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学園にて
祭りの後
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さぁ、お昼前のここからは、もう自由時間だ!どこから廻ろうか?
なんて開放感に喜んでたら、広報担当してたブリュイヤン・バヴァルダージュ嬢から、自由時間は衣装そのままで回ってこい、と命じられた。
劇はまぁまぁ成功したけど、いかんせん満席というわけにはいかなかった。学園祭では、クラスの出し物ごとに来客投票での人気上位が表彰される。せっかくの豪華衣装だから見せびらかしてこい、という。
「え~っ!勘弁してくれ~!」
と嫌がったのは、コルティジャーナ夫人役のアドラー・ブルくん。お昼からは彼女と回る予定してるらしい。
「なん…だとぅ…っ?!」
と抜け駆けに驚愕してたら、どうやら昔からの家同士の許嫁なんだってさ。それで仲良しが続いてるなんて羨ましい、と話を聞いてた何人かが血涙流してる。もちろんわたしも。
だもんで、乗り気なアンバーとわたしが、ふたりしてあちこちを回る事になった。
アンバーは確かにしなやかな体躯で良く似合ってるし、観劇して以降ずっと憧れてたと言ってたから、最後まで舞台衣装で居ててもいいかもしんない。フェアネス役ってのがちょっとひっかかるけど。
昨日今日とは、内外関係なくどの教室にも顔を出せる。とりあえずこんな機会じゃないと近づけない内部棟上級生階から冷やかしに行った。
(うわ~…、お堅いわぁ……)
ほとんどが学術研究の展示やら有名学者を招いての講演会など、学生のお祭りとは思えない催し物ばっかだ。完全に王太子派の顔色窺ってるみたいな発表会で、そこを舞台衣装で練り歩くわたしたちの場違い感は相当なもの。
「面白くないね。次いこ、次」
と、アンバーもすぐに飽きちゃってる。
(こりゃ本気で今からでも入賞狙えたりしそうだね)
舞台でのアピールは終わってしまってても、こんな学問一辺倒な展示ばっかならウチの方がよっぽどマシだ。
せっかくの学園生活がこんな重苦しいので終わるなんて、先輩方ご愁傷様ですわ。
内部棟をぐるりと回り、中庭に出る。各クラブの店舗がいくつも並んでて、軽食を出してるとこに色々と吸い寄せられた。
一般客も多く、フェアネスとラフネスの豪華衣装を身に纏ったわたしたちは、行く先々で声を掛けられた。上演はもう終わったと知って悔しがるお客さんたちに、次回公演のために投票だけでもしていってねとお願いしたりした。
その間中、ずっとお腹を刺激するいい匂いが中庭を漂ってる。あぁ魅惑の買い食い…。
でもわたしには、行かねばならぬとこがあるのだ。ずっと前から誘われてる、フィーユのクラスの王朝喫茶だ。
お昼のいい時間を見計らって、わたしたちは隣りのクラスにお邪魔した。
レースで部屋全体を飾った王朝喫茶に、当時の給仕女中のエモーショナルな制服、そこに劇で映えるようわざと前時代的な意匠にしてたわたしたちの衣装がバッチリはまったらしい。
二日目の終わりの時間まで、フィーユのクラスの一番目立つ席で寛いでいたわたしたちが絵になると評判を呼んで、人気投票はフィーユたちのクラスが審査員特別賞に輝いた。
「サリーぃぃぃっ!」
しばらくバヴァルダージュ嬢が怖くて逃げ回っちゃったよ。
なんて開放感に喜んでたら、広報担当してたブリュイヤン・バヴァルダージュ嬢から、自由時間は衣装そのままで回ってこい、と命じられた。
劇はまぁまぁ成功したけど、いかんせん満席というわけにはいかなかった。学園祭では、クラスの出し物ごとに来客投票での人気上位が表彰される。せっかくの豪華衣装だから見せびらかしてこい、という。
「え~っ!勘弁してくれ~!」
と嫌がったのは、コルティジャーナ夫人役のアドラー・ブルくん。お昼からは彼女と回る予定してるらしい。
「なん…だとぅ…っ?!」
と抜け駆けに驚愕してたら、どうやら昔からの家同士の許嫁なんだってさ。それで仲良しが続いてるなんて羨ましい、と話を聞いてた何人かが血涙流してる。もちろんわたしも。
だもんで、乗り気なアンバーとわたしが、ふたりしてあちこちを回る事になった。
アンバーは確かにしなやかな体躯で良く似合ってるし、観劇して以降ずっと憧れてたと言ってたから、最後まで舞台衣装で居ててもいいかもしんない。フェアネス役ってのがちょっとひっかかるけど。
昨日今日とは、内外関係なくどの教室にも顔を出せる。とりあえずこんな機会じゃないと近づけない内部棟上級生階から冷やかしに行った。
(うわ~…、お堅いわぁ……)
ほとんどが学術研究の展示やら有名学者を招いての講演会など、学生のお祭りとは思えない催し物ばっかだ。完全に王太子派の顔色窺ってるみたいな発表会で、そこを舞台衣装で練り歩くわたしたちの場違い感は相当なもの。
「面白くないね。次いこ、次」
と、アンバーもすぐに飽きちゃってる。
(こりゃ本気で今からでも入賞狙えたりしそうだね)
舞台でのアピールは終わってしまってても、こんな学問一辺倒な展示ばっかならウチの方がよっぽどマシだ。
せっかくの学園生活がこんな重苦しいので終わるなんて、先輩方ご愁傷様ですわ。
内部棟をぐるりと回り、中庭に出る。各クラブの店舗がいくつも並んでて、軽食を出してるとこに色々と吸い寄せられた。
一般客も多く、フェアネスとラフネスの豪華衣装を身に纏ったわたしたちは、行く先々で声を掛けられた。上演はもう終わったと知って悔しがるお客さんたちに、次回公演のために投票だけでもしていってねとお願いしたりした。
その間中、ずっとお腹を刺激するいい匂いが中庭を漂ってる。あぁ魅惑の買い食い…。
でもわたしには、行かねばならぬとこがあるのだ。ずっと前から誘われてる、フィーユのクラスの王朝喫茶だ。
お昼のいい時間を見計らって、わたしたちは隣りのクラスにお邪魔した。
レースで部屋全体を飾った王朝喫茶に、当時の給仕女中のエモーショナルな制服、そこに劇で映えるようわざと前時代的な意匠にしてたわたしたちの衣装がバッチリはまったらしい。
二日目の終わりの時間まで、フィーユのクラスの一番目立つ席で寛いでいたわたしたちが絵になると評判を呼んで、人気投票はフィーユたちのクラスが審査員特別賞に輝いた。
「サリーぃぃぃっ!」
しばらくバヴァルダージュ嬢が怖くて逃げ回っちゃったよ。
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