SP24歳 女子高生始めました。

鍛高譚

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第4話 不審な視線

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不審な視線



 



 春の陽射しが、校舎のガラス窓にきらきらと反射している。

 いつものように朝のチャイムが鳴り、澪はカーテンを引いた教室の窓から、ぼんやりと校庭を眺めていた。



 



 日常は、いつも通りだった。

 ……そう、見た目だけは。



 



「……また、いるわね」



 



 澪は目を細めた。

 校門の外、通学路の角に立つ男。黒いジャケットにキャップを深く被り、顔はよく見えない。だが、連日同じ時間に同じ場所――それも動かず、じっと校舎の方を向いて立っている。



 



 たまたま通りがかった通行人にしては、あまりに不自然だった。



 



(まさか……偶然じゃない?)



 



 そのとき、隣の席からぴょこんと顔を出したのは、制服姿の“同級生”――真田真子(24)。



 



「お嬢様、なに見て……おや?」



 視線を追いかけて、真子も表情を曇らせた。



 



「……先輩」

 真子は、前方の席に小声で呼びかける。



 



 即座に反応したのは、黒髪セーラー服のクールビューティ――服部倉子(24)。

 視線を逸らさず、手元の教科書を閉じる。



 



「確認する」



 



 二人はごく自然に席を立ち、教室を出ていった。

 澪は少しだけ、胸をなでおろした。



 



 これが“冗談みたいな制服SP”でなかったら、もっと安心できるのに――とは思いつつも。



 



* * *



 



 校舎裏の非常階段に腰を下ろし、澪は膝に手を置いて深く息をついた。



 



 ここ数日――どうにも不安定な気配が続いている。

 些細なことではある。通学路でつまずきかけたときに、誰かの視線を感じた。校門の外で知らない男とすれ違ったとき、ほんの一瞬目が合った。朝の送迎時、車の陰から誰かが見ていた気がした。



 



(気のせい……だと思いたかった。でも……)



 



 昨日の夜もそうだった。

 家の前で車を降りた瞬間、街灯の向こうに一瞬だけ“誰かの影”が見えた気がしたのだ。



 



 父には話せなかった。

 ボディガードたちにも、まだ本気で言えずにいた。



 



「澪ちゃん?」



 



 不意に背後から声がかかる。



 制服姿の真子が、ぴょこんと頭を出した。



 



「……おまたせッス~。先輩が監視カメラチェックしてまーす。とりあえず外の男、三日連続で出現。学校に出入りした記録はナシ。おそらく一般人のふりして……張ってますね」



「やっぱり……そうよね」



 



 澪は小さく頷いた。



 



「……ずっと、誰かに見られてる気がしてたの」



「勘じゃないッス。私も、感じましたよ。あの視線のねばり方、プロ……とまではいかないけど、素人でもない」



 



 続いて倉子が現れ、スッと真子の隣に立った。



 



「――“張り込み慣れ”のある動き。軽い尾行も可能な技量。情報収集目的での接近が濃厚」



 



 澪の背筋がすっと冷たくなる。



 



「……私、また狙われてるの?」



 



 ふたりは顔を見合わせる。

 倉子が短く答えた。



 



「――“まだ”狙われている、のよ」



 



 澪は、その言葉の意味をすぐに理解できなかった。

 だが、真子が代わりに言葉を補う。



 



「お嬢様のまわりで起きた“偶然の事故”たち……全部、偶然じゃない可能性があるってことッス」



 



 自転車のブレーキが利かず転びそうになったこと。

 階段の手すりに油がついていたこと。

 通学路に置き石があったこと。



 あのときは“たまたま”で済んでいた。



 



「……これまで、ふたりが守ってくれたから、私は……何も知らないで、笑って過ごしてたのね」



 



 澪の表情が、ほんのわずかに歪む。



 



「ごめんなさい。どこかで、まだ……任務を“遊び”だと思ってた。

 だって制服で護衛って、どう考えてもふざけてるし、ブルマ着せられてるし……」



「否定はできないッス……」



「否定しないのね……」



 



 小さく笑って、でもすぐに真顔に戻る澪。



 



「でも、今は信じてる。……あなたたちが、私を守ってくれてるって」



 



 澪の視線が、真っ直ぐに二人へ向けられる。



 真子は驚きつつも、にかっと笑い、



 



「まっかせてくださいっ! 制服着てるけど、拳はガチなんで!」



 



 倉子も、ふっと口元だけで微笑む。



 



「……任務は“護る”こと。制服がどうであれ、プロとしての誇りは捨てていないわ」



 



 風が吹き抜ける非常階段の上。

 この瞬間だけは――確かに、そこに“本物のSP”がいた。



 



 そして、ふたりは静かに目を細める。



 



「――動き出したわね」



「やっと、私たちの番って感じッス」



 



 制服の裾が揺れる。



 “可愛い女子高生”の姿をした、ふたりの本職――

 いま、ようやく戦う構えを取ったのだった。





---

承知しました!

以下に第4章 4-2「初の接触」を、ラノベ文体で2000文字以上で執筆いたしました。澪が巻き込まれる初の襲撃未遂事件と、それに立ち向かう倉子と真子の“本気のSPとしての一面”が描かれるセクションです。





4-2:初の接触



 



 下校時刻を知らせるチャイムが、校内にのんびりと響き渡る。



 その音を背に、澪は校門を出て、舗装された通学路を一人歩いていた。

 今日は生徒会の仕事が長引き、倉子と真子の見回りタイミングとずれてしまった。



 



 車で送ってもらう予定だったが、「たまには自分で歩きたい」と言ってしまった自分を、今は少し後悔している。



 



 理由は、後ろに感じる微かな視線。

 歩きながら、背後の物音が不自然に気になって仕方ない。



 



(……ついてきてる?)



 



 澪は歩くスピードを少し早めた。

 足音が、そのテンポに合わせて速くなる。



 



(間違いない……)



 



 角を曲がるふりをして、植え込みの陰に身を隠す。

 ごく自然な動きのつもりだったが――



 



「ちっ……!」



 



 聞こえた、男の舌打ち。



 澪が振り向いたとき、男はすでに走り出していた。

 黒いパーカーにフード、マスクで顔を隠している。



 



 澪の目の前を通り過ぎた瞬間、何か小さな紙片が宙を舞った。



 



 ひらりと地面に落ちたそれを、澪は震える手で拾う。



 



 《氷室澪へ――これ以上、深入りするな。次はない。》



 



「な……っ……!」



 



 脚が震えた。



 まるで意味がわからない。けれど、全身を冷たいものが駆け抜けた。



 これはただのイタズラではない。

 明らかに――**“警告”**だ。



 



「澪お嬢様ッ!」



 



 振り返ると、制服姿の真子が猛スピードで走ってくる。



 



 その数秒後、倉子も姿を現した。既に無線で社のバックアップに連絡を入れているらしい。



 



「怪我は!?」



「いえ、大丈夫……でも、誰かに、警告を……」



 



 澪が震える手で紙片を差し出す。

 それを見た二人の目が、一瞬にして鋭くなった。



 



「……完全に“標的”と認識されてるわね」



「ってことは……」



 



 真子がくるりと後ろを振り向く。



 



「――“あの男”、さっきすれ違ったやつッスね。追います!」



 



「やめて。追撃はナンバー照合と監視網に任せて。澪お嬢様の安全を最優先」



「……了解ッス、先輩」



 



 ふざけている様子は、どこにもなかった。



 制服姿のまま、セーラー襟が揺れる。

 だがその表情は、街の雑踏の中でも浮き上がるような“異物の気迫”を放っていた。



 



「このまま、お嬢様を護送します。社の車を回すまで、私が運転」



「私は前方警戒、進路上の死角を潰します」



「……ちょ、ちょっと待って、ふたりとも」



 



 澪がようやく我に返ったように、二人の腕を掴む。



 



「私のこと……守ってくれてありがとう。でも……ねえ、そんな顔しないで」



 



 二人がぴたりと止まる。



 



「いつもみたいにさ、“制服でブルマは恥”とか“三年は生き残れない”とか、言ってくれてたほうが……安心できるの。

 だって今のふたり、まるで別人みたいで……ちょっと、怖いのよ」



 



 その言葉に、倉子がほんのわずか口元を緩めた。



 



「そうね。制服で敵を撃退したら、ますます誤解されそうだし」



 



 真子もすぐに笑顔を取り戻す。



 



「ですよね! 制服着たまま追い詰めてたら、完全に違うジャンルッス!」



 



 澪がふっと笑う。その顔に、ようやく血の気が戻る。



 



 ふたりは目を合わせて、無言で頷いた。



 



 ――戦闘を避けたのは、護衛としての判断。

 だがそれ以上に、澪が“怯えすぎないように”という気遣いでもあった。



 



 その夜、澪の父・氷室財閥の会長により、警備体制の見直しが正式に通達される。



 護衛任務は、これまでの「軽警戒」から「中高度警戒」へ引き上げられた。



 



 明日からは、学内外ともに随時警戒強化。



 澪の周囲には、制服姿の“ただ者ではない女子高生”二人が、常に張りつくことになる。



 



 そして、二人の間に交わされる言葉。



 



「倉子先輩、ついに――任務、本格始動ッスね」



「ええ。やっと、“SPらしくなる”わね」



 



 そして彼女たちは、次の敵の出現を待ち構えるのだった――。





--





4-3:強化される護衛体制と、お嬢様の決意



 



 翌朝――。



 校門をくぐった氷室澪は、通学路を振り返って無言のまま立ち止まった。



 



 制服姿のまま護衛につく二人の“転校生”――服部倉子と真田真子は、左右にぴたりと寄り添うように立っていた。



 



「お嬢様、視界異常なし、尾行影なし。予定通り登校完了」



「倉子先輩、あっちの道から登校する生徒は男子ばっかでスカスカです。うちらが通った方が安全っスね」



 



 ふたりの顔は真面目そのものだった。



 だが――どうしても“制服”というフィルターが、澪の中で真剣さを曇らせる。



 



「……その制服、そろそろスーツに替えてくれないかしら」



「無理です」

 即答だった。



 



「セーラー服での任務は、社からの正式指示ですから」

「なにせ“潜入型接近護衛プランB”ですからね~♪」



「なにが“プランB”よ……!」



 



 澪は思わず声を荒げたが、ふたりは微笑みを崩さなかった。



 



「でも、ありがとうございます」

 倉子がふと、柔らかく言った。



 



「お嬢様が昨日、“守ってくれてありがとう”と口にしてくれたことで、私たちも初心を思い出しました」



「そっスよ。あの瞬間、ちょっとウルッと来ましたもん」



「あなた泣いてたのは、体育のときでしょ」



「それはブルマが予想外すぎたからッス!」



 



 通学路には、登校する生徒たちの声が賑やかに響いていた。

 だが、その喧騒の中で、澪の内心は、別の音で満ちていた。



 



(……自分のために、命懸けで動いてくれる人がいる――)



 



 気付けば、その重さが澪の心に静かに沈んでいた。



 



* * *



 



 教室では、担任の水無瀬先生がやや厳しい口調で口を開いた。



 



「昨日、学外での不審者出没が確認されました。現在、学園の外周警備を強化中です。

 不審な人物や行動を見かけたら、すぐに報告するように」



 



 生徒たちがざわつく中、倉子と真子は一言も発さず、黙って指先だけでメモを取っていた。



 



 その姿を見ていた澪は、ふと小さく呟く。



 



「……もう、私ひとりじゃないのよね」



 



 その声に気づいたのは、すぐ近くにいた真子だった。



 



「ん? なんか言いました?」



「……なんでもないわ。心の声が漏れただけ」



「ふふっ。お嬢様が本音言ってくれるの、嬉しいっスよ」



 



 すると、その横で倉子が低く、控えめに言う。



 



「“お嬢様”というのも、そろそろ仰々しすぎるかもしれませんね」



「じゃあ“澪ちゃん”?」



「それは馴れ馴れしすぎると思います」

「うわ、意外と厳しい!」



 



 そうこうしているうちに、チャイムが鳴り、授業が始まった。

 午前中の間、ふたりは持ち場を交代しながら、視線で教室内の安全を確認し続ける。



 



 数学の講義中も、倉子は窓側の席から外の歩行者や車の動きをチェックし、

 真子は前方の出口方向に目を配り、周囲の生徒の不審な行動を見逃さない。



 



 そんな中、澪はノートにペンを走らせながら、チラリとふたりを見やった。



 



 (制服姿でも、完全にプロなんだな……)



 



 昨日の事件以来、ふたりを見る目が、少しだけ変わっていた。

 学校内ではふざけたり、ボケたりすることもある。だけど――本気になると、別人のように頼れる存在だ。



 



 そんなふたりの姿を見て、澪は思わずペンを置いた。



 



「……私も、少しは変わらなきゃ」



 



 誰に言うでもなく呟いたその言葉に、倉子の耳がわずかに動いた。



 



「え?」



「なにか?」



「いえ。なんでもありません」



 



 午後の授業が始まり、生徒たちはざわつきながら席につく。



 



 そのとき、教室のスピーカーが不意にノイズを吐き、アナウンスが流れた。



 



『えー、本日午後、校内にて業者による点検作業が入ります。技術職員が施設内を移動しますが、不審者と誤認なきよう……』



 



「業者?」



「何の点検……?」



 



 生徒たちが首を傾げる中、倉子と真子の目が一瞬鋭くなった。



 



 真子が、すっと筆箱の中に仕込んだ通信機に手を伸ばす。



 



「先輩……あの業者、ちゃんとリストにありましたっけ?」



 



「……確認します」



 



 澪は、ふたりの目の色がまた“戦闘モード”に入ったことを悟った。



 



 昨日の事件は、まだ終わっていない。

 今、この瞬間も――誰かが、どこかで“氷室澪”を見つめているかもしれない。



 



 制服姿のSP二人の戦いは、ついに日常の中へと染み出していく。



4-4:再び現れる影



 



 午後の授業が終わるころ、校内は妙な静けさに包まれていた。



 



 『点検作業のため、一部の廊下は通行が制限されます』



 



 アナウンスが流れた瞬間、倉子の目がわずかに細まった。



 



「この“点検作業”、怪しいわね……」



「先輩、裏ルートで照合したんスけど、技術課の名前に**“点検員”って登録、今日ないっス**」



「やっぱり……誰かが、校内に入り込んでる」



 



 二人は即座に、澪の教室へ向かって歩き出した。

 足音は軽く、早い。すれ違う生徒にも目線ひとつ向けない。



 



 そのとき、教室にいた澪は、不意に背中を撫でられるような気配に襲われていた。



 



 (――また、見られてる……)



 



 誰もいないはずの廊下。その先にある階段の踊り場に、ひとり、男が立っていた。



 黒いフードを深くかぶり、マスクで顔を隠している。だが、あの目だけは――



 



 (……間違いない。昨日の男)



 



 澪の呼吸が止まる。



 男がポケットから何かを取り出す――それは、小型のナイフだった。



 



 (――逃げなきゃ)



 



 澪が身を引いたそのとき、男が動いた。



 



 だが。



 



 「そこまでよ」



 



 割り込むように滑り込んだのは、服部倉子。

 制服のスカートが翻り、男の手首に鋭く手刀が入る。



 



 「ッ……!」



 



 ナイフが宙を舞う。



 同時に、背後の非常口からもう一人――真田真子が男の背後を押さえ込む。



 



 「おとなしくしなさいッス! 制服姿だけど、ガチで鍛えてますからね!」



 



 男は驚愕の顔で、ふたりを見比べた。



 



 「なんだ……お前ら……」



 



 「護衛です」



 倉子が静かに告げる。



 



 「この生徒に手を出した瞬間、あなたの選択肢はすべて消えました」



 



 抵抗する男に、真子が追い打ちをかける。



 



 「逃げても無駄ッスよ。校門、封鎖済み。今頃警察も向かってまーす」



 



 男は、顔をゆがめながら地面に倒れ込んだ。



 



 倉子が背後に立つ澪の無事を確認する。



 



 「……大丈夫?」



「え、ええ……なんとか……」



 



 澪は震える指先を握りしめていた。



 



 「でも、私……自分がこんなふうに狙われるなんて、現実感がなくて……」



 



 倉子は、優しく頷いた。



 



 「あなたが無事なら、それでいいの。怖がるのは当然。でも、“生きている”ことが一番重要よ」



 



 真子が笑って手を振る。



 



 「お嬢様が泣きそうになってるとこ、先輩が言うとなんかドラマみたいッスね」



 



 「そっちもね。制服で犯人を捕まえる図、どう考えてもコスプレイベントみたいよ」



 



 ふたりのやり取りに、澪は思わず笑ってしまった。



 



 そんな空気の中、倒された男が口を開く。



 



 「……こいつを、遠ざけろ……あいつらが……お前を……」



 



 「“あいつら”? 誰?」



 



 問いかけには応じず、男はそのまま黙り込む。

 直後に校内へ駆けつけた警備班によって、男は確保され、警察へ引き渡された。



 



* * *



 



 事件が片付き、校内に再び日常が戻るころ。

 澪は屋上にいた。



 



 制服の上着を脱ぎ、風に髪をなびかせながら――



 



 (私は……これからも、狙われるかもしれない)



 (でも……)



 



 澪はふたりを思い出す。制服姿で、真剣な顔をして、敵に立ち向かってくれた彼女たちの姿を。



 



 (守ってくれる人がいる)



 



 ただそれだけで、不安は半分になった。

 そして、胸の奥で芽生えるものがある。



 



 (私も、誰かを守れる人になりたい)



 



 そのとき、ドアが開いて、制服姿のSPふたりが現れた。



 



 「お嬢様、屋上にひとりでいるのは禁止されてます」



「なにかあったら、今度は屋上からダイブとかニュースになっちゃいますよ?」



 



 「……あんたたち、もっと言い方あるでしょ」



 



 三人の笑い声が、風に乗って、夕空に響いていた。







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