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ロレンシオの我儘は一部の貴族には知れ渡る事となってしまった
フェリシアナの元には心配という名の様子伺いの手紙が日に何通と届くようになった
「フェリシアナ。王太子殿下からお話がきた」
レデスマ侯爵家の晩餐の時間に当主である父から放たれた言葉にカトラリーを持つ手が止まる
心配そうに見つめる母に笑顔を返して父へと向き直る
「元老院には伝えてないようだが、両陛下と私には婚約解消の希望を伝えてきた。もちろんあちらの有責でだ。」
「当たり前です。フェリシアナに否は全くないのですから」
淡々と話す父に少しばかり感情的になっている母
「公妾の道は選択しないということですね」
フェリシアナも淡々と返す
どうやら父も公妾ではダメなのか。とロレンシオに提案はしていたようだ
だがそれを拒否したロレンシオに少なからず父も呆れている様子だった
「両陛下はなんと仰っておりましたか?」
「両陛下も頭を抱えていた。なんせこれまで品行方正だった殿下の我儘だからな」
王宮の中は騒然としているよ。と話す父に「なるほど。それで手紙が増えたのか」とフェリシアナは納得した
皆、気になっているのだ
我が国始まっての大スキャンダルが起こるのではないかと
「幸い、王子はロレンシオ殿下1人ではない。もし殿下が少しでも不誠実な行動を行えばすぐに廃嫡にすると両陛下より達があった」
父の言葉にフェリシアナは首を傾げる
不誠実な行動?それはすでに行っているではありませんか。と言いたい言葉をなんとか飲み込んだ
フェリシアナのそんな気持ちに気づいたのだろう
レデスマ侯爵は幼子に話しかけるように優しく説明を始めた
ーー
「つまり、現時点では殿下はサントス嬢と友人の範囲内で交流をされており、男女の仲ではない。ということですか」
「そうだ。フェリシアナに話したあの時に初めてその思いを告げられただけだ」
想いだけでは証拠にならない
行動を起こして初めて証拠として提出できるのだ、と父に言われフェリシアナは言葉をなくした
「あなた。ロレンシオ殿下が仮に廃嫡となった場合、フェリシアナはどうなりますの?」
それまで沈黙を貫いていた母の言葉にハッとする
「まだそこまでの話は出ていないが…おそらくアルマンド・カサレス大公殿下と新たに婚約を結ぶかもしれないな」
「カサレス大公殿下ですか…」
アルマンド・カサレス大公は現国王の年の離れた従兄弟であり年齢は今年30を迎えると聞いている
フェリシアナは王太子妃教育を終えた身
おいそれと貴族家に嫁がせることができなくなってしまっていたのだ
「まあそう心配することはない。王太子妃になるのはフェリシアナだ」
父のその言葉に一抹の不安を感じた
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