叔父と双子の兄二人に溺愛飼育

おまけ

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チェックアウトの時間くらいに俺のスマホが鳴る。嶺にいちゃんだ。

嶺にいちゃんは今起きたらしくて、早く帰ってこいって催促の電話だった。


電話に気づいた五色叔父さんがスマホを俺から奪うと「いまから京と中華街にお昼ご飯を食べに行くから、よかったら嶺もおいで」って言って勝手に切った。


お昼中華かー。
海老のマヨネーズ炒め食べたいなあ。


真冬の青空の元、ドライブしながら帰る。五色叔父さんのお気に入りのチルアウトを流している。五色叔父さんは多分機嫌がいい。そういう時にしかこういう曲は掛けないから。



嶺にいちゃんが中華街まで来たから、三人でご飯。

老舗の中国料理店のダイニングで半円形のソファ席に座り、食べたかった海老のマヨネーズ炒めをお皿に取るとホタテ貝の野菜炒めを食べている嶺にいちゃんがこれからスケートに行こうって言ってきた。

えー、楽しそう。

でも、俺、実は昨日縛られたりしたから身体少し筋肉痛なんだよね。


「五色叔父さんは帰っていーよ」
嶺にいちゃんは軽い感じで言う。

「寂しいなあ」
五色叔父さんは微笑を浮かべて答える。

「じゃあ五色叔父さんもスケート行く？」
嶺にいちゃんが挑発する。来られるもんなら来てみろよとでも言いたげ。

「氷上を滑る京を見てるだけでも楽しいよ」
五色叔父さんも笑顔を絶やさない。
嶺にいちゃんはちょっとケンカ腰だけど、叔父さんはそんな嶺にいちゃんで遊んでる。


それに気づいた嶺にいちゃんがちえっと、小さく舌打ちして「好きにしろよ」って返した。


俺はそんな二人をマンゴープリンを食べながら見てた。