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原っぱで君と その3 「ヘルマ」
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「何をしても詰みか…ふふ…流石マナ姉ちゃんだ…ここはライフで受ける!」
勝敗は決していた。キミの手札に起死回生の札は無くなっていた。デッキのエースである『大竜王・グラ二クス・ガリエイドン』はマナの罠札であっさりと陥落しているのだ。
「フ…その潔さ、やっぱりキミは最高だよ…!いけ『天昇巨神・オベロニクアス・ソルデゴッズ』!破滅のラスト・ゴッド・クラッシャー!!!」
幻想投影の生み出した巨神の強大な拳がキミの体を粉砕する。
「うわあああああああ――!!!」キミの身体は宙を舞い大地に投げ出された。生命値を全て消費したのだ。
キミの生命値の消失とともに幻想投影で生成された大陸最大と言われているヘルペンポルス火山火口のフィールドがいつもの原っぱに戻る。キミの体に受けたダメージ的なものも瞬時に元に戻るのであった。
「あー負けたよ、流石、マナ姉ちゃんはやっぱり強いなぁ!」「フフ…キミの札しばきもだいぶ上手くなっているよ。あそこで上手く私が罠札『運命超転』引けてたのが良かった。あれがなければキミの速攻デッキに負けていたさ…」
キミはマナの方を見て笑う「次は勝つからね、マナ姉ちゃん!」「フフ、楽しみだよ、キミ」マナもつられて笑う。
お互いのトークンデスクが淡い光を発生させる。どうやら今回の戦いの報酬のようだ。
トークンデスクは一定の試合の成果によって新たな札を生成する。マナが作り出した『頭良い(A・I)精霊』をトークンデスクに宿らせることによってお互いの決闘情報を統括して適当な札を数枚生成して虚数空間から産出させるという機能である。
『頭良い精霊』はとても頭が良いので決闘において決まりを壊すような札を産出はしないのだが、決闘者の成長に合わせてさらに強い札を生成することもある。そして極希に特殊加工の札を生成することもある。
「キミの新しい札はどうだった?」マナは自分のトークンデスクより産出された札を見ながらキミに話しかけた。
「うーん…どれも微妙だなー…この希階級クローバーの札、4枚目だよ…」「同じ札は三枚までしかデッキに組み込めないからね…どれ…」
マナはキミに一枚の札を見せた。同じ希階級クローバーの札である。
「マナ姉ちゃん、これ…!」「ああ、この札はどうやらキミのデッキの方が相性が良いようだからね?キミのそのカードと交換しようじゃないか?」
「『地大竜王・アルテメータ・グラニクス・ガリエイドン』…!スゴイやこの札…これなら…!」「ああ、次の戦いが楽しみだね…」「うん!」
ジミナ村から蒼の方向の海に日が沈む時間が近づいてきた。
「フフ、今日もいっぱい遊んだね、キミ」「そうだね、マナ姉ちゃん…」「そろそろ村に帰ろうじゃないかキミ」「うん!」
マナはキミの手を繋いで帰途に着く。平和な日々、平和な村だ。マナはそう思った。キミは終始ニコニコしてる。
マナはキミを見ながら、あの遠くに見えるザクザソン山脈の向こうにある国の甥である王子も同じような年頃だろうな?と思った。ちょっとしたホームシックなのかも知れないな。
キミの家に着いた。キミの母はマナを家に向かい入れる。
「マナちゃん、いつもキミが世話になってありがとうね~。キミ、手を清めてきてね~」キミの母親のヘルマである。実は私と同い年だ。マヒトとヒト族は寿命が違い、成長もマヒトの方が遅い。
「キミもマナちゃんに迷惑かけてない?」「そんなことないよ!ね、マナ姉ちゃん!」「ああ、いつもどおりだよ、ヘルマ」
ヘルマとは同じ歳の女性として気の良いナジミ村長から紹介された。同じ歳、と言われ既にキミを生んでいたヘルマは最初は驚いていたが、すぐに打ち解けそれからも友好を続けてくれている。
元のヘルマの性格の良さもあるのだろうな、とはマナも思っている。ヘルマから見るとやはり全然年下に見られるので「ちゃん」付けにされている。まあ、魔王城でも近しい親族からそう言われていたので、私はすんなり受け入れたのだ。
「今日も夕食、食べていくんでしょ~?」ヘルマはそう言うと塩スープを私用の木の食器によそい、テーブルに並べる。ヘルマの夫…キミの父親であるキダソンは今出稼ぎ中で、ヘルマとキミしか家に居ないのだ。
「ありがとう、ご相伴に預かることにするよ、ヘルマ」「マナちゃんって本当に昔の人みたいなこと言うよね~」「マナ姉ちゃんは物知りだしね!」
キミは手を浄化石を擦り終わったのか、戻ってきた。
昔の人…マナのヒト族知識は基本資料によるものが大きい。ヒト族の過去の資料を読んでいた時の名残である。
そして、ヒト族の色んな物語を読んでいたので、返答に”こういうものか”位の言葉をマナは発するのだが、ヒト族の土地とマヒトの土地が遠すぎるため、言葉の主流が違ってしまう様であった。
食事をしながら他愛もない話をした。村で起こったことや、となり村の噂とか、本当に他愛もない話だ。
キミも話に混ざりたそうにしていたが、昼間の遊びで遊び疲れたのか、もうウトウトしている。ヘルマはキミをベッドに運び寝かしつけると、今度はお酒を持ってきた。造酒である。
マナはヘルマの少しの愉しみに付き合い、いい時間になりヘルマも酔いつぶれたので、キミが寝ているベッドにヘルマを運び(血筋のせいかマナには人並み以上の腕力がある)家の扉に外から魔法で物理的に施錠し自宅へ。
今日は月が綺麗な夜だった。
勝敗は決していた。キミの手札に起死回生の札は無くなっていた。デッキのエースである『大竜王・グラ二クス・ガリエイドン』はマナの罠札であっさりと陥落しているのだ。
「フ…その潔さ、やっぱりキミは最高だよ…!いけ『天昇巨神・オベロニクアス・ソルデゴッズ』!破滅のラスト・ゴッド・クラッシャー!!!」
幻想投影の生み出した巨神の強大な拳がキミの体を粉砕する。
「うわあああああああ――!!!」キミの身体は宙を舞い大地に投げ出された。生命値を全て消費したのだ。
キミの生命値の消失とともに幻想投影で生成された大陸最大と言われているヘルペンポルス火山火口のフィールドがいつもの原っぱに戻る。キミの体に受けたダメージ的なものも瞬時に元に戻るのであった。
「あー負けたよ、流石、マナ姉ちゃんはやっぱり強いなぁ!」「フフ…キミの札しばきもだいぶ上手くなっているよ。あそこで上手く私が罠札『運命超転』引けてたのが良かった。あれがなければキミの速攻デッキに負けていたさ…」
キミはマナの方を見て笑う「次は勝つからね、マナ姉ちゃん!」「フフ、楽しみだよ、キミ」マナもつられて笑う。
お互いのトークンデスクが淡い光を発生させる。どうやら今回の戦いの報酬のようだ。
トークンデスクは一定の試合の成果によって新たな札を生成する。マナが作り出した『頭良い(A・I)精霊』をトークンデスクに宿らせることによってお互いの決闘情報を統括して適当な札を数枚生成して虚数空間から産出させるという機能である。
『頭良い精霊』はとても頭が良いので決闘において決まりを壊すような札を産出はしないのだが、決闘者の成長に合わせてさらに強い札を生成することもある。そして極希に特殊加工の札を生成することもある。
「キミの新しい札はどうだった?」マナは自分のトークンデスクより産出された札を見ながらキミに話しかけた。
「うーん…どれも微妙だなー…この希階級クローバーの札、4枚目だよ…」「同じ札は三枚までしかデッキに組み込めないからね…どれ…」
マナはキミに一枚の札を見せた。同じ希階級クローバーの札である。
「マナ姉ちゃん、これ…!」「ああ、この札はどうやらキミのデッキの方が相性が良いようだからね?キミのそのカードと交換しようじゃないか?」
「『地大竜王・アルテメータ・グラニクス・ガリエイドン』…!スゴイやこの札…これなら…!」「ああ、次の戦いが楽しみだね…」「うん!」
ジミナ村から蒼の方向の海に日が沈む時間が近づいてきた。
「フフ、今日もいっぱい遊んだね、キミ」「そうだね、マナ姉ちゃん…」「そろそろ村に帰ろうじゃないかキミ」「うん!」
マナはキミの手を繋いで帰途に着く。平和な日々、平和な村だ。マナはそう思った。キミは終始ニコニコしてる。
マナはキミを見ながら、あの遠くに見えるザクザソン山脈の向こうにある国の甥である王子も同じような年頃だろうな?と思った。ちょっとしたホームシックなのかも知れないな。
キミの家に着いた。キミの母はマナを家に向かい入れる。
「マナちゃん、いつもキミが世話になってありがとうね~。キミ、手を清めてきてね~」キミの母親のヘルマである。実は私と同い年だ。マヒトとヒト族は寿命が違い、成長もマヒトの方が遅い。
「キミもマナちゃんに迷惑かけてない?」「そんなことないよ!ね、マナ姉ちゃん!」「ああ、いつもどおりだよ、ヘルマ」
ヘルマとは同じ歳の女性として気の良いナジミ村長から紹介された。同じ歳、と言われ既にキミを生んでいたヘルマは最初は驚いていたが、すぐに打ち解けそれからも友好を続けてくれている。
元のヘルマの性格の良さもあるのだろうな、とはマナも思っている。ヘルマから見るとやはり全然年下に見られるので「ちゃん」付けにされている。まあ、魔王城でも近しい親族からそう言われていたので、私はすんなり受け入れたのだ。
「今日も夕食、食べていくんでしょ~?」ヘルマはそう言うと塩スープを私用の木の食器によそい、テーブルに並べる。ヘルマの夫…キミの父親であるキダソンは今出稼ぎ中で、ヘルマとキミしか家に居ないのだ。
「ありがとう、ご相伴に預かることにするよ、ヘルマ」「マナちゃんって本当に昔の人みたいなこと言うよね~」「マナ姉ちゃんは物知りだしね!」
キミは手を浄化石を擦り終わったのか、戻ってきた。
昔の人…マナのヒト族知識は基本資料によるものが大きい。ヒト族の過去の資料を読んでいた時の名残である。
そして、ヒト族の色んな物語を読んでいたので、返答に”こういうものか”位の言葉をマナは発するのだが、ヒト族の土地とマヒトの土地が遠すぎるため、言葉の主流が違ってしまう様であった。
食事をしながら他愛もない話をした。村で起こったことや、となり村の噂とか、本当に他愛もない話だ。
キミも話に混ざりたそうにしていたが、昼間の遊びで遊び疲れたのか、もうウトウトしている。ヘルマはキミをベッドに運び寝かしつけると、今度はお酒を持ってきた。造酒である。
マナはヘルマの少しの愉しみに付き合い、いい時間になりヘルマも酔いつぶれたので、キミが寝ているベッドにヘルマを運び(血筋のせいかマナには人並み以上の腕力がある)家の扉に外から魔法で物理的に施錠し自宅へ。
今日は月が綺麗な夜だった。
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