22 / 22
【R18】その後の2人と後日談
しおりを挟む
蒼乃ちゃん、あのね……と。
優吾くんにとって、イタズラや失敗を母親にばれる前に、真っ先に相談する相手が私だった。
1日一つまでと約束しているアイスをうっかり友達と食べちゃったのバレるかな? とか、スイカの種を飲んじゃったけどお臍から出てくる? とか、ガムを丸呑みしちゃったけれど死んじゃう? とか……。
なんか、食べる関連ばっかりだな。
ぷくぷくほっぺの小さい男の子……当時5歳とか、そのくらい。「あおのちゃん、おみみかして……?」って、一生懸命背伸びして、ぽしょぽしょお話ししてくれる。
中学生の私はそれが可愛くてたまらなかったけれど、ひそひそ話にしては優吾くんの息づかいが荒すぎるんだよね。吐息で耳がくすぐったくて、マトモに聞けた試しがない。当時からパワフルではあったのよ。
嘗て、彼にとって、頼れるお姉さんだった私の話。
ーー月日は流れて現在。
優吾くんは、180センチを超える筋肉質な体躯に成長してもなお、肩をすぼませて私の表情を窺うんだ。
ただ
「あのう……蒼乃ちゃん……大人のおもちゃって、興味ありませんか……?」
聞いてくる内容がこれなのか。
「……pardon(パードゥン)?」
「うわぁ、発音がネイティブだぁ……じゃなくて、あ、やっぱダメ?! 引いた?! 地雷案件?!」
気は使ってくれる。
実際心の機微にも聡い。
一方で、しっかりえっちなのも彼である。
★
浅月蒼乃、28歳。
先日、可愛くてかっこよくて頼りになる年下彼氏ができました。
彼、蜂須賀優吾くんはもともと幼馴染で……犬っぽくて甘え上手で甘やかし上手だから、関係性が『恋人』になっても、付き合い方はあまり変わらないんじゃないかなって……思っていたことが私にもありました(遠い目)。
不満があるんじゃないの……ただね。
……思ったより、夜が濃厚で……その、一回が重たい、と言いますか……。
夜のギャップがすごい……!
普段は清涼飲料水が似合う、元気溌剌! 快活爽快! 体操のお兄さんのバイトしてます!! って雰囲気なのに。(正しくは学童補助員だね)
ベッドの上ではすっっっごく色っぽいという……。しっかりと割れた腹筋とか、腰に深い溝があって、行為中に躍動するところなんて見ていられない。手つきも仕草も丁寧で、女の泣きどころを的確に見つけて、甘くよしよししながらくまなくキスしてくれて……気をやる度に
「気持ちよくなれて偉いね」
「可愛いね」
「感じているところも綺麗だよ」
って、毎回毎回囁いてくれるから……。
今日は少しくらいリードしなきゃ、みたいな歳上の威厳が発揮されたことが無いに等しい。触ると喜んではくれるけれど、すぐ形勢逆転されちゃう。
絵に描いたようなぎゃふんだよ、本当。
なんかこう、行為中、内側からどろどろに溶かされた瞬間、いっそ怖くなる。
気持ちよくなる姿をあまりに褒めて貰えるんだもん……つい、ちょっと誇らしげになっちゃうとか正気に戻った時がツライ。はしたない姿を喜ばれるってどういうこと?
一方で、ずっと奉仕的かと問われたらそうでもなくて。
優吾くんは、私が果てに行き着いてから、自身を挿入するの。
絶頂に誘われた瞬間、さらに私を深く追い込んで、身体の奥の奥まで味わうようにされるのなんて常日頃。
射精間近になるまで、激しい抽出はしない。
奥を突き上げたままぐりぐりされたり、膣壁の感触を味わうように……多分、ほぐしきった部位をねっとり楽しむのが好きなんだと思う。その後でとんとんこちゅこちゅ、子宮を揺さぶって、どんどん早くなって……!
あと……胸の頂とか……秘豆とか、突起物を触るのが大好きで……行為中、しゃぶりながらされると、その、ホント、持たないから……!
「腰ヘコめちゃくちゃえろい……気持ちいいんだ? 止まんない? めちゃくちゃ可愛い……」
「ここ、もっとしてあげんね?」
「気持ちいいとこと、全部触らせて」
これに逆らうとか無理じゃないかなぁ!?
毎回無様に泣かされまくるんだけれど!?
私が、その……ざ、ザコなだけ?
優吾くんに「蒼乃ちゃんの××(自分で言いたくない)めちゃくちゃザコいな~」って言われると、キュンとしちゃうし……恥ずかしいのに、絶対口にできないけれど、実は「もっと」って思ってたり……今まで気が付かないだけで、私ってかなりえっちに積極的なのか……?
思い返せば、
余韻で、さらに、とか。
抜く瞬間に、さらに、とか。
意図せず気持ちよくなっちゃう瞬間をじっと見つめられるのに弱い。
見ないで、って反射的に涙が溢れても、こういうときの優吾くんは絶対に眼をそらしてくれない。その欲望に正直な姿にときめいて……。
どの口が、って言われるかもしれないけれどさ。
私は性に対して淡白だったはずなのだ。
できれば避けたいくらい、苦手意識が強かった。
それなのに。
最近は……優吾くんと会えない時にふと持て余しちゃうみたいな……そういう瞬間があるくらい……情欲を掻き立てられてしまったと言いますか。
触れてもらえない奥が甘くきゅんってなっちゃう瞬間が辛いときがある。
身体的な変化に戸惑うことになるなんて、想像の範疇を超えている。
ーーでもね、それを、「大人のおもちゃで発散しよう!」という発想には至らなかったかなぁ……!
前置きが長くなりすぎた。
私、宇宙猫みたいな顔していたかも。
話を冒頭に戻そう。
「えっと、引いてはいない、よ?」
ど平日の真ん中だけれど、超変則的勤務形態の私は明日は非番で、大学生の優吾くんの講義は午後から。
そのため……最初から、え、えっちなことは今日するだろうな~っていう空気はあった。……あったし、準備もしました……いろいろ、スキンケアとか。
食事もお風呂も早々に済ませて、今現在。……ベッドの上でって感じだったのね?
私たちはそういう行為はするけれど、改めて下ネタ? を話すことってなかったので、逆に新鮮かも?
「……ド◯キのさ、アダルトグッズコーナーあるじゃん」
「……うん」
「蒼乃ちゃん、行ったことないでしょ」
「……あるよ」
「あるの?! マジで?! え、ホント?! どういうの買ったの?!」
「食いつきすごいね?!」
嘗てないほどぐいぐいくるね?!
眼が、瞳孔開いてない?!
怒って……いや笑ってる? なんの興奮?! それどういう表情なの?!
なんか言い辛いんですが?!
「し、仕事で行きました……万引き被害の、通報で……」
「仕事かーーーい!」
ほらぁ!
絶対期待を裏切るやつじゃん! ツッコミも食い気味じゃん!
ちょっと拗ねてそっぽをむけば、「お願い続けて?」って甘えてくるのはズルすぎる。
「……盗難品の照合の為に、その、あのコーナーに入ったの。入ったはいいものの……痴漢プレイの真っ最中でして」
「エピソードが思ったより濃いやつだ」
「お察しの通り、事案が増えました」
「地獄のピタゴラスイッチじゃん」
「アダルトグッズの万引きって結構多いんだよ……さすがにプレイ中にバッティングしたのはこの時がはじめてだけれど」
「そういうときってどうすんの?」
「過剰に反応せず、動揺しないのが一番かな。『それ、挿ってます? とりあえずしまいましょうか』みたいな」
「警察官ってマジで大変だね……」
「対露出狂にも応用できます」
「嫌な知識だなぁ」
優吾くんが遠い目をしている。
わかるよ、私もそう長くない警察人生で、この手の業務はやり辛くてたまらんのよ、本当に。
だから機会があれば声を大にして、「『えっちなグッズをレジに通すのが恥ずかしいって気持ち』と、『えっちなグッズを万引きして通報されて警察のお世話になる』の、どっちが恥ずかしいかよく考えようね?」って言いたい。
特に未成年諸君は親も呼ばれるからな?
成人しても身元引渡し人が必要な場合、がっつり第三者に性癖が知れ渡るからな?
羞恥プレイに加担したくもないのよ、こっちは。
閑話休題。
優吾くんは「プライベートじゃないならノーカン」とのこと。
「……私がえっちなグッズ持ってたら嫌だった?」
「いや、めちゃくちゃエモい。すげぇ興奮します。使っているところめちゃくちゃ見たい」
キリッと真剣な表情。
どうしよう、優吾くんのツボがわからない……。
「えーと、つまり優吾くんは、お……おもちゃを使って欲しいってこと?」
「……ていうか、使っていい……?」
「えぇ……」
「ぜんっぜん興味ないね?! いや、いいのよ?! 無理矢理とかありえないから! 聞いてみただけだから!」
ごめんね?! って、謝罪がつよつよなんですが。
うーん、引いたわけじゃないんだけれどなぁ。専門外すぎてノールックだったんだよなぁ。
「あ、いや、その……怒ったり引いたりとかじゃなくて……ただただ必要性を感じないというか、考えたことがなくて……それに……」
「それに……?」
「優吾くんとのえっち……いつも気持ちいいから、それで満足……です……」
「ウッ……! ワァ……わッアア……!」
心臓を抑えて蹲らないで……!
あと、こっちも見ないで、めちゃくちゃ恥ずかしいの……!
「満足で、ですが……優吾くんがしてみたいなら、その……ちょっとなら、いいよ?」
「…………マジで?」
目を見開く優吾くんに対し、頷くので精一杯だったのは仕方がないと思うんだ。
あぁもう、絶対耳まで赤い……!
「実はもう買ってあって、今日から使えるって言ったら笑う?」
「そんなことだろうと思ったよ!」
お見通しだよ、優吾くん。
★
「ん……む、ん……っ」
ベッドの上で懺悔みたいに始まった「えっちなおもちゃに興味ありますか?」トークの直後でも、こちらを腰抜けにする気満々の官能的なキスをしてくるあたり、優吾くんは圧倒的にズルい。
「は、ん……ふ……」
優吾の舌、すごく熱い……。
遠慮なく貪るみたいに口内に入ってくるの、食べられてしまいそうで、気持ちいい。
たっぷりの唾液を絡ませて、絡み合う。
舌の腹同士がぺったりくっつき合う瞬間とか、すごく好き。
すりすりと混ざり合うのも、舌の感触を混ぜ合う感覚も、すごく、すごく気持ちいい……。
「あ……ん……なんか、今日……」
「ん? なに?」
「優吾くんの手……熱い?」
掬い上げるように胸を持ち上げられて、揉まれる。
下着をつけていない胸は、部屋着の柔らかい素材も手伝って、簡単に優吾くんに馴染んでしまう。
「……正直、めちゃくちゃ興奮してます」
「ふふ……っ! えっちだぁ」
手のひらで頂きを転がすように、円を描くみたいに揉まれるの、すごく気持ちいい。服の上からだから、繊維で少しこすれ合う感じも興奮してしまう。
正面から向き合ってもにゅんもにゅんって繰り返し揉んでいるから、ちゅって唇に吸い付くと、優吾くんは恥ずかしそうにする。胸、触るの好きだけれど、触っているところを見られるのは恥ずかしいっぽいんだよね。
キスしながら、頭を撫でられながら、脱がされる瞬間が結構好き。自分でできることに世話を焼いてくれる感じが、大切にされているなぁって思っちゃう。
……真っ先に下を脱がせて、彼シャツっぽい姿にさせたがるのは優吾くんの癖っぽいんだけれど。
「ね。ブラつけないでいてくれんの、期待してたから?」
「……うん」
「じゃあなんでパンツは履くの?」
ぺろんって、捲られちゃうTシャツ。
その下のお尻を、下着ごしにまぁるく撫でられて……!
「あっ……ばかぁ……っ」
くにぃって、柔らかいところに指を食い込ます。
クロッチがくにゅりと濡れて、優吾くんの指が沈んで……!
「……しかも、これさ、可愛いパンツだよね?」
ぐっと身体に体重を込められて、優しく押し倒される。
捲り上げられたシャツの下、サイドでリボンを結ぶタイプの下着……。
「こんなの、持ってた?」
「……買ったの……」
「……えっちすぎない?」
「ふ、普通だと思う……」
いや、解かれるための下着だもん、私が持っているそれの中で群を抜いてセクシーだよ……。要らぬ見栄を張ってしまった……。
「仕事にも履いていくやつ?」
「……デート用かな」
「最高」
はは、って笑うの、めちゃくちゃ嬉しそう。「解いていいの?」って聞くから、照れ隠しで「好きにして」って言ったのは私だけれどさ
「あっ! や、うそ?!」
まさか、履いたまま……!
「ん、めちゃくちゃ可愛いから、もったいない……」
ぷにゅって。
下着越しに秘豆を摘まれちゃうのは予想外だった。
「あんっ!」
薄い布一枚。
たったそれだけの隔たりで、未知の感覚だった。
私から溢れるそれによって、たっぷりと水分を含んだクロッチが、ぴったりと陰部に吸い付く。
全体を揉み込まれるように手のひらで覆われて、ぐにゅぐにゅと前後に混ぜられたら、ぞわぞわとした快楽に腰が重たくなった。
「あぁ……ん、やぁ……っ」
「女の子のパンツってさ、なんでこんなてろてろ素材なの?」
「あ、やっ! 知らな……っ! あっ!」
「触り心地いいけれど……えろいよなぁ。クリの輪郭とかぴったり張り付いてわかっちゃう……」
「や、あぁっ、脱がして、よぉっ」
「だーめ♡」
着たままという新感覚と、下着を汚していく背徳感。
にゅりにゅりと、いつもより優しいくらいの手つきなのに、手のひらと混ざり合う下着の繊維のせいか、産まれる熱を逃せない。
やがて、秘部を揉み込む手は大胆になる。
ぬるりとした愛液を下着越しに、秘豆の方へ持っていき、優しくマッサージするように塗り込む。
ぬりゅんぬりゅんと、押しつぶされては敏感になる秘豆は、下着の中のどこにも逃げられない。
「あぁっ……ん、優吾、くん……も、おかしくなる……ぁあっ」
「ん……まだ楽しませて……。めちゃくちゃ可愛いんだもん、紐パンの蒼乃ちゃん……えっちのためだけに履いてくれるとか可愛いすぎでしょ……」
「で、デートだもん……」
「あ、そっか。でも俺のためかぁ……はは……かーわいい……次のデートで履いてくれたら、このパンツで気持ちいいことしちゃったの思い出しちゃう?」
「ばかぁっ!」
つん、て。
クロッチを押し上げて自己主張しているらしい秘豆を突かれて、ひどく高い声が出た。
そのまま下着越しに輪郭を指先でなぞられて……くりゅんくりゅんって潰すようにされて、じんじんするのが止まらない。その一点に快感が集中するから、ふくりと腫れてしまったことに羞恥心が募る。
そんなはしたない私を、唇を舐めて見下ろす優吾くんは、うっそりと笑うんだ。
「気持ちいいの、大好きだよね」
「ん、んぃっ、あぁああっ!」
にゅぢぃ、と。
ひと際強く、押し込むように秘豆を潰される。
にゅぶっとか、にゅぢゅって、ひどい水音が響いた。
そのままぐりぐりされるのに弱いって、知っているのに。今日の優吾くんは私の弱点をとことん攻めたい日らしい。
「あっあっ! んぁっ! やぁっ!」
じわぁって広がっていた熱は、摩擦も相まってもはや蕩けそう。ぢゅりぢゅりぢゅりぢゅりっていじめ抜かれるの、辛すぎる……!
「気持ちいい?」
「ん、ふぅ……っ! 気持ち、い……あぁっ! あっあっぁっ!」
「イキそう? ……まだ脱いでないのに?」
くすっと、嘲笑うように耳元で囁かれて。きゅんって奥が疼いてしまう私は重症かもしれない。
優吾くんは指を鉤爪みたいに、秘豆に引っ掛けるようにして、裏筋をこしょこしょ……先端をくるくるぽんぽんって指で可愛がられるのも、ダイレクトに味わうそれとは快感の種類が違いすぎる。
すっかり胸元まで捲られたシャツは意味なんてないのに、脱がせてくれない。胸の頂をちゅうちゅう吸われながら、たまに歯を当てられながら、くりゅくりゅくりゅくりゅといじめ抜かれて……!
「あぁああっ!」
絶頂の直前までがすごく長いのに、上り詰めるのは一瞬だった。
びっくんと大きく、腰が跳ねて、弓形になる瞬間、息が詰まる。
なんだろう、いつもと違う?
気持ちいいのに、一枚フィルターが噛んでいるみたいな……。
こぷこぷと溢れてしまう体液を、下着がじっとりと受け止めて……もう、履いているというか、貼り付いている、みたいな……。
とっくに解けているサイドのリボンをしゅるりと引っ張って、解放される。
どうしようもなくはしたないそこを、くにっと親指で広げた優吾くんは
「エロくてかわいい……とろっとろになってんの、すげぇ……」
ん、て。
唇をくっつけて、舐めてくるから……!
「あぁっ! ん、やぁあっ!」
気持ちよくなりたての、じんじんと疼いている秘豆には快楽が鋭すぎる。
優吾くんは
「は、ちゅぶ……優しくすんね……」
つきんつきんと疼く秘豆を避けて、絶頂後の身体を労わるように舐めてくれる。
舌も、すごく熱い。ほぐす仕草がにゅるにゅると、別の生き物みたいに這われると、羞恥心が炙られるのに、我慢できない。
やがて、「いい?」と一声あって。
「ん……ナカ、すげぇ……むちむちしてる……」
にゅぶにゅぶと挿入される優吾くんの太い指。
絶対に一本から始まるの。
膣壁をむっちむっちと押し上げるみたいに、その感触を確かめながら奥へ……。
私は、くにっと、中腹くらいで止まって、ぐっぐっとお腹側を押し上げられるのに弱い。
自分でもザラザラむちむちしているってわかっているそこを、とんとんくにっくにって押し上げられるのが堪らない。
あっあっあっ、て。
断続的な声しか出なくなる。
もっと、もっとしてほしい。
指で、ぐにぃって突き上げたまま、捏ねるみたいにして……。
押し上げられたまま、きゅんきゅんしちゃうと、絶対次が近い……!
優吾くんはわかっていて
「気持ちいい? いっぱい感じて。めちゃくちゃ可愛いよ」
こういうタイミングで言うの。
そして
ぢゅうう、と。
キツく、強めに秘豆に吸い付いてくるから。
「い、ぁ、あぁああっ!」
強制的に突き上げられたみたいな気持ち良さに意識が飛びそうになる。
「あぁっ、あ、い……いったぁ……っ!」
さっきよりも、深くて。
四肢の全部が、指先まで蕩けそうな絶頂に目が眩む。
「ふ、はぁ……はぁ……っ」
いつも、二回目に果てるときの方が、苦しい。
はふはふと全力疾走のあとみたいな、荒い呼吸になってしまう。
でも、この日は、なんだろう。
敏感極まりない余韻の最中なのに、身体の奥が切ない。早く優吾くんに甘えたい。きゅうきゅう締め付けて、それで……優吾くんのおっきいのが欲しくて、たまらなかった。
「すげぇ濡れてる……」
「ん、だって、今日の優吾くん、ちょっと意地悪……」
「ごめん、いっぱい濡らさないと、使えなそうなやつだったから」
「……あ」
ベッドの脇に置かれたカバン……そこからポーチみたいのを取り出して、なんかこう、丸み帯びたマッサージ器具っぽいものが出てきた。
そうだ、おもちゃ……忘れてた。
「これさ、吸うやつ」
「す」
「うん、ちょっと指ちょうだい」
指を取られて、突起? 突起が凹んでいる穴? 筒? みたいなところに先端をぷくって埋めると、稼働音とともにちゅうちゅう吸い付く。
なんだろう、シリコン素材のものが回転しているような……イソギンチャクっぽいような……。
「生きてるみたい……」
「ウォーム機能付きだから、なおさらナマっぽいよね」
「……えっと」
嫌な予感、っていう言い方をしたら嘘になる。
実はこの瞬間、期待してしまった。
この器具に、この機能を発揮されたら、どこが気持ち良くなってしまうかを。
「蒼乃ちゃん、耳まで赤い」
「あ……」
想像した? って、わざと聞いてくるの。はしたない欲情を見透かされて……一方で、優吾くんの視線もまた、どろりと重たくて……。
「……ホントはさ、ローションを使って、どろっどろにして、ここに使うみたいなんだけれど」
「ん、あ……うん……」
ぷに、って、優しく秘豆を摘まれた。
「ローション使うとさ、その後舐められないじゃん? だから、いっぱい濡れて欲しくて、ちょっとしつこくしちゃった」
「あっあっ……! つまんでにゅりにゅり、やぁっ……!」
くりゅん、くりゅんって、摘んで、扱いて、擦って……あと少しのところで手を離すのは、多分確信犯だ。
いつ、使われちゃうんだろう。
そんな甘やかな緊張感をよそに、「そろそろいい?」と……蜜口をくすぐられる。
いつもは向き合ってすることが多いのだけれど……今日は珍しく反転するよう促された。
「なんか、いままで言えなかったんだけれど」
「……ん……なに……」
「俺さ、蒼乃ちゃんの背中ってめちゃくちゃ好き……」
ちゅ、と。
音を立てて、背骨の上に唇が落ちる。
ぞわぞわぁって駆け巡るくすぐったさすら、私の下腹部をときめかせる材料なんだから、優吾くんはずるい。
「あぁっ……!」
皮膚が薄い、骨の上が弱いよねって暴かれてから、頻繁に愛でられているけれど……。
「ん、や……あぁっ!」
背筋を、腰の上からうなじまで舐められたのは初めて。
皮膚が火照る。
這い上がる背徳的な快感に眩暈がした。
「ん……くすぐったくて反っちゃう瞬間もさ、すごく色っぽいの」
「ん、あ、やだ、舐めるの……!」
「背筋まできれいとかさぁ……あー……もちろんお尻も好きだよ。小ぶりでぷりってしてて……」
「も、優吾くんのばかぁ……! 実況いらない……!」
肩甲骨に歯が当てられて、ぴりっとした痛み……噛みつかれたら痛いのに、もっと、深くしてほしい。もう少しだけキツくされたい……。
噛んだとこ、舐めてほしい。
痛みすら、愛おしくて堪らなくなる。
痕がどうとか、
傷がどうとか、
明日のことなんて何も考えないセックスがしたい。
丁寧に労わるような舌のまぐわいに、身体中が震える。
お尻は窪みすら愛おしむように撫でられて、恥ずかしいのに腰がしなる。
焼けつくような快楽に、理性が、ガラガラと崩れる音がした。
四つん這いなんて、恥ずかしくて堪らない体勢なのに……臀部の肉をむにぃって持ち上げて……
「優吾くん……はやく……!」
もっとも欲望に弱いところが、ひくひくと収縮して、おねだりしてしまう。
「は、すげぇ……蒼乃ちゃん、可愛すぎ……」
くぷ、と。
優吾くんの剛直の、先端が埋まる。
「あ……」
まだ、ほんの先っぽ。
それなのに、じわぁって。
すごく、すごく熱い。
いつもより、ずっしりしている……。
「挿れる、よ……っ!」
ずぶずぶと入り込む圧倒的異物感。
人体の一部にしては固すぎて、形も感触も不思議。それ単体の生き物っぽいなぁって、何度触れ合っても思ってしまう。
「……ん、ぁ……あぁっ!」
だって、そんなどうでもいいことを考えなきゃ、気が飛んでしまいそうだから。
「くっ……! あぁ、蒼乃ちゃん……いつもより、中、むちむちしてる……っ! すげぇ、気持ちいい……!」
背中に、被さるように、ぴったりと感じる優吾くんの肌。
私の手のひらに自身も重ねて、全部が覆い尽くされて、征服されたような気分に心が甘く震えるの。
貪られて、
貫かれて、
シーツの上で、
捕食される。
優吾くんは、いつも……挿入の時、遠慮がちだけれど、私のことが欲しくて堪らなくて、結局強引になっちゃう一瞬が垣間見える。
この瞬間が、堪らなく好き。
どくん、どくんって。
優吾くんの心音を背中越しに感じる。
ぽた、って。
温い汗の玉が降ってきた。
私を貫く剛直が、びくんって脈打つと気持ちいい。
「はぁ……っ、蒼乃ちゃん……苦しくない?」
歯を食いしばって、耐えているのかな……。見えないけれど、快楽に流されないように堪える険しい表情も好き。
「ん、ぁ……気持ちいい、よ……あんっ」
ぐにぐにと、きっと膨らんでしまっている秘豆の裏側にしっかりはまって、呼吸が合わさるまで動かない。
やがて、優しく揺さぶられる。
奥を、甘く溶かすように。
「んぅ、ぁあ……あっ!」
優吾くんは……一番気持ちいいナカの触り方を覚えている。最初はじっくりと観察された結果だと思っていたけれど、多分、全身で私のこと感じ取ろうとしてくれた成果なの。
……目を瞑ったままえっちしても、絶対気持ちいいところを探られちゃうんだろうな。
でも、快楽の淵をなんども波紋を呼ぶように繰り返し愛撫されるのは、逆にツライ。
大好き大好きって、吸い付いちゃう膣壁は、一縷の隙間も許さない程、優吾くんの形を覚えている。
きっと、優吾くんが動かなくても、記憶だけで彼を貪って、弱点を自ら差し出して、そのうちに果ててしまうくらい、私の全身は優吾くんに籠絡している。
今日は、ことさらにだめだ。
優吾くんの息づかいのひとつで腰が重だるく疼き、下腹に響いてしまう。
いっそ、荒々しく、射精のためだけに苛めぬかれてしまいたい。
「……ね、蒼乃ちゃん……これ……いま、使いたい」
「……ぁ、んう……?」
とちゅとちゅと、ゆるく甘い抽出に、遠いようでちらつく果てを期待する私に、その提案は酷じゃなかろうか。
だって、何を言われているのかわからないくらい、半分意識が飛んでいたんだもの。
「はは……すっげぇ、顔とろけてる……正面から見たかったなー……」
「ん……やぁ……っ!」
「ごめんごめん……。一番、弱くすんね」
背中に感じていた優吾くんの体温がなくなって、途端に寂しくなって。
よせばいいのに、その瞬間に意識を手繰り寄せてしまった。
使う。
使うって。
いま、アレを?
はっとしたときには、もう遅い。
「よ、っと……」
「ゆ、優吾く……あぁっ!」
ぐいって、後ろから突かれた体制のまま、上体を起こされた。太ももに座るような感じに固定される。ふるんって胸が揺れた。
バックハグみたいに抱きしめてくれたのが嬉しくて、きゅんってしちゃったせいなのに、「期待してる?」って優吾くんは少し笑う。
「あ……」
この体勢、すごく、恥ずかしい……!
支えのない胸は振動でぷるっと揺れてしまうし、後ろから、優吾くんの太ももが足の間に入っちゃうから、閉じられない。
必然的に露出するつながったままの秘部……そして
「あ、んぅ……! ふ、深いぃ……!」
ぐにぃ、と。
優吾くんの剛直は、私の最奥に当たって、子宮口を押し上げる。
「ロールスロイスっていう体位なんだって……女の子が気持ちよくなっちゃうところを全部責められる体位」
優吾くんは耳元で囁いて……ぐっと剛直を深くする。
「あぁっ!」
ぴったりハマってもなお、突き上げられる感覚に視界がちかちかした。そして
うぃいいいいいいん……
静かで、でも、的確になにかを予想させられるモーター音……。それが、脚の間に迫ってくるの……。
「ゆ、ごくん……っ!」
恐怖心は、その直前まで芽生えなかったのだから、私の優吾くんへの警戒心ってとことん死んでいる。
しかも
「優しくする」
この一言で、全部全部、許せちゃうんだ。
かぷ、と。
秘豆にフィットしたそれが、あまり優しくない感触で、
「あぁあっ?!」
いきなりぢゅるるるるるっ!と 吸い上げてきた。
「ひっ?! んぃ、あぁっ?! ぁあああ~っ!」
ーーぢゅうううっ……!
ーーぢゅろろろろろ……っ!
びゅきゅん♡
って効果音があっているのかな。
とにかく、
鋭くて柔くて
甘くて辛辣な電気が、
私全身を貫いた。
「ぁあああああっ、んぅ、にぃっ、あぁあっ」
ーーぢゅっぢゅっぢゅぅ
ーーぢゅろろろろろろっ
秘豆全体を甘く包み込むように吸い付いたかと思えば、つきんつきんって子宮まで響くほど鋭い快感が走って……快楽の類で間違いないのに、脳内は「やばいやばいやばいやばい」で一色。
絶対ダメなイキ方しちゃう……!
「んぁああっ、あぁああっ、いく、いくいくいく……ぁあっ!」
挿入されたままの優吾くんをきゅんきゅん締め付けて、最奥がちゅうちゅう吸い付いちゃう感覚に眩暈がして、むずむずと下腹部に溜まる快感に歯を食いしばりながら、嬲られる秘豆の刺激を受け流せない。
「あぁああっ! だめ、だめぇっ! 止めてぇええっ、あっあっあっ……いく、いくいく……ぁああっ」
「あー……すっげぇ気持ちいいんだ? ナカふわとろなのにむちむち吸い付いて……! すげぇ……つられそ……!」
「んぃ、いいっ……! いく、い……たぁ……っあんっ、あっ、あぁっ」
「まじで可愛い……ずっとさ、……く、はぁ……やべぇ、イイ……! ふ、挿れたままクリ攻め、したかったんだよね……蒼乃ちゃん、絶対理性を手放すくらい気持ちよくなれるよなって……!」
どちゅんっ!
最奥を捏ね回す剛直が、ぐりぐりと奥をいじめ抜くの。
溢れたのは、ひどい声だった。
取り繕うことのできない声をあげながら、深い絶頂にうち震える。
きゅんきゅんと懐きまくった膣壁はおそらく官能的に蠢いたのだろう。
「あぁ……ナカ、やべぇ……すごい、蒼乃ちゃん……蒼乃ちゃん……!」
優吾くんが息を詰める気配がして、そして
「……動くよ」
「ん、ふ、あ……あぁあっ!」
どちゅんっ、ばっちゅばっちゅばっちゅ……どちゅっ♡
深く重く、重たく深く。
突き上げられて、捏ねられて。
激しい抽出に秘部は泡立ってしまったかもしれない。
秘豆をおもちゃで吸われたまま、何度目かも数えられない絶頂が来る。苦しい、苦しい、気持ちいい、おかしくなる。
一際深い波の瞬間……優吾くんも果てた。
★
「……封印しましょう」
「ん、ふ……?」
えっちの後のどろどろの身体を優吾くんはタオルで拭こうとしてくれたけれど、抱っこしてシャワーを浴びた方が早いねって、お風呂場へ連れて行ってくれた。
ぐったりした私をくまなく洗って、再びベッドへ。
もう介護じゃんって笑いたかったけれど、そんな余裕もない。
……だって、あの後優吾くんは「もう一回いい?」って、おもちゃなしで続きを……。
ゆっくりとちゅとちゅ、甘やかすように果てまで誘うえっちが多いから、……2回目の、優吾くんらしかぬ荒々しい腰使いは新鮮だった。
我慢できないって表情が、すごく切なくて、全部受け入れたくなる私もいた。
その結果が、このザマですが。
「ん……あぁ……」
だるーん、て。
ベッドの上でごろごろ。
優吾くんはお世話焼きに燃えているので、この際甘えちゃお。
いっぱい汚したシーツも洗ってくれるそう。健気だなぁ。
それにしても……本当に、私、何回果てたのだろう。
ベッドの上でお着替えまでしてもらい、お水を飲ませてもらう。はしたない声をあげすぎたせいで、少し喉がぴりりとする。
口移しってあたりが優吾くんらしい。
足をボディークリームでマッサージされながら……明日に影響が出ないといいなぁ、なんて、重たい瞼が閉じそうなときだ。
「やっぱり、当面大人のおもちゃは封印しとこ?」
優吾くんが「いいよね?」私を覗き込むの。なんか少し、不安そう。
「……ん……身体、おかしくしちゃうかも……」
今も正直、じんじんする……。
むず痒いというか、下腹部に疲労感って初めて……。
「あのね、蒼乃ちゃん、俺さ……ホント最低なんだけれど、蒼乃ちゃんの気持ち良すぎて泣いちゃう顔、めちゃくちゃ好きで……その、許してくれる範囲のギリギリを責めたかったのかも……」
最後の方が尻すぼみだった。
しょぼんって、しょぼくれた犬の耳と尻尾が見えそう。
「……優吾くん」
「……はい」
「ぎゅってして?」
「あ……うん……」
ベッドの上でのハグは、安心する。
優吾くんの温もりを独り占めできるから。
えっち中はあんなにリードしてくれるのに、こういう時はとことん目線も歩幅も合わせてくれるの。
あなたのそういうところが大好き。
「私ね……」
優吾くんに意地悪なえっちされちゃうの、けっこう好きだよ、って……。
ほんの少しの意表返しを含めて囁けば、優吾くんが身悶えする。
……明日、起きられなくても、もういいかな。
優吾くんにとって、イタズラや失敗を母親にばれる前に、真っ先に相談する相手が私だった。
1日一つまでと約束しているアイスをうっかり友達と食べちゃったのバレるかな? とか、スイカの種を飲んじゃったけどお臍から出てくる? とか、ガムを丸呑みしちゃったけれど死んじゃう? とか……。
なんか、食べる関連ばっかりだな。
ぷくぷくほっぺの小さい男の子……当時5歳とか、そのくらい。「あおのちゃん、おみみかして……?」って、一生懸命背伸びして、ぽしょぽしょお話ししてくれる。
中学生の私はそれが可愛くてたまらなかったけれど、ひそひそ話にしては優吾くんの息づかいが荒すぎるんだよね。吐息で耳がくすぐったくて、マトモに聞けた試しがない。当時からパワフルではあったのよ。
嘗て、彼にとって、頼れるお姉さんだった私の話。
ーー月日は流れて現在。
優吾くんは、180センチを超える筋肉質な体躯に成長してもなお、肩をすぼませて私の表情を窺うんだ。
ただ
「あのう……蒼乃ちゃん……大人のおもちゃって、興味ありませんか……?」
聞いてくる内容がこれなのか。
「……pardon(パードゥン)?」
「うわぁ、発音がネイティブだぁ……じゃなくて、あ、やっぱダメ?! 引いた?! 地雷案件?!」
気は使ってくれる。
実際心の機微にも聡い。
一方で、しっかりえっちなのも彼である。
★
浅月蒼乃、28歳。
先日、可愛くてかっこよくて頼りになる年下彼氏ができました。
彼、蜂須賀優吾くんはもともと幼馴染で……犬っぽくて甘え上手で甘やかし上手だから、関係性が『恋人』になっても、付き合い方はあまり変わらないんじゃないかなって……思っていたことが私にもありました(遠い目)。
不満があるんじゃないの……ただね。
……思ったより、夜が濃厚で……その、一回が重たい、と言いますか……。
夜のギャップがすごい……!
普段は清涼飲料水が似合う、元気溌剌! 快活爽快! 体操のお兄さんのバイトしてます!! って雰囲気なのに。(正しくは学童補助員だね)
ベッドの上ではすっっっごく色っぽいという……。しっかりと割れた腹筋とか、腰に深い溝があって、行為中に躍動するところなんて見ていられない。手つきも仕草も丁寧で、女の泣きどころを的確に見つけて、甘くよしよししながらくまなくキスしてくれて……気をやる度に
「気持ちよくなれて偉いね」
「可愛いね」
「感じているところも綺麗だよ」
って、毎回毎回囁いてくれるから……。
今日は少しくらいリードしなきゃ、みたいな歳上の威厳が発揮されたことが無いに等しい。触ると喜んではくれるけれど、すぐ形勢逆転されちゃう。
絵に描いたようなぎゃふんだよ、本当。
なんかこう、行為中、内側からどろどろに溶かされた瞬間、いっそ怖くなる。
気持ちよくなる姿をあまりに褒めて貰えるんだもん……つい、ちょっと誇らしげになっちゃうとか正気に戻った時がツライ。はしたない姿を喜ばれるってどういうこと?
一方で、ずっと奉仕的かと問われたらそうでもなくて。
優吾くんは、私が果てに行き着いてから、自身を挿入するの。
絶頂に誘われた瞬間、さらに私を深く追い込んで、身体の奥の奥まで味わうようにされるのなんて常日頃。
射精間近になるまで、激しい抽出はしない。
奥を突き上げたままぐりぐりされたり、膣壁の感触を味わうように……多分、ほぐしきった部位をねっとり楽しむのが好きなんだと思う。その後でとんとんこちゅこちゅ、子宮を揺さぶって、どんどん早くなって……!
あと……胸の頂とか……秘豆とか、突起物を触るのが大好きで……行為中、しゃぶりながらされると、その、ホント、持たないから……!
「腰ヘコめちゃくちゃえろい……気持ちいいんだ? 止まんない? めちゃくちゃ可愛い……」
「ここ、もっとしてあげんね?」
「気持ちいいとこと、全部触らせて」
これに逆らうとか無理じゃないかなぁ!?
毎回無様に泣かされまくるんだけれど!?
私が、その……ざ、ザコなだけ?
優吾くんに「蒼乃ちゃんの××(自分で言いたくない)めちゃくちゃザコいな~」って言われると、キュンとしちゃうし……恥ずかしいのに、絶対口にできないけれど、実は「もっと」って思ってたり……今まで気が付かないだけで、私ってかなりえっちに積極的なのか……?
思い返せば、
余韻で、さらに、とか。
抜く瞬間に、さらに、とか。
意図せず気持ちよくなっちゃう瞬間をじっと見つめられるのに弱い。
見ないで、って反射的に涙が溢れても、こういうときの優吾くんは絶対に眼をそらしてくれない。その欲望に正直な姿にときめいて……。
どの口が、って言われるかもしれないけれどさ。
私は性に対して淡白だったはずなのだ。
できれば避けたいくらい、苦手意識が強かった。
それなのに。
最近は……優吾くんと会えない時にふと持て余しちゃうみたいな……そういう瞬間があるくらい……情欲を掻き立てられてしまったと言いますか。
触れてもらえない奥が甘くきゅんってなっちゃう瞬間が辛いときがある。
身体的な変化に戸惑うことになるなんて、想像の範疇を超えている。
ーーでもね、それを、「大人のおもちゃで発散しよう!」という発想には至らなかったかなぁ……!
前置きが長くなりすぎた。
私、宇宙猫みたいな顔していたかも。
話を冒頭に戻そう。
「えっと、引いてはいない、よ?」
ど平日の真ん中だけれど、超変則的勤務形態の私は明日は非番で、大学生の優吾くんの講義は午後から。
そのため……最初から、え、えっちなことは今日するだろうな~っていう空気はあった。……あったし、準備もしました……いろいろ、スキンケアとか。
食事もお風呂も早々に済ませて、今現在。……ベッドの上でって感じだったのね?
私たちはそういう行為はするけれど、改めて下ネタ? を話すことってなかったので、逆に新鮮かも?
「……ド◯キのさ、アダルトグッズコーナーあるじゃん」
「……うん」
「蒼乃ちゃん、行ったことないでしょ」
「……あるよ」
「あるの?! マジで?! え、ホント?! どういうの買ったの?!」
「食いつきすごいね?!」
嘗てないほどぐいぐいくるね?!
眼が、瞳孔開いてない?!
怒って……いや笑ってる? なんの興奮?! それどういう表情なの?!
なんか言い辛いんですが?!
「し、仕事で行きました……万引き被害の、通報で……」
「仕事かーーーい!」
ほらぁ!
絶対期待を裏切るやつじゃん! ツッコミも食い気味じゃん!
ちょっと拗ねてそっぽをむけば、「お願い続けて?」って甘えてくるのはズルすぎる。
「……盗難品の照合の為に、その、あのコーナーに入ったの。入ったはいいものの……痴漢プレイの真っ最中でして」
「エピソードが思ったより濃いやつだ」
「お察しの通り、事案が増えました」
「地獄のピタゴラスイッチじゃん」
「アダルトグッズの万引きって結構多いんだよ……さすがにプレイ中にバッティングしたのはこの時がはじめてだけれど」
「そういうときってどうすんの?」
「過剰に反応せず、動揺しないのが一番かな。『それ、挿ってます? とりあえずしまいましょうか』みたいな」
「警察官ってマジで大変だね……」
「対露出狂にも応用できます」
「嫌な知識だなぁ」
優吾くんが遠い目をしている。
わかるよ、私もそう長くない警察人生で、この手の業務はやり辛くてたまらんのよ、本当に。
だから機会があれば声を大にして、「『えっちなグッズをレジに通すのが恥ずかしいって気持ち』と、『えっちなグッズを万引きして通報されて警察のお世話になる』の、どっちが恥ずかしいかよく考えようね?」って言いたい。
特に未成年諸君は親も呼ばれるからな?
成人しても身元引渡し人が必要な場合、がっつり第三者に性癖が知れ渡るからな?
羞恥プレイに加担したくもないのよ、こっちは。
閑話休題。
優吾くんは「プライベートじゃないならノーカン」とのこと。
「……私がえっちなグッズ持ってたら嫌だった?」
「いや、めちゃくちゃエモい。すげぇ興奮します。使っているところめちゃくちゃ見たい」
キリッと真剣な表情。
どうしよう、優吾くんのツボがわからない……。
「えーと、つまり優吾くんは、お……おもちゃを使って欲しいってこと?」
「……ていうか、使っていい……?」
「えぇ……」
「ぜんっぜん興味ないね?! いや、いいのよ?! 無理矢理とかありえないから! 聞いてみただけだから!」
ごめんね?! って、謝罪がつよつよなんですが。
うーん、引いたわけじゃないんだけれどなぁ。専門外すぎてノールックだったんだよなぁ。
「あ、いや、その……怒ったり引いたりとかじゃなくて……ただただ必要性を感じないというか、考えたことがなくて……それに……」
「それに……?」
「優吾くんとのえっち……いつも気持ちいいから、それで満足……です……」
「ウッ……! ワァ……わッアア……!」
心臓を抑えて蹲らないで……!
あと、こっちも見ないで、めちゃくちゃ恥ずかしいの……!
「満足で、ですが……優吾くんがしてみたいなら、その……ちょっとなら、いいよ?」
「…………マジで?」
目を見開く優吾くんに対し、頷くので精一杯だったのは仕方がないと思うんだ。
あぁもう、絶対耳まで赤い……!
「実はもう買ってあって、今日から使えるって言ったら笑う?」
「そんなことだろうと思ったよ!」
お見通しだよ、優吾くん。
★
「ん……む、ん……っ」
ベッドの上で懺悔みたいに始まった「えっちなおもちゃに興味ありますか?」トークの直後でも、こちらを腰抜けにする気満々の官能的なキスをしてくるあたり、優吾くんは圧倒的にズルい。
「は、ん……ふ……」
優吾の舌、すごく熱い……。
遠慮なく貪るみたいに口内に入ってくるの、食べられてしまいそうで、気持ちいい。
たっぷりの唾液を絡ませて、絡み合う。
舌の腹同士がぺったりくっつき合う瞬間とか、すごく好き。
すりすりと混ざり合うのも、舌の感触を混ぜ合う感覚も、すごく、すごく気持ちいい……。
「あ……ん……なんか、今日……」
「ん? なに?」
「優吾くんの手……熱い?」
掬い上げるように胸を持ち上げられて、揉まれる。
下着をつけていない胸は、部屋着の柔らかい素材も手伝って、簡単に優吾くんに馴染んでしまう。
「……正直、めちゃくちゃ興奮してます」
「ふふ……っ! えっちだぁ」
手のひらで頂きを転がすように、円を描くみたいに揉まれるの、すごく気持ちいい。服の上からだから、繊維で少しこすれ合う感じも興奮してしまう。
正面から向き合ってもにゅんもにゅんって繰り返し揉んでいるから、ちゅって唇に吸い付くと、優吾くんは恥ずかしそうにする。胸、触るの好きだけれど、触っているところを見られるのは恥ずかしいっぽいんだよね。
キスしながら、頭を撫でられながら、脱がされる瞬間が結構好き。自分でできることに世話を焼いてくれる感じが、大切にされているなぁって思っちゃう。
……真っ先に下を脱がせて、彼シャツっぽい姿にさせたがるのは優吾くんの癖っぽいんだけれど。
「ね。ブラつけないでいてくれんの、期待してたから?」
「……うん」
「じゃあなんでパンツは履くの?」
ぺろんって、捲られちゃうTシャツ。
その下のお尻を、下着ごしにまぁるく撫でられて……!
「あっ……ばかぁ……っ」
くにぃって、柔らかいところに指を食い込ます。
クロッチがくにゅりと濡れて、優吾くんの指が沈んで……!
「……しかも、これさ、可愛いパンツだよね?」
ぐっと身体に体重を込められて、優しく押し倒される。
捲り上げられたシャツの下、サイドでリボンを結ぶタイプの下着……。
「こんなの、持ってた?」
「……買ったの……」
「……えっちすぎない?」
「ふ、普通だと思う……」
いや、解かれるための下着だもん、私が持っているそれの中で群を抜いてセクシーだよ……。要らぬ見栄を張ってしまった……。
「仕事にも履いていくやつ?」
「……デート用かな」
「最高」
はは、って笑うの、めちゃくちゃ嬉しそう。「解いていいの?」って聞くから、照れ隠しで「好きにして」って言ったのは私だけれどさ
「あっ! や、うそ?!」
まさか、履いたまま……!
「ん、めちゃくちゃ可愛いから、もったいない……」
ぷにゅって。
下着越しに秘豆を摘まれちゃうのは予想外だった。
「あんっ!」
薄い布一枚。
たったそれだけの隔たりで、未知の感覚だった。
私から溢れるそれによって、たっぷりと水分を含んだクロッチが、ぴったりと陰部に吸い付く。
全体を揉み込まれるように手のひらで覆われて、ぐにゅぐにゅと前後に混ぜられたら、ぞわぞわとした快楽に腰が重たくなった。
「あぁ……ん、やぁ……っ」
「女の子のパンツってさ、なんでこんなてろてろ素材なの?」
「あ、やっ! 知らな……っ! あっ!」
「触り心地いいけれど……えろいよなぁ。クリの輪郭とかぴったり張り付いてわかっちゃう……」
「や、あぁっ、脱がして、よぉっ」
「だーめ♡」
着たままという新感覚と、下着を汚していく背徳感。
にゅりにゅりと、いつもより優しいくらいの手つきなのに、手のひらと混ざり合う下着の繊維のせいか、産まれる熱を逃せない。
やがて、秘部を揉み込む手は大胆になる。
ぬるりとした愛液を下着越しに、秘豆の方へ持っていき、優しくマッサージするように塗り込む。
ぬりゅんぬりゅんと、押しつぶされては敏感になる秘豆は、下着の中のどこにも逃げられない。
「あぁっ……ん、優吾、くん……も、おかしくなる……ぁあっ」
「ん……まだ楽しませて……。めちゃくちゃ可愛いんだもん、紐パンの蒼乃ちゃん……えっちのためだけに履いてくれるとか可愛いすぎでしょ……」
「で、デートだもん……」
「あ、そっか。でも俺のためかぁ……はは……かーわいい……次のデートで履いてくれたら、このパンツで気持ちいいことしちゃったの思い出しちゃう?」
「ばかぁっ!」
つん、て。
クロッチを押し上げて自己主張しているらしい秘豆を突かれて、ひどく高い声が出た。
そのまま下着越しに輪郭を指先でなぞられて……くりゅんくりゅんって潰すようにされて、じんじんするのが止まらない。その一点に快感が集中するから、ふくりと腫れてしまったことに羞恥心が募る。
そんなはしたない私を、唇を舐めて見下ろす優吾くんは、うっそりと笑うんだ。
「気持ちいいの、大好きだよね」
「ん、んぃっ、あぁああっ!」
にゅぢぃ、と。
ひと際強く、押し込むように秘豆を潰される。
にゅぶっとか、にゅぢゅって、ひどい水音が響いた。
そのままぐりぐりされるのに弱いって、知っているのに。今日の優吾くんは私の弱点をとことん攻めたい日らしい。
「あっあっ! んぁっ! やぁっ!」
じわぁって広がっていた熱は、摩擦も相まってもはや蕩けそう。ぢゅりぢゅりぢゅりぢゅりっていじめ抜かれるの、辛すぎる……!
「気持ちいい?」
「ん、ふぅ……っ! 気持ち、い……あぁっ! あっあっぁっ!」
「イキそう? ……まだ脱いでないのに?」
くすっと、嘲笑うように耳元で囁かれて。きゅんって奥が疼いてしまう私は重症かもしれない。
優吾くんは指を鉤爪みたいに、秘豆に引っ掛けるようにして、裏筋をこしょこしょ……先端をくるくるぽんぽんって指で可愛がられるのも、ダイレクトに味わうそれとは快感の種類が違いすぎる。
すっかり胸元まで捲られたシャツは意味なんてないのに、脱がせてくれない。胸の頂をちゅうちゅう吸われながら、たまに歯を当てられながら、くりゅくりゅくりゅくりゅといじめ抜かれて……!
「あぁああっ!」
絶頂の直前までがすごく長いのに、上り詰めるのは一瞬だった。
びっくんと大きく、腰が跳ねて、弓形になる瞬間、息が詰まる。
なんだろう、いつもと違う?
気持ちいいのに、一枚フィルターが噛んでいるみたいな……。
こぷこぷと溢れてしまう体液を、下着がじっとりと受け止めて……もう、履いているというか、貼り付いている、みたいな……。
とっくに解けているサイドのリボンをしゅるりと引っ張って、解放される。
どうしようもなくはしたないそこを、くにっと親指で広げた優吾くんは
「エロくてかわいい……とろっとろになってんの、すげぇ……」
ん、て。
唇をくっつけて、舐めてくるから……!
「あぁっ! ん、やぁあっ!」
気持ちよくなりたての、じんじんと疼いている秘豆には快楽が鋭すぎる。
優吾くんは
「は、ちゅぶ……優しくすんね……」
つきんつきんと疼く秘豆を避けて、絶頂後の身体を労わるように舐めてくれる。
舌も、すごく熱い。ほぐす仕草がにゅるにゅると、別の生き物みたいに這われると、羞恥心が炙られるのに、我慢できない。
やがて、「いい?」と一声あって。
「ん……ナカ、すげぇ……むちむちしてる……」
にゅぶにゅぶと挿入される優吾くんの太い指。
絶対に一本から始まるの。
膣壁をむっちむっちと押し上げるみたいに、その感触を確かめながら奥へ……。
私は、くにっと、中腹くらいで止まって、ぐっぐっとお腹側を押し上げられるのに弱い。
自分でもザラザラむちむちしているってわかっているそこを、とんとんくにっくにって押し上げられるのが堪らない。
あっあっあっ、て。
断続的な声しか出なくなる。
もっと、もっとしてほしい。
指で、ぐにぃって突き上げたまま、捏ねるみたいにして……。
押し上げられたまま、きゅんきゅんしちゃうと、絶対次が近い……!
優吾くんはわかっていて
「気持ちいい? いっぱい感じて。めちゃくちゃ可愛いよ」
こういうタイミングで言うの。
そして
ぢゅうう、と。
キツく、強めに秘豆に吸い付いてくるから。
「い、ぁ、あぁああっ!」
強制的に突き上げられたみたいな気持ち良さに意識が飛びそうになる。
「あぁっ、あ、い……いったぁ……っ!」
さっきよりも、深くて。
四肢の全部が、指先まで蕩けそうな絶頂に目が眩む。
「ふ、はぁ……はぁ……っ」
いつも、二回目に果てるときの方が、苦しい。
はふはふと全力疾走のあとみたいな、荒い呼吸になってしまう。
でも、この日は、なんだろう。
敏感極まりない余韻の最中なのに、身体の奥が切ない。早く優吾くんに甘えたい。きゅうきゅう締め付けて、それで……優吾くんのおっきいのが欲しくて、たまらなかった。
「すげぇ濡れてる……」
「ん、だって、今日の優吾くん、ちょっと意地悪……」
「ごめん、いっぱい濡らさないと、使えなそうなやつだったから」
「……あ」
ベッドの脇に置かれたカバン……そこからポーチみたいのを取り出して、なんかこう、丸み帯びたマッサージ器具っぽいものが出てきた。
そうだ、おもちゃ……忘れてた。
「これさ、吸うやつ」
「す」
「うん、ちょっと指ちょうだい」
指を取られて、突起? 突起が凹んでいる穴? 筒? みたいなところに先端をぷくって埋めると、稼働音とともにちゅうちゅう吸い付く。
なんだろう、シリコン素材のものが回転しているような……イソギンチャクっぽいような……。
「生きてるみたい……」
「ウォーム機能付きだから、なおさらナマっぽいよね」
「……えっと」
嫌な予感、っていう言い方をしたら嘘になる。
実はこの瞬間、期待してしまった。
この器具に、この機能を発揮されたら、どこが気持ち良くなってしまうかを。
「蒼乃ちゃん、耳まで赤い」
「あ……」
想像した? って、わざと聞いてくるの。はしたない欲情を見透かされて……一方で、優吾くんの視線もまた、どろりと重たくて……。
「……ホントはさ、ローションを使って、どろっどろにして、ここに使うみたいなんだけれど」
「ん、あ……うん……」
ぷに、って、優しく秘豆を摘まれた。
「ローション使うとさ、その後舐められないじゃん? だから、いっぱい濡れて欲しくて、ちょっとしつこくしちゃった」
「あっあっ……! つまんでにゅりにゅり、やぁっ……!」
くりゅん、くりゅんって、摘んで、扱いて、擦って……あと少しのところで手を離すのは、多分確信犯だ。
いつ、使われちゃうんだろう。
そんな甘やかな緊張感をよそに、「そろそろいい?」と……蜜口をくすぐられる。
いつもは向き合ってすることが多いのだけれど……今日は珍しく反転するよう促された。
「なんか、いままで言えなかったんだけれど」
「……ん……なに……」
「俺さ、蒼乃ちゃんの背中ってめちゃくちゃ好き……」
ちゅ、と。
音を立てて、背骨の上に唇が落ちる。
ぞわぞわぁって駆け巡るくすぐったさすら、私の下腹部をときめかせる材料なんだから、優吾くんはずるい。
「あぁっ……!」
皮膚が薄い、骨の上が弱いよねって暴かれてから、頻繁に愛でられているけれど……。
「ん、や……あぁっ!」
背筋を、腰の上からうなじまで舐められたのは初めて。
皮膚が火照る。
這い上がる背徳的な快感に眩暈がした。
「ん……くすぐったくて反っちゃう瞬間もさ、すごく色っぽいの」
「ん、あ、やだ、舐めるの……!」
「背筋まできれいとかさぁ……あー……もちろんお尻も好きだよ。小ぶりでぷりってしてて……」
「も、優吾くんのばかぁ……! 実況いらない……!」
肩甲骨に歯が当てられて、ぴりっとした痛み……噛みつかれたら痛いのに、もっと、深くしてほしい。もう少しだけキツくされたい……。
噛んだとこ、舐めてほしい。
痛みすら、愛おしくて堪らなくなる。
痕がどうとか、
傷がどうとか、
明日のことなんて何も考えないセックスがしたい。
丁寧に労わるような舌のまぐわいに、身体中が震える。
お尻は窪みすら愛おしむように撫でられて、恥ずかしいのに腰がしなる。
焼けつくような快楽に、理性が、ガラガラと崩れる音がした。
四つん這いなんて、恥ずかしくて堪らない体勢なのに……臀部の肉をむにぃって持ち上げて……
「優吾くん……はやく……!」
もっとも欲望に弱いところが、ひくひくと収縮して、おねだりしてしまう。
「は、すげぇ……蒼乃ちゃん、可愛すぎ……」
くぷ、と。
優吾くんの剛直の、先端が埋まる。
「あ……」
まだ、ほんの先っぽ。
それなのに、じわぁって。
すごく、すごく熱い。
いつもより、ずっしりしている……。
「挿れる、よ……っ!」
ずぶずぶと入り込む圧倒的異物感。
人体の一部にしては固すぎて、形も感触も不思議。それ単体の生き物っぽいなぁって、何度触れ合っても思ってしまう。
「……ん、ぁ……あぁっ!」
だって、そんなどうでもいいことを考えなきゃ、気が飛んでしまいそうだから。
「くっ……! あぁ、蒼乃ちゃん……いつもより、中、むちむちしてる……っ! すげぇ、気持ちいい……!」
背中に、被さるように、ぴったりと感じる優吾くんの肌。
私の手のひらに自身も重ねて、全部が覆い尽くされて、征服されたような気分に心が甘く震えるの。
貪られて、
貫かれて、
シーツの上で、
捕食される。
優吾くんは、いつも……挿入の時、遠慮がちだけれど、私のことが欲しくて堪らなくて、結局強引になっちゃう一瞬が垣間見える。
この瞬間が、堪らなく好き。
どくん、どくんって。
優吾くんの心音を背中越しに感じる。
ぽた、って。
温い汗の玉が降ってきた。
私を貫く剛直が、びくんって脈打つと気持ちいい。
「はぁ……っ、蒼乃ちゃん……苦しくない?」
歯を食いしばって、耐えているのかな……。見えないけれど、快楽に流されないように堪える険しい表情も好き。
「ん、ぁ……気持ちいい、よ……あんっ」
ぐにぐにと、きっと膨らんでしまっている秘豆の裏側にしっかりはまって、呼吸が合わさるまで動かない。
やがて、優しく揺さぶられる。
奥を、甘く溶かすように。
「んぅ、ぁあ……あっ!」
優吾くんは……一番気持ちいいナカの触り方を覚えている。最初はじっくりと観察された結果だと思っていたけれど、多分、全身で私のこと感じ取ろうとしてくれた成果なの。
……目を瞑ったままえっちしても、絶対気持ちいいところを探られちゃうんだろうな。
でも、快楽の淵をなんども波紋を呼ぶように繰り返し愛撫されるのは、逆にツライ。
大好き大好きって、吸い付いちゃう膣壁は、一縷の隙間も許さない程、優吾くんの形を覚えている。
きっと、優吾くんが動かなくても、記憶だけで彼を貪って、弱点を自ら差し出して、そのうちに果ててしまうくらい、私の全身は優吾くんに籠絡している。
今日は、ことさらにだめだ。
優吾くんの息づかいのひとつで腰が重だるく疼き、下腹に響いてしまう。
いっそ、荒々しく、射精のためだけに苛めぬかれてしまいたい。
「……ね、蒼乃ちゃん……これ……いま、使いたい」
「……ぁ、んう……?」
とちゅとちゅと、ゆるく甘い抽出に、遠いようでちらつく果てを期待する私に、その提案は酷じゃなかろうか。
だって、何を言われているのかわからないくらい、半分意識が飛んでいたんだもの。
「はは……すっげぇ、顔とろけてる……正面から見たかったなー……」
「ん……やぁ……っ!」
「ごめんごめん……。一番、弱くすんね」
背中に感じていた優吾くんの体温がなくなって、途端に寂しくなって。
よせばいいのに、その瞬間に意識を手繰り寄せてしまった。
使う。
使うって。
いま、アレを?
はっとしたときには、もう遅い。
「よ、っと……」
「ゆ、優吾く……あぁっ!」
ぐいって、後ろから突かれた体制のまま、上体を起こされた。太ももに座るような感じに固定される。ふるんって胸が揺れた。
バックハグみたいに抱きしめてくれたのが嬉しくて、きゅんってしちゃったせいなのに、「期待してる?」って優吾くんは少し笑う。
「あ……」
この体勢、すごく、恥ずかしい……!
支えのない胸は振動でぷるっと揺れてしまうし、後ろから、優吾くんの太ももが足の間に入っちゃうから、閉じられない。
必然的に露出するつながったままの秘部……そして
「あ、んぅ……! ふ、深いぃ……!」
ぐにぃ、と。
優吾くんの剛直は、私の最奥に当たって、子宮口を押し上げる。
「ロールスロイスっていう体位なんだって……女の子が気持ちよくなっちゃうところを全部責められる体位」
優吾くんは耳元で囁いて……ぐっと剛直を深くする。
「あぁっ!」
ぴったりハマってもなお、突き上げられる感覚に視界がちかちかした。そして
うぃいいいいいいん……
静かで、でも、的確になにかを予想させられるモーター音……。それが、脚の間に迫ってくるの……。
「ゆ、ごくん……っ!」
恐怖心は、その直前まで芽生えなかったのだから、私の優吾くんへの警戒心ってとことん死んでいる。
しかも
「優しくする」
この一言で、全部全部、許せちゃうんだ。
かぷ、と。
秘豆にフィットしたそれが、あまり優しくない感触で、
「あぁあっ?!」
いきなりぢゅるるるるるっ!と 吸い上げてきた。
「ひっ?! んぃ、あぁっ?! ぁあああ~っ!」
ーーぢゅうううっ……!
ーーぢゅろろろろろ……っ!
びゅきゅん♡
って効果音があっているのかな。
とにかく、
鋭くて柔くて
甘くて辛辣な電気が、
私全身を貫いた。
「ぁあああああっ、んぅ、にぃっ、あぁあっ」
ーーぢゅっぢゅっぢゅぅ
ーーぢゅろろろろろろっ
秘豆全体を甘く包み込むように吸い付いたかと思えば、つきんつきんって子宮まで響くほど鋭い快感が走って……快楽の類で間違いないのに、脳内は「やばいやばいやばいやばい」で一色。
絶対ダメなイキ方しちゃう……!
「んぁああっ、あぁああっ、いく、いくいくいく……ぁあっ!」
挿入されたままの優吾くんをきゅんきゅん締め付けて、最奥がちゅうちゅう吸い付いちゃう感覚に眩暈がして、むずむずと下腹部に溜まる快感に歯を食いしばりながら、嬲られる秘豆の刺激を受け流せない。
「あぁああっ! だめ、だめぇっ! 止めてぇええっ、あっあっあっ……いく、いくいく……ぁああっ」
「あー……すっげぇ気持ちいいんだ? ナカふわとろなのにむちむち吸い付いて……! すげぇ……つられそ……!」
「んぃ、いいっ……! いく、い……たぁ……っあんっ、あっ、あぁっ」
「まじで可愛い……ずっとさ、……く、はぁ……やべぇ、イイ……! ふ、挿れたままクリ攻め、したかったんだよね……蒼乃ちゃん、絶対理性を手放すくらい気持ちよくなれるよなって……!」
どちゅんっ!
最奥を捏ね回す剛直が、ぐりぐりと奥をいじめ抜くの。
溢れたのは、ひどい声だった。
取り繕うことのできない声をあげながら、深い絶頂にうち震える。
きゅんきゅんと懐きまくった膣壁はおそらく官能的に蠢いたのだろう。
「あぁ……ナカ、やべぇ……すごい、蒼乃ちゃん……蒼乃ちゃん……!」
優吾くんが息を詰める気配がして、そして
「……動くよ」
「ん、ふ、あ……あぁあっ!」
どちゅんっ、ばっちゅばっちゅばっちゅ……どちゅっ♡
深く重く、重たく深く。
突き上げられて、捏ねられて。
激しい抽出に秘部は泡立ってしまったかもしれない。
秘豆をおもちゃで吸われたまま、何度目かも数えられない絶頂が来る。苦しい、苦しい、気持ちいい、おかしくなる。
一際深い波の瞬間……優吾くんも果てた。
★
「……封印しましょう」
「ん、ふ……?」
えっちの後のどろどろの身体を優吾くんはタオルで拭こうとしてくれたけれど、抱っこしてシャワーを浴びた方が早いねって、お風呂場へ連れて行ってくれた。
ぐったりした私をくまなく洗って、再びベッドへ。
もう介護じゃんって笑いたかったけれど、そんな余裕もない。
……だって、あの後優吾くんは「もう一回いい?」って、おもちゃなしで続きを……。
ゆっくりとちゅとちゅ、甘やかすように果てまで誘うえっちが多いから、……2回目の、優吾くんらしかぬ荒々しい腰使いは新鮮だった。
我慢できないって表情が、すごく切なくて、全部受け入れたくなる私もいた。
その結果が、このザマですが。
「ん……あぁ……」
だるーん、て。
ベッドの上でごろごろ。
優吾くんはお世話焼きに燃えているので、この際甘えちゃお。
いっぱい汚したシーツも洗ってくれるそう。健気だなぁ。
それにしても……本当に、私、何回果てたのだろう。
ベッドの上でお着替えまでしてもらい、お水を飲ませてもらう。はしたない声をあげすぎたせいで、少し喉がぴりりとする。
口移しってあたりが優吾くんらしい。
足をボディークリームでマッサージされながら……明日に影響が出ないといいなぁ、なんて、重たい瞼が閉じそうなときだ。
「やっぱり、当面大人のおもちゃは封印しとこ?」
優吾くんが「いいよね?」私を覗き込むの。なんか少し、不安そう。
「……ん……身体、おかしくしちゃうかも……」
今も正直、じんじんする……。
むず痒いというか、下腹部に疲労感って初めて……。
「あのね、蒼乃ちゃん、俺さ……ホント最低なんだけれど、蒼乃ちゃんの気持ち良すぎて泣いちゃう顔、めちゃくちゃ好きで……その、許してくれる範囲のギリギリを責めたかったのかも……」
最後の方が尻すぼみだった。
しょぼんって、しょぼくれた犬の耳と尻尾が見えそう。
「……優吾くん」
「……はい」
「ぎゅってして?」
「あ……うん……」
ベッドの上でのハグは、安心する。
優吾くんの温もりを独り占めできるから。
えっち中はあんなにリードしてくれるのに、こういう時はとことん目線も歩幅も合わせてくれるの。
あなたのそういうところが大好き。
「私ね……」
優吾くんに意地悪なえっちされちゃうの、けっこう好きだよ、って……。
ほんの少しの意表返しを含めて囁けば、優吾くんが身悶えする。
……明日、起きられなくても、もういいかな。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」
母に紹介され、なにかの間違いだと思った。
だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。
それだけでもかなりな不安案件なのに。
私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。
「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」
なーんて義父になる人が言い出して。
結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。
前途多難な同居生活。
相変わらず専務はなに考えているかわからない。
……かと思えば。
「兄妹ならするだろ、これくらい」
当たり前のように落とされる、額へのキス。
いったい、どうなってんのー!?
三ツ森涼夏
24歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務
背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。
小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。
たまにその頑張りが空回りすることも?
恋愛、苦手というより、嫌い。
淋しい、をちゃんと言えずにきた人。
×
八雲仁
30歳
大手菓子メーカー『おろち製菓』専務
背が高く、眼鏡のイケメン。
ただし、いつも無表情。
集中すると周りが見えなくなる。
そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。
小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。
ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!?
*****
千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』
*****
表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101
腹黒外科医に唆された件~恋人(仮)のはずが迫られています~
有木珠乃
恋愛
両親を亡くし、二人だけの姉妹になった一ノ瀬栞と琴美。
ある日、栞は轢き逃げ事故に遭い、姉の琴美が務める病院に入院することになる。
そこで初めて知る、琴美の婚約者の存在。
彼らの逢引きを確保するために利用される栞と外科医の岡。
「二人で自由にならないか?」を囁かれて……。
DEEP FRENCH KISS
名古屋ゆりあ
恋愛
一夜を過ごしたそのお相手は、
「君を食べちゃいたいよ」
就職先の社長でした
「私は食べ物じゃありません!」
再会したその日から、
社長の猛攻撃が止まりません!
禁断溺愛
流月るる
恋愛
親同士の結婚により、中学三年生の時に湯浅製薬の御曹司・巧と義兄妹になった真尋。新しい家族と一緒に暮らし始めた彼女は、義兄から独占欲を滲ませた態度を取られるようになる。そんな義兄の様子に、真尋の心は揺れ続けて月日は流れ――真尋は、就職を区切りに彼への想いを断ち切るため、義父との養子縁組を解消し、ひっそりと実家を出た。しかし、ほどなくして海外赴任から戻った巧に、その事実を知られてしまう。当然のごとく義兄は大激怒で真尋のマンションに押しかけ、「赤の他人になったのなら、もう遠慮する必要はないな」と、甘く淫らに懐柔してきて……? 切なくて心が甘く疼く大人のエターナル・ラブ。
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる