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①
赤い糸がほどけた
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尚くんが入社して、3年が過ぎた9月、休日出勤だった私は、昼休みに職場の近くのレストランで、尚くんと待ち合わせてランチをしていた。
食事が終わり、店を出たところで、
「香都巴~」
と呼ぶ声がして、声の方を見ると、交差点の向こうで、夏生が手を振っていた。
ヤバい、こんなところで会いたくなかった。
尚くんが
「誰?」
「中・高の友達」
夏生は近付いてきて、
「香都巴、久しぶりね」
「うん」
「あ、彼氏さん?」
「え、うん」
「紹介してよ~」
「えっと・・・」
「権田尚維です」
と、尚くんから言った。
でれっとしてるじゃん。
近くの公園に行き、夏生と並んで座り、尚くんは少し離れて座った
「今、日本にいるの?」
「うん。また、向こうに行くけどね」
離婚、したんだよね?とは、まだ聞けていない。
「私、仕事、戻らなきゃ」
「そうなの?残念」
立ち上がると、尚くんが
「俺、送ってこうか?車だし」
「いいの?」
え、何これ?
私から、ダメだとは言えない。
返事をせず、
「私、仕事戻るね」
そう言って、立ち去って来た。
何であぁゆう時だけ優しいの?尚くんは。
10月になり、尚くんは別会社に研修を兼ねた出向に行った。
もう、今では、立場が逆になりかけていた。
職場が違うと、会うこともない。電話もかけない人だし、週末だと言っても、疲れた、と言って行動しない。
もう、このまま終わってしまうのではないか?と不安にもなった。
お正月も、前々から、実家に帰るので、会えない。
そうゆうときは、私は新条家に行く。
食事が終わり、店を出たところで、
「香都巴~」
と呼ぶ声がして、声の方を見ると、交差点の向こうで、夏生が手を振っていた。
ヤバい、こんなところで会いたくなかった。
尚くんが
「誰?」
「中・高の友達」
夏生は近付いてきて、
「香都巴、久しぶりね」
「うん」
「あ、彼氏さん?」
「え、うん」
「紹介してよ~」
「えっと・・・」
「権田尚維です」
と、尚くんから言った。
でれっとしてるじゃん。
近くの公園に行き、夏生と並んで座り、尚くんは少し離れて座った
「今、日本にいるの?」
「うん。また、向こうに行くけどね」
離婚、したんだよね?とは、まだ聞けていない。
「私、仕事、戻らなきゃ」
「そうなの?残念」
立ち上がると、尚くんが
「俺、送ってこうか?車だし」
「いいの?」
え、何これ?
私から、ダメだとは言えない。
返事をせず、
「私、仕事戻るね」
そう言って、立ち去って来た。
何であぁゆう時だけ優しいの?尚くんは。
10月になり、尚くんは別会社に研修を兼ねた出向に行った。
もう、今では、立場が逆になりかけていた。
職場が違うと、会うこともない。電話もかけない人だし、週末だと言っても、疲れた、と言って行動しない。
もう、このまま終わってしまうのではないか?と不安にもなった。
お正月も、前々から、実家に帰るので、会えない。
そうゆうときは、私は新条家に行く。
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