何でもやります！

何でもやります！

着いてすぐに、料理に取り掛かった。
その間、サトルくんはリビングでPCに向かってた。仕事のようだ。
一時間ほどで出来上がった。
煮しめ、味噌汁など、和食を作った。
2人分作って、私も一緒に食べた。
「うん、美味い」
「よかった」
サトルくんは黙々と食べていた。
食べ終わって、私が洗い物をしている間に、サトルくんはお風呂に入った。
その後、ソファーに並んで座り、
「あの、入院はいつ？」
「明日」
「明日？」
すぐじゃん。
「明日、入院して、2日後に手術なんだ」
「差し支えなければ、どんな手術か教えてくれません？」
「頭の。腫瘍があって。まだ、症状はないんだけど、頭だからね。僕、子供の頃から勉強ばっかしてて、それしか取り柄ないのにさ」
そんな事ないよ。サトルくんは優しくて。あ、ダメだ。こんな事考えてたら、泣きそうだ。
「怖いですよね？」
「怖いってゆうか、不安かな」
「じゃあ、今日はグッスリ眠れるといいですね」
「うん」
「私次第、ですかね？」
「う～ん、どうかな？」
「催眠術でもかけましょうか？」
「え？」
「冗談です」