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第二部 主と働く道 第一章 地上の妖魔
第百五十九話 女子会
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メルザは起きるとルインがベッドにいなくて慌てて辺りを見回す。
「ルイン? ルインー? どこだー? あれ? おかしいな」
「ココットー!ここっ」
「ココットか?ルイン見なかったか?」
「ココット!ここっ」
パモの言葉は仕草や表情でなんとなくわかるが、ココットは表情が変わらない。
「よくわからねー。どこいったんだ? いつも突然いなくなってよ……」
「あらバカ弟子、起きたの? 気分はどう?」
「ライラロ師匠? ルイン見なかったか? 俺様はもうだいじょうぶだ」
「リルとフェドラート連れて幻魔神殿に行ったみたいよ。
それよりあんた、こっちの部屋に来なさい。女子会やるわよ、女子会!」
「じょしかい?それって喰えるのか?」
「女同士で集まって美味しい物食べたり話したりするのよ。
早く着替えてきなさい。そこに寝間着用意したから。
今夜はこっちの部屋で寝るのよ」
「よくわからねーけどわかった、行くよ! このヘンテコな
服に着替えるのか。なんかはずかしーな」
メルザはライラロから渡された服に着替える。
うまくボタンがかけられずずれているが本人はあまり
気にしていないようだった。
「あら、メルザ。調子はどう?」
「ご主人様、その服ずれてるわ。直してあげるね」
「おう、ありがとなサラ! もうちょっとふつーの言い方で呼んでくれ!」
「お姉ちゃん、可愛いー!」
ボタンをかけ直すと、ライラロが持ってきた大量のお菓子に手を付け始める。
全員年頃の女性。甘い物には目がない。
メンバーはファナ、サラ、ライラロ、マーナ、メルザだ。
「それで、あんたあのでかい鳥どうやって出したわけ?」
「うーん、俺様にもよくわからねーんだ。内からぼわーっと出る感じで」
「相変わらずの表現ね。何とかならないのかしら」
「かなり強い幻獣よね、あれ。妖魔の国では見る事がまず稀よ」
「地上にだっているとは思えないわ。確かライラロさんが以前
ガラポン蛇が幻獣って言いましたよね」
「ええ、それもどうせバカ弟子が出したのよ。そうに決まってるわ。非常識だし」
「俺様はバカじゃねえ! とっても賢いのだ!」
全員でワイワイと話していると、ルイン達が戻ってきた。
「あれ、大勢で珍しいな。何してるんだ?」
「あんた、身体はもう平気なの? 見たらわかるでしょ。女子会よ! 男はあっち行ってなさい!」
「えー、ルインはいいじゃない。ねえ?」
「そうね。ルインはいいんじゃない? 女みたいなものでしょ?」
「え? 男だよ?」
「突然いなかったから心配したぞ! 俺様よくわからねーけどルインも一緒がいいな」
「悪いが、リル達と話があるんだ。今後の事とかも考えないといけないし」
「あんたは本当に真面目ねぇ。こりゃ苦労するわ。ベルディスとは違う意味で」
「ん? 何か言ったか?」
「何でもないわ。早く行きなさい」
首を傾げながら部屋を後にするルイン。
「それでどうなの? ルインとは。もう結婚の約束したの?」
「な? 何言ってるんだよ師匠。そんな事するわけないだろ!」
「それもそうね。私の方が先だわね」
「僕、ニーメちゃんに結婚しようね! って言われたよ!」
『えー!』
一番進んでいるのはニーメとマーナだった。
マーナ以外全員がくっと崩れ落ちる。
「あ、話を戻すけどメルザの幻魔術に適した杖をここで探さないとね。
あんた幻術より幻魔招来で戦うスタイルを確立しなさい」
「カクリツ? 美味いのか?」
「この町のお店ってどこも杖だらけよね。探すの大変そう」
「私も妖魔の力を失ってるから、何とかしないといけないのよね。お兄ちゃんと封印できる奴
探しにいこうかしら」
「ついでに依頼もこなせばいいし、ルインが本調子になるまでは私たちで頑張りましょう」
「俺様達の団だしな! 頑張ってお金も稼いでたまにはルインに何k買ってやらねーと」
「それはいいわね。私たちもらってばかりでプレゼントなんてろくにしたことないわ」
「あら、私は熱いチューをプレゼントしたわよ」
「なんですって?」
「……俺様もその……したぞ」
「ファナは一歩出遅れね」
さらに崩れ落ちるファナ。今度は私もと心に誓う。
「いけない、また脱線したわ。それでこの町で強化した後の話なんだけどね。
キゾナ大陸はかなりモンスターが強いのよ。全員強くなってから行かないと危険だわ」
「そうなんですか? この辺りのモンスターだってかなり強く思えるのに」
「妖魔の国にも相当なのがいるわ。私は戦いなれてるから、守ってあげてもいいのよ?」
「自分で戦えるようにちゃんとなるわよ。私も幻魔神殿でジョブコンバートはするつもりだし」
「俺様ももっともっと強くなりてーんだ。フェル様の術ももっと上手く使いたいし、先生の
術も使えるようになりてーしよ」
「皆向上心があってよろしい。私も手ほどきするから頑張りましょう!」
「僕も戦えたらなー。この世界のこと、もっと勉強するね!」
女子会は多いに盛り上がり、夜遅くまで皆語らうのだった。
「ルイン? ルインー? どこだー? あれ? おかしいな」
「ココットー!ここっ」
「ココットか?ルイン見なかったか?」
「ココット!ここっ」
パモの言葉は仕草や表情でなんとなくわかるが、ココットは表情が変わらない。
「よくわからねー。どこいったんだ? いつも突然いなくなってよ……」
「あらバカ弟子、起きたの? 気分はどう?」
「ライラロ師匠? ルイン見なかったか? 俺様はもうだいじょうぶだ」
「リルとフェドラート連れて幻魔神殿に行ったみたいよ。
それよりあんた、こっちの部屋に来なさい。女子会やるわよ、女子会!」
「じょしかい?それって喰えるのか?」
「女同士で集まって美味しい物食べたり話したりするのよ。
早く着替えてきなさい。そこに寝間着用意したから。
今夜はこっちの部屋で寝るのよ」
「よくわからねーけどわかった、行くよ! このヘンテコな
服に着替えるのか。なんかはずかしーな」
メルザはライラロから渡された服に着替える。
うまくボタンがかけられずずれているが本人はあまり
気にしていないようだった。
「あら、メルザ。調子はどう?」
「ご主人様、その服ずれてるわ。直してあげるね」
「おう、ありがとなサラ! もうちょっとふつーの言い方で呼んでくれ!」
「お姉ちゃん、可愛いー!」
ボタンをかけ直すと、ライラロが持ってきた大量のお菓子に手を付け始める。
全員年頃の女性。甘い物には目がない。
メンバーはファナ、サラ、ライラロ、マーナ、メルザだ。
「それで、あんたあのでかい鳥どうやって出したわけ?」
「うーん、俺様にもよくわからねーんだ。内からぼわーっと出る感じで」
「相変わらずの表現ね。何とかならないのかしら」
「かなり強い幻獣よね、あれ。妖魔の国では見る事がまず稀よ」
「地上にだっているとは思えないわ。確かライラロさんが以前
ガラポン蛇が幻獣って言いましたよね」
「ええ、それもどうせバカ弟子が出したのよ。そうに決まってるわ。非常識だし」
「俺様はバカじゃねえ! とっても賢いのだ!」
全員でワイワイと話していると、ルイン達が戻ってきた。
「あれ、大勢で珍しいな。何してるんだ?」
「あんた、身体はもう平気なの? 見たらわかるでしょ。女子会よ! 男はあっち行ってなさい!」
「えー、ルインはいいじゃない。ねえ?」
「そうね。ルインはいいんじゃない? 女みたいなものでしょ?」
「え? 男だよ?」
「突然いなかったから心配したぞ! 俺様よくわからねーけどルインも一緒がいいな」
「悪いが、リル達と話があるんだ。今後の事とかも考えないといけないし」
「あんたは本当に真面目ねぇ。こりゃ苦労するわ。ベルディスとは違う意味で」
「ん? 何か言ったか?」
「何でもないわ。早く行きなさい」
首を傾げながら部屋を後にするルイン。
「それでどうなの? ルインとは。もう結婚の約束したの?」
「な? 何言ってるんだよ師匠。そんな事するわけないだろ!」
「それもそうね。私の方が先だわね」
「僕、ニーメちゃんに結婚しようね! って言われたよ!」
『えー!』
一番進んでいるのはニーメとマーナだった。
マーナ以外全員がくっと崩れ落ちる。
「あ、話を戻すけどメルザの幻魔術に適した杖をここで探さないとね。
あんた幻術より幻魔招来で戦うスタイルを確立しなさい」
「カクリツ? 美味いのか?」
「この町のお店ってどこも杖だらけよね。探すの大変そう」
「私も妖魔の力を失ってるから、何とかしないといけないのよね。お兄ちゃんと封印できる奴
探しにいこうかしら」
「ついでに依頼もこなせばいいし、ルインが本調子になるまでは私たちで頑張りましょう」
「俺様達の団だしな! 頑張ってお金も稼いでたまにはルインに何k買ってやらねーと」
「それはいいわね。私たちもらってばかりでプレゼントなんてろくにしたことないわ」
「あら、私は熱いチューをプレゼントしたわよ」
「なんですって?」
「……俺様もその……したぞ」
「ファナは一歩出遅れね」
さらに崩れ落ちるファナ。今度は私もと心に誓う。
「いけない、また脱線したわ。それでこの町で強化した後の話なんだけどね。
キゾナ大陸はかなりモンスターが強いのよ。全員強くなってから行かないと危険だわ」
「そうなんですか? この辺りのモンスターだってかなり強く思えるのに」
「妖魔の国にも相当なのがいるわ。私は戦いなれてるから、守ってあげてもいいのよ?」
「自分で戦えるようにちゃんとなるわよ。私も幻魔神殿でジョブコンバートはするつもりだし」
「俺様ももっともっと強くなりてーんだ。フェル様の術ももっと上手く使いたいし、先生の
術も使えるようになりてーしよ」
「皆向上心があってよろしい。私も手ほどきするから頑張りましょう!」
「僕も戦えたらなー。この世界のこと、もっと勉強するね!」
女子会は多いに盛り上がり、夜遅くまで皆語らうのだった。
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