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告白
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楽しかった夏休みが終わり、二学期の始まりを告げる始業式を迎えた。
校長の無駄に長い話を乗り切り、学校の日程は全て滞ることなく終えた放課後の事。
初等部から大学部まで、エスカレーター式の進学ができるヤオヨロズ学園。
その高等部1年A組に在籍するボクは下駄箱の前で、一人の女子生徒に「話があるんだけど良いかな」と声を掛けられ足を止める。
左胸の組章に刻まれているのは三年生である証。
ショートヘアで、スタイル抜群の健康的な美少女。
彼女とは知り合いではないけど、その顔には見覚えがあった。
確か始業式で校長が自分の事のように紹介していた、夏の女子甲子園大会でチームを優勝に導いたエースピッチャー。
始業式が終わった後、クラスの女子達が話題にしていたので記憶の片隅に残っていた。
校内で一躍有名人となっている彼女が、自分に一体何の用があるのか。
(うーん、分からないなぁ)
女子野球のスターである彼女とボクは真逆の存在。
身長150センチ程度しかない、自分の小さな身体を見下ろす。
手足は脂肪どころか、筋肉すら全くついていない程に細い。
先天的アルビノで、色素の薄いセミロングの白髪と肌。
幼い時から眼鏡で矯正している視力の弱い目は、ブルーベリーの様な青色。
病弱で幼い少女のような容姿だった。
身体を動かすスポーツの類は、体力が無さすぎて論外レベル。
体育の実技は常に最低評価を記録している。
そんなボクが唯一他人に誇れるのは、幼い頃から従姉と遊んでいるフルダイブ型VRゲーム。
反射神経だけは人並み外れている。
普通ならば反応できないレベルの速度にも、自分は対応する事が可能だ。
仮想世界は現実の世界と違って視界はクリアで、身体は思うように動いてくれる。
そのせいで廃人レベルのゲーム中毒者になっているが、現実よりも楽しいのだから仕方ない。
──と、こんな感じで自分は完全にインドア派で、向こうは完全にアウトドア派。
真っ直ぐこちらを見つめる少女を観察する。
彼女は額に汗を浮かべ、ボクを前に緊張しているような感じだった。
視界の端では靴箱の陰から女学生達が、全員食い入るようにこちらを凝視している。
エースピッチャーの美少女が冴えない白髪の少年に告白する一大イベント。
その結末を見届けんと彼女達は、全員恐ろしいくらいに真剣だった。
何人か目が血走っていて怖い。
見なかった事にして目の前に意識を戻す。
(もしかしたら、彼女のファンなのかな。ボクと違ってスポーツ大会で大活躍した超有名人だし……)
そう考えると今度は、急に嫌な予感がしてきた。
これから起きる事の内容によっては、ファン達に囲まれイジメられるんじゃないか。
頭の中で彼女達に囲まれる妄想をしたボクは、恐ろしくてこの場から逃げたくなる。
別の意味で緊張する中、少女は覚悟を決め前に出た。
「好きだ睦月君、どうか私の──彼女になってくれ!」
K A N O Z Y O ?
運動部員固有の大きな声の告白が響き渡り、この場は完全なる無音となる。
男子のボクに彼氏ではなく、彼女になって下さいと彼女はハッキリ言ったのだ。
聞き間違いではないらしい、少女は言い直すことなく真っすぐ見つめている。
数秒間の思考フリーズから立ち直り、返事を待つ彼女に一応尋ねた。
「えっと……その……どうして?」
「去年の夏祭りからだ。初等部の子達に慕われている君の姿を見て、まるで聖母みたいな優しい笑顔に一目惚れしてしまったんだ」
「せいぼ……」
「その時から君に母の様に甘やかされたい欲求が日々強くなっていって、行き場のない欲求をひたすら野球で発散させていたら優勝する事ができた。君は私の太陽だ、是非とも人生のバッテリーになって欲しい」
なんか色々と人には聞かせられない告白。
思わず何とも言えない顔をしてしまう。
しかし彼女の顔は真剣そのもの、冗談ではないのが余計に質が悪い。
とはいえ告白されたのだから、返事は返さなければいけない。
心は女子の自分、彼女になって下さいという言葉自体は凄く嬉しく思う。
──だけど正直いって、まだ恋愛とかは分からない。
こんな未熟な状態で付き合ったとしても、お互いに不幸になる未来しか見えない。
だからボクは、きっぱり彼女の告白を断る事にした。
「すごく嬉しいです……だけど、ごめんなさい。先輩の気持ちには答えられません」
「り、りりりり理由を聞いてもいいかな……」
「ボクが男子だからです。だから先輩の彼女になるのは無理です」
「男子なのは知ってる! それでも私は──」
食い下がる少女。
こうなっては仕方がない。
断るために強い言葉を口にすることにした。
「ごめんなさい、後単純に先輩はタイプじゃないです」
「───うぐっ!?」
頑張って思いを告げた先輩は、地面に崩れ落ちるように両手両膝をつく。
本気で彼女になって欲しかったみたいで、心底残念そうな姿は見ていて何とも言えない。
「……それじゃ失礼します」
落ち込む彼女に下手な慰めの言葉は、傷口に塩を塗る行為にしかならない。
断った苦々しい思いを胸に靴を履き替え、横を抜けてその場から速やかに離れた。
校舎を出る前、靴箱の影に隠れていた女学生達に目が留まる。
あ、そういえばファン達の事を忘れていた。
胸倉を掴まれたらどうしようと思い、極限まで気配を消して横を幽霊のように通り抜けようする。
しかし飛び掛かってくる気配はない。
チラッと横目で見たら、少女達は心の底から安心している様子だった。
よく見ると彼女達は腕に同じ腕章をしている。
腕章には綺麗な刺繍で『白姫に罵られ隊』と描かれていた。
白姫とは一部の者達が使っている自分の通称。
そういえば夏休み前に変な集団が結成した話を、友人達から聞いた事を思い出す。
彼女達は全員敬礼をした後、ボクの横を通って落ち込む少女の元に向かった。
一人が肩に手を置いて声を掛ける。
しばらく見守っていると野球少女は立ち上がり、どこかスッキリした顔をしていた。
集団の代表っぽいプラチナブロンドの綺麗な少女が、彼女と握手を交わし腕章を手渡すと。
「新しい同志に拍手を!」
歓迎する拍手が、周囲に大きく響き渡る。
異様な光景だけど通りかかった教師達は、微笑ましい顔でそのまま立ち去った。
「なんだか分からないけど、良いエンディング……なのかな?」
戸惑いながらも下校する事にした。
小走りで学校の外を目指していると、進路上にいた男子達がボクを見て道の端に避ける。
そしてこちらをガン見する姿に、告白とは違う意味で何とも言えない気持になった。
昔からボクは女子達には好かれ、男子達からは苦手意識を持たれている。
道を歩いているとこうやって避けられるし、学食では全員が列からいなくなる。
クラスメートの男子達なんて、最初に挨拶をしたら逃げられた。
おかげでクラスの男子とは一回も喋ったことがない。
「はぁ、わけが分からないよ……」
小さなため息を一つ。
彼等の視線を無視して校門を駆け抜けた。
全力で走っている訳じゃないのに、既にふぅふぅと情けなくも息が上がっている。
でも早く帰らなければいけない。
だから気合を入れて走り続けた。
なんせ今日はフルダイブ型VRMMO〈ディバイン・ワールド〉のベータテスト最終日。
日付変更と共に一部データの引き継ぎ後、進行データは全てリセットされる。
ボクは夏休み中、楽しくてずっと冒険していた世界の最後を共に過ごそうと。
とても大切なパートナーと、約束しているのだ。
校長の無駄に長い話を乗り切り、学校の日程は全て滞ることなく終えた放課後の事。
初等部から大学部まで、エスカレーター式の進学ができるヤオヨロズ学園。
その高等部1年A組に在籍するボクは下駄箱の前で、一人の女子生徒に「話があるんだけど良いかな」と声を掛けられ足を止める。
左胸の組章に刻まれているのは三年生である証。
ショートヘアで、スタイル抜群の健康的な美少女。
彼女とは知り合いではないけど、その顔には見覚えがあった。
確か始業式で校長が自分の事のように紹介していた、夏の女子甲子園大会でチームを優勝に導いたエースピッチャー。
始業式が終わった後、クラスの女子達が話題にしていたので記憶の片隅に残っていた。
校内で一躍有名人となっている彼女が、自分に一体何の用があるのか。
(うーん、分からないなぁ)
女子野球のスターである彼女とボクは真逆の存在。
身長150センチ程度しかない、自分の小さな身体を見下ろす。
手足は脂肪どころか、筋肉すら全くついていない程に細い。
先天的アルビノで、色素の薄いセミロングの白髪と肌。
幼い時から眼鏡で矯正している視力の弱い目は、ブルーベリーの様な青色。
病弱で幼い少女のような容姿だった。
身体を動かすスポーツの類は、体力が無さすぎて論外レベル。
体育の実技は常に最低評価を記録している。
そんなボクが唯一他人に誇れるのは、幼い頃から従姉と遊んでいるフルダイブ型VRゲーム。
反射神経だけは人並み外れている。
普通ならば反応できないレベルの速度にも、自分は対応する事が可能だ。
仮想世界は現実の世界と違って視界はクリアで、身体は思うように動いてくれる。
そのせいで廃人レベルのゲーム中毒者になっているが、現実よりも楽しいのだから仕方ない。
──と、こんな感じで自分は完全にインドア派で、向こうは完全にアウトドア派。
真っ直ぐこちらを見つめる少女を観察する。
彼女は額に汗を浮かべ、ボクを前に緊張しているような感じだった。
視界の端では靴箱の陰から女学生達が、全員食い入るようにこちらを凝視している。
エースピッチャーの美少女が冴えない白髪の少年に告白する一大イベント。
その結末を見届けんと彼女達は、全員恐ろしいくらいに真剣だった。
何人か目が血走っていて怖い。
見なかった事にして目の前に意識を戻す。
(もしかしたら、彼女のファンなのかな。ボクと違ってスポーツ大会で大活躍した超有名人だし……)
そう考えると今度は、急に嫌な予感がしてきた。
これから起きる事の内容によっては、ファン達に囲まれイジメられるんじゃないか。
頭の中で彼女達に囲まれる妄想をしたボクは、恐ろしくてこの場から逃げたくなる。
別の意味で緊張する中、少女は覚悟を決め前に出た。
「好きだ睦月君、どうか私の──彼女になってくれ!」
K A N O Z Y O ?
運動部員固有の大きな声の告白が響き渡り、この場は完全なる無音となる。
男子のボクに彼氏ではなく、彼女になって下さいと彼女はハッキリ言ったのだ。
聞き間違いではないらしい、少女は言い直すことなく真っすぐ見つめている。
数秒間の思考フリーズから立ち直り、返事を待つ彼女に一応尋ねた。
「えっと……その……どうして?」
「去年の夏祭りからだ。初等部の子達に慕われている君の姿を見て、まるで聖母みたいな優しい笑顔に一目惚れしてしまったんだ」
「せいぼ……」
「その時から君に母の様に甘やかされたい欲求が日々強くなっていって、行き場のない欲求をひたすら野球で発散させていたら優勝する事ができた。君は私の太陽だ、是非とも人生のバッテリーになって欲しい」
なんか色々と人には聞かせられない告白。
思わず何とも言えない顔をしてしまう。
しかし彼女の顔は真剣そのもの、冗談ではないのが余計に質が悪い。
とはいえ告白されたのだから、返事は返さなければいけない。
心は女子の自分、彼女になって下さいという言葉自体は凄く嬉しく思う。
──だけど正直いって、まだ恋愛とかは分からない。
こんな未熟な状態で付き合ったとしても、お互いに不幸になる未来しか見えない。
だからボクは、きっぱり彼女の告白を断る事にした。
「すごく嬉しいです……だけど、ごめんなさい。先輩の気持ちには答えられません」
「り、りりりり理由を聞いてもいいかな……」
「ボクが男子だからです。だから先輩の彼女になるのは無理です」
「男子なのは知ってる! それでも私は──」
食い下がる少女。
こうなっては仕方がない。
断るために強い言葉を口にすることにした。
「ごめんなさい、後単純に先輩はタイプじゃないです」
「───うぐっ!?」
頑張って思いを告げた先輩は、地面に崩れ落ちるように両手両膝をつく。
本気で彼女になって欲しかったみたいで、心底残念そうな姿は見ていて何とも言えない。
「……それじゃ失礼します」
落ち込む彼女に下手な慰めの言葉は、傷口に塩を塗る行為にしかならない。
断った苦々しい思いを胸に靴を履き替え、横を抜けてその場から速やかに離れた。
校舎を出る前、靴箱の影に隠れていた女学生達に目が留まる。
あ、そういえばファン達の事を忘れていた。
胸倉を掴まれたらどうしようと思い、極限まで気配を消して横を幽霊のように通り抜けようする。
しかし飛び掛かってくる気配はない。
チラッと横目で見たら、少女達は心の底から安心している様子だった。
よく見ると彼女達は腕に同じ腕章をしている。
腕章には綺麗な刺繍で『白姫に罵られ隊』と描かれていた。
白姫とは一部の者達が使っている自分の通称。
そういえば夏休み前に変な集団が結成した話を、友人達から聞いた事を思い出す。
彼女達は全員敬礼をした後、ボクの横を通って落ち込む少女の元に向かった。
一人が肩に手を置いて声を掛ける。
しばらく見守っていると野球少女は立ち上がり、どこかスッキリした顔をしていた。
集団の代表っぽいプラチナブロンドの綺麗な少女が、彼女と握手を交わし腕章を手渡すと。
「新しい同志に拍手を!」
歓迎する拍手が、周囲に大きく響き渡る。
異様な光景だけど通りかかった教師達は、微笑ましい顔でそのまま立ち去った。
「なんだか分からないけど、良いエンディング……なのかな?」
戸惑いながらも下校する事にした。
小走りで学校の外を目指していると、進路上にいた男子達がボクを見て道の端に避ける。
そしてこちらをガン見する姿に、告白とは違う意味で何とも言えない気持になった。
昔からボクは女子達には好かれ、男子達からは苦手意識を持たれている。
道を歩いているとこうやって避けられるし、学食では全員が列からいなくなる。
クラスメートの男子達なんて、最初に挨拶をしたら逃げられた。
おかげでクラスの男子とは一回も喋ったことがない。
「はぁ、わけが分からないよ……」
小さなため息を一つ。
彼等の視線を無視して校門を駆け抜けた。
全力で走っている訳じゃないのに、既にふぅふぅと情けなくも息が上がっている。
でも早く帰らなければいけない。
だから気合を入れて走り続けた。
なんせ今日はフルダイブ型VRMMO〈ディバイン・ワールド〉のベータテスト最終日。
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