せかい

軫成恵

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はじまり

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 せかいには、さいしょになにがあったのか。
 いまはもう、だれもしらないはなしです。
 あなたも、しらないのではないでしょうか。
 
 ねがいし、こころのゆくさきの、
 はじまりのはなし。

 それが、おもわくからはじまるくでんとなり、
 しょうしゃがのこした、ことのはながつらなり、
 いくつものものがたりへとつながりました。
 ときに、はいしゃのものがたりも、ひそやかにのこされ、
 こんざいしたものがたりのかけらがあつまり、
 こんにちのむかしがたりとして、ひとのれきしとして
 のこされてきました。
 
 あなたは、どれがほんとだとおもいますか。
 あなたと、わたしはどこかでつながりましょうか。

 さて、それは。
 かみのみぞしる、というところでしょうか。
 
 どれくらいのときをかけて。
 わたしはつたえることができるでしょうか。
 いくつものものがたりをつむぎましょうか。
 
 わたしの、みたせかいの、
 わたしのしっているせかいのはなし。
 わたしが、おはなしできるおはなしを、
 つむぎましょう。
 
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