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①
赤い糸がほどけた
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仕事終わりに、尚くんの車で移動している時に、乎汰くんから電話がかかって来た。仕事中?と聞かれて、うん、と嘘をついた。結ちゃんが会いたがってた。私も会いたい。でも、電話を切った後、
「誰?」
「知り合いの子。私に懐いてて」
「先に出たの、男の声じゃなかった?」
「あぁ、知り合いってゆうか、親戚みたいな感じ?」
「ふぅん・・・」
はっきりとは言わない。でも、会うな、と言われているような感じがした。
数日後の土曜日、可乃子さんから電話があって、
「あのね、香都巴ちゃん、桃好きでしょ?」
「うん」
「たくさんもらったの。食べに来ない?」
「え、うん」
最近は仕事関係の人としか関わっていなかった。
なんだか嬉しかった。
すぐに用意して出かけると、乎汰くんも結ちゃんを連れて来ていた。
そっか、こうゆう手もある。
乎汰くんの家には行けなくても、ここで会うのはいいんだと。
結ちゃんが、
「香都巴」
と、すぐに抱きついてきた。
「ごめんね、最近、行けなくて」
「忙しそうだな」
「うん。配置換えあって、慣れなくて」
「仕事だからな」
こうして、月に1.2度、週末に新条家に行って、乎汰くんや結ちゃんに会った。
「誰?」
「知り合いの子。私に懐いてて」
「先に出たの、男の声じゃなかった?」
「あぁ、知り合いってゆうか、親戚みたいな感じ?」
「ふぅん・・・」
はっきりとは言わない。でも、会うな、と言われているような感じがした。
数日後の土曜日、可乃子さんから電話があって、
「あのね、香都巴ちゃん、桃好きでしょ?」
「うん」
「たくさんもらったの。食べに来ない?」
「え、うん」
最近は仕事関係の人としか関わっていなかった。
なんだか嬉しかった。
すぐに用意して出かけると、乎汰くんも結ちゃんを連れて来ていた。
そっか、こうゆう手もある。
乎汰くんの家には行けなくても、ここで会うのはいいんだと。
結ちゃんが、
「香都巴」
と、すぐに抱きついてきた。
「ごめんね、最近、行けなくて」
「忙しそうだな」
「うん。配置換えあって、慣れなくて」
「仕事だからな」
こうして、月に1.2度、週末に新条家に行って、乎汰くんや結ちゃんに会った。
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