婚約破棄された幼い公爵令嬢、目覚めたら絶世の美女でした

鍛高譚

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第4章:審判の光と闇の罠

4-4

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決闘裁判から三日後――。

 王宮は大混乱に包まれていた。ライオネルとロドリゲス公爵が拘束されたことで、王家内部の権力構造に亀裂が走り、一部の貴族や兵士たちが混乱しつつも、新たな体制づくりを目指して動いている。国王陛下は「この問題の全容を究明せよ」と命じ、大々的な捜査が進められる見通しだ。



 ローゼリック伯爵家のアメリアも、今回の騒動でかなり不利な立場に立たされた。ライオネルとの不正な資金のやり取りが表沙汰になり、社交界から非難を浴びている。しかし、彼女はまだ正式な裁きを受けておらず、自宅に“軟禁状態”で出方を伺っているという噂だ。

 彼女はこのまま黙って罰を受けるタイプではないだろう――そう多くの者が警戒している。



 一方、シルフィーネは王宮の医務室で寝込んでいた。決闘での重傷に加え、疲労と出血が重なり、医師から「しばらく安静にするように」と言われている。ルドルフ公爵とマリア夫人が付きっきりで看病しており、ようやく峠は越えたものの、まだ歩ける状態ではない。



「シルフィーネ、痛みはどう?」



 マリア夫人がタオルで娘の汗を拭いながら尋ねる。シルフィーネは微弱な声で「少しマシになったわ」と返す。

 あの決闘裁判から意識を失っていた時間は長く、気づけば三日も経過していた。まだ頭が朦朧としているが、いちおう生きていることに安堵する。ライオネルを倒したというよりは、思わぬ人物が助けに入ってくれたおかげで生き延びたのだが……それでも結果的には、エルフィンベルク家を守る道筋は開けた。



(あとは……アメリア様……あの人が今どうしているか)



 シルフィーネはうわ言のように、アメリアの名を口にする。フロランス夫人が「大丈夫です。もうあなたが会う必要なんてありません」と優しく諭すが、シルフィーネはどこか引っかかりを感じていた。

 アメリアは、あの決闘の場には姿を見せなかった。ロドリゲス公爵が拘束された今、アメリアが追い詰められているのは明白だが、そのまま黙っているのだろうか――。

 そんな疑問を抱えるシルフィーネだが、体力は戻らず、まだ寝たきりに近い状態だ。自力で起き上がろうとすると腹部や肩の傷が痛み、身動きが取れない。



 その日の夕方、ルドルフ公爵が見舞いに来た。彼もまた激務に追われているが、合間を縫って娘を心配しているのだ。



「シルフィーネ、具合はどうだ? 傷は痛むか」



「ええ、でも……大丈夫。父様こそ、お疲れじゃない?」



「俺は平気だ。お前の方が重傷なんだから、気にしなくていい。……実は、グラント侯爵家の取り調べの件で新しい事実がいくつか浮上してな。ライオネルはほぼ間違いなく罪に問われるだろう。問題は、ローゼリック伯爵家のアメリアがどこまで関与していたかだが……」



 ルドルフ公爵が言いかけたところで、廊下の方から侍女たちの騒がしい声が聞こえてきた。「捕まえて!」「危ない!」と叫んでいる。

 何事かと驚く公爵が部屋の扉を開けようとしたその瞬間、力任せにドアが押し開かれ、息を荒らせた一人の女が現れた。――アメリア・フォン・ローゼリックだ。



「ちょ、待て! 出て行け、ここは王宮の医務室だぞ!」



 ルドルフ公爵が声を上げるも、アメリアは鋭い目つきで公爵を振り払う。どうやら軟禁されていた屋敷から脱走し、王宮へ潜り込んだらしい。侍女や護衛が追いかけてきているが、彼女の剣幕に尻込みしている。

 アメリアは、ベールのような黒いマントをまとい、その下に隠し持った何かを握りしめているようだ。狂気に満ちた表情で、シルフィーネが横たわるベッドへ一直線に突き進む。



「アメリア様、何を……!?」



 シルフィーネは布団をかき抱き、上体を起こそうとするが、傷が痛み思うように動けない。ルドルフ公爵が間に割って入ろうとするが、アメリアは凄まじい力で彼を突き飛ばす。



「どいてッ! 私が消したいのは、その子なんだから……!」



 かつてのお茶会のときに見た冷酷な笑みとは比べ物にならない。アメリアは完全に血走った瞳でシルフィーネを睨みつけ、ポケットから刃物――短剣を取り出す。



「お前のせいで、私の計画は全部崩れた。ライオネル様も、ロドリゲス公爵も、みんな捕まった! 私の人生を滅茶苦茶にしてくれて、よくも寝てられるわね、シルフィーネ……!!」



 絶叫するように、アメリアは短剣を振りかざす。シルフィーネは身動きできず、「誰か止めて……!」と声を上げたいが、言葉にならない。

 そこへ、ようやくフロランス夫人や護衛の一人が駆けつける。アメリアの腕を掴もうとするが、彼女は凄まじい執念で振り払い、ベッドから這い出たシルフィーネの細腕を思いきり掴んだ。



「この私をここまでコケにして、よくものうのうと生きていられるわね……! お前さえいなければ……!」



 アメリアは錯乱状態のまま、シルフィーネを引きずり下ろし、室内の奥へと無理やり連れ込もうとする。しかし、その先には階段がある――医務室はやや高い位置にあり、下へ続く階段が伸びていたのだ。

 シルフィーネは抵抗するが、怪我で力が入らず、足元を掬われる形でバランスを崩す。



「やめろ……離せ……!」



「死ねえええっ!!」



 アメリアが底知れぬ憎悪の声を上げると同時に、シルフィーネは勢いよく階段の上から突き落とされた。ルドルフ公爵やフロランス夫人が「シルフィーネ!!」と絶叫するが、間に合わない。

 宙を舞うようにして転落するシルフィーネの身体は、階段の角に頭を激しく打ちつけ、ゴロゴロと下まで転がっていく。激しい衝撃音とともに、その小さな体が床に横たわった。



「し、シルフィーネ……!!」



 真っ先に駆け寄ったルドルフ公爵が娘を抱き起こすが、すでに意識はなく、頭から血が流れ出している。医師や侍女たちが叫び声を上げながら応急処置に取りかかる。

 一方のアメリアは放心したように立ち尽くしていたが、護衛たちが一斉に取り押さえる。凄絶な憎悪の表情を浮かべつつ、やがて自嘲するように微笑んだ。



「……はは、すっきりしたわ。……これで、あなたも終わりね……」



 そう呟く彼女の瞳はどこか狂気に染まっており、すぐに複数の兵士が駆けつけてアメリアを拘束する。もはや言い逃れのしようもなく、彼女は“殺人未遂”の現行犯で逮捕された。



 地面に広がる血の海を見て、フロランス夫人は絶叫し、ルドルフ公爵は震える腕でシルフィーネを抱きしめる。マリア夫人は崩れ落ちそうになりながら、医師に必死の救命を頼んでいた。



 シルフィーネは目を開かない。――まるで、長い長い眠りに落ちてしまったかのように。



 シルフィーネ・エルフィンベルクは、意識不明の重体に陥った。医師たちの懸命な治療により一命は取り留めたものの、頭を強く打った影響でいつ目覚めるとも知れない昏睡状態が続いている。王宮の医師も「奇跡が起きれば……」と曖昧に言うだけで、確約は何もできなかった。



 事件から数日後、アメリア・フォン・ローゼリックには厳しい取り調べが行われた。その結果、グラント侯爵家との不正やロドリゲス公爵への資金協力も明らかになり、国に仇なす大罪人とみなされるに至る。

 さらに、シルフィーネを階段から突き落として重傷を負わせた行為は、明確な殺意を伴う犯行だとして、“終身刑”に処されることが王家から言い渡された。残虐極まりない犯行として、減刑の余地も認められなかったのだ。



 ローゼリック伯爵家は全財産を没収され、伯爵位は剥奪。家名も断絶が決定し、使用人たちは四散していった。アメリアは王宮の地下牢に送り込まれ、二度と日の目を見ることはないだろう。

 ライオネルは、ロドリゲス公爵とともに“反逆罪に準ずる行為”として裁かれ、爵位の剥奪や財産の大半を没収される見込みだ。実質的には王家からも見放された形で、その後の処遇は国王陛下の厳格な判断に委ねられている。



 一方、エルフィンベルク公爵家は婚約破棄騒動の渦中にありながら、シルフィーネの証拠提出とフィリップの告発により、一連の事件を解決へ導いた英雄的な立場となった。国王陛下からは謝意を示され、今後の王家との関係はむしろ以前より深まるだろう。

 だが、彼らの心は晴れなかった。肝心のシルフィーネが、いまだ目覚めずに眠り続けているからだ。ルドルフ公爵とマリア夫人は、連日連夜、娘の枕元で祈るように見守っている。



「シルフィーネ……どうか、どうか目を覚まして……」



 ある晩、マリア夫人は小さな手を握りながら泣き崩れた。傷を負った頭には包帯が巻かれ、顔は青白く、か細い呼吸がかすかに聞こえる程度。言葉をかけても返事はない。

 このまま彼女が永遠に目覚めないのでは――そんな不安が公爵夫妻の胸を苛む。せっかく大きな脅威を取り除き、これから明るい未来が開けるはずだったのに、当のシルフィーネがいないのでは何の意味もない。



(シルフィーネ、私たちはあなたの帰りを待っているわ。だから、どうか……どうか戻ってきて……)



 マリア夫人は涙を流しつつ、娘の手に頰をすり寄せる。シルフィーネはじっと眠り続けたまま、反応を示さない。

 それでも、彼女の胸は微かに上下し、命の灯火は消えずに続いている――いずれ、奇跡の目覚めが訪れるかもしれない。そう信じるしかないのだ。



 こうして、“子供っぽい”と嘲られながらも強い意志を持って戦った公爵令嬢シルフィーネは、長い眠りにつき、意識の戻らない日々を過ごすこととなった。

 アメリアは“終身刑”となり、国王の裁定により極刑に等しい処罰が下された。彼女の狂おしい嫉妬と憎悪は、最悪の形でシルフィーネを傷つけ、そして自らの人生も破滅へ追いやったのだ。







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