきたのだ。
しかし、フェリクスはまだまだ結婚などする気はさらさらなかった。
「ジョージアナもだ」
ジョージアナは、反抗的な目をライアンに向けた。
「わたくしが選んでもよろしいのかしら?どんな方でも?」
「ん?誰かいるのか?」
ジョージアナはふふふっと微笑んだ。
「秘密ですわ。お父様」
「どこの誰だ?」
ジョージアナは首をふって
「どんな方を連れてきても反対しないと約束してくださいな。そうすれば、口説きおとしてお父様に紹介しますわ」
意外だった。ジョージアナにそんな相手がいたとは
フェリクスと同じで、ライアンの意向どうりの相手と結婚すると思っていたのだ。つまり、フェリクスやライアンの想像以外の相手なのかも知れない。
「で、フェリクスは?」
そんな相手はいないと、肩を竦めた。
「ブロンテ伯爵の四女だ、どうだ?」
昼間のライアンの言動は、これが言いたかったのか、とフェリクスは眉をひそめた。
「は?私には若すぎます」
ライアンはフェリクスの言葉も予想していたと余裕の表情で、再び口を開いた。
「ブロンテ伯爵が、レディ ルナ・レイアのエスコート役を探していると聞いてな。お前を推薦しておいた、伯爵は喜んでいたぞ、フェリクスならデビューに箔がつくと」
ライアンにしてみればこれはすでに決定事項のようだ。それをきっかけに、自然な流れを装って口説けと。
「つまり彼女と結婚しろと?」
「この上ない縁ではないか?伝え聞く話ではレディ ルナは大人しく従順で素直だと。妻として教育するならまたとない条件だ」
「ブロンテ伯爵の娘ならちょうど良さそうな娘ですわね」
エリザベスがにこやかに同意した。
何も考えていなさそうだが…
つまり、意志がはっきりしていたり賢しくては教育しにくいということをライアンは言っているのだ。
歳の差が七歳など珍しくもないし、公爵家のフェリクスと伯爵の娘のルナ。
裕福なウィンスレット公爵家には持参金の少なそうな四女でも構わない。
それよりも、公爵家の夫人となれる令嬢が求められている。
一見ふさわしからぬ大人しい娘のルナだが、何がそんなにライアンの関心を引いたのか…
晩餐のあとフェリクスはライアンとボードゲームをしていた。
「エリザベスや、ジョージアナがいては話せなかったが…」
コツと駒を動かしながら話し出した
「年頃の娘たちはたくさんいるが…」
まだ続くのか、とフェリクスはうんざりとして渋面になった。
「お前にはルナ・レイアが合うと思うのだ。浪費家でもなく、姉たちのお下がりのドレスで満足しているらしい。他の娘たちのように我が儘でもない」
「はあ、そうですか?従順なだけの娘なんてつまらないと思いますが?」
フェリクスが今度は駒を進めた
「付き合うならそうだろうが、妻としてはこの上ない」
ライアンがすかさず駒を動かし、フェリクスは眉をますますひそめた。
何手かまえの悪手が響いてきた。
「従順な妻は愛人に目くじらもたてまい」
母のエリザベスは自尊心の高い女性で、時おり父も手を焼いていて、その度に高い買い物をさせられていた。
懐に響くわけではないが、ライアンとしては面倒なのだろう。
フェリクスには18歳になった頃にライアンに紹介されたアネリ・メルヴィル夫人という存在がいた。
表向きは王都にある公爵家のウィリス・ハウスという邸の管理を任せている。
しかし、実際はライアンが成人を迎える息子の為にえらんだ愛人となる未亡人で、フェリクスはそのまま現在まで付き合いが続いていた。
エリザベスとジョージアナは多分知らない。
ライアンに言わせると、そのような女性を囲うことは地位と権力と富のある男の義務だと言うのだ。
6歳年上のアネリは早くに夫を無くし行き場のない女性だった。
フェリクスよりは年上であったが、まだ若く美しいアネリに愛はないものの、情はありアネリの元に週に一回は通っていた。
「わかりました、取りあえずはエスコートを引き受けましょう」
ちょうど、ゲームに敗北をしていた。
すでにルナの顔も思い出せない。フェリクスは部屋を後にして、夜更けにも関わらず、友人であるキースの元に行った。
ライアンとの話を愚痴ったフェリクスに
「むしろこれまで婚約してなかったことが私には不思議なくらいだがね?」
「父好みの従順な娘がいなかっただけだろう」
フェリクスは乱暴に言い捨てた。
「しかし、君に愛人がいたとはね?」
と言うものの意外だとはおもっていないようだ。
「それも父の命令だ。好きで囲ってる訳ではない」
イライラとフェリクスは
「わかってるさ、俺には選ぶ自由など無いことなんてな」
ふんとフェリクスはウィスキーを一気に飲み干した。
友人であるエドワードとシャーロットは数少ない恋愛結婚だ。
しかし、一見自由恋愛をしている貴族社会では、ふさわしい相手としか出会う機会を与えられてはいない。所詮この中から選べという囲いの中からそれなりの相手を選んでいるだけだ。
侯爵跡取りにしては珍しくも近衛騎士をしていたダニエル・グレイは、侍女をしていたキースの姉のマリーと出会い結婚をしたというがそれも特殊な例だった。
あびるように酒を飲み続けるフェリクスの荒れようにキースは笑った
「キースこそどうなんだ。そろそろ結婚を言われるだろう?」
「まあな、そろそろとは自分でも思っている」
キースが微笑みつつフェリクスに言った。
「へぇ?そうか。誰かいるのか?」
キースは眉をあげると
「これがなかなかの難しい相手でね」
「キースが難しい相手だって?」
キースは見た目といい、声といい女たちが騒ぐ男だ。何より次期伯爵とあっては誘いを断る女などいるものか?
「ダンスを踊ったこともない」
「なんだって?」
誰か考えても、さっぱり検討がつかず、謎解きに降参する。
「フェリクスの婚約者の姉だ」
ニヤリとキースは嗤った。
婚約者、という訳ではないが、ルナの姉というとレオノーラ、ステファニー、ルシアンナ…。
キースが難しいとなると……
「ステファニー?」
「まさか、婚約者がいるだろう」
「ルシアンナか?」
キースは眉をあげて面白そうな笑みを浮かべて
「ルシアンナがおれの好みだと思うのか?」
「…まさかのレオノーラだと?」
「そのまさかだよフェリクス」
くくくっとキースは嗤った
「レオノーラだって?彼女はその…!」
フェリクスはとっさに口をつぐんだ。
「いき遅れだと言いたいんだろう?」
キースは真摯な顔になると
「男は30過ぎようが40過ぎようが結婚してもよくて、女性はなぜいけないんだろうな?」
フェリクスは息を呑み込んだ
「つまらんことを考えた…すまない」
「お前に口に出さない分別があってよかったよ」
「俺だってキースに殴られたくはないさ」
フェリクスはウィスキーを再び飲み干した。
「お前がルナと親しく交際すれば俺にもチャンスがやって来そうだ」
ふっとキースは表情を緩めて笑みを浮かべた。
「頼んだぞフェリクス」
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