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4章
木曜日の怪人④
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花純さんと一緒にいると色んな感情を向けられる。
嫉妬、好奇心、悪意、下心、嫉妬、嫉妬、嫉妬。
男たちが考えることは似たようなもので、何でこんな可愛い子とお前が一緒にいるんだ、って感情が一番多い。先ほどのイタリアンレストランでも徐々に向けられる感情の数が増えていき、どうにも耐えられなくなった。
花純さんはいつもこんなに大量の感情を向けられているのだろうか。いや、感情だけじゃなく普段の倍以上に人の視線も感じる。
「大変だね、花純さん」
「何がです?」
本屋へ向かう途中にふと口に出てしまった言葉を花純に聞かれた。慌てて何でもないよ、と朝田は取り繕う。
「そういえば花純さんは――」
話を変えるために口を開いたとき、朝田は一際強い視線を感じた。
振り向くとそこには、カラスが一羽二人のことをじっと見つめていた。
「なんだ…カラスか」
朝田は少し身体の力を抜く。今日は色んなものを向けられているからか緊張をしてしまっているようだ。
「カラスってこちらを観察しているような気がしてきませんか」
いつの間にか花純も同じ方を見ながら、静かに言った。
「普通に街を歩いているとふと気が付くと少し離れたところからカラスが見ていることがあるんです」
「んー、確かにそういうこともあるかもね」
いつもは気にしていないが、朝田にもそんな経験があるような気がした。
「カラスってとても頭が良い生き物だから、もしかしたら人間を監視しているのかも」
花純は真面目な顔をして、朝田を見つめた。
「監視って何を?」
「食べ物を粗末にしないかな~とか思っているんじゃないですかね」
花純の言葉に朝田は少し吹き出してしまう。
「やっと笑ってくれましたね、朝田先輩ずっと微妙な表情しているから」
「僕が?そんなことは…」
どうやら心配させてしまったようだ。
「やっぱり嫌でした?お出かけするの」
花純は心配そうな顔で尋ねてくる。そんなことはないよ、と朝田は少しだけ顔を緩めた。
「僕の能力なのかどうか分からないけれど、自然と人の気持ちが伝わってくるんだ。それが悪い感情だと気分が悪くなってしまうことがあって…久々に繁華街の方に来たから酔ってしまったのかも」
「気持ちが…そうなんですね。えっと、ごめんなさい。
そうとは知らずに私――」
そこまで言って花純は口をつぐんだ。
「花純さん?」
そっと覗き込むと、花純は慌てて顔を隠す。
「な、なんでもないです。あ!ほら、本屋さん!ありましたよ」
花純は耳を赤く染めながら、一人で本屋へ入っていってしまった。
花純の後を追って本屋へと入っていく。
花純はあっちの方を見てきますね、と文芸コーナーに去っていく。
追いかけないほうがいいようだ。
新刊コーナーの棚の前で朝田はある本に目が留まる。
その本は日本各地の都市伝説をまとめた本だった。
最近発売されたものだけにWebで話題になったような話も収録されている。
ページをぱらぱらめくっていると『都市伝説とは口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの』と紹介されていた。
都市伝説はあくまでも噂話に過ぎない。
根拠も曖昧で本当のことなのかは誰にも確かめようがないのだ。
しかし、それを多くの人が信じたらどうなるのだろうか、実際はあったかも分からない事件を多くの人が信じたら、その事件はあったことになるんじゃないないか、と朝田は考える。
存在が曖昧だからこそ、存在していてもおかしくない。
それが、都市伝説。
朝田自身が襲われたのだから、通り魔は実際に存在している。
花純が襲われたのも実際に起きたことだ。
本には『都市伝説とは、本当にあったとして語られる「実際には起きていない話」である』と書かれている。では、「実際に起きた事件」をベースにした都市伝説ならもっと多くの人に信じられるのではないか。
問題はそれを誰が語り始めるのか、ということだ。
花純から『怪談師』の話を聞いてから、心がモヤモヤしている。
~~~~~
本屋で朝田と花純はそれぞれ二時間ほど時間を潰した。
朝田を呼びに来た花純の手には紙の袋が握られていた。
「花純さん、本買ったんだ」
「はい、面白い本があったので」
花純は満面の笑みで答える。こうしているとこの身体が作り物だっていうことを忘れそうになる。
「もう暗くなってきたし、そろそろ帰ろうか」
本屋の外の空は薄暗くなってきていた。天気が良くないこともあるが、前はもっと陽が長かったように思う。季節は秋から冬に向かっていた。
朝田は花純を送っていくことにした。花純は1週間前に襲われたばかり、一人で帰らせるのはあまりにも無責任のように感じた。
「嬉しいです、けど、お姉ちゃんには見つからないようにしなきゃですね」
花純は苦笑いを浮かべる。朝田も見つかったときのことを思い浮かべ、少し背筋が寒くなる。
「それはきっと、大変なことになるだろうなぁ」
これは実際に起こっていなくても容易く想像することができた。
そのとき着信音が鳴り響いた。
朝田は最初、それが自分のスマホだということに気付けなかった。普段はマナーモードにしているし、電話がかかってくることもほとんどない。花純との待ち合わせの時に解除したのを忘れていた。
「はい、朝田です」
「あ、朝田くん?」
電話の先で若い男性の声がする。
「千堂だけど、分かるかな?デート中にごめんね」
その声からニヤニヤと笑う千堂が想像できた。
「おっと、余計なことを言っちゃったね。早速だけど本題を話すよ」
「本題?」
「そう、朝田くんの耳には入れておいたほうがいいかなって。例の通り魔また現れたよ」
「…また、誰か襲われたんですか…?」
朝田の声が届いたのか、隣にいる花純の空気が変わる。
「そう、ついさっき。襲われたのは、元祖通り魔の山下くんだよ」
堂森の言葉が思い出される。『都市伝説』は自分の存在を脅かす存在を狙う。だからこそ自分が生まれる原因になった山下がターゲットになる、と言っていた。実際に起こった事件は犯人がいなくならなければ『都市伝説』にはならない、と。
「大切なのはここから、今日の怪人はまだまだ活動的だ。
そして今、襲われているのは七海くんだ」
電話の向こうでカラスの鳴き声が聞こえた。
嫉妬、好奇心、悪意、下心、嫉妬、嫉妬、嫉妬。
男たちが考えることは似たようなもので、何でこんな可愛い子とお前が一緒にいるんだ、って感情が一番多い。先ほどのイタリアンレストランでも徐々に向けられる感情の数が増えていき、どうにも耐えられなくなった。
花純さんはいつもこんなに大量の感情を向けられているのだろうか。いや、感情だけじゃなく普段の倍以上に人の視線も感じる。
「大変だね、花純さん」
「何がです?」
本屋へ向かう途中にふと口に出てしまった言葉を花純に聞かれた。慌てて何でもないよ、と朝田は取り繕う。
「そういえば花純さんは――」
話を変えるために口を開いたとき、朝田は一際強い視線を感じた。
振り向くとそこには、カラスが一羽二人のことをじっと見つめていた。
「なんだ…カラスか」
朝田は少し身体の力を抜く。今日は色んなものを向けられているからか緊張をしてしまっているようだ。
「カラスってこちらを観察しているような気がしてきませんか」
いつの間にか花純も同じ方を見ながら、静かに言った。
「普通に街を歩いているとふと気が付くと少し離れたところからカラスが見ていることがあるんです」
「んー、確かにそういうこともあるかもね」
いつもは気にしていないが、朝田にもそんな経験があるような気がした。
「カラスってとても頭が良い生き物だから、もしかしたら人間を監視しているのかも」
花純は真面目な顔をして、朝田を見つめた。
「監視って何を?」
「食べ物を粗末にしないかな~とか思っているんじゃないですかね」
花純の言葉に朝田は少し吹き出してしまう。
「やっと笑ってくれましたね、朝田先輩ずっと微妙な表情しているから」
「僕が?そんなことは…」
どうやら心配させてしまったようだ。
「やっぱり嫌でした?お出かけするの」
花純は心配そうな顔で尋ねてくる。そんなことはないよ、と朝田は少しだけ顔を緩めた。
「僕の能力なのかどうか分からないけれど、自然と人の気持ちが伝わってくるんだ。それが悪い感情だと気分が悪くなってしまうことがあって…久々に繁華街の方に来たから酔ってしまったのかも」
「気持ちが…そうなんですね。えっと、ごめんなさい。
そうとは知らずに私――」
そこまで言って花純は口をつぐんだ。
「花純さん?」
そっと覗き込むと、花純は慌てて顔を隠す。
「な、なんでもないです。あ!ほら、本屋さん!ありましたよ」
花純は耳を赤く染めながら、一人で本屋へ入っていってしまった。
花純の後を追って本屋へと入っていく。
花純はあっちの方を見てきますね、と文芸コーナーに去っていく。
追いかけないほうがいいようだ。
新刊コーナーの棚の前で朝田はある本に目が留まる。
その本は日本各地の都市伝説をまとめた本だった。
最近発売されたものだけにWebで話題になったような話も収録されている。
ページをぱらぱらめくっていると『都市伝説とは口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの』と紹介されていた。
都市伝説はあくまでも噂話に過ぎない。
根拠も曖昧で本当のことなのかは誰にも確かめようがないのだ。
しかし、それを多くの人が信じたらどうなるのだろうか、実際はあったかも分からない事件を多くの人が信じたら、その事件はあったことになるんじゃないないか、と朝田は考える。
存在が曖昧だからこそ、存在していてもおかしくない。
それが、都市伝説。
朝田自身が襲われたのだから、通り魔は実際に存在している。
花純が襲われたのも実際に起きたことだ。
本には『都市伝説とは、本当にあったとして語られる「実際には起きていない話」である』と書かれている。では、「実際に起きた事件」をベースにした都市伝説ならもっと多くの人に信じられるのではないか。
問題はそれを誰が語り始めるのか、ということだ。
花純から『怪談師』の話を聞いてから、心がモヤモヤしている。
~~~~~
本屋で朝田と花純はそれぞれ二時間ほど時間を潰した。
朝田を呼びに来た花純の手には紙の袋が握られていた。
「花純さん、本買ったんだ」
「はい、面白い本があったので」
花純は満面の笑みで答える。こうしているとこの身体が作り物だっていうことを忘れそうになる。
「もう暗くなってきたし、そろそろ帰ろうか」
本屋の外の空は薄暗くなってきていた。天気が良くないこともあるが、前はもっと陽が長かったように思う。季節は秋から冬に向かっていた。
朝田は花純を送っていくことにした。花純は1週間前に襲われたばかり、一人で帰らせるのはあまりにも無責任のように感じた。
「嬉しいです、けど、お姉ちゃんには見つからないようにしなきゃですね」
花純は苦笑いを浮かべる。朝田も見つかったときのことを思い浮かべ、少し背筋が寒くなる。
「それはきっと、大変なことになるだろうなぁ」
これは実際に起こっていなくても容易く想像することができた。
そのとき着信音が鳴り響いた。
朝田は最初、それが自分のスマホだということに気付けなかった。普段はマナーモードにしているし、電話がかかってくることもほとんどない。花純との待ち合わせの時に解除したのを忘れていた。
「はい、朝田です」
「あ、朝田くん?」
電話の先で若い男性の声がする。
「千堂だけど、分かるかな?デート中にごめんね」
その声からニヤニヤと笑う千堂が想像できた。
「おっと、余計なことを言っちゃったね。早速だけど本題を話すよ」
「本題?」
「そう、朝田くんの耳には入れておいたほうがいいかなって。例の通り魔また現れたよ」
「…また、誰か襲われたんですか…?」
朝田の声が届いたのか、隣にいる花純の空気が変わる。
「そう、ついさっき。襲われたのは、元祖通り魔の山下くんだよ」
堂森の言葉が思い出される。『都市伝説』は自分の存在を脅かす存在を狙う。だからこそ自分が生まれる原因になった山下がターゲットになる、と言っていた。実際に起こった事件は犯人がいなくならなければ『都市伝説』にはならない、と。
「大切なのはここから、今日の怪人はまだまだ活動的だ。
そして今、襲われているのは七海くんだ」
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