何でもやります！

何でもやります！

「いいですよ」
「ホントですか？」
「寄り添っていればいいんですよね？」
「はい」
私は引き受けることにした。
サトルくんは気付いていない。
それなら私も知らないフリをし続けよう。
社長に報告すると、
「危ない思いをしたらすぐに帰ってきていいから」
と、言われたが、私はそんな気はない。
サトルくんだから？そう、信じてた。
翌日は午前中に別件があり、昼過ぎに自宅に帰った。
出かける前、念入りにお風呂に入った。お客の家でお風呂に入るわけにはいかないので。
服装は動きやすくて、寝ても大丈夫な様に、部屋着にした。
スキンケアに時間を掛け、メイクはせずに、マスクとメガネにした。視力が悪い訳じゃない。だてだ。
車で出かけ、途中、スーパーに寄って、夕飯の材料を買った。レシートを渡して、後で請求することになってた。特に好き嫌いもないので、メニューはお任せすると言われていた。
サトルくんの部屋には、夕方5時頃に着いた。