王太子妃の器ではないと言われましたが、帝国の未来そのものでした

鍛高譚

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27話

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 ラグナ帝国の皇太子妃候補として迎えられ、幾多の試練を乗り越えてきた フローラ・フォン・リヴェール。その一方で、王国の没落が加速しているという噂が、日増しにラグナ帝国宮廷の耳にも届くようになった。

 長年にわたり、国境付近で局地的な小競り合いを繰り返していた王国とラグナ帝国。だが、ラグナ帝国はここ数年で軍事・経済ともに飛躍的に発展を遂げ、一方の王国は時代に適応できず、なおかつ王太子 アルベルト とその妃 カトリーナ の無能によって国政が乱れ、国そのものが崩壊寸前の状態にある。
 先日、王国の特使団が 「和平交渉」 を求めてラグナ帝国へやってきたが、その内容はほとんどが一方的な譲歩を飲まされる形になり、結局、王国は実質的に帝国の “属国” と言っても差し支えないほどの屈辱的な「新条約案」に仮調印するしかなかった。
 しかも、その交渉の場で、かつて捨てられた公爵令嬢であったフローラの存在があまりにも大きく、王国側はまるで矛先を封じられたも同然に。特使団を率いた リヴェール公爵 は、フローラがすでにラグナ帝国の皇太子 クラウス・イーグレッド・ラグナ から深く愛される地位にあることをまざまざと見せつけられ、自分たちが切り捨てた娘の影響力の高さを思い知らされた。

 こうして「ざまぁ」と言わんばかりの大逆転を果たしたフローラとラグナ帝国。しかし、その後も事態はさらなる動きを見せることになる。王国の無策と内紛はついに取り返しのつかない段階にまで至り、ラグナ帝国との関係が急速に変化し始めたのだ。
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