せかい

軫成恵

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かくいうものは、せかいにかたらるる

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 まっしろ
 まっくろ

 はじまりは、どちらでしょうか。
 とつぜん、それはありました。

 おこった、というほうがただしいのでしょうか。
 おおきなおと、かけら。
 ひびき、とびちり。
 それは、「それ」があることをりかいしました。

 おのれ、をしったのです。
 かれ、あるいは、かのじょ、ともうしましょうか。
 おのれがそこにいて。
 おのれ、いがいが、そこにいないことを。
 
 あるいは、そのおと、ばくおんがひびき、おとがきえ、かけらがとびちり、
 「それ」がうまれたのか。
 しっているのは、「それ」だけだったのです。

 「じぶん」いがいを、つくろうとしたのは、ただのきまぐれだったのかもしれません。
 にんげんでいうところの、さびしさだったのかもしれません。
 それは、てをふりました。
 なにもないそこ、「くう」をきり、しょうじたるは。

 ひとがべんぎじょうよぶ、「かみ」というものでした。
 
 はじまりのそれを「かみ」とよぶかどうかは、せかいのそれぞれのちでちがいました。
 それは、せかいをいろどる、ぎんがや、だいち、いろんなものにすがたをかえました。
 そして、さいしょにそれがそれとしてにんしきしたかたちはもうどこにもなくなったのです。

 それは、せかいをつくったというべきなのか。
 それは、せかいのどこにでもいる、というべきなのか。

 それは、しんじる、かんがえる、それぞれによってちがうので、
 そのはんだんはみなさまにゆだねることといたしましょう。
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