11 / 36
10
しおりを挟む
サンクチュアリ国の中心地に聳え立つ白亜の城。
資格なき狩人は立ち入る事を許されず、中に入る許可を得られるのは四方のエリアを管理する〈四聖姫〉くらいである。
数多の狩人達が夢見ては、契約を終えるまで一度も中を見る事なく一生を終える聖域。
その頂上には世界を一望できる部屋があり、偉大なる〈極光の王〉が住居として利用している。
部屋の広さは空間に干渉するスキルを持つ狩人の手によって、大きなワンルームが塔内に収まっている。
内装はいたって質素で、部屋の中にある家具で高価な物は一つもない。
それは部屋の主である王が、高価な物は肌に合わないと言ってお忍びで街に向かい全て揃えたからだった。
家具は『タンス』『本棚』『ベッド』『机』『椅子』という実にシンプルなラインナップ。
ただ本棚には分厚い資料本が溢れんばかりに敷き詰められ、机の上には縦書き原稿用紙が束になって置かれている。
その光景は誰が見ても小説家、或いは文学者の部屋にしか見えない。
何も知らないでこの部屋に足を踏み入れた者は、豪華絢爛な生活を送る王族の部屋だと思えないだろう。
目の前の原稿と向き合っていた、部屋の主である白いローブを纏う白髪の老人。
グレンツェン・オレオールは、手にしていた万年筆をそっと置く。
顔を上げた彼は太陽が沈んで、世界が月光に照らされる光景を眺めながら吐息を一つした。
『ノックは不要だ。報告に来たのだろう、オリビア』
気配を感じ取り、部屋にある唯一の扉に向かって告げる。木製の扉はガチャリと音を立てゆっくり開いた。
「失礼します」と言って中に入って来たのは、アウラの付き人を専任しているオリビアだった。
流石に始祖の部屋を訪れる事に緊張しているようで、普段のクールビューティーな顔にはうっすらと汗が滲んでいた。
「グレンツェン様、命令通り手紙を彼に届けました」
『ご苦労だった。これで今一度、この世界は破滅を退ける為の大きな一歩を踏み出すことができるだろう』
「破滅を退けるですか……も、申し訳ございません。従者という身で始祖の言葉に疑問を挟むなど……」
『良い良い、そのように畏まるな。実際にアレを見て思った感想を聞かせてみよ』
慌てて膝まづくオリビアに、逆にグレンツェンは少年に対する所感を尋ねた。
失言をしてしまった彼女は、少し考える素振りを見せた後に恐る恐る口を開く。
「……では失礼を承知で言わせてもらいますが、現状の彼にそのような大きな力があるようには思えませんでした」
『ふむふむ、想定していた通りの感想だな。確かに今の彼は力を使ったとしても、ギリギリでDランク辺りにしか通用しないだろう。だがその芽が無事に開花した時、彼の〈器〉としての力は私を含む王達を遥かに越える領域に達する』
「伝説の王達を越える力、それほどの可能性があの少年にあるのですか?」
尚も疑いの眼差しを向けるオリビアに、グレンツェンは頷くことで肯定する。
椅子から立ち上がり窓から見下ろした先には、話題の少年が拠点としている中央エリアのボロ屋があった。
そこから微かに感じる懐かしくも底が知れない恐ろしい気配に、ふと口元に優しい笑みがこぼれる。
『……数万年前に彼と同じ力を有した先代は、皆の為に力を使い過ぎて向こう側から戻ってくることができなかった。やむを得ず当時私を含む王達は力を合わせ、深淵にのまれてしまった器を数ヶ月もの戦いの末に倒したが、その代償として私は片足を失った』
ローブの裾から見えるグレンツェンの足は、右の方だけ木製の義足である。
何度かこうして謁見する機会があったオリビアは義足である事は知っていたが、その詳しい理由までは知らなかった。
最深部の第十エリアまで攻略した冒険の中で、強大な敵と戦い失ったのだとばかり思っていた彼女は初めて明かされた真相に驚く。
そして失礼だと理解はしていても、生身ではない最上級の素材で作られた義足に釘付けとなった。
「原因はモンスターではなかったのですね……」
『ああ、それもただ足を失っただけではない』
「それはどういうことですか?」
『ここからは彼の秘密の一端に触れる、知りたいというのならば覚悟を見せよ』
真剣な声色で警告されると、それに応じてオリビアは従者ではなく狩人として姿勢を正す。
Sランクである彼女は、秘める実力に相応しく洗練された佇まいで見据える。
何が来ても大丈夫、そんな覚悟を瞳に宿す彼女にグレンツェンは資格ありと判断した。
『良いか、心して見よ。気を緩めば魂が歪むぞ』
最後の警告をした後に、先ずはスキル〈光魔法〉を発動して部屋全体の結界強度を最大まで上げる。
準備を終えると次に軽く自身の胸を指先で二回叩き、今は亡き初代聖女から授かったアイテム〈サンクチュアリ・クリスタル〉で常に自身に施している〈浄化〉の効果が解除された。
すると、
「──────ッ!!?」
今まで隠していた、光すら飲み込む真っ黒な闇が右足から吹き出す。
全身から汗を拭き出したオリビアは、動揺の余りバランスを崩して軽く尻もちを着いた。
ここが限界か。このままでは従者の精神に深刻なダメージが生じてしまう。
グレンツェンは即座にアイテムの効果を再度発動させると、この場を支配していた負の威圧感を霧散させた。
時間にして大体、コンマ数秒間だけの露出。
だけど一瞬しか体感しなかったのに、『闇』を直視したオリビアの心は折れかけていた。
数万年もの時を経て、全く衰えることのない深淵。
Sランク狩人ですら、ほんの表面を見せただけでこの有様である。
呼吸をする事も忘れていたオリビアは、大きくせき込んで始祖の前で醜態を晒した。
彼女は心の底から恐怖する。
これが世界最強の片足を切断し、更には天使達の医療スキルですら再生させることができなかった程の汚染。
王達が総出で数ヶ月もかけて成し遂げた事から、それがどれだけ強力で危険なモノなのかオリビアは震えた。
これはヤバいなんて代物ではない。
もしも自身がアレを受けたら、その瞬間に呪いは全身に広がって瞬く間に死ぬと確信する。
──少年が秘める力が、いかに強大なのかは理解した。
だからこそ今度は逆に、オリビアは強い危機感を抱くことになる。
自身が敬愛する聖女の婚約者に、爆弾よりも危険な彼が選ばれた事に対して。
「グレンツェン様、そんな危ない存在をなぜお嬢様の婚約者にしたのですか……」
『愛する心を持つ聖女が彼の心身と繋がる事によって闇を完全に御することができれば、我々狩人が本来果たさねばならない〈世界の願い〉を叶える希望が見えるからだ』
「世界の願い、それは一体……?」
『これ以上は教えられん。知りたければ君も研鑽を重ね、私と同じランクに至ることだ』
SSSランクに到達する。それは数万年経った今でも『王』達以外に成し遂げた者はいない偉業。
頂点に立たなければ知る事のできない、世界の願いとは一体何なのか。
『だが我々は一枚岩ではない。此度の〈デュラハン〉の第一エリア出現だけではなく、近年では下級狩人達の間で不穏なアイテムの売買がなされてるらしい。聖女と器に危害が加えられぬよう、警戒を頼むぞ』
「ご期待に応えられるよう、全身全霊でお嬢様を守ってみせます」
顔を強張らせるオリビアに優しい笑みを向けたグレンツェンは、話はここまでだと言って椅子に深く腰かける。
始祖の威厳を解除した彼は再び原稿との戦いを再開しようとして、そこで机の上がメチャクチャになっている事に気が付いた。
『ハハハ、さっきの開放で原稿を吹っ飛ばしてしまったようだ。すまぬがオリビアよ、片づけと整理を手伝ってもらえぬか?』
「かしこまりました」
周囲に飛び散った用紙を集めまわりながら、オリビエは原稿のタイトルに注目する。
──〈王の冒険譚〉。
あの少年を含め、沢山の狩人達が愛読している物語。
これはボケ防止だと言ってグレンツェンが始めた、いわゆる日記みたいなものであった。
資格なき狩人は立ち入る事を許されず、中に入る許可を得られるのは四方のエリアを管理する〈四聖姫〉くらいである。
数多の狩人達が夢見ては、契約を終えるまで一度も中を見る事なく一生を終える聖域。
その頂上には世界を一望できる部屋があり、偉大なる〈極光の王〉が住居として利用している。
部屋の広さは空間に干渉するスキルを持つ狩人の手によって、大きなワンルームが塔内に収まっている。
内装はいたって質素で、部屋の中にある家具で高価な物は一つもない。
それは部屋の主である王が、高価な物は肌に合わないと言ってお忍びで街に向かい全て揃えたからだった。
家具は『タンス』『本棚』『ベッド』『机』『椅子』という実にシンプルなラインナップ。
ただ本棚には分厚い資料本が溢れんばかりに敷き詰められ、机の上には縦書き原稿用紙が束になって置かれている。
その光景は誰が見ても小説家、或いは文学者の部屋にしか見えない。
何も知らないでこの部屋に足を踏み入れた者は、豪華絢爛な生活を送る王族の部屋だと思えないだろう。
目の前の原稿と向き合っていた、部屋の主である白いローブを纏う白髪の老人。
グレンツェン・オレオールは、手にしていた万年筆をそっと置く。
顔を上げた彼は太陽が沈んで、世界が月光に照らされる光景を眺めながら吐息を一つした。
『ノックは不要だ。報告に来たのだろう、オリビア』
気配を感じ取り、部屋にある唯一の扉に向かって告げる。木製の扉はガチャリと音を立てゆっくり開いた。
「失礼します」と言って中に入って来たのは、アウラの付き人を専任しているオリビアだった。
流石に始祖の部屋を訪れる事に緊張しているようで、普段のクールビューティーな顔にはうっすらと汗が滲んでいた。
「グレンツェン様、命令通り手紙を彼に届けました」
『ご苦労だった。これで今一度、この世界は破滅を退ける為の大きな一歩を踏み出すことができるだろう』
「破滅を退けるですか……も、申し訳ございません。従者という身で始祖の言葉に疑問を挟むなど……」
『良い良い、そのように畏まるな。実際にアレを見て思った感想を聞かせてみよ』
慌てて膝まづくオリビアに、逆にグレンツェンは少年に対する所感を尋ねた。
失言をしてしまった彼女は、少し考える素振りを見せた後に恐る恐る口を開く。
「……では失礼を承知で言わせてもらいますが、現状の彼にそのような大きな力があるようには思えませんでした」
『ふむふむ、想定していた通りの感想だな。確かに今の彼は力を使ったとしても、ギリギリでDランク辺りにしか通用しないだろう。だがその芽が無事に開花した時、彼の〈器〉としての力は私を含む王達を遥かに越える領域に達する』
「伝説の王達を越える力、それほどの可能性があの少年にあるのですか?」
尚も疑いの眼差しを向けるオリビアに、グレンツェンは頷くことで肯定する。
椅子から立ち上がり窓から見下ろした先には、話題の少年が拠点としている中央エリアのボロ屋があった。
そこから微かに感じる懐かしくも底が知れない恐ろしい気配に、ふと口元に優しい笑みがこぼれる。
『……数万年前に彼と同じ力を有した先代は、皆の為に力を使い過ぎて向こう側から戻ってくることができなかった。やむを得ず当時私を含む王達は力を合わせ、深淵にのまれてしまった器を数ヶ月もの戦いの末に倒したが、その代償として私は片足を失った』
ローブの裾から見えるグレンツェンの足は、右の方だけ木製の義足である。
何度かこうして謁見する機会があったオリビアは義足である事は知っていたが、その詳しい理由までは知らなかった。
最深部の第十エリアまで攻略した冒険の中で、強大な敵と戦い失ったのだとばかり思っていた彼女は初めて明かされた真相に驚く。
そして失礼だと理解はしていても、生身ではない最上級の素材で作られた義足に釘付けとなった。
「原因はモンスターではなかったのですね……」
『ああ、それもただ足を失っただけではない』
「それはどういうことですか?」
『ここからは彼の秘密の一端に触れる、知りたいというのならば覚悟を見せよ』
真剣な声色で警告されると、それに応じてオリビアは従者ではなく狩人として姿勢を正す。
Sランクである彼女は、秘める実力に相応しく洗練された佇まいで見据える。
何が来ても大丈夫、そんな覚悟を瞳に宿す彼女にグレンツェンは資格ありと判断した。
『良いか、心して見よ。気を緩めば魂が歪むぞ』
最後の警告をした後に、先ずはスキル〈光魔法〉を発動して部屋全体の結界強度を最大まで上げる。
準備を終えると次に軽く自身の胸を指先で二回叩き、今は亡き初代聖女から授かったアイテム〈サンクチュアリ・クリスタル〉で常に自身に施している〈浄化〉の効果が解除された。
すると、
「──────ッ!!?」
今まで隠していた、光すら飲み込む真っ黒な闇が右足から吹き出す。
全身から汗を拭き出したオリビアは、動揺の余りバランスを崩して軽く尻もちを着いた。
ここが限界か。このままでは従者の精神に深刻なダメージが生じてしまう。
グレンツェンは即座にアイテムの効果を再度発動させると、この場を支配していた負の威圧感を霧散させた。
時間にして大体、コンマ数秒間だけの露出。
だけど一瞬しか体感しなかったのに、『闇』を直視したオリビアの心は折れかけていた。
数万年もの時を経て、全く衰えることのない深淵。
Sランク狩人ですら、ほんの表面を見せただけでこの有様である。
呼吸をする事も忘れていたオリビアは、大きくせき込んで始祖の前で醜態を晒した。
彼女は心の底から恐怖する。
これが世界最強の片足を切断し、更には天使達の医療スキルですら再生させることができなかった程の汚染。
王達が総出で数ヶ月もかけて成し遂げた事から、それがどれだけ強力で危険なモノなのかオリビアは震えた。
これはヤバいなんて代物ではない。
もしも自身がアレを受けたら、その瞬間に呪いは全身に広がって瞬く間に死ぬと確信する。
──少年が秘める力が、いかに強大なのかは理解した。
だからこそ今度は逆に、オリビアは強い危機感を抱くことになる。
自身が敬愛する聖女の婚約者に、爆弾よりも危険な彼が選ばれた事に対して。
「グレンツェン様、そんな危ない存在をなぜお嬢様の婚約者にしたのですか……」
『愛する心を持つ聖女が彼の心身と繋がる事によって闇を完全に御することができれば、我々狩人が本来果たさねばならない〈世界の願い〉を叶える希望が見えるからだ』
「世界の願い、それは一体……?」
『これ以上は教えられん。知りたければ君も研鑽を重ね、私と同じランクに至ることだ』
SSSランクに到達する。それは数万年経った今でも『王』達以外に成し遂げた者はいない偉業。
頂点に立たなければ知る事のできない、世界の願いとは一体何なのか。
『だが我々は一枚岩ではない。此度の〈デュラハン〉の第一エリア出現だけではなく、近年では下級狩人達の間で不穏なアイテムの売買がなされてるらしい。聖女と器に危害が加えられぬよう、警戒を頼むぞ』
「ご期待に応えられるよう、全身全霊でお嬢様を守ってみせます」
顔を強張らせるオリビアに優しい笑みを向けたグレンツェンは、話はここまでだと言って椅子に深く腰かける。
始祖の威厳を解除した彼は再び原稿との戦いを再開しようとして、そこで机の上がメチャクチャになっている事に気が付いた。
『ハハハ、さっきの開放で原稿を吹っ飛ばしてしまったようだ。すまぬがオリビアよ、片づけと整理を手伝ってもらえぬか?』
「かしこまりました」
周囲に飛び散った用紙を集めまわりながら、オリビエは原稿のタイトルに注目する。
──〈王の冒険譚〉。
あの少年を含め、沢山の狩人達が愛読している物語。
これはボケ防止だと言ってグレンツェンが始めた、いわゆる日記みたいなものであった。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる