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第3章:婚約破棄の真相──王太子と聖女の醜聞
4. エドワードへの揺さぶり──偽の神託の正体
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4. エドワードへの揺さぶり──偽の神託の正体
ロザリーが国王への直訴に動く一方、王太子エドワードの周囲も慌ただしくなっていた。
ある日、エドワードはセシリアとともに宮廷の庭園を散策していた。満開のバラが咲き乱れ、美しい噴水がきらめいている。しかし、エドワードの表情はどこか落ち着かない様子だ。
「セシリア……最近、どうも周りの雰囲気がおかしい。重臣たちが私を避けるような気がするし、国王の側近も冷たい。まるで私たちが何か悪いことをしているかのようだ。」
「そんなはず、ありませんわ。殿下は正々堂々と“真実の愛”を貫いておられるのですもの。私を王太子妃にしてくださると仰ってくださったあの日から、ずっと……。」
セシリアは儚げに微笑み、エドワードの腕にそっとしがみつく。彼女の透き通るような瞳には、一見すると純粋な愛情が宿っているように見える。
だが、エドワードはまだ不安を拭えない。
「でも……その、父上はともかく、王弟フィリップ叔父上までが私たちに疑いの目を向けているのが気になるんだ。叔父上は普段、宮廷の政治に口を出さない人なのに……。先日も『お前はどこからその寄付金を得ている?』などと訳のわからないことを聞かれた。」
「それは、殿下を陥れようとしている輩がいるのですわ。きっと、ロザリー様の差し金に違いありません。」
セシリアはそんなふうに言い切り、エドワードを強く見つめた。
「殿下こそが、この国を導く“真の王”です。私は神の声を受け取り、そのように告げられました。……ロザリー様やその他の貴族が何を画策しようと、私たちの愛は揺るぎませんわ。」
「……そうだな。セシリア、私は君を信じている。もしロザリーが何をしようと、それで私たちの立場が変わるわけではない。」
エドワードは少し安堵したように微笑む。だが、その胸の奥には拭いがたい不安が渦巻いていた。
そもそも、この恋が本当に“神の導き”なのかどうか、彼自身まだ確信を持てていないのだ。にもかかわらず、ここまで突き進んでしまった手前、後戻りはできない。
実際、ここ数日でエドワードのもとには、「セシリアに関わる悪い噂があるが、本当か?」という問い合わせがひそかに届いている。かつては彼を諫めようとしていた家臣や貴族たちが次々と離れていき、彼のそばに残ったのはセシリアを含むごく一部の者たちだけだ。
周囲が敵だらけの状況に追い込まれつつあることを、エドワードは薄々感じていた。だが、それでも“セシリアは自分を選んでくれたたった一人の女性”だと信じ、すがるように彼女の手を握り返す。
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だが、エドワードはまだ不安を拭えない。
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「それは、殿下を陥れようとしている輩がいるのですわ。きっと、ロザリー様の差し金に違いありません。」
セシリアはそんなふうに言い切り、エドワードを強く見つめた。
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「……そうだな。セシリア、私は君を信じている。もしロザリーが何をしようと、それで私たちの立場が変わるわけではない。」
エドワードは少し安堵したように微笑む。だが、その胸の奥には拭いがたい不安が渦巻いていた。
そもそも、この恋が本当に“神の導き”なのかどうか、彼自身まだ確信を持てていないのだ。にもかかわらず、ここまで突き進んでしまった手前、後戻りはできない。
実際、ここ数日でエドワードのもとには、「セシリアに関わる悪い噂があるが、本当か?」という問い合わせがひそかに届いている。かつては彼を諫めようとしていた家臣や貴族たちが次々と離れていき、彼のそばに残ったのはセシリアを含むごく一部の者たちだけだ。
周囲が敵だらけの状況に追い込まれつつあることを、エドワードは薄々感じていた。だが、それでも“セシリアは自分を選んでくれたたった一人の女性”だと信じ、すがるように彼女の手を握り返す。
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