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「きょ、今日は最後までやりたい」
裸でそう宣言する俺に十和田くんは少し驚いた顔をしたあと頬を赤らめた。
「まだ‥はやいです」
口もとを手のひらで覆いながら、こほんと一息吐くと、十和田くんはローションを手に取り、手のひらで温めてから四つん這いの俺の尻にそれを塗り出した。
「ここ、気持ち良くなったらしましょうね」
前回見つけた前立腺をふにふにと十和田くんはさわってくる。相変わらずそこは違和感はあるものの、すっげえ気持ちいいわけではない。
「あー、なんか気持ちいいかも」
棒読みで嘘をつく俺。後ろで十和田くんがくすっと笑った気がした。
「真名さん、今日どうしたんですか?」
「え、な、なんか変?」
十和田くんの声には少しだけ笑いが残っている。
「積極的です」
「う、うん。だから、その」
はやくセックスして、上達して、十和田くんが手放せないセフレになりたいんだよ。
なにもしないまま、ただ一方的に気持ちよくしてもらってるだけなんて、十和田くんが飽きちゃったら終わりだから。
「俺はその、一流のセフレになりたいから」
めんどくさがりの俺がこんなにがんばろうと思ったことなんて今までの人生振り返っても、小学校のころ集めまくってたポケモンの時ぐらいしか思いつかない。
恋ってすごい。就活だってこんなにがんばる気にならなかった。その俺が一流を目指している。
だけど、四つん這いで顔は見えないが十和田くんの周りの空気は俺の熱さとは裏腹に2℃くらい冷えた気がした。
「そんなのなってどうするんですか?」
「ど、どうするって」
俺はなんで十和田くんの雰囲気が変わったか分からず不安で十和田くんの顔を確認しようと振り返ろうとしたが、その前に挿れていた指をぐりぐりと強く刺激されて「あひゃん」って声と共に崩れ落ちた。
「前に、後ろでするの慣れてるって言ってましたけど、真名さんって処女ですよね?」
まずいまずい‥!なぜばれた?!
めんどくさい処女(ついでに童貞)のセフレなんて、一流どころか三流以下だよ!
なんで十和田くんの雰囲気が変わったかはこの際、置いといて、まずこの難題をクリアしなければならない。
当たり前だけど、俺セフレなんていたことねえから童貞の振り絞れるだけの想像力でお話しますが、やるだけの相手ならそりゃ、テク持ってて気持ちいいほうがいいに決まってる。
やっぱりどうにかごまかして処女じゃないふりしよう。あとなんならちょっと場数こなしてる風に見せたい。
「ちがう!ちがう!俺はすげえインランで、どんな男のでも欲しがるメス犬みたいなビッチだから!」
焦ってちょっと言いすぎたかもしれない。俺の一流セフレイメージが、誰にでも腰振るビッチに成り下がった。
まあ言っちゃったものはしょうがない。このままビッチ設定で押し通そう。
「だっ、だから、はやく、十和田くんの挿れてほしい‥」
くにくにくにくに。前立腺をいじりながら十和田くんは興奮してるような、でも冷たいような声で聞いてくる。
「メス犬みたいなビッチが、一流のセフレとかいうのになってどうするんですか?俺以外の相手作るつもりですか?」
前立腺っていじられてるとあれだな。すこしやばくなってくるな。いつのまにかあそこも勃ってるし。
俺はいい言い訳を考えるが、絶え間なく与え続けられる刺激に頭が回らなくなってきて正直に答えてしまう。
「ち、ちがう‥!十和田くんだけ‥。十和田くんの一番のセフレになりたい‥」
ずっと前立腺をいじっていた十和田くんの手が止まり、うつ伏せ状態の俺の顔に十和田くんはその整った顔を近づけてくる。
「俺は真名さんの一番の恋人になりたいです‥」
経験豊富なイケメンはさあ、本命がいてもこんなことさらっと言えるんだ。十和田くんの言葉に俺の心のどこかがちくっと痛んだ。
俺が十和田くんの恋人になったら、十和田くんは俺みたいなセフレを作るんだろうか。それで毎日セフレに夕飯作りに行ったり、ハグしたり、俺にしてくれたこと、新しいセフレにするんだろうか。
だったらこのまま、俺は十和田くんのセフレでいたい。
「と、十和田くんはセフレだから‥」
俺にはわからないようにギリっと奥歯を噛み締めると十和田くんは無言で立ち上がり、シンクで手を洗うと「今日は帰ります」と言ってバッグを持ち上げる。
裸のままのあそこおっ勃てた俺が何か言おうと言葉を探している間に、キィと寂しい音を立てて玄関の扉は閉まった。
裸でそう宣言する俺に十和田くんは少し驚いた顔をしたあと頬を赤らめた。
「まだ‥はやいです」
口もとを手のひらで覆いながら、こほんと一息吐くと、十和田くんはローションを手に取り、手のひらで温めてから四つん這いの俺の尻にそれを塗り出した。
「ここ、気持ち良くなったらしましょうね」
前回見つけた前立腺をふにふにと十和田くんはさわってくる。相変わらずそこは違和感はあるものの、すっげえ気持ちいいわけではない。
「あー、なんか気持ちいいかも」
棒読みで嘘をつく俺。後ろで十和田くんがくすっと笑った気がした。
「真名さん、今日どうしたんですか?」
「え、な、なんか変?」
十和田くんの声には少しだけ笑いが残っている。
「積極的です」
「う、うん。だから、その」
はやくセックスして、上達して、十和田くんが手放せないセフレになりたいんだよ。
なにもしないまま、ただ一方的に気持ちよくしてもらってるだけなんて、十和田くんが飽きちゃったら終わりだから。
「俺はその、一流のセフレになりたいから」
めんどくさがりの俺がこんなにがんばろうと思ったことなんて今までの人生振り返っても、小学校のころ集めまくってたポケモンの時ぐらいしか思いつかない。
恋ってすごい。就活だってこんなにがんばる気にならなかった。その俺が一流を目指している。
だけど、四つん這いで顔は見えないが十和田くんの周りの空気は俺の熱さとは裏腹に2℃くらい冷えた気がした。
「そんなのなってどうするんですか?」
「ど、どうするって」
俺はなんで十和田くんの雰囲気が変わったか分からず不安で十和田くんの顔を確認しようと振り返ろうとしたが、その前に挿れていた指をぐりぐりと強く刺激されて「あひゃん」って声と共に崩れ落ちた。
「前に、後ろでするの慣れてるって言ってましたけど、真名さんって処女ですよね?」
まずいまずい‥!なぜばれた?!
めんどくさい処女(ついでに童貞)のセフレなんて、一流どころか三流以下だよ!
なんで十和田くんの雰囲気が変わったかはこの際、置いといて、まずこの難題をクリアしなければならない。
当たり前だけど、俺セフレなんていたことねえから童貞の振り絞れるだけの想像力でお話しますが、やるだけの相手ならそりゃ、テク持ってて気持ちいいほうがいいに決まってる。
やっぱりどうにかごまかして処女じゃないふりしよう。あとなんならちょっと場数こなしてる風に見せたい。
「ちがう!ちがう!俺はすげえインランで、どんな男のでも欲しがるメス犬みたいなビッチだから!」
焦ってちょっと言いすぎたかもしれない。俺の一流セフレイメージが、誰にでも腰振るビッチに成り下がった。
まあ言っちゃったものはしょうがない。このままビッチ設定で押し通そう。
「だっ、だから、はやく、十和田くんの挿れてほしい‥」
くにくにくにくに。前立腺をいじりながら十和田くんは興奮してるような、でも冷たいような声で聞いてくる。
「メス犬みたいなビッチが、一流のセフレとかいうのになってどうするんですか?俺以外の相手作るつもりですか?」
前立腺っていじられてるとあれだな。すこしやばくなってくるな。いつのまにかあそこも勃ってるし。
俺はいい言い訳を考えるが、絶え間なく与え続けられる刺激に頭が回らなくなってきて正直に答えてしまう。
「ち、ちがう‥!十和田くんだけ‥。十和田くんの一番のセフレになりたい‥」
ずっと前立腺をいじっていた十和田くんの手が止まり、うつ伏せ状態の俺の顔に十和田くんはその整った顔を近づけてくる。
「俺は真名さんの一番の恋人になりたいです‥」
経験豊富なイケメンはさあ、本命がいてもこんなことさらっと言えるんだ。十和田くんの言葉に俺の心のどこかがちくっと痛んだ。
俺が十和田くんの恋人になったら、十和田くんは俺みたいなセフレを作るんだろうか。それで毎日セフレに夕飯作りに行ったり、ハグしたり、俺にしてくれたこと、新しいセフレにするんだろうか。
だったらこのまま、俺は十和田くんのセフレでいたい。
「と、十和田くんはセフレだから‥」
俺にはわからないようにギリっと奥歯を噛み締めると十和田くんは無言で立ち上がり、シンクで手を洗うと「今日は帰ります」と言ってバッグを持ち上げる。
裸のままのあそこおっ勃てた俺が何か言おうと言葉を探している間に、キィと寂しい音を立てて玄関の扉は閉まった。
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