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第11章 リーラと精霊王 フォールド領編
第12話 真実を知った魂の継承者 ※
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(中盤にR15有、苦手な方は読まずに進めてくださいね。)
朝を迎え、リーラは医者の診断から帝都帰還の許可が下りると帝都騎士隊はとその日のうちに帰還が決まる。
今回の事件でルマンドはフォールドを追放となり領主代理を弟であるウィリアム・フォールドが務めることになったのだ。次期フォールド領の後継のため、6番隊の離隊となったウィリアムに隊員達は別れを告げていた。
「隊長、副隊長、皆様、短い間でしたがお世話になりました。そして生存者の救助にご尽力頂きありがとうございました」
とウィリアムは感謝を述べた。
「ごめん、私は意識がなかったから」
あまり役に立てなかったと自覚するリーラは申し訳なさそうにした。
「隊長には感謝しています、兄とロックを助けてくださったじゃないですか」
「そうですよ!また、あの水の化け物みたいな奴を倒して、遭難者を救出したんでしょうが!」
とダンが笑いながらリーラの背中をバンバンてたたく。
魂の回復で眠っている間、クリストファーが精霊王にまだ生き残っている者達を救ってほしいと頼んだのだ。
奇跡的に一隻の船は大破を逃れ、運良く船内に避難した者達は生き残っていたのだ。船が港に戻れず沖を漂っていたところ、港へ戻れるよう精霊王が導き、大破した船の破片にしがみついて助けを待っていた者達も無事に浜へと送り届けてくれたのだ。
「陛下とリーラ様が敵を倒したんですよね!さすがです!」
とラディリアスが場を更に盛り上げると皆がおーっ!!と喜び叫んでいる。
「………」
私は滝壺の底で寝てただけで、陛下が精霊王には頭を下げたからですとは絶対に言えない雰囲気だとリーラは悟る。
アイリはじっとリーラの顔をみると
「今日、唇腫れてません?」
と突然指摘する。
「えっ??唇………はっ!」
リーラは昨夜のことを思い出した。
◇◇◇
夏の終わりと言えど見張り台は冷えるから部屋に戻ろうと言われ、リーラは再び抱きかかえられクリストファーと寝室へ戻る。
「陛下…別に部屋を用意して頂けませんか?さすがにご一緒は…」
リーラはこれ以上一緒にいると何か起こりそうな不安からクリストファーに懇願するとクリストファーはにやりと意地悪な表情になる。
「その前に私の名前で呼んでほしい、リーラ」
と耳元に甘く囁いてきた。
「なまえ?!いきなり、む、無理です!」
諦めないクリストファーはリーラの耳に息を吹きながら「頼む」と耳元で囁く。
「うっ?!」
息を吹きかけられ、リーラの背中はゾクリとする。近くにあるクリストファーの顔はかつてアンデルクやベルク王女が惚れるほどの眉目秀麗な顔立ちだ。
ーー陛下、綺麗な顔を近づけないで
なんだか恥ずかしい…
リーラは赤面しながら顔を逸らす。
「返事が出来ないとは悪い子にはお仕置きが必要だな」
とぐいっと顎を掴まれ、クリストファーの方へに向かされる。クリストファーの眼差しはまるで獲物狙う獣のようなギラギラしている。
ーーわたし…狼に食べられるかも…
逃げ腰になる身体もしっかり掴まれクリストファーは啄むように口付けをする。
「うっ、うん、んんっ」
最後にちゅっと唇に吸い付き、唇を離す。
「ほら、クリスだ」
「もう……ク、クリス」
リーラは涙目になってクリストファーを見上げる。
「ふっ、良く出来ました。次はご褒美がいるな」
「えっ??」
クリストファーはリーラをベッドに押倒すと身動きが取れないようにリーラの両手を押さえると再び口付けを始めた。
「うっ、うん、んんっーー」
ーーお仕置きとかご褒美と関係なく
キスしたいだけなんじゃないの!
再び始まったキスの嵐にリーラは混乱する。
クリストファーはリーラの唇を啄むように角度を変えながら優しく口付けをする。この甘い口付けにリーラの胸はむず痒くなる。
「クリス……」
とうっとりとした表情でクリストファーを見上げるリーラが掌中いると感じたクリストファーは満足気に微笑む。
優しい口付けでは足りず、舌でリーラの口を開き、強引に入ってきた。
「うん?!んんっ、んーー」
激しさを増す口付けの息苦しさをリーラは身体を動かして止めてと主張する。
「ふっ、リーラ、鼻で息をするんだ。可愛いな。リーラ…愛しているよ」
クリストファーは唇を外すと額に口付けを落とした。
愛していると言われさらにリーラは顔を赤くして動揺する。真っ赤に照れる表情を見せるリーラを愛おしくなったクリストファーはリーラの唇を再び襲い始め、躊躇なく口の中に舌を入れる。
「ん、んんッ」
始めは慣れなかったリーラも次第にクリストファーを自然と受け入れ、二人は舌を絡ませ合い、深い口付けとなっていく。
結局、別室のお願いを忘れ、気づけば朝までお互いに抱き締めあいながらキスをしたのだ。
◇◇◇
ーー私まで舌まで絡ませて何してるのよ!
でも、陛下とのキスは甘くて
まるで身体が蕩けてしまいそう…
リーラは昨夜のキスを思い出し、両手で真っ赤な顔を隠す。
「隊長、次は顔が赤いですよ!」
「あははは、暑いからだよ!」
「えっ?今日は冷え込んでいるかと思ってましまた。暑いかな…」
とアイリは不思議そうに首を傾げた。
「6番隊!出発準備OKです!」
リーラは声を上げ、隊前方にいる1番隊のビルに手を振り合図を送ると前方にいたクリストファーと偶然に目が合う。
ドキ、ドキ、ドキッ
「じゃあね、ウィリアム!出発!!」
胸の高鳴りを誤魔化すようにリーラはウィリアムに手を振ると仲間達も「またな!」と別れ告げた。
「皆さん、元気で!また会いましょう!」
ウィリアムも最後は笑顔で隊員達を見送った。
「「皇帝陛下万歳!」」
「「騎士達を救ってくれてありがとう」」
城から離れると沿道にはフォールドの民達の感謝を告げようと待ち構え、皇帝始め、第1番隊、第6番隊の騎士隊達を見送ってくれたのだ。
◇◇◇
第1,第6番隊は領都を出ると遠くにフォールド城と海が見える丘に馬を休めるため止まる。リーラは行きとは違う晴れ渡る青い空と深い青色の海を見つめる。
「綺麗だな」
いつの間にか横に立っていたクリストファーにドキリとする。
「へ、へいか!今後は島との関係はどうするおつもりですか?!」
リーラは照れを必死に隠すためにぎごちなく質問する。
「これまでと変わらない。島への不可侵を精霊王と約束した。島民には領内に興味を抱く者もいるらしく、こちら側へ上陸することは許可したのだ。今後はどうなるかわからないが少しずつ距離が縮まれば良いだろうと考えている」
「陛下、私が寝ている間にしっかり仕事してますね」
「私はできる夫だろ?」
「まだ、結婚するとは言ってないのに…」
少しリーラはもじもじと照れながら口を濁すとクリストファーはリーラの腰に手を回した。
その光景を見ていた外野達が「えっ?!」
と驚きの声が上がるのが聞こえた。
「陛下…周りが見ています…」
リーラは恥ずかしさのあまり抗議する。
「別に隠す仲でもないだろう。昨晩、私のことはクリスと呼べと言ったはずだ。そう呼ばないと……」
とクリストファーはリーラの唇を指で差した。
「ヒイッ…」
昨夜のことも思い出し、リーラは再び顔を真っ赤にさせる。
「ク、クリス!これでいいですか!」
と言うと良く出来ましたと額にちゅッと口付けをする。
「ゴホン」
「ゴホン」
と後ろを見るとビルとダリルが二人をぎろりと睨みつけた。
「クリス、知らぬ間に進展してるけどさ、妹が嫌がっているだろ!近すぎ!」
「ビル隊長、抑えて下さい。陛下、あからさま過ぎます。他の隊員の目があります」
周りを見ると
「キャー!キャー、だから唇が腫れていらっしゃたんだわ!」
アイリの歓声や1番隊、6番隊の野次馬の面々は突然始まった二人のイチャつきを隠すことなく食い入るように見ていた。
「周りの目はともかくお目付役が二人もいるとはやりにくい」
とクリストファーは手を挙げた。ビルはさっさと出発するぞとしっしっと手を払い、野次馬達を散らすとまじまじと見ていた騎士達は仕方なしに馬へと戻る。
照れながらも満たされていたリーラに既視感が起こる。
ドクン
リーラは眠っていた間に母の夢だけではなくある男性と女性の夢も見ていたのだ。まるでリーラ自身が体験したかのように…
ーー前にも同じようなことが…
アリアと両思いになり、
周りの仲間に冷やかされた…
あれっ?
アリアって誰…
突然アリアの死顔が浮かぶ。
リーラの背筋がゾクっとする。
ーー怖い……
私じゃなくなるみたい…
背を向けるクリストファーにリーラは縋りたくて、そっと両手をクリストファーの背中に当てた。
ーー大丈夫…
わたしはわたし…
クリストファーは振り返ると、
「大丈夫か?」
と優しく微笑みかけリーラをそっと抱きしめた。
「「陛下!!」」
ビルとダリルは叫ぶとクリストファーは未来の妻を抱きしめて何が悪いと開き直る。リーラは不安を打ち消したくてクリストファーの胸に顔を埋めた。
私は幸せだった…
いつでも守り
傍にいてくれる祖母と父のような人
何でも話せいつでも
助けてくれる大切な友人達
心から信じ、笑い合える仲間達
そして
私を愛していると言ってくれた人
クリス…
あの時の私は…
あなたのぬくもりがなかったら
きっと
壊れていた…
定められた宿命…
私はすべて知ってしまった…
第11章 終了
朝を迎え、リーラは医者の診断から帝都帰還の許可が下りると帝都騎士隊はとその日のうちに帰還が決まる。
今回の事件でルマンドはフォールドを追放となり領主代理を弟であるウィリアム・フォールドが務めることになったのだ。次期フォールド領の後継のため、6番隊の離隊となったウィリアムに隊員達は別れを告げていた。
「隊長、副隊長、皆様、短い間でしたがお世話になりました。そして生存者の救助にご尽力頂きありがとうございました」
とウィリアムは感謝を述べた。
「ごめん、私は意識がなかったから」
あまり役に立てなかったと自覚するリーラは申し訳なさそうにした。
「隊長には感謝しています、兄とロックを助けてくださったじゃないですか」
「そうですよ!また、あの水の化け物みたいな奴を倒して、遭難者を救出したんでしょうが!」
とダンが笑いながらリーラの背中をバンバンてたたく。
魂の回復で眠っている間、クリストファーが精霊王にまだ生き残っている者達を救ってほしいと頼んだのだ。
奇跡的に一隻の船は大破を逃れ、運良く船内に避難した者達は生き残っていたのだ。船が港に戻れず沖を漂っていたところ、港へ戻れるよう精霊王が導き、大破した船の破片にしがみついて助けを待っていた者達も無事に浜へと送り届けてくれたのだ。
「陛下とリーラ様が敵を倒したんですよね!さすがです!」
とラディリアスが場を更に盛り上げると皆がおーっ!!と喜び叫んでいる。
「………」
私は滝壺の底で寝てただけで、陛下が精霊王には頭を下げたからですとは絶対に言えない雰囲気だとリーラは悟る。
アイリはじっとリーラの顔をみると
「今日、唇腫れてません?」
と突然指摘する。
「えっ??唇………はっ!」
リーラは昨夜のことを思い出した。
◇◇◇
夏の終わりと言えど見張り台は冷えるから部屋に戻ろうと言われ、リーラは再び抱きかかえられクリストファーと寝室へ戻る。
「陛下…別に部屋を用意して頂けませんか?さすがにご一緒は…」
リーラはこれ以上一緒にいると何か起こりそうな不安からクリストファーに懇願するとクリストファーはにやりと意地悪な表情になる。
「その前に私の名前で呼んでほしい、リーラ」
と耳元に甘く囁いてきた。
「なまえ?!いきなり、む、無理です!」
諦めないクリストファーはリーラの耳に息を吹きながら「頼む」と耳元で囁く。
「うっ?!」
息を吹きかけられ、リーラの背中はゾクリとする。近くにあるクリストファーの顔はかつてアンデルクやベルク王女が惚れるほどの眉目秀麗な顔立ちだ。
ーー陛下、綺麗な顔を近づけないで
なんだか恥ずかしい…
リーラは赤面しながら顔を逸らす。
「返事が出来ないとは悪い子にはお仕置きが必要だな」
とぐいっと顎を掴まれ、クリストファーの方へに向かされる。クリストファーの眼差しはまるで獲物狙う獣のようなギラギラしている。
ーーわたし…狼に食べられるかも…
逃げ腰になる身体もしっかり掴まれクリストファーは啄むように口付けをする。
「うっ、うん、んんっ」
最後にちゅっと唇に吸い付き、唇を離す。
「ほら、クリスだ」
「もう……ク、クリス」
リーラは涙目になってクリストファーを見上げる。
「ふっ、良く出来ました。次はご褒美がいるな」
「えっ??」
クリストファーはリーラをベッドに押倒すと身動きが取れないようにリーラの両手を押さえると再び口付けを始めた。
「うっ、うん、んんっーー」
ーーお仕置きとかご褒美と関係なく
キスしたいだけなんじゃないの!
再び始まったキスの嵐にリーラは混乱する。
クリストファーはリーラの唇を啄むように角度を変えながら優しく口付けをする。この甘い口付けにリーラの胸はむず痒くなる。
「クリス……」
とうっとりとした表情でクリストファーを見上げるリーラが掌中いると感じたクリストファーは満足気に微笑む。
優しい口付けでは足りず、舌でリーラの口を開き、強引に入ってきた。
「うん?!んんっ、んーー」
激しさを増す口付けの息苦しさをリーラは身体を動かして止めてと主張する。
「ふっ、リーラ、鼻で息をするんだ。可愛いな。リーラ…愛しているよ」
クリストファーは唇を外すと額に口付けを落とした。
愛していると言われさらにリーラは顔を赤くして動揺する。真っ赤に照れる表情を見せるリーラを愛おしくなったクリストファーはリーラの唇を再び襲い始め、躊躇なく口の中に舌を入れる。
「ん、んんッ」
始めは慣れなかったリーラも次第にクリストファーを自然と受け入れ、二人は舌を絡ませ合い、深い口付けとなっていく。
結局、別室のお願いを忘れ、気づけば朝までお互いに抱き締めあいながらキスをしたのだ。
◇◇◇
ーー私まで舌まで絡ませて何してるのよ!
でも、陛下とのキスは甘くて
まるで身体が蕩けてしまいそう…
リーラは昨夜のキスを思い出し、両手で真っ赤な顔を隠す。
「隊長、次は顔が赤いですよ!」
「あははは、暑いからだよ!」
「えっ?今日は冷え込んでいるかと思ってましまた。暑いかな…」
とアイリは不思議そうに首を傾げた。
「6番隊!出発準備OKです!」
リーラは声を上げ、隊前方にいる1番隊のビルに手を振り合図を送ると前方にいたクリストファーと偶然に目が合う。
ドキ、ドキ、ドキッ
「じゃあね、ウィリアム!出発!!」
胸の高鳴りを誤魔化すようにリーラはウィリアムに手を振ると仲間達も「またな!」と別れ告げた。
「皆さん、元気で!また会いましょう!」
ウィリアムも最後は笑顔で隊員達を見送った。
「「皇帝陛下万歳!」」
「「騎士達を救ってくれてありがとう」」
城から離れると沿道にはフォールドの民達の感謝を告げようと待ち構え、皇帝始め、第1番隊、第6番隊の騎士隊達を見送ってくれたのだ。
◇◇◇
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「綺麗だな」
いつの間にか横に立っていたクリストファーにドキリとする。
「へ、へいか!今後は島との関係はどうするおつもりですか?!」
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「これまでと変わらない。島への不可侵を精霊王と約束した。島民には領内に興味を抱く者もいるらしく、こちら側へ上陸することは許可したのだ。今後はどうなるかわからないが少しずつ距離が縮まれば良いだろうと考えている」
「陛下、私が寝ている間にしっかり仕事してますね」
「私はできる夫だろ?」
「まだ、結婚するとは言ってないのに…」
少しリーラはもじもじと照れながら口を濁すとクリストファーはリーラの腰に手を回した。
その光景を見ていた外野達が「えっ?!」
と驚きの声が上がるのが聞こえた。
「陛下…周りが見ています…」
リーラは恥ずかしさのあまり抗議する。
「別に隠す仲でもないだろう。昨晩、私のことはクリスと呼べと言ったはずだ。そう呼ばないと……」
とクリストファーはリーラの唇を指で差した。
「ヒイッ…」
昨夜のことも思い出し、リーラは再び顔を真っ赤にさせる。
「ク、クリス!これでいいですか!」
と言うと良く出来ましたと額にちゅッと口付けをする。
「ゴホン」
「ゴホン」
と後ろを見るとビルとダリルが二人をぎろりと睨みつけた。
「クリス、知らぬ間に進展してるけどさ、妹が嫌がっているだろ!近すぎ!」
「ビル隊長、抑えて下さい。陛下、あからさま過ぎます。他の隊員の目があります」
周りを見ると
「キャー!キャー、だから唇が腫れていらっしゃたんだわ!」
アイリの歓声や1番隊、6番隊の野次馬の面々は突然始まった二人のイチャつきを隠すことなく食い入るように見ていた。
「周りの目はともかくお目付役が二人もいるとはやりにくい」
とクリストファーは手を挙げた。ビルはさっさと出発するぞとしっしっと手を払い、野次馬達を散らすとまじまじと見ていた騎士達は仕方なしに馬へと戻る。
照れながらも満たされていたリーラに既視感が起こる。
ドクン
リーラは眠っていた間に母の夢だけではなくある男性と女性の夢も見ていたのだ。まるでリーラ自身が体験したかのように…
ーー前にも同じようなことが…
アリアと両思いになり、
周りの仲間に冷やかされた…
あれっ?
アリアって誰…
突然アリアの死顔が浮かぶ。
リーラの背筋がゾクっとする。
ーー怖い……
私じゃなくなるみたい…
背を向けるクリストファーにリーラは縋りたくて、そっと両手をクリストファーの背中に当てた。
ーー大丈夫…
わたしはわたし…
クリストファーは振り返ると、
「大丈夫か?」
と優しく微笑みかけリーラをそっと抱きしめた。
「「陛下!!」」
ビルとダリルは叫ぶとクリストファーは未来の妻を抱きしめて何が悪いと開き直る。リーラは不安を打ち消したくてクリストファーの胸に顔を埋めた。
私は幸せだった…
いつでも守り
傍にいてくれる祖母と父のような人
何でも話せいつでも
助けてくれる大切な友人達
心から信じ、笑い合える仲間達
そして
私を愛していると言ってくれた人
クリス…
あの時の私は…
あなたのぬくもりがなかったら
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