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亜空間「箱庭」異譚
転移前夜
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「ただいま~」
そう言って俺は自分ン家の鍵を開けて入る。
一人暮らしになったので返事は無いけどな。
「もう一年近くか・・・早いというか長いというか」
二親は物心ついた頃から仕事で海外や日本中を飛び回っていたんだが、まさかその先で事故に巻き込まれてしまうとは。
まあ、土地持ちだったので大きい場所は大企業に貸し出して小さい所は売ったりした財産を残してくれたので、生活は維持できているんだ。高校にも通い続けられているし。
「さてと準備をしますか」
「勉強か?熱心じゃな」
「校外学習って事でさ、今回は森林型のサバイバルスクールに参加になったんだよ」
「そうか」
「ああ」
一人でいるのにこの会話。別に独り言のクセとか持っているんじゃなくて存在している相手がいるんだ。
「あまり気が乗らぬようじゃな」
「ん。都市型の方がまだ遊べる要素があるってみんなの意見には同意するよ。森林型にも良い所は有るけどね」
「たしか官民共同でやっておる災害や異変の時の実践的な訓練じゃったな」
「そうそう」
「しかしお前には要らんと思うが」
会話の相手は見た目は凄く美しい幼女。そしてロリババアのカテゴリーに入るだろう。なにしろ年齢を付けられない存在だとか。
座敷童とかの妖怪変化では無くて本人曰く俺自身なんだそうだ。
意味わからんよ!
・・・ただ霊体でも無くて体温も有る実体なんだよね。どちらかと言えば精霊とか、宇宙人とかかな?
しかしその容姿は特徴が多い。
可愛らしく整った顔立ちをしていて将来きっとミスコンとかで優勝してすごく騒がれるんだろうなーって感じだよ。
肌は透き通るような白に髪も銀色で巫女っぽさ感がマックスだ。
眼の色だけ黒に近い茶色だけど。
顔が東洋人・日本人にしては目が大きくて、鼻は低いが幼さと相まって人形感もスゴイ。
肌の色なんて白いというよりも青みがかかっているし、髪の色も銀色のメッシュを全体にまぶしたような白髪だ。
けどアルビノ=色素欠乏個体では無いんだそうで、リューシズム=白変種だそうだ。
二十日鼠や兎のジャパニーズホワイトは目も紅いアルビノだが北極熊や白鳥なんかは目が紅く無いので、そういった白い種類と同じだって事。
人は白と黄と黒が目立つ分け方が出来るが、お互いに別の種ではないので子を成せる。
彼女も同様で出産経験がある。ただその頃は普通に大人の姿で、今はチカラのセーブの都合なんだそうだ。
ツッコミたい表情をしていたんだろう、彼女から「ツッコミは不要じゃ」と先制されたっけ。
で、「どうじゃ儂と子作りせぬか?いろいろと教えてやれるぞ?お互いウィンウィンに」と誘う誘う、思いっ切り笑い飛ばしてやった。冗談だろうし、冗談じゃ無くても一矢報いたいからな。
ただ、少しだけ女の性と言うものを教えられた。
大変だなと思えた。
男も楽じゃないけど。
そういえば、アジア大陸にファローディア=ダマ鹿ってのが居るが、基本は普通に鹿の模様している。
茶色の背中から腹部にかけて白くなっていくグラデーションに白点が鏤められているんだが、個体(血筋)によっては茶色が濃いのと薄いのが居るんだが、最も極端なのは真っ黒なのと真っ白なのになる。
白いのはまだオスの角で鹿だと判るが、メスでは山羊にしか見えないんだよな。顔つきもスリムな鹿っぽくないから余計に。肉髭はないけど。
子供の頃見た時は皆して「山羊だ」って言ってたが、飼育員から鹿って言われてびっくりしたっけ。
山羊を連れて来てさ、丁寧に並べて説明したんだぜ。
あれは勉強になったな~、なにしろ鹿って犬歯が有るんだからな。
格好はチカラで再現しているって話だけど、コスプレして遊んでいるかのように色んな衣装にしている。
巫女服の時はヤバかった。神々しさが半端なく・・・自覚あるらしくドヤ顔してたけど、なんでも本当に巫女だったらしい。
和服の時は座敷童そのまんまだったので大いにウケたんだが暫く不機嫌だったけどスゲエ似合っていた。
ドレスやゴスロリだとモデルやれよってツッコんでた、無意識に。
そんな彼女だが名前を言ってくれない。いくら聞いても「第四形態でよい」だ。
ちょっと無粋なので「カルテット」って言ってる。フォーだと思い入れのあるキャラクターと被らせたくないのと四番目では無く四重の存在に近いらしいので。
気に入っているか定かではないが嫌がってはいないので良しとしている。
「いやいや・・・俺にそんな超常的なチカラなんてないですよ」
「記憶の大部分を妾が受け持っておるからの、今すぐにでも渡せるぞ」
「いやいや要らない要らない。なんだかわからないし別人になりたくもないし。なにより普通で、今の俺が一番だよ」
「儂を実体化させて話が出来る時点で大概じゃがなぁ、それに儂を抱けば一度で渡せるんじゃがな」
知らんがな。
「記憶を持ってはいるがバックアップじゃな。本体に元々在るのをロックしておる。パスワードをこっち持ちにしてるだけじゃ」
「そんな人をパソコンみたいに」
「判り易かろう?この辺りも共有しておるのでな。ああ、男の生理とかも知っておるので心配無用。むしろ女心を理解する様努力じゃな」
「いやよけいな」
「隣の娘とかな」
「うう・・・」
「金髪碧眼で可愛らしいじゃろう」
「確かに懐いているし、口癖がお嫁さんにしてだし。嫌じゃないけど」
「まったく少しは乙女心を酌んでやれ。伴侶に成りたいのは本望なのだから」
「すげえ年下だし、まだ十歳だっけか・・・ロリコンか俺?ここにもロリババアいるし・・・」
「見かけに捉われるなよ、本質を見抜けねば、また後悔に沈むぞ」
以前の俺は酷く辛い思いをしたそうだ、覚えていないが。
話題をそらそう。
「都市型のサバイバル施設は大規模停電や帰宅困難者の事が有って都市ならではの危険や畑とかが無いから食糧の確保ができないからそれに対応させる場所だし、海岸型や河川型は氾濫や土石流に備えての施設だからさ、冒険者育成所ってイメージじゃん・・・はあ~」
「一気にしゃべって息切れしとるな」
「あんまり続けたくない話をしたくないんだ・・・喋る相手には感謝してるけど」
「ふふ、そうかの・・・ではここまでにしておこうかの」
「頼むよ」
さて準備はできた。明日が来るのを待つだけだ。
もっとも。
その日にあんなことが起きるなんて思いもしなかった、さらに、その後の事とか。
そこは暗闇に満ちていて、広がりがあるのかそれとも壁か崖が有るのか全くわからない。
しかし四角く巨大な物体が有るのは解った。
不思議にもそこには森が有り、山が有り、川が流れ、街並みが有り、人と生き物が生活をし、雨が降れば太陽の様な存在が有り、夜が訪れて星が瞬く・・・不思議な物体だ。
亜空間の挾間に人為的に生成されたその場所は、箱庭、と命名されていたがそこに住むモノ達には与り知らぬ事だった。
しかしそこには平和に満ちてはおらず戦いと略奪に巻き込まれ凄惨さが溢れていた。
その中で。ある村に才気あふれた若者がいた。
腕力・知力・魔力に恵まれ、優しく驕らず勇猛な。そして整った貌をしている。
彼は村の為に、みんなの為に戦い勝利して来た。
やがて認められた腕を請われて、この大陸の第二王都に赴き更に腕を磨いて魔法も極めていった。
大陸の名を「箱庭」と言う。同じ名称なのは継承を強制していた為でも有る。
剣と魔法が有り、ファンタジーのセカイで在るが、そこに存在するのはイキモノ達なので、喰う事と排泄する事と、物質が循環するコトワリに包まれたセカイでも有った。
王都で活躍した彼は名声を得、権力と途方も無い金を持った。
更に高みを目指そうと彼は女を抱き、整った容姿を以ってして男色の趣向を持つ貴族に自らを売り込んでいった。
気が付くと王族と遜色が無かろう地位まで上り詰めていた、しかし、王族との婚姻は許されなかった。
直系ではないが、由緒のある貴族との交流の機会を得た彼は、遂に若く美しい妻と娶って、より地位が盤石になっていったが・・・。
彼はまだ自分を売り込み続けていた。
更に妻をも巻き込んだ。
どれだけ苦痛だっただろうか。
逆らう事をしなかった妻は心を崩した。
果てに自ら進んで淫らに乱れていった。
なのに、彼女の美しさは朽ちること無く、むしろ飛躍的に伸びていった。
ある日、政治的に反発していた隣国の代表者が掌を返してきた事から、ふとした切っ掛けで妻の異常さに気が付いた彼は、勇者とさえ呼ばれた実力で単身代表者の居る宿に乗り込んでいった。
目の前にある障害物をすべて排除しながら。
やがて、妻と代表者が睦合っている現場に突入し、問答無用のまま一体化している二人を縦に二分した。
殻を切り裂かれて中身の物体と液体を盛大にまき散らして命は果てた。
彼はすぐさま次の行動に出た、究極の魔法と禁断の魔術を使って物体と液体を融合、再構成し再構築した。
そこにはまだ幼さの残る美しい女性の姿に近いホムンクルスがいた。
人の知識と記憶を持っているが、生体部品で造られた高度なアンドロイドでしか無く、命令以外では行動も思考もしない。
更に大きな違いは両性具有だった。
彼は嫉妬心にかられたのであろうか、それとも作り替えの良い機会だと思ったのだろうか。
ただ、その錬成の時に使われた魂は三つ在り、その一つは極めて未成熟だった。
彼は更に大きな権力を求め、異世界のヒトを望んだ。
そう言って俺は自分ン家の鍵を開けて入る。
一人暮らしになったので返事は無いけどな。
「もう一年近くか・・・早いというか長いというか」
二親は物心ついた頃から仕事で海外や日本中を飛び回っていたんだが、まさかその先で事故に巻き込まれてしまうとは。
まあ、土地持ちだったので大きい場所は大企業に貸し出して小さい所は売ったりした財産を残してくれたので、生活は維持できているんだ。高校にも通い続けられているし。
「さてと準備をしますか」
「勉強か?熱心じゃな」
「校外学習って事でさ、今回は森林型のサバイバルスクールに参加になったんだよ」
「そうか」
「ああ」
一人でいるのにこの会話。別に独り言のクセとか持っているんじゃなくて存在している相手がいるんだ。
「あまり気が乗らぬようじゃな」
「ん。都市型の方がまだ遊べる要素があるってみんなの意見には同意するよ。森林型にも良い所は有るけどね」
「たしか官民共同でやっておる災害や異変の時の実践的な訓練じゃったな」
「そうそう」
「しかしお前には要らんと思うが」
会話の相手は見た目は凄く美しい幼女。そしてロリババアのカテゴリーに入るだろう。なにしろ年齢を付けられない存在だとか。
座敷童とかの妖怪変化では無くて本人曰く俺自身なんだそうだ。
意味わからんよ!
・・・ただ霊体でも無くて体温も有る実体なんだよね。どちらかと言えば精霊とか、宇宙人とかかな?
しかしその容姿は特徴が多い。
可愛らしく整った顔立ちをしていて将来きっとミスコンとかで優勝してすごく騒がれるんだろうなーって感じだよ。
肌は透き通るような白に髪も銀色で巫女っぽさ感がマックスだ。
眼の色だけ黒に近い茶色だけど。
顔が東洋人・日本人にしては目が大きくて、鼻は低いが幼さと相まって人形感もスゴイ。
肌の色なんて白いというよりも青みがかかっているし、髪の色も銀色のメッシュを全体にまぶしたような白髪だ。
けどアルビノ=色素欠乏個体では無いんだそうで、リューシズム=白変種だそうだ。
二十日鼠や兎のジャパニーズホワイトは目も紅いアルビノだが北極熊や白鳥なんかは目が紅く無いので、そういった白い種類と同じだって事。
人は白と黄と黒が目立つ分け方が出来るが、お互いに別の種ではないので子を成せる。
彼女も同様で出産経験がある。ただその頃は普通に大人の姿で、今はチカラのセーブの都合なんだそうだ。
ツッコミたい表情をしていたんだろう、彼女から「ツッコミは不要じゃ」と先制されたっけ。
で、「どうじゃ儂と子作りせぬか?いろいろと教えてやれるぞ?お互いウィンウィンに」と誘う誘う、思いっ切り笑い飛ばしてやった。冗談だろうし、冗談じゃ無くても一矢報いたいからな。
ただ、少しだけ女の性と言うものを教えられた。
大変だなと思えた。
男も楽じゃないけど。
そういえば、アジア大陸にファローディア=ダマ鹿ってのが居るが、基本は普通に鹿の模様している。
茶色の背中から腹部にかけて白くなっていくグラデーションに白点が鏤められているんだが、個体(血筋)によっては茶色が濃いのと薄いのが居るんだが、最も極端なのは真っ黒なのと真っ白なのになる。
白いのはまだオスの角で鹿だと判るが、メスでは山羊にしか見えないんだよな。顔つきもスリムな鹿っぽくないから余計に。肉髭はないけど。
子供の頃見た時は皆して「山羊だ」って言ってたが、飼育員から鹿って言われてびっくりしたっけ。
山羊を連れて来てさ、丁寧に並べて説明したんだぜ。
あれは勉強になったな~、なにしろ鹿って犬歯が有るんだからな。
格好はチカラで再現しているって話だけど、コスプレして遊んでいるかのように色んな衣装にしている。
巫女服の時はヤバかった。神々しさが半端なく・・・自覚あるらしくドヤ顔してたけど、なんでも本当に巫女だったらしい。
和服の時は座敷童そのまんまだったので大いにウケたんだが暫く不機嫌だったけどスゲエ似合っていた。
ドレスやゴスロリだとモデルやれよってツッコんでた、無意識に。
そんな彼女だが名前を言ってくれない。いくら聞いても「第四形態でよい」だ。
ちょっと無粋なので「カルテット」って言ってる。フォーだと思い入れのあるキャラクターと被らせたくないのと四番目では無く四重の存在に近いらしいので。
気に入っているか定かではないが嫌がってはいないので良しとしている。
「いやいや・・・俺にそんな超常的なチカラなんてないですよ」
「記憶の大部分を妾が受け持っておるからの、今すぐにでも渡せるぞ」
「いやいや要らない要らない。なんだかわからないし別人になりたくもないし。なにより普通で、今の俺が一番だよ」
「儂を実体化させて話が出来る時点で大概じゃがなぁ、それに儂を抱けば一度で渡せるんじゃがな」
知らんがな。
「記憶を持ってはいるがバックアップじゃな。本体に元々在るのをロックしておる。パスワードをこっち持ちにしてるだけじゃ」
「そんな人をパソコンみたいに」
「判り易かろう?この辺りも共有しておるのでな。ああ、男の生理とかも知っておるので心配無用。むしろ女心を理解する様努力じゃな」
「いやよけいな」
「隣の娘とかな」
「うう・・・」
「金髪碧眼で可愛らしいじゃろう」
「確かに懐いているし、口癖がお嫁さんにしてだし。嫌じゃないけど」
「まったく少しは乙女心を酌んでやれ。伴侶に成りたいのは本望なのだから」
「すげえ年下だし、まだ十歳だっけか・・・ロリコンか俺?ここにもロリババアいるし・・・」
「見かけに捉われるなよ、本質を見抜けねば、また後悔に沈むぞ」
以前の俺は酷く辛い思いをしたそうだ、覚えていないが。
話題をそらそう。
「都市型のサバイバル施設は大規模停電や帰宅困難者の事が有って都市ならではの危険や畑とかが無いから食糧の確保ができないからそれに対応させる場所だし、海岸型や河川型は氾濫や土石流に備えての施設だからさ、冒険者育成所ってイメージじゃん・・・はあ~」
「一気にしゃべって息切れしとるな」
「あんまり続けたくない話をしたくないんだ・・・喋る相手には感謝してるけど」
「ふふ、そうかの・・・ではここまでにしておこうかの」
「頼むよ」
さて準備はできた。明日が来るのを待つだけだ。
もっとも。
その日にあんなことが起きるなんて思いもしなかった、さらに、その後の事とか。
そこは暗闇に満ちていて、広がりがあるのかそれとも壁か崖が有るのか全くわからない。
しかし四角く巨大な物体が有るのは解った。
不思議にもそこには森が有り、山が有り、川が流れ、街並みが有り、人と生き物が生活をし、雨が降れば太陽の様な存在が有り、夜が訪れて星が瞬く・・・不思議な物体だ。
亜空間の挾間に人為的に生成されたその場所は、箱庭、と命名されていたがそこに住むモノ達には与り知らぬ事だった。
しかしそこには平和に満ちてはおらず戦いと略奪に巻き込まれ凄惨さが溢れていた。
その中で。ある村に才気あふれた若者がいた。
腕力・知力・魔力に恵まれ、優しく驕らず勇猛な。そして整った貌をしている。
彼は村の為に、みんなの為に戦い勝利して来た。
やがて認められた腕を請われて、この大陸の第二王都に赴き更に腕を磨いて魔法も極めていった。
大陸の名を「箱庭」と言う。同じ名称なのは継承を強制していた為でも有る。
剣と魔法が有り、ファンタジーのセカイで在るが、そこに存在するのはイキモノ達なので、喰う事と排泄する事と、物質が循環するコトワリに包まれたセカイでも有った。
王都で活躍した彼は名声を得、権力と途方も無い金を持った。
更に高みを目指そうと彼は女を抱き、整った容姿を以ってして男色の趣向を持つ貴族に自らを売り込んでいった。
気が付くと王族と遜色が無かろう地位まで上り詰めていた、しかし、王族との婚姻は許されなかった。
直系ではないが、由緒のある貴族との交流の機会を得た彼は、遂に若く美しい妻と娶って、より地位が盤石になっていったが・・・。
彼はまだ自分を売り込み続けていた。
更に妻をも巻き込んだ。
どれだけ苦痛だっただろうか。
逆らう事をしなかった妻は心を崩した。
果てに自ら進んで淫らに乱れていった。
なのに、彼女の美しさは朽ちること無く、むしろ飛躍的に伸びていった。
ある日、政治的に反発していた隣国の代表者が掌を返してきた事から、ふとした切っ掛けで妻の異常さに気が付いた彼は、勇者とさえ呼ばれた実力で単身代表者の居る宿に乗り込んでいった。
目の前にある障害物をすべて排除しながら。
やがて、妻と代表者が睦合っている現場に突入し、問答無用のまま一体化している二人を縦に二分した。
殻を切り裂かれて中身の物体と液体を盛大にまき散らして命は果てた。
彼はすぐさま次の行動に出た、究極の魔法と禁断の魔術を使って物体と液体を融合、再構成し再構築した。
そこにはまだ幼さの残る美しい女性の姿に近いホムンクルスがいた。
人の知識と記憶を持っているが、生体部品で造られた高度なアンドロイドでしか無く、命令以外では行動も思考もしない。
更に大きな違いは両性具有だった。
彼は嫉妬心にかられたのであろうか、それとも作り替えの良い機会だと思ったのだろうか。
ただ、その錬成の時に使われた魂は三つ在り、その一つは極めて未成熟だった。
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