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⒏銀の糸と春の記憶
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クラリッサが庭のハーブを手入れしていると、小道の先から杖の音が響いた。
姿を現したのは、マダム・ルーナ。つば広の帽子に、ふんわりとしたショールを纏い、上品な佇まいで歩み寄ってくるその姿には、どこか凛とした気品があった。
「カモミールが咲き始めたのを見たら、どうにも心がうずいてしまって。気づけば、ここに足が向いていたのよ」
クラリッサは優しく微笑み、ティーカップを二つ並べた。
「ようこそ、《cafe fuu》へ。ちょうど、レモンとハーブのシフォンケーキが焼きあがったところですの」
柔らかな香りがふわりと鼻先をかすめると、マダムは懐かしそうに目を細めた。
「まぁ、それは嬉しい。この香り、初めてここに来た日を思い出すわね」
小さく笑みを浮かべたその横顔には、どこか遠い記憶を辿るような影が落ちていた。
――その日は、森の入り口で咲き始めたカモミールの香りに誘われ、ふと足を止めたのだ。
この場所に導かれるようにして辿り着いたカフェで、クラリッサの紅茶とシフォンケーキを味わった瞬間、不思議と胸の奥の重たい靄がすうっと晴れていくのを感じた。
どこかで見たことがあるような、けれどまったく知らない空気。
その柔らかさに、長らく閉ざしていた記憶が、ふと揺れた。
マダム・ルーナは、上位貴族夫人としての品格を持ちながら、流行を生み出すデザイナーとして宮廷でも名の知れた存在だった。そして、その感性と技術を学びたいと、多くの令嬢たちが彼女のもとに集まっていた。
その中に、セリアという一人の令嬢がいた。
小さな伯爵家の娘で、立場はそれほど高くはなかったが、ひたむきで努力家に見えた。
何より、デザインに対する熱意と素直な学びの姿勢が、ルーナの心を打った。
「マダム、もっと教えていただけますか? 私、いつかマダムのようになりたいんです!」
澄んだ瞳に輝く志。ルーナはそんな彼女をまるで実の娘のように可愛がった。
ルーナは、セリアの静かで芯のある態度を好ましく思い、自然と彼女に仕事を教える時間が増えていった。
助手としても手を貸すようになり、周囲も彼女を“次代のマダム”と認識するようになっていった。
しかしその頃から、ルーナのまわりの空気が、少しずつ変わりはじめた。
ルーナが忙しく、弟子たちに指示を託す日が続いたある時期。
セリアは密かに動き出した。
有力貴族の依頼に関して、セリアは時折、こう切り出すようになった。
「すみません、最近マダムも少しお疲れのようで……。納品前の確認がうまく取れず、仕上がりに少しばかり不備が出てしまいまして。伯爵夫人にはご迷惑をおかけしてしまいました」
噂好きとして知られる、グレイバーン伯爵夫人、セリアは、わざとタイミングを見計らったかのように、小さく頭を下げた。
夫人は微笑んだが、その目にはほのかな疑念の色がにじんでいた。
「そう……いいのよ、でも最近、マダムの雰囲気、少し変わったような……昔はもう少し、余裕がある印象だったのに」
セリアはすぐに俯き、小さな声で答える。
「……私のせいかもしれません。至らぬ私が足を引っ張って、マダムに余計な負担を……本当に、情けないですわ」
あくまで“自分が悪い”という姿勢を取りながら、マダムの“変化”をさりげなく印象づける。
その言葉は、まるで濃い紅茶にひとしずくの毒を垂らすように――夫人の心に、静かに沈んでいった。
噂は少しずつ、けれど確実に、宮廷の中へと染み込んでいった。
「マダム・ルーナの最近の仕立て……以前ほどの精緻さが感じられないわね」
「少し威圧的じゃありません? あの若い助手さんが、怯えているのを見たことがあるの」
「そういえば、前の納期も少し遅れていたらしいわ。以前はあんなことなかったのに――」
確証のない言葉がさも真実であるかのように囁かれ、いつしか“噂”は“認識”へと変わっていく。
誰も明確な証拠は持っていない。けれど“なんとなく、そうらしい”という空気だけが、静かにマダムの足元を崩していった。
――そして、事件は起きた。
「王妃陛下のドレスコンペ?」
その知らせを聞いたとき、ルーナは静かに目を伏せ、少し考え込んだ。
かつての自分なら、喜んで参加していただろう。だが今は、どこか心のどこかがざらついていた。
だが、マダム・ルーナは応じた。
自分を信じてくれる顧客のためにも、職人としての誇りを貫くためにも――
そして、静かに一枚のデザインを提出した。それはかつて、セリアが見て感嘆した、あの優美で洗練されたラインを持つドレスだった。
この日、華やかな会場には選ばれしデザイナーたちが招かれ、それぞれが丹精を込めた作品を披露する場となった。
まずはセリア・グランテ。
若く、近頃注目を集めているという令嬢の名が呼ばれ、純白のドレスが披露された。
洗練されたライン、繊細なレースと裾の流れ――
観客からは驚きの声が漏れた。
「まぁ……なんて美しいドレス……」
「今まで見たどのドレスよりも、気品があるわ……」
「この色づかい、王妃様にぴったりだわ!」
「新しい風を感じるわね」
マダム・ルーナは客席の一角からそのドレスを目にし――目を見開いた。
(……これは……?)
息を呑む。
襟元のライン、腰に入れたギャザー、スカートに流れるように広がる刺繍の配置……
すべて、自分が夜を徹して考え抜いた“あのデザイン”だった。
(これは……私の……?)
(なぜ、あの子が……)
目の前の景色が、ほんの一瞬、霞んだ。
扇を持つ手が震えるのを抑えきれない。
ざわめく場内。
審査員たちが次々と頷き、メモを取っていく。
称賛の視線が、セリアに注がれる。
(落ち着いて……私の番はまだ……)
マダム・ルーナはゆっくりと深呼吸し、なんとか表情を取り繕った。
だが、そのわずかな表情の変化――頬のこわばり、視線の揺れ――を見逃さなかった者たちも、いた。
ざわつく会場の空気の中、次に呼ばれたのは――マダム・ルーナ。
現れたのは、まったく同じデザインのドレスだった。
ほんの細部に違いはあれど、輪郭もレースの配置も、全体のバランスも……ほとんど一致していた。
「……えっ? 同じ?」
「どういうこと? どちらが本物……?」
観客席にざわめきが広がっていく。
「マダムとセリア嬢が同じようなデザインを……?」
セリアは、その中で、震えながら呟いた。
「……マダム? これ……」
「まさか……いえ……そんな、はずは……でも……」
「私……マダムのこと、ずっと尊敬してたのに……」
その瞬間、観客席の方からざわめきが広がりはじめる。
「……マダムが、セリア嬢のデザインを……?」
「……いや、でも……どちらが本当に先に……?」
その場にいた何人かが、顔を曇らせながら、セリアの話を思い出した。
「……そういえば、彼女……前に“マダムにアイデアを見せたら、似たものを作られてしまった”って……」
「その時は気のせいだと思ってたけど……これじゃあ……」
そう、“空気”が一気にマダムに傾いていく。
そこに事実など関係なかった。感情と印象だけが、容赦なく牙を剥いた。
ルーナは、すべてを理解した。
セリアは、最初からこの瞬間を狙っていたのだ。
デザインを模倣し、先に発表することで“自分こそが創作者”という印象を与え、さらに陰で自分の評判を落とす準備までして――。
怒りよりも、悲しみが先にあった。
信じていた。
あの真っ直ぐな目も、情熱も、全部が嘘だったのだと知った瞬間、胸の奥がひどく冷たくなった。
その夜、ルーナは静かに、宮廷の職を辞した。
高貴なドレスを纏った女たちのざわめきも、流行を生み出すという誇りも、
すべてが、どこか遠くに霞んで見えた。
――そして、森の近くの小さな村に、ふと導かれるように辿り着いたのだった。
「私はね……マナーや流行より、“気品”そのものを大事にしてきたの。でも、貴族社会ではそれが時に無意味になる。けれど、あなたにはそれがあるわ。自然と、そこにあるもの」
マダムはカップを持ち上げ、そっと笑った。
「……本当に、不思議なお店ね。気づけば、ここに来たくなってしまう」
クラリッサは、微笑みながらハーブティーを注ぎ足した。
「おかわり、いかがですの?」
その日、マダム・ルーナはまた一つ、心の傷を静かに手放していった。
* * *
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姿を現したのは、マダム・ルーナ。つば広の帽子に、ふんわりとしたショールを纏い、上品な佇まいで歩み寄ってくるその姿には、どこか凛とした気品があった。
「カモミールが咲き始めたのを見たら、どうにも心がうずいてしまって。気づけば、ここに足が向いていたのよ」
クラリッサは優しく微笑み、ティーカップを二つ並べた。
「ようこそ、《cafe fuu》へ。ちょうど、レモンとハーブのシフォンケーキが焼きあがったところですの」
柔らかな香りがふわりと鼻先をかすめると、マダムは懐かしそうに目を細めた。
「まぁ、それは嬉しい。この香り、初めてここに来た日を思い出すわね」
小さく笑みを浮かべたその横顔には、どこか遠い記憶を辿るような影が落ちていた。
――その日は、森の入り口で咲き始めたカモミールの香りに誘われ、ふと足を止めたのだ。
この場所に導かれるようにして辿り着いたカフェで、クラリッサの紅茶とシフォンケーキを味わった瞬間、不思議と胸の奥の重たい靄がすうっと晴れていくのを感じた。
どこかで見たことがあるような、けれどまったく知らない空気。
その柔らかさに、長らく閉ざしていた記憶が、ふと揺れた。
マダム・ルーナは、上位貴族夫人としての品格を持ちながら、流行を生み出すデザイナーとして宮廷でも名の知れた存在だった。そして、その感性と技術を学びたいと、多くの令嬢たちが彼女のもとに集まっていた。
その中に、セリアという一人の令嬢がいた。
小さな伯爵家の娘で、立場はそれほど高くはなかったが、ひたむきで努力家に見えた。
何より、デザインに対する熱意と素直な学びの姿勢が、ルーナの心を打った。
「マダム、もっと教えていただけますか? 私、いつかマダムのようになりたいんです!」
澄んだ瞳に輝く志。ルーナはそんな彼女をまるで実の娘のように可愛がった。
ルーナは、セリアの静かで芯のある態度を好ましく思い、自然と彼女に仕事を教える時間が増えていった。
助手としても手を貸すようになり、周囲も彼女を“次代のマダム”と認識するようになっていった。
しかしその頃から、ルーナのまわりの空気が、少しずつ変わりはじめた。
ルーナが忙しく、弟子たちに指示を託す日が続いたある時期。
セリアは密かに動き出した。
有力貴族の依頼に関して、セリアは時折、こう切り出すようになった。
「すみません、最近マダムも少しお疲れのようで……。納品前の確認がうまく取れず、仕上がりに少しばかり不備が出てしまいまして。伯爵夫人にはご迷惑をおかけしてしまいました」
噂好きとして知られる、グレイバーン伯爵夫人、セリアは、わざとタイミングを見計らったかのように、小さく頭を下げた。
夫人は微笑んだが、その目にはほのかな疑念の色がにじんでいた。
「そう……いいのよ、でも最近、マダムの雰囲気、少し変わったような……昔はもう少し、余裕がある印象だったのに」
セリアはすぐに俯き、小さな声で答える。
「……私のせいかもしれません。至らぬ私が足を引っ張って、マダムに余計な負担を……本当に、情けないですわ」
あくまで“自分が悪い”という姿勢を取りながら、マダムの“変化”をさりげなく印象づける。
その言葉は、まるで濃い紅茶にひとしずくの毒を垂らすように――夫人の心に、静かに沈んでいった。
噂は少しずつ、けれど確実に、宮廷の中へと染み込んでいった。
「マダム・ルーナの最近の仕立て……以前ほどの精緻さが感じられないわね」
「少し威圧的じゃありません? あの若い助手さんが、怯えているのを見たことがあるの」
「そういえば、前の納期も少し遅れていたらしいわ。以前はあんなことなかったのに――」
確証のない言葉がさも真実であるかのように囁かれ、いつしか“噂”は“認識”へと変わっていく。
誰も明確な証拠は持っていない。けれど“なんとなく、そうらしい”という空気だけが、静かにマダムの足元を崩していった。
――そして、事件は起きた。
「王妃陛下のドレスコンペ?」
その知らせを聞いたとき、ルーナは静かに目を伏せ、少し考え込んだ。
かつての自分なら、喜んで参加していただろう。だが今は、どこか心のどこかがざらついていた。
だが、マダム・ルーナは応じた。
自分を信じてくれる顧客のためにも、職人としての誇りを貫くためにも――
そして、静かに一枚のデザインを提出した。それはかつて、セリアが見て感嘆した、あの優美で洗練されたラインを持つドレスだった。
この日、華やかな会場には選ばれしデザイナーたちが招かれ、それぞれが丹精を込めた作品を披露する場となった。
まずはセリア・グランテ。
若く、近頃注目を集めているという令嬢の名が呼ばれ、純白のドレスが披露された。
洗練されたライン、繊細なレースと裾の流れ――
観客からは驚きの声が漏れた。
「まぁ……なんて美しいドレス……」
「今まで見たどのドレスよりも、気品があるわ……」
「この色づかい、王妃様にぴったりだわ!」
「新しい風を感じるわね」
マダム・ルーナは客席の一角からそのドレスを目にし――目を見開いた。
(……これは……?)
息を呑む。
襟元のライン、腰に入れたギャザー、スカートに流れるように広がる刺繍の配置……
すべて、自分が夜を徹して考え抜いた“あのデザイン”だった。
(これは……私の……?)
(なぜ、あの子が……)
目の前の景色が、ほんの一瞬、霞んだ。
扇を持つ手が震えるのを抑えきれない。
ざわめく場内。
審査員たちが次々と頷き、メモを取っていく。
称賛の視線が、セリアに注がれる。
(落ち着いて……私の番はまだ……)
マダム・ルーナはゆっくりと深呼吸し、なんとか表情を取り繕った。
だが、そのわずかな表情の変化――頬のこわばり、視線の揺れ――を見逃さなかった者たちも、いた。
ざわつく会場の空気の中、次に呼ばれたのは――マダム・ルーナ。
現れたのは、まったく同じデザインのドレスだった。
ほんの細部に違いはあれど、輪郭もレースの配置も、全体のバランスも……ほとんど一致していた。
「……えっ? 同じ?」
「どういうこと? どちらが本物……?」
観客席にざわめきが広がっていく。
「マダムとセリア嬢が同じようなデザインを……?」
セリアは、その中で、震えながら呟いた。
「……マダム? これ……」
「まさか……いえ……そんな、はずは……でも……」
「私……マダムのこと、ずっと尊敬してたのに……」
その瞬間、観客席の方からざわめきが広がりはじめる。
「……マダムが、セリア嬢のデザインを……?」
「……いや、でも……どちらが本当に先に……?」
その場にいた何人かが、顔を曇らせながら、セリアの話を思い出した。
「……そういえば、彼女……前に“マダムにアイデアを見せたら、似たものを作られてしまった”って……」
「その時は気のせいだと思ってたけど……これじゃあ……」
そう、“空気”が一気にマダムに傾いていく。
そこに事実など関係なかった。感情と印象だけが、容赦なく牙を剥いた。
ルーナは、すべてを理解した。
セリアは、最初からこの瞬間を狙っていたのだ。
デザインを模倣し、先に発表することで“自分こそが創作者”という印象を与え、さらに陰で自分の評判を落とす準備までして――。
怒りよりも、悲しみが先にあった。
信じていた。
あの真っ直ぐな目も、情熱も、全部が嘘だったのだと知った瞬間、胸の奥がひどく冷たくなった。
その夜、ルーナは静かに、宮廷の職を辞した。
高貴なドレスを纏った女たちのざわめきも、流行を生み出すという誇りも、
すべてが、どこか遠くに霞んで見えた。
――そして、森の近くの小さな村に、ふと導かれるように辿り着いたのだった。
「私はね……マナーや流行より、“気品”そのものを大事にしてきたの。でも、貴族社会ではそれが時に無意味になる。けれど、あなたにはそれがあるわ。自然と、そこにあるもの」
マダムはカップを持ち上げ、そっと笑った。
「……本当に、不思議なお店ね。気づけば、ここに来たくなってしまう」
クラリッサは、微笑みながらハーブティーを注ぎ足した。
「おかわり、いかがですの?」
その日、マダム・ルーナはまた一つ、心の傷を静かに手放していった。
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