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天誅
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刹那は元々、1時間で1人1万円のボディーガードとして先輩達を呼び、5時間程度掛けて天誅を下していこうと考えていた。しかも、先輩達に金を払う気は無い。金持ち役をしてくれる人に2万円程度渡そうと考えていた。ただ、状況が変わってきている。本当に泊まり込みのボディーガードなのだ。
「2万円も渡さなくて良いんじゃない?」
横で聞いていた唐沢が口を挟む。
「2万円ぐらいが妥当だと思う。どんなテストか分からないからね。1泊2日のバイトなら2万円でも悪くないしね」
「なるほど……」
「いきなり10万円って聞くと胡散臭いから警戒するだろうけど、強いのが条件と聞けば、予定さえ入ってなければ飛び付いてくれると思う。連絡も取り合うだろうから、仲間も一緒に行くのが分かれば参加すると思うよ」
「そうだね」
「王さんには、高級寿司と弁当の用意もお願いして宜しいですか? 私が負ける可能性もゼロではありませんので。10万円を越えた金額は私が負担します。あと、私にも普通の弁当の御準備お願いします」
「承知しました。ただ、こちらも仕事として依頼させて頂いているので、掛かった金額は全額負担します」
「分かりました。ありがとうございます」
刹那は王の執事と連絡先を交換し別れた。その後、自宅に戻りチラシ作成に取りかかる。今日の昼までにある程度のフォームは完成させていた。
『ボディーガード急募! 1泊2日で10万円!』
天誅対象の5人の住むアパートにチラシを入れる。
5人とはもちろん、
小山(背の低い男)
石黒(色黒の男)
粒浦(茶髪の男)
大曲(黒髪パーマの男)
坂井
だ。この5人は基本一緒につるんでいる。ただ、刹那は誤解しているのだが、坂井はリンチに関わっておらず、やり過ぎの状況を見て止めに入ろうとしただけだった。念の為、怪しまれないように5人が住んでいるアパート3棟の住人全てにチラシを入れた。その結果、関係の無い3人から応募の電話が入ったのだが、もちろん断った。
そして、全員からオッケーの返事が入った。もちろん、坂井は山田へ代役を依頼し、山田からの依頼で永遠が行く事になった。
土曜日午前8時
刹那は執事と待ち合わせの駅で降りた。改札を出ると、サングラスとマスクをしたロマンスグレーの髪のスーツの男性が待っていた。サングラスにマスクをしているので、刹那は違和感を覚えながら近付く。
「時雨さん、あなたもこれを付けていた方が良いと思います。今日と明日は空手部員にバレない方が良いと思いますよ」
「?!」
刹那は小山達を呼び出した後は、正体をバラすつもりでいたのだが、そのようなアドバイスを聞き、言われる通りにサングラスとマスクをした。
2人は高級車に乗り、ロマンスグレーの髪の男が車を発進させ、しばらくして刹那が話す。
「一昨日はご馳走様でした」
「いえいえ、中々良いお店でしたね」
「そうですね」
その時、刹那はロマンスグレーの髪の男の言動に違和感を覚えたのだが、取り敢えず泳がす事にした。
午前9時
王の別荘
刹那はロマンスグレーの髪の男に自分の部屋を案内してもらうと、部屋で空手着に着替えた。
ガチャ……バタン
刹那が部屋からでると、ロマンスグレーの髪の男はスパイダーマンの覆面を刹那に見せながら言う。
「これをかぶって闘った方が良いと思いますよ。明日までは正体がバレない方が安心ですから」
刹那はロマンスグレーの髪の男の意見に従い、スパイダーマンの覆面をかぶり、玄関前の庭で待つ。
ロマンスグレーの髪の男が小山を連れて来た。小山はスパイダーマンの覆面をかぶった刹那を見て話す。
「何だ何だ? 早速実戦テストか?! 何でスパイダーマンなんだよ! 空手着と合わないだろ!」
小山は地面に荷物を置き、サングラスを外して構えた。
ザッザッザッ
刹那は小山に近付く。
「ルールは何だ? 寸止めか?」
ザッザッザッ
「顔面は無しなのか?」
ザッザッザッ
「何か言えよ! 分かった! 顔面も有りだな! お前が悪いんだぞ!」
ゴスッ! ガッ! ドシャー……ザザッ……ゴッ! ゴッ! ゴッ!
「参った! やめてくれ~!」
ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!
「……うっ……うっ……いてぇ……。ううう……」
「では、お部屋へ御案内します」
ロマンスグレーの髪の男はボコボコに殴られるのを見ても冷静に対応した。小山は1分程、痛みと脳震盪の為、立ち上がる事が出来なかったが、何とか起き上がり、ヨロヨロと玄関へ向かった。
その後、1時間毎に、粒浦、大曲、石黒と、刹那がボコボコにしていったのは言うまでも無い。
「2万円も渡さなくて良いんじゃない?」
横で聞いていた唐沢が口を挟む。
「2万円ぐらいが妥当だと思う。どんなテストか分からないからね。1泊2日のバイトなら2万円でも悪くないしね」
「なるほど……」
「いきなり10万円って聞くと胡散臭いから警戒するだろうけど、強いのが条件と聞けば、予定さえ入ってなければ飛び付いてくれると思う。連絡も取り合うだろうから、仲間も一緒に行くのが分かれば参加すると思うよ」
「そうだね」
「王さんには、高級寿司と弁当の用意もお願いして宜しいですか? 私が負ける可能性もゼロではありませんので。10万円を越えた金額は私が負担します。あと、私にも普通の弁当の御準備お願いします」
「承知しました。ただ、こちらも仕事として依頼させて頂いているので、掛かった金額は全額負担します」
「分かりました。ありがとうございます」
刹那は王の執事と連絡先を交換し別れた。その後、自宅に戻りチラシ作成に取りかかる。今日の昼までにある程度のフォームは完成させていた。
『ボディーガード急募! 1泊2日で10万円!』
天誅対象の5人の住むアパートにチラシを入れる。
5人とはもちろん、
小山(背の低い男)
石黒(色黒の男)
粒浦(茶髪の男)
大曲(黒髪パーマの男)
坂井
だ。この5人は基本一緒につるんでいる。ただ、刹那は誤解しているのだが、坂井はリンチに関わっておらず、やり過ぎの状況を見て止めに入ろうとしただけだった。念の為、怪しまれないように5人が住んでいるアパート3棟の住人全てにチラシを入れた。その結果、関係の無い3人から応募の電話が入ったのだが、もちろん断った。
そして、全員からオッケーの返事が入った。もちろん、坂井は山田へ代役を依頼し、山田からの依頼で永遠が行く事になった。
土曜日午前8時
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「時雨さん、あなたもこれを付けていた方が良いと思います。今日と明日は空手部員にバレない方が良いと思いますよ」
「?!」
刹那は小山達を呼び出した後は、正体をバラすつもりでいたのだが、そのようなアドバイスを聞き、言われる通りにサングラスとマスクをした。
2人は高級車に乗り、ロマンスグレーの髪の男が車を発進させ、しばらくして刹那が話す。
「一昨日はご馳走様でした」
「いえいえ、中々良いお店でしたね」
「そうですね」
その時、刹那はロマンスグレーの髪の男の言動に違和感を覚えたのだが、取り敢えず泳がす事にした。
午前9時
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刹那はロマンスグレーの髪の男に自分の部屋を案内してもらうと、部屋で空手着に着替えた。
ガチャ……バタン
刹那が部屋からでると、ロマンスグレーの髪の男はスパイダーマンの覆面を刹那に見せながら言う。
「これをかぶって闘った方が良いと思いますよ。明日までは正体がバレない方が安心ですから」
刹那はロマンスグレーの髪の男の意見に従い、スパイダーマンの覆面をかぶり、玄関前の庭で待つ。
ロマンスグレーの髪の男が小山を連れて来た。小山はスパイダーマンの覆面をかぶった刹那を見て話す。
「何だ何だ? 早速実戦テストか?! 何でスパイダーマンなんだよ! 空手着と合わないだろ!」
小山は地面に荷物を置き、サングラスを外して構えた。
ザッザッザッ
刹那は小山に近付く。
「ルールは何だ? 寸止めか?」
ザッザッザッ
「顔面は無しなのか?」
ザッザッザッ
「何か言えよ! 分かった! 顔面も有りだな! お前が悪いんだぞ!」
ゴスッ! ガッ! ドシャー……ザザッ……ゴッ! ゴッ! ゴッ!
「参った! やめてくれ~!」
ゴッ! ゴッ! ゴッ! ゴッ!
「……うっ……うっ……いてぇ……。ううう……」
「では、お部屋へ御案内します」
ロマンスグレーの髪の男はボコボコに殴られるのを見ても冷静に対応した。小山は1分程、痛みと脳震盪の為、立ち上がる事が出来なかったが、何とか起き上がり、ヨロヨロと玄関へ向かった。
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