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水曜 拘束してください
繋がれて ❤︎
ちゃぽん ちゃぽん
バスタブに2人向かい合わせで座る。あまり体を見られたくないが、水川の左手と私の右手は手錠で繋がっているから向かい合わせに座るしかない。
「おぉ~ピリピリします」
「すごいね。全身がピリピリする。痛すぎるわけじゃないけど」
「痛気持ちいいぐらいですね」
しばらくすると体の芯から温まり、ほぉっと全身が緩んでいくのを感じる。力が抜けていくのにつれて腕もだらんと湯の下にだらんと沈む……とはいかず、手錠の鎖が阻んだ。
「このお湯といい手錠といい、今日の部屋のコンセプトが分かってきました」
水川が手錠を撫でながらおもむろに話す。
「ん?どういうこと?」
「コンセプトはソフトSMですね」
ごほっごほっ!
「痛いのが好きな温子さんにはちょうどい…ちょっ」
手錠のかかった方の手を思い切り引っぱってやって抗議をする。
「だから!痛いのが好きなんじゃなくて、その、だから、気持ちいいと眠くなるだけで……」
「ふふ。本当に驚いたんですから。痛くしてほしいのって言われたときは」
「っ、何度もぶり返さないでよ、恥ずかしい」
「今でも時々考えるんです。温子さんは遠慮しがちだから痛いのが好きだけど僕に気を使って誤魔化しているのかなって」
「違う違う!痛いのが好きとかじゃないから」
「あぁそうか、痛気持ちいいぐらいが好きってことですか」
ちょうどこのお湯みたいに、と何やら水川がえらく納得したという顔をする。いやいやいや納得しないで。
私はあくまでノーマルがいいと主張しようとすると、「あんまり長くつかると良くないですね」と湯舟から上がるよう手錠のかかった手を優しく握られた。
◆◆◆◆
体に残る温泉の湯をシャワーで洗い流す。手錠に繋がれながらなので、シャワーヘッドを工夫して持ちながらお互いの体にかける。全裸で向かい合わせに立つのは恥ずかしいが、そこまで明るくない間接照明に助けられる。
まずは頭を洗おうと水川がシャンプーを手に取る。
「洗ってあげます」
「ん、ありがとう」
私も右手を近づけて水川が泡立てやすいようにする。頭を揉みこむ動作が心地よい。もっとしてほしい。けれど時折、冷たくなった鎖が肌にあたりびくりとする。
「感じちゃいます?」
「冷たかっただけだから」
水川はふーんと笑いながら「流しますね」と温かいシャワーをかけられる。続けてトリートメントもしてもらってスッキリした。
次は私が洗ってあげる番。手で泡立てて水川の頭に手を伸ばす。うう、背が高い水川の頭を洗うのは腕がしんどくなりそうだ。
「しゃがみましょうか」
「中腰は腰いためちゃうからいいよ」
「じゃあすみませんがお願いします」
「うん、任せて」
水川も私が洗いやすいようにと手錠に繋がった方の手を頭に近づけてくれる。
洗っていると腕がだるくなってきた。あとは後頭部を洗おうと体を近づけてみる。すると、ツンと主張してしまっている胸の先端が水川の胸板に当たった。
「んっ」
実を言うと、ピリピリしたお湯のせいか胸の先端が触れられてもいないのに勃ちあがっているのだ。通常ならふにふにとした柔らかさを持つ乳首は、お湯の刺激でぷっくりと固くなっていたのだ。
「洗いにくいでしょう?もっと近くに」
胸が当たらないように体を引きたいがぐっと近づいてこられて、むにゅり、と胸が当たる。
あぁ、敏感な乳首から刺激が体中に走る。目をぎゅっと瞑って刺激をやり過ごす。
すると、ちゅっと唇に柔らかいものが当たる。キスされてるっ
驚いて咄嗟に離れる。
「急にっ」
「てっきりして欲しいのかと。温子さんはいつもちょうど良いタイミングで目を閉じるから」
「もう」
そりゃあ水川とのキスは気持ちいいけど、さらに体が敏感になってしまったではないか。
「もっとしましょう」
泡だらけの手錠のかかった手をぎゅっと握られる。水川のもう片方の手が腰に掛けられてぐっと引き寄せられる。
色々当たってる…っ
口内に舌がぬっとりと入り込む。
ぐちゅうう、ぐちゅん、じゅるり、ぐちゅう
「ぁふっ、あぁ」
「んはっ、……口の中温かい」
ちゅっ、ちゅぷり、ぐちゅ、ぬちゅん、ぐちゅう
舌が絡み合い全身から力が抜け始める。腰を掴む大きな手の支えでなんとか立っている。水川の濡れた体にもたれる。胸の先端が水川の熱い体に擦れ、大きく体が跳ねる。
「っあぁぁん」
「んは、乳首、なんで固くなってるんですか」
「寒いからっ」
「ウソですね。湯船に入っているときから勃っていたの知っていますよ」
「!何見てんの」
「ピリピリしたお湯に感じてた?」
水川が故意に体を押し当ててくる。むにゅりと胸が形を変える。
「ぁあぁんっ、だめぇ、あてないで」
「お湯にまで感じるなんて…」
水川が左耳に口を寄せて「エッチな体」と耳たぶを甘噛みしながら言葉を吹き込んだ。
ビクビクっ!
「ヒァぁあっ!」
耳への愛撫による甘い刺激が全身に走る。足が細かく震えて力が完全に抜けてしまう。
がたっ
「ちょっ」
ぐったりと力が抜けた私は立っていることができずずるずると座り込む。水川も手錠の付いた手に引っ張られて一緒になって座り込んでしまった。
◆◆◆◆
すっかり力が抜けてしまった私に「そんなに感じるなんて」と笑いながら水川が頭を撫でる。
するとガコッと鈍い音がして、手錠が床へと落ちた。
「え?取れちゃった」
「本当ですね」
更にお風呂場のドアもがちゃあと勝手に開いた。ドアの隙間から冷えた空気が入り込んでくる。これはそろそろ風呂場から出ろということか。中途半端になっていた頭や体をささっと洗った。
備え付けのナイトローブを羽織るとふわふわで気持ちいい。ベッドに座り込むと目蓋が自然と閉じて体がぽすんとベッドマットに沈み込む。
遠くの方で水川が私を呼ぶ声が聞こえる気もするが、目蓋が重くそのまま夢の中へと落ちていった。
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