颯爽と走るあなたを追いかけて

陽紫葵

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颯爽と走るあなたを追いかけて

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次の日、朝からトレーニングが始まった。
昼間は、会社での仕事もある。
私の職場は、製造工場で、女性ばかりだった。
8:30~17:30まで、終わったら、夏弥くんとロビーで待ち合わせ、社を出て、ジムに向かってトレーニング、終わったら、そのまま家まで走って帰る。
そんな日々だった。
土日祝が仕事は休みで、車で1時間ほどの場所にある競技場でのトレーニングをすることになり、その時は他の部員も一緒だった。
冬休みに来たメンバーもいた。
競技場に来た時に、夏弥くんと仲良さげに話している女性がいた。
部員の一人に聞いてみると、
「千堂さんの高校の時のマネージャーだって。今も、ここでやる時に手伝ってくれるんだって」
「そうなんだ?」
可愛くて、笑顔が素敵で、知的そうな感じにも見えた。
もしかして、夏弥くんの彼女?
そうなのかなぁ。
事実ならショックだけど、私には敵わない人、しょうがない。
「希世、ぼ~っとするな」
と、夏弥くんに喝を入れられる。
5月、連休中にあった、ハーフマラソンに出場した。
結果は、20位と、微妙な成績。
その日は気温が高く、私は暑さに弱いようだ。
「国際大会は夏場にあるから、スタミナ付けなきゃな」
それからは、トラックでの中長距離にスタンスに出場し、7位、8位が続いた。
「俺さ、大学卒業してから、自分でも不思議なほどに成績が伸びなくて、結局、選手は諦めて、コーチになったけど、今、希世のコーチしてるのが楽しくてさ。何てゆうか、こうゆうの向いてるのかもな、俺」
「私は、夏弥くんと一緒だから、頑張れている気がする」
「俺が出来なかった、フルマラソン走らない?」
「え、フルって、私、大丈夫かなぁ?」
「希世なら大丈夫。俺も一緒だから」
「うん、頑張ろうかな」
そして、徐々に距離を伸ばしながら、翌年の秋にフルマラソンを走れるまでになった。
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