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大学科目は沢山あるのです
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ついに大学見学を開始する俺たち一行。
まずどのような科目があるのかを見ていこうじゃないか。
前世では学校なんてどれも似たり寄ったりけったりな授業で、謎のおっさんがあーだこーだと
言うのを聞いてる詰め込み放題こぼれたら負け授業ばかりでした。
無駄ではないよ。記憶力が上がるからね!
ストレス耐性も上がります。これは社会に出るためストレス耐性値をあげておかないと、社会が
縦社会だから潰れてしまうんですね。
おっと、前世の事なんて置いておいて、科目科目……。
まず分類が大項目で分かれています。
学問、実践武芸、製作……とここまでは前世でもあるようなありきたりなものでした……が。
これは異質というものがありました。
魔術、そして召喚術、そして……医療学、さらに錬金術という項目があります。
驚きです。錬金術やりたい! といってもここでいうところの錬金術とは、無から有を作り出したり
黄金を作ったりするものでは無いので、錬金術というには相応しくありません。
化学実験術が近いかもしれませんね。でも鉱石を溶かしてインゴットにしたりはするみたいです。
わくわくします。
結局全員行きたいところがバラバラ。ご主人は召喚術。ニャトルとカエサルさんは実践武芸。
茶々丸は制作。地雷フィーさんは魔術へ行きました。
そして俺とサルサさんは……『やっぱ錬金術から!』
初めて息が合ったような気がしますが、恐らく目的はそれぞれ別。
サルサさんは確実にお金になりそうな項目だからでしょう。
俺は、もしかしたら魔珠を回復できるようなポーションがあるのではとこちらを最初に選んだのです!
回復できたら魔珠使い放題で、異界召喚しまくりで最強じゃないですかー!
楽しみすぎるぅー。
大学の敷地内はとっても広くて、それぞれの科目で建物が違うようです。
当然基礎から初級、中級、上級の順番に難しくなり、一番上はマイスターだそうです。
大学のマイスターを卒業出来ると、マイスターバッジとかもらえるのかな?
錬金術の校舎は一番手前の東側。建物は鉱石のような看板があったのですぐわかりました。
「へぇー。薬の匂いがするわね」
「つんとします! この匂い苦手! 鼻苦しいよー」
「あんた、ウルフだもんね。口で息を吸ってなさい」
【錬金術・基礎】と書かれた部屋に入る。現在はちょうど授業中です。
先生っぽい人が二人いて、生徒は全部で四名。
各々好きなように勉強しているように見えます。
これは課題と質問形式でしょうか?
「先生っ。見学者ぁ!」
「おっと。ようこそ。錬金術に興味を持たれるとは関心関心。
お嬢さんとペット……いや、召喚獣かな?」
「私のじゃないわ。召喚士は召喚エリアに行ってるわよ」
「はて……遠隔召喚術者となると相当格式の高い召喚士殿が見学に?」
「ま、そういうことにしておきましょ。それで今は何の錬金術をしているのかしら?」
「んっとねー。火薬を作るの」
「……いきなり物騒ね」
「どうして? 火薬がないと困るでしょ?」
「おお、それはその通りですね。俺も火薬が出せます! いきますよ! 出でよ、ロケット花火!」
ぽとりとロケット花火が落ちる。
あれ? 驚き過ぎじゃない?
「せ、先生! 大変! この子喋った! 着ぐるみなの?」
「見た! お姉さんの声じゃないよ! 信じられない! 大発見だ!」
これはまずいです。そしてこの流れ、面倒です!
召喚獣が喋ってもいいじゃないですか、もー。
「わ、わおーん。ばふっ。はっはっ……」
あえて自分の尻尾を噛むアホ犬を演じてみる。
これで騙されてくれ! 頼むよ!
「なんかごまかそうとしてる。余計に怪しい」
サルサさんに助けを求めようとしたら、俺が呼び出したロケット花火を真剣な目で見始めました。
今度から何か設定を考える必要がありますね……。
まずどのような科目があるのかを見ていこうじゃないか。
前世では学校なんてどれも似たり寄ったりけったりな授業で、謎のおっさんがあーだこーだと
言うのを聞いてる詰め込み放題こぼれたら負け授業ばかりでした。
無駄ではないよ。記憶力が上がるからね!
ストレス耐性も上がります。これは社会に出るためストレス耐性値をあげておかないと、社会が
縦社会だから潰れてしまうんですね。
おっと、前世の事なんて置いておいて、科目科目……。
まず分類が大項目で分かれています。
学問、実践武芸、製作……とここまでは前世でもあるようなありきたりなものでした……が。
これは異質というものがありました。
魔術、そして召喚術、そして……医療学、さらに錬金術という項目があります。
驚きです。錬金術やりたい! といってもここでいうところの錬金術とは、無から有を作り出したり
黄金を作ったりするものでは無いので、錬金術というには相応しくありません。
化学実験術が近いかもしれませんね。でも鉱石を溶かしてインゴットにしたりはするみたいです。
わくわくします。
結局全員行きたいところがバラバラ。ご主人は召喚術。ニャトルとカエサルさんは実践武芸。
茶々丸は制作。地雷フィーさんは魔術へ行きました。
そして俺とサルサさんは……『やっぱ錬金術から!』
初めて息が合ったような気がしますが、恐らく目的はそれぞれ別。
サルサさんは確実にお金になりそうな項目だからでしょう。
俺は、もしかしたら魔珠を回復できるようなポーションがあるのではとこちらを最初に選んだのです!
回復できたら魔珠使い放題で、異界召喚しまくりで最強じゃないですかー!
楽しみすぎるぅー。
大学の敷地内はとっても広くて、それぞれの科目で建物が違うようです。
当然基礎から初級、中級、上級の順番に難しくなり、一番上はマイスターだそうです。
大学のマイスターを卒業出来ると、マイスターバッジとかもらえるのかな?
錬金術の校舎は一番手前の東側。建物は鉱石のような看板があったのですぐわかりました。
「へぇー。薬の匂いがするわね」
「つんとします! この匂い苦手! 鼻苦しいよー」
「あんた、ウルフだもんね。口で息を吸ってなさい」
【錬金術・基礎】と書かれた部屋に入る。現在はちょうど授業中です。
先生っぽい人が二人いて、生徒は全部で四名。
各々好きなように勉強しているように見えます。
これは課題と質問形式でしょうか?
「先生っ。見学者ぁ!」
「おっと。ようこそ。錬金術に興味を持たれるとは関心関心。
お嬢さんとペット……いや、召喚獣かな?」
「私のじゃないわ。召喚士は召喚エリアに行ってるわよ」
「はて……遠隔召喚術者となると相当格式の高い召喚士殿が見学に?」
「ま、そういうことにしておきましょ。それで今は何の錬金術をしているのかしら?」
「んっとねー。火薬を作るの」
「……いきなり物騒ね」
「どうして? 火薬がないと困るでしょ?」
「おお、それはその通りですね。俺も火薬が出せます! いきますよ! 出でよ、ロケット花火!」
ぽとりとロケット花火が落ちる。
あれ? 驚き過ぎじゃない?
「せ、先生! 大変! この子喋った! 着ぐるみなの?」
「見た! お姉さんの声じゃないよ! 信じられない! 大発見だ!」
これはまずいです。そしてこの流れ、面倒です!
召喚獣が喋ってもいいじゃないですか、もー。
「わ、わおーん。ばふっ。はっはっ……」
あえて自分の尻尾を噛むアホ犬を演じてみる。
これで騙されてくれ! 頼むよ!
「なんかごまかそうとしてる。余計に怪しい」
サルサさんに助けを求めようとしたら、俺が呼び出したロケット花火を真剣な目で見始めました。
今度から何か設定を考える必要がありますね……。
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