#財団に保護・隔離・監視されてます

変態先駆者ミーシャ

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報告

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被験S-E号状況RED化での行動内容及び生態調査報告

■■月 ■日未明■■■によるCage侵食を確認。対象は根を形成し周囲3ブロックを侵食し繁殖を開始。対象を中心とし周囲10ブロックを閉鎖、被験個体の開放及び職員を隔離破棄しS-E号到着までの侵食遅延を図る。

対象は植物性である為自ら移動する手段は持たないが張り巡らせた根からガスを噴出する。周囲の生物を死に至らしめた後、根から華を咲かせ死骸から1番近い華が種を死骸に向かって射出。
種は発芽し花を咲かせ死骸に寄生し死骸を操り、対象へと蛋白質を運搬する役割を担う。(以下寄生された死骸を骸華と仮称
骸華はガス範囲外へ積極的に移動し更なる蛋白源を求め徘徊する。また、寄生した死骸の運動能力はやや向上傾向にあり、職員に寄生した骸華はカードキーにて生存していた他職員の居るパニックルーム迄の扉を全て解放したことから宿主の記憶を得ているか、宿主は一時的に蘇生され洗脳或いは半覚醒状態で操られている可能性も考慮される。(その他対象及び骸華、ガスに含まれる成分については別資を参照。

S-E号(以下E号)は要請の受諾後、対象の現在地を我々の誘導を必要とせず対象の大まかな位置は勿論、骸華から発生される無色無臭であるガスも完全に把握している事はE号の対象に接近する迄の順路で予想される。

【E号は自己申告の範囲では物体の形、色、匂い、質感、材質に至るまで人との互換性は酷似しており塗装程度では素材を誤認させる事も難しい。
E号の感覚器官の解明は不明生態生物の探知、捕獲、退避、殲滅に大きな役割を担うと考えE号の生態解明において最優先事項であると改めて強く記す。】

対象に接近する迄に骸華に寄生された職員や小型の被験個体との戦闘ではリーチと腕力使った貫手を主に多用しているが、監視カメラでの解析では敵に触れる瞬間に指先が細長く釘状に変形しており実質相手を刺殺している。また、引き抜く際は元の形状に戻っている。本人はこの変質を自覚しておらず自己申告に依存するが形だが今回の戦闘で初めて見られた変化である為無意識下での変異と思われる。
骸華からの種の射出を受けていたが寄生される事はなく表皮に埋まる程度の被害で終わった。
一度受けた後は寄生された職員を盾に使うか優先的に骸華を排除している。
状況終了後に職員に対して背中等の死角に種が埋まっていないか確認させる様子も見られたので余程の不快感であろう。
ガスの対応は遠回りするか、ガスは沈澱するらしく壁や天井に張り付いてやり過ごしている。この際指先の変形は無い。
E号にガスを避けた理由を質談した所
『悪臭が酷いから』
と答えた。有害では無いらしい。
一通り骸華及び寄生体を殲滅したのち対象本体への接触を開始対象の隔離してあるカメラ及びマイクは完全に破壊された為ここからの記述はE号の自己申告にて構成される。

【E号の報告原本はクラス制限によりBクラス以上の職員のみ閲覧可能】

部屋の中央に人の背丈保護あるタンポポがコンクリートに根を貼り、壁や天井を蔦や葉が隙間なく埋め尽くされ密林の様な空間であった。E号は丁寧に根や葉を傷付けぬよう配慮しながら部屋へ侵入、対象への対話を試みる。
音、ジェスチャー、筆談では意思の疎通は不可。
しかし対象は葉を仰いでE号の体を撫でたり蔦を絡めてスキンシップを行う。
E号はその場に座り葉を抱き締めたり蔦を撫でて答える。
そこに寄生された女性職員が部屋に入るりE号の前に座る。蔦は職員の耳に侵入、職員は頭を激しく痙攣させた後発語を開始。
『子供。セイメイ。生キル。狭い。怖い。イズル。助けて。』
E号はこれを対象の要求と断定。
施設の方針を理解していたE号はそれを拒否、対象の排除を開始。抵抗はあったものとされるが文字通り根こそぎ対象を引き抜き可能な限り裁断し倉庫から液化燃料を持ち出し職員の持っていたライターにて完全に焼却処分した。
骸華や寄生された職員らも順次排除し状況は終了した。

対象の侵食が確認されたエリアから2ブロックを再度閉鎖、状況区域無いの焼却及び特殊清掃が終了後に再建作業を開始する。

被害
職員26体
被験個体15体
■■■■1体
被害軽微。2日以内に通常運行開始。
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