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①
赤い糸がほどけた
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万吏江ちゃんの事は、悪く思いたくはないけど、結ちゃんの事にしても、結ちゃんの意志かもしれないけど、乎汰くんに黙ったまま話を進めていたとしたら?なんて、乎汰くんが可愛そう。
6月に、お母さんが一人で帰国した。
木曜の夜に来て、ホテルに泊まっていた。私は、金曜は早く帰れたので会いに行った。
「帰ってきたら、住むとこはどうするの?」
「そうね」
「あの家ってどうなったの?」
「前住んでた家?」
「うん」
「多分、今は寮じゃなく、誰かが買って住んでるみたい」
「誰かって?」
「職場の人でしょ?詳しくはわからないけど」
「そっか」
「可乃ちゃんにも聞いて、マンション探してるわ」
「マンションなんだ?」
「香都巴たちだって、マンションでしょ?」
「そうだけど」
「どう?生活は」
「うん、楽しいよ。乎汰くん、優しいし、仕事も慣れてきたし」
「そっか」
「あのさぁ、私たち結婚したら、お母さんたちの関係変わる?」
「お母さんたちって、可乃ちゃんと?」
「うん」
「変わらないんじゃない?」
「嫌じゃない?」
「うん、反って嬉しいけど」
「そっか」
「何気にしてるの?」
晋くんたちの事を、ざっと話した。
「うちは娘だけだから、お嫁さんって感覚わからないけど、そうね、微妙な関係だったら、一緒に住まない方がいいかもね」
「もし、私たちがあの家に住むって言ったら?」
「あなたたちが決めたんなら、何も言わないわよ。そんな話あるの?」
「ううん、ない」
「そっか」
「じゃあ、お母さんたちと一緒に住みたいって言ったら?」
「え?それは、嫌よ」
「何で?」
「香都巴は、新条家に嫁ぐのよ。とんでもない」
「でも、私、一人っ子だよ」
「そんなの関係ない」
「そっか」
「香都巴」
「何?」
「ありがとね」
「え?」
「お母さんたちは、2人でも寂しくないから」
「お母さん」
「子供の頃からさ、可乃ちゃん家に預けること多かったでしょ?お父さんなんて、殆ど日本に居なくって。その度に、色々話すでしょ?乎汰くんの事話すとさ、お父さん、妬いちゃうこともあって。あの時からさ、香都巴のこと大事にしてくれてたんだから、安心だなって、お父さん言ってた」
「そっか」
その日は、私もホテルに泊まり、翌朝、乎汰くんがホテルまで来てくれて、一緒に新条家に行った。
お母さんは、その日の夜に帰って行った。
6月に、お母さんが一人で帰国した。
木曜の夜に来て、ホテルに泊まっていた。私は、金曜は早く帰れたので会いに行った。
「帰ってきたら、住むとこはどうするの?」
「そうね」
「あの家ってどうなったの?」
「前住んでた家?」
「うん」
「多分、今は寮じゃなく、誰かが買って住んでるみたい」
「誰かって?」
「職場の人でしょ?詳しくはわからないけど」
「そっか」
「可乃ちゃんにも聞いて、マンション探してるわ」
「マンションなんだ?」
「香都巴たちだって、マンションでしょ?」
「そうだけど」
「どう?生活は」
「うん、楽しいよ。乎汰くん、優しいし、仕事も慣れてきたし」
「そっか」
「あのさぁ、私たち結婚したら、お母さんたちの関係変わる?」
「お母さんたちって、可乃ちゃんと?」
「うん」
「変わらないんじゃない?」
「嫌じゃない?」
「うん、反って嬉しいけど」
「そっか」
「何気にしてるの?」
晋くんたちの事を、ざっと話した。
「うちは娘だけだから、お嫁さんって感覚わからないけど、そうね、微妙な関係だったら、一緒に住まない方がいいかもね」
「もし、私たちがあの家に住むって言ったら?」
「あなたたちが決めたんなら、何も言わないわよ。そんな話あるの?」
「ううん、ない」
「そっか」
「じゃあ、お母さんたちと一緒に住みたいって言ったら?」
「え?それは、嫌よ」
「何で?」
「香都巴は、新条家に嫁ぐのよ。とんでもない」
「でも、私、一人っ子だよ」
「そんなの関係ない」
「そっか」
「香都巴」
「何?」
「ありがとね」
「え?」
「お母さんたちは、2人でも寂しくないから」
「お母さん」
「子供の頃からさ、可乃ちゃん家に預けること多かったでしょ?お父さんなんて、殆ど日本に居なくって。その度に、色々話すでしょ?乎汰くんの事話すとさ、お父さん、妬いちゃうこともあって。あの時からさ、香都巴のこと大事にしてくれてたんだから、安心だなって、お父さん言ってた」
「そっか」
その日は、私もホテルに泊まり、翌朝、乎汰くんがホテルまで来てくれて、一緒に新条家に行った。
お母さんは、その日の夜に帰って行った。
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