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目覚め
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私は死んだ。翡翠のせいで少し(2秒位?)予定よりは遅れたかもしれないが死んだ。
今私は暗闇の中である。
(全く。其方のせいで予定が狂ったではないか。まぁ来ただけ良しとしよう。さっさと行け。これ以上遅れて次の器が死んでも知らんぞ。)
なんか声聞こえた。まぁいいや。なんか眠くなってきたし。寝よ。
寒い。寒い。寒い。。。
「#$&@:+;*!?#$&@:+;*!?」
私が目を開けると見知らぬ女性、いや、母親なのだろう、がいた。
『お母、、さん?』
聞いたことのない言葉を耳にすると同時に、一気に私のものではない記憶がダムの堰を切ったように流れ込んできた。
5秒ほどで数年(多分4年ちょい?)分の記憶が脳みそに記録されていき、不快感に私は思わず頭を押さえた。
「ザルド、ザルド、キュリテが目を覚ましたわ!ずっと熱で苦しんでいたのに奇跡よ!おぉ神様。ありがとうございます!」
嬉しい気持ちは十二分に伝わったが、まず情報を整理したい。
「やっぱり起きている顔のほうが可愛いな。そう思わないか、ティア?」
ティアと呼ばれた子が、大きくうなずく。
「もちろんティアもユゼフのこともベート アスファルとして誇りに思うぞ!」
「キュリテ、ご飯食べる?それとももう少し寝ておく?」
ここのご飯が食べてみたいのも山々だが取り敢えず情報を整理したい。
「もう少し寝たい。。。」
「わかったわ。皆、ご飯の途中でしょう?戻るわよ。ほらユゼフも」
皆がいなくなるとまず私は手から氷を出してみる。どうやら制御力はそのままのようだ。
少しの間剣を出したりして本当に問題がないことを確認すると、今度は記憶を探っていく。
記憶を探ると衝撃的な事実がわかった。
どうやらこの世界には魔法らしきものがあるらしい。母さんは赤インクが入ったペンのようなもの(マヒルーチカというらしい)で特定の模様を書けばそこに小さな火を起こせるようだ。父さんは黄色のインクが入ったマヒルーチカを持っているようで、電灯の電力源らしい。実物が見てみたくなった。
やはりさっきの2人は私の両親で、母親がベル、父親が家長(ベート アスファル)で、ザルド、2歳年上の姉、ティア、最後に双子の兄、ユゼフ、そして私のフルネームはキュリテ アスファルになるようだ。
一通り記憶を見て結構大事なことに気づいた。ペンがあるのに文字を書いている様子が全く記憶にない。そして、音楽も本もない。チョット待って。電気があるから結構古くないって思ったら、もしかしてかなり古いんじゃない?
てか、なんで私こんなに外出てないの?見たところ至って健康じゃん。
なんか理由でもあるの?。。。ありました。どうやら私、ありえないほど好奇心が強すぎて、外に一歩出せば数秒後には消えてお騒がせしていたようです。これは信用を得るまでに時間がかかりそうですね。。。
閑話休題。
意識を記憶から現実に向け直して周りを見る。どうやらもう夜で今は秋のようだ。
部屋を見渡すと1つ場違いなほどにきれいな模様が入った宝石のようなものがあった。好奇心に身を委ねて少し触ってみると、体の中から何かが少し抜き取られた。
「ヒッ」
驚いた私は小さく声を上げて手を離す。その宝石は上から時計回りで、黒、緑、赤、白、黄色、青に光り、その光が線のように右腕に巻き付いて消えた。
あまりのことに呆然としていた。
え?私、生まれたときは赤しか光らなくて、父さんとユゼフは黄色、母さんとティアは赤1色しか光らなかったんだよね?
もう1度記憶を確かめる。記憶に出てきたのはティアと父さんの会話だった。
【ねぇ、父さん。父さんの黄色いのってなに?】
【これは、魔法のインクで、マヒティンテっていうんだ。父さんは黄色で母さんは赤を使うことができる。ティアとキュリテは赤、ユゼフは黄色が使えるようになるよ。6歳の洗礼式が終わったら、父さんたちが作り方を教えるんだ。それを持って見習い仕事に行くんだよ。】
【他の色が使いたいときは?混ぜればいいの?】
【他の人のとは混ぜられないから買うしかないなぁ。でもとても高いんだぞ。2色より多くの色が光る人もいるけどそれは貴族様だけだよ。】
【じゃぁティアもキゾクなりたい】
【こらこら。簡単になれるものじゃないんだぞ】
え?なんか巻き込まれるフラグでも立ちました?
取り敢えず、このことは隠しておこう。
今私は暗闇の中である。
(全く。其方のせいで予定が狂ったではないか。まぁ来ただけ良しとしよう。さっさと行け。これ以上遅れて次の器が死んでも知らんぞ。)
なんか声聞こえた。まぁいいや。なんか眠くなってきたし。寝よ。
寒い。寒い。寒い。。。
「#$&@:+;*!?#$&@:+;*!?」
私が目を開けると見知らぬ女性、いや、母親なのだろう、がいた。
『お母、、さん?』
聞いたことのない言葉を耳にすると同時に、一気に私のものではない記憶がダムの堰を切ったように流れ込んできた。
5秒ほどで数年(多分4年ちょい?)分の記憶が脳みそに記録されていき、不快感に私は思わず頭を押さえた。
「ザルド、ザルド、キュリテが目を覚ましたわ!ずっと熱で苦しんでいたのに奇跡よ!おぉ神様。ありがとうございます!」
嬉しい気持ちは十二分に伝わったが、まず情報を整理したい。
「やっぱり起きている顔のほうが可愛いな。そう思わないか、ティア?」
ティアと呼ばれた子が、大きくうなずく。
「もちろんティアもユゼフのこともベート アスファルとして誇りに思うぞ!」
「キュリテ、ご飯食べる?それとももう少し寝ておく?」
ここのご飯が食べてみたいのも山々だが取り敢えず情報を整理したい。
「もう少し寝たい。。。」
「わかったわ。皆、ご飯の途中でしょう?戻るわよ。ほらユゼフも」
皆がいなくなるとまず私は手から氷を出してみる。どうやら制御力はそのままのようだ。
少しの間剣を出したりして本当に問題がないことを確認すると、今度は記憶を探っていく。
記憶を探ると衝撃的な事実がわかった。
どうやらこの世界には魔法らしきものがあるらしい。母さんは赤インクが入ったペンのようなもの(マヒルーチカというらしい)で特定の模様を書けばそこに小さな火を起こせるようだ。父さんは黄色のインクが入ったマヒルーチカを持っているようで、電灯の電力源らしい。実物が見てみたくなった。
やはりさっきの2人は私の両親で、母親がベル、父親が家長(ベート アスファル)で、ザルド、2歳年上の姉、ティア、最後に双子の兄、ユゼフ、そして私のフルネームはキュリテ アスファルになるようだ。
一通り記憶を見て結構大事なことに気づいた。ペンがあるのに文字を書いている様子が全く記憶にない。そして、音楽も本もない。チョット待って。電気があるから結構古くないって思ったら、もしかしてかなり古いんじゃない?
てか、なんで私こんなに外出てないの?見たところ至って健康じゃん。
なんか理由でもあるの?。。。ありました。どうやら私、ありえないほど好奇心が強すぎて、外に一歩出せば数秒後には消えてお騒がせしていたようです。これは信用を得るまでに時間がかかりそうですね。。。
閑話休題。
意識を記憶から現実に向け直して周りを見る。どうやらもう夜で今は秋のようだ。
部屋を見渡すと1つ場違いなほどにきれいな模様が入った宝石のようなものがあった。好奇心に身を委ねて少し触ってみると、体の中から何かが少し抜き取られた。
「ヒッ」
驚いた私は小さく声を上げて手を離す。その宝石は上から時計回りで、黒、緑、赤、白、黄色、青に光り、その光が線のように右腕に巻き付いて消えた。
あまりのことに呆然としていた。
え?私、生まれたときは赤しか光らなくて、父さんとユゼフは黄色、母さんとティアは赤1色しか光らなかったんだよね?
もう1度記憶を確かめる。記憶に出てきたのはティアと父さんの会話だった。
【ねぇ、父さん。父さんの黄色いのってなに?】
【これは、魔法のインクで、マヒティンテっていうんだ。父さんは黄色で母さんは赤を使うことができる。ティアとキュリテは赤、ユゼフは黄色が使えるようになるよ。6歳の洗礼式が終わったら、父さんたちが作り方を教えるんだ。それを持って見習い仕事に行くんだよ。】
【他の色が使いたいときは?混ぜればいいの?】
【他の人のとは混ぜられないから買うしかないなぁ。でもとても高いんだぞ。2色より多くの色が光る人もいるけどそれは貴族様だけだよ。】
【じゃぁティアもキゾクなりたい】
【こらこら。簡単になれるものじゃないんだぞ】
え?なんか巻き込まれるフラグでも立ちました?
取り敢えず、このことは隠しておこう。
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