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①
今日の夕焼けは、今日しか見えない
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午後、2時頃に之咲くんが家の前まで来てくれた。
「ごめんね」
「いや」
之咲くんは、すぐに車を走らせた。
「話って、楽しい話?重い話?」
「えっと・・・。仕事の事で・・・」
「そっか」
「あの、」
「待って、話聞く場所思いついたから」
と言って、30分程走らせ、海岸に着いた。
海が見える。
「俺、海眺めるのも好きなんだ」
「海とか久しぶりに見た」
「意外と近くにあるんだよ」
「いつも家と仕事の往復しかしなくて。外もあまり出なくて」
「そうなんだ?」
暫く黙ったまま、海を眺めていた。
「ごめんね」
「いや」
之咲くんは、すぐに車を走らせた。
「話って、楽しい話?重い話?」
「えっと・・・。仕事の事で・・・」
「そっか」
「あの、」
「待って、話聞く場所思いついたから」
と言って、30分程走らせ、海岸に着いた。
海が見える。
「俺、海眺めるのも好きなんだ」
「海とか久しぶりに見た」
「意外と近くにあるんだよ」
「いつも家と仕事の往復しかしなくて。外もあまり出なくて」
「そうなんだ?」
暫く黙ったまま、海を眺めていた。
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