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序章
2 下界に落ちた憐れな鳥
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人々が暮らしている地上が人間界と呼ぶならその高い空には神々が住む天空界が存在する。
自然が溢れ、真っ青の空に生える美しい白亜の神殿のある天空の地で一匹の神獣は神の怒りに触れていた。
「ガルダナよ、まったく反省をしていないようだな」
「俺様は悪くない!!人間が俺様に矢を放った!」
人間界に降り立ったガルダナは人間と遭遇する。麗しき紅色の鷹の姿を目にした人間は我が物にしたいと欲に囚われ、ガルダナに矢を放つ。矢を放たれた怒りからガルダナはその周辺にいた人間に炎を放ち、焼き殺しにしたのだ。
「何故命を奪う?矢を撃たれたぐらいでおまえは死なぬだろう?」
「俺様に失礼な奴は皆殺しだ!!」
「おまえには慈悲の心がないのか?」
「俺様はえらいから必要なーい!」
「仕方ないおまえに罰を与えよう、人を思いやる心がいかに大切かをお前が理解し、愛を知れば力を封印する枷は外れるだろう」
「何言ってるんだよ!!」
神がガルダナに光りを放つと猛獣の鷹の姿は一瞬で愛らしいカナリヤへと変わり右脚には銀色の枷が付いていた。
「ピィー、ピィー!!(何しやがった)」
「ふふ、なんと滑稽な…さぁ、下界に落としてやろう…」
「ピィー、ピィー!!!(ふざけんなぁーーーー!!!」
そして、紅色の愚かなカナリヤは下界へと落とされたとさ……
自然が溢れ、真っ青の空に生える美しい白亜の神殿のある天空の地で一匹の神獣は神の怒りに触れていた。
「ガルダナよ、まったく反省をしていないようだな」
「俺様は悪くない!!人間が俺様に矢を放った!」
人間界に降り立ったガルダナは人間と遭遇する。麗しき紅色の鷹の姿を目にした人間は我が物にしたいと欲に囚われ、ガルダナに矢を放つ。矢を放たれた怒りからガルダナはその周辺にいた人間に炎を放ち、焼き殺しにしたのだ。
「何故命を奪う?矢を撃たれたぐらいでおまえは死なぬだろう?」
「俺様に失礼な奴は皆殺しだ!!」
「おまえには慈悲の心がないのか?」
「俺様はえらいから必要なーい!」
「仕方ないおまえに罰を与えよう、人を思いやる心がいかに大切かをお前が理解し、愛を知れば力を封印する枷は外れるだろう」
「何言ってるんだよ!!」
神がガルダナに光りを放つと猛獣の鷹の姿は一瞬で愛らしいカナリヤへと変わり右脚には銀色の枷が付いていた。
「ピィー、ピィー!!(何しやがった)」
「ふふ、なんと滑稽な…さぁ、下界に落としてやろう…」
「ピィー、ピィー!!!(ふざけんなぁーーーー!!!」
そして、紅色の愚かなカナリヤは下界へと落とされたとさ……
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