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33日目.好きだよ
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この日は花火のお葬式だった。
花火は交友関係が広かったのか、たくさんの人が来ていた。
黙々とお経が読み上げられた。
僕はまだ現実を受け止めきれていなかった。
花火が横たわる棺桶。
花火が好きだった夏の花で彩られた。
お葬式が終わってからだった。
花火のお母さんに呼び止められたのは。
「あの子の物を整理していたら出て来たの。
これはあなたに送るほうが、花火は幸せだと思うの。」
そう言って渡された2枚の丸められた画用紙。
一枚はもうすぐ完成しそうな桜の絵。
もう一枚は僕の似顔絵だった。
「花…花火…、僕を描いてくれてたの…?
そっくりだよ……。」
涙が止まらない。
その涙は、花火がいかに大切なものだったか思い知らせてくれる。
右端に小さな文字で書かれていた。
「私、君のことずっと好きだったんだからね。
やっと話せて嬉しかったよ。」
最後に消されていたが、筆圧が濃かったのか跡が残っていた文字。
「愛してる。」
「花火ーーーーーー……!」
僕はこの日、大切なことを学んだ。
そう、人を愛するということ。
それが、いかに大切かということ。
それが、どれだけ責任重大であるかということ。
そして、「愛してる」の
文字、言葉の重みを。
花火は交友関係が広かったのか、たくさんの人が来ていた。
黙々とお経が読み上げられた。
僕はまだ現実を受け止めきれていなかった。
花火が横たわる棺桶。
花火が好きだった夏の花で彩られた。
お葬式が終わってからだった。
花火のお母さんに呼び止められたのは。
「あの子の物を整理していたら出て来たの。
これはあなたに送るほうが、花火は幸せだと思うの。」
そう言って渡された2枚の丸められた画用紙。
一枚はもうすぐ完成しそうな桜の絵。
もう一枚は僕の似顔絵だった。
「花…花火…、僕を描いてくれてたの…?
そっくりだよ……。」
涙が止まらない。
その涙は、花火がいかに大切なものだったか思い知らせてくれる。
右端に小さな文字で書かれていた。
「私、君のことずっと好きだったんだからね。
やっと話せて嬉しかったよ。」
最後に消されていたが、筆圧が濃かったのか跡が残っていた文字。
「愛してる。」
「花火ーーーーーー……!」
僕はこの日、大切なことを学んだ。
そう、人を愛するということ。
それが、いかに大切かということ。
それが、どれだけ責任重大であるかということ。
そして、「愛してる」の
文字、言葉の重みを。
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