孤独な聖獣は愛しき王女の為に舞い戻る!!

京極冨蘭

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第1章 再会

前世 -1-

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(ナディア目線、前世で敵から襲撃を受けた時になります。)  

突然の襲撃に遭った我が城は混乱に陥っていた。兵士達は敵を抑える為に矢を持ち、城壁から応戦していた。混乱する城内を急ぎ足で父、母の元へ向かう。

「お父様!!」

「あぁ、ナディア、かなりの数の敵だ。安全のために母と共に逃げなさい」

「お父様は?!」

「大丈夫だ、リラジよ、北の地主の地へ向かうのだ」

「御意」

お父様はお母様を抱擁し、「必ず迎えに行く」と別れの挨拶をする。そして、私も父を別れの抱擁を終えると護衛騎士と共に城内にある秘密通路から母と私は敵から逃げる。

通路からもガシャン、ガシャンと鎧の音、そして剣が交じり合う音が遠くから聞こえる。民達の叫び声、怒号、罵声、呻き声が響く。

——怖い…

「大丈夫よ、ナディア」

母は私の恐怖を感じ取ったのか手を握りしめてくれた。

城から離れた出口から私達は脱出すると、身を隠すように森へと入っていく。

「王妃様、こちらです」

護衛騎士達に守られながら森の中を必死に歩くとようやく開けた場所に出た。既に逃走用の馬が用意されていた。

「敵は反対の関所から侵入している模様。こちらの関所から北へ逃げます」

護衛騎士は母と私をそれぞれ馬に乗せ、走り出す。城の方角を見ると敵が火を放ったのか真っ赤に燃えている。

「お父様…どうかご無事で…」

私は祈る思いで城を見つめる。

私達は馬を走らせ、北を守る地主の元へ向かったのだ。
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