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悪魔の殺し方 14
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そう、僕は悪魔達を家庭科室に閉じ込めようというだけで無く、殺し合いをさせようと考えたんだ。クラスメイトが喧嘩をしたように、人間の身体を乗っ取っている悪魔達なら喧嘩を始めるだろう。しかも、家庭科室には4本の包丁がある。この方法ならば、僕が安全で、かつ警察に疑われにくい。しかし、この方法だと、殺し合いをしたところで、高確率で悪魔1人が生き残ってしまう。
僕は結末を確認したい気持ちもあったけど、この場に留まるのは危険と判断し、家路についた。
家に着き、部屋に戻ると我部君がまだ死んだように眠っていた。僕は使わなかったオモチャの拳銃を、我部君の学生服のポケットに入れた。
明日起きたら我部君と悪魔の生存を確認しに行こう。
僕はその後、風呂に入り、高揚した気持ちを落ち着かせる。風呂から出ると、直ぐに寝る準備をする。寝ている我部君を横目に、隣のベッドで眠りについた。
午前7時
僕は目を覚ました。昨日の出来事が気になって、眠りは浅かったのかも知れないけど、時間的にはグッスリと眠れたようだ。身体を起こし、ベッドの下を見ると我部君はいない。部屋のドアを開け、我部君を呼ぶ。
「我部君! 居るか?!」
反応は無い。ざっとリビングを見回した後、玄関を見ると我部の靴が無かった。
何処へ行ったんだろう。消えてしまった。全て夢だった訳じゃ無いよな?
僕はスマホを取り、警察へ電話を掛けた。
「もしもし、警察です。どうされましたか?」
「下鵜瀬と言います。松花中学校の家庭科室に生徒6人が閉じ込められています」
「分かりました。電話は切らないでください。直ぐに向かいます!」
僕はスマホの電源を落とした。今、警察と話をすれば、疑われて面倒だし、辻褄が合わなくなりそうなので、充電が切れたと言おうと考えていた。
目が覚めた時に我部君がいなかったんだから、全て夢の可能性もある。現実だったかが定かでは無い。あっ!
僕は学生ズボンのポケットに手を入れた。笛が入っている。魔呼びの笛が! やっぱり夢なんかじゃない! でも、本当に悪魔や天使は居たんだろうか? 全てが現実なんだろうか? 神様は存在するんだろうか? 我部君が消えたのは、悪魔が全員死んだからだと信じたい……。
僕の頭に我部君が言った言葉が流れた。
『神なら悪魔を簡単に殺す事が出来ます』
僕は結末を確認したい気持ちもあったけど、この場に留まるのは危険と判断し、家路についた。
家に着き、部屋に戻ると我部君がまだ死んだように眠っていた。僕は使わなかったオモチャの拳銃を、我部君の学生服のポケットに入れた。
明日起きたら我部君と悪魔の生存を確認しに行こう。
僕はその後、風呂に入り、高揚した気持ちを落ち着かせる。風呂から出ると、直ぐに寝る準備をする。寝ている我部君を横目に、隣のベッドで眠りについた。
午前7時
僕は目を覚ました。昨日の出来事が気になって、眠りは浅かったのかも知れないけど、時間的にはグッスリと眠れたようだ。身体を起こし、ベッドの下を見ると我部君はいない。部屋のドアを開け、我部君を呼ぶ。
「我部君! 居るか?!」
反応は無い。ざっとリビングを見回した後、玄関を見ると我部の靴が無かった。
何処へ行ったんだろう。消えてしまった。全て夢だった訳じゃ無いよな?
僕はスマホを取り、警察へ電話を掛けた。
「もしもし、警察です。どうされましたか?」
「下鵜瀬と言います。松花中学校の家庭科室に生徒6人が閉じ込められています」
「分かりました。電話は切らないでください。直ぐに向かいます!」
僕はスマホの電源を落とした。今、警察と話をすれば、疑われて面倒だし、辻褄が合わなくなりそうなので、充電が切れたと言おうと考えていた。
目が覚めた時に我部君がいなかったんだから、全て夢の可能性もある。現実だったかが定かでは無い。あっ!
僕は学生ズボンのポケットに手を入れた。笛が入っている。魔呼びの笛が! やっぱり夢なんかじゃない! でも、本当に悪魔や天使は居たんだろうか? 全てが現実なんだろうか? 神様は存在するんだろうか? 我部君が消えたのは、悪魔が全員死んだからだと信じたい……。
僕の頭に我部君が言った言葉が流れた。
『神なら悪魔を簡単に殺す事が出来ます』
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