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亜空間「箱庭」異譚
箱庭行脚 第拾話
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駆け付けた人達に救助される俺とクラフトとリーフ。
二人は予め仕込んでいた話をする。
曰く。
全員が力を合わせて竜討伐に当たった。
しかし、力及ばず斃れていった。
やっと脱出できたが・・・と。
細かい戦いの描写は回復してからだと皆が撤収していく。
その背後でまだ煌めいていた魔力の残差が突然膨れ上がって竜の姿を成した。これは守護者の怒りかと動揺した面々の中、俺は最後の挨拶に現れた守護精霊に頷いていた。
精霊の竜は目を閉じて頭を垂れて暫し佇んだ後、真上を向いて大きく咆哮した。
大きい音量はそのまま魔力の波紋と成って広がり消えると同時にその姿も失われた。
俺は小声で囁く。
「律儀な」
誰にも聞かれない様に。
これで。
俺の役目としては終わった。
後は魔伝士の記憶が引継ぎとかをするのだろうな。
けれども。
あの戦い、俺は感情を曝け出していた。
恐らく。
内に秘めている本性の昂ぶりなのだろう。
かりそめの命ある肉体を思うまま嬲る・・・、それが可能なのもこの世界の創造者だから。
ただ、この世界での屍は成仏を意味する。
又は、追放、だ。
箱庭と名付けられた此処は、ゆりかごか、ホスピタルだ。
魂の・・・傷を癒して・・・復活を促す設備。
それは理解できた。
けど。
それを可能にするエネルギーはどこから得ているのか?
ダマのチームは事実上消えた。
俺を庇ったあの二人に発動した追放の呪力は竜の怒りとして認識されて、熔解して消滅した二人はその過程に疑問が挟まれる事が無かった。
俺は帰るのだろう?
だが記憶を取り戻したなら、その先はどうするのだろう?
俺に許可されたという魔法はまだ全てを使っていない。
それに。
この魔法はこの世界限定なら帰った時に使う事は出来ない。
いや。
そもそもあんなゲテモノな魔法なんて使う機会など無いし、世界が違えば使えまい。
俺はひっそりと皆から離れた。
事情説明も終わり、この世界の揺らぎも収まって来たからな。
少しだけ。
今の俺がこの世界を堪能したいんだ。
前の世界の都会。
帰宅困難な状況でもすぐに喰われて死ぬとか無かったが、命の危険その自体は存在している。
それでも安全では有るのだろう。
此方は。
喰われて死ぬ危険が活性化している。
魔力で構成された身体そのものは、摂取で身の内に取り込められればそれは食料と同じだ。
もし俺が喰われて死ねば?
・・・。
いや死ねないだろう。
ああ。そうか、死ねないのは現生に捉われる事か。
記憶を失う事が出来ないならば。
蓄積するだけならば。
牢屋と化すのか。
自由のまま。
ならば、記憶を全て持っている俺は、辛かったのではないだろうか。
少し遅い朝。
参加者の宿場町が仮初に建てられ、事後処理に充てられた。
宿泊施設でも有り、数日間の説明をするのに使った。
そこから徒歩でゆっくりと歩き出す。
あの岩山はクレーターと成って、安全確認と利用方法を話し合っているが、そんなすぐには決着はしないだろうし、参加者も手柄を立てられず、全員が失望して故郷や拠点等へと帰路に就いた。
立ち入り禁止になったエリアは広く、警護要員が募られてその職に携わる人も居たが。
皆思い思いの方向に出発して行く、その混乱に紛れて。
目指すのは近い距離にある小高い山だ。
緩やかな傾斜なので丘に近い。
ただ、鬱蒼と木が茂り鬱蒼中を窺い観れない深い森だ。
まだ試していない魔法が有る。
そう、獣化と獣人化だ。
俺がケモミミと尻尾をはやすのは似合わないが、カルテットとかぴったり似合いそうだな。
後は、エイリだな。
偏見だろうけど、こう謂ったのは少女とか幼女だよなぁ。
俺の場合どうなんだろ?
「呼んだかの?」
「ドわァ!!」
又も驚かされた。何でいつもいつも、コイツはコーいった時にィ・・・。
「急に出るな・・・頼むからさ」
「? すまんの・・・わしのことを考えていたらしかったので丁度用事があったから出て来たんだが」
あざとい。小首を傾げるなよ。
「そうそう、儂とお主は元来一人じゃ。
なので記憶の共有を勿論しておる。
同時に、役割分担もしておる。
わしはバックグラウンドで動いておる、普段はな。
単独での行動は必要な時か任された時。
主にお主のバックアップ。
そこには魔力制禦が多分に在る。
その為、無意識領域での同期があっての・・・」
「ああ、分かったよ。以心伝心ってヤツだな」
「まあ、そうじゃの」
今更いらない情報。と言うより知りたく無かったよ・・・。どうりでなぁ・・・。
此方の考えは駄々洩れですか。そうですか。・・・はあ。
「今は限定的な処理での。容易く死んでもらうわけにはいかん。何より、産んだ者にこっ酷く叱られるからのぅ」
まって。
「俺を生んだのって誰?海外の両親って本物じゃないよね?」
「両親役は眷属達。あの世界での仕事をやる傍らやってもらって居る」
「眷属って」
「ひとつは我らに協力的、或いは妄信的な集団」
「妄信的・・・」
「もうひとつは敵対的、或いは抑制的で常に戦いを挑んで来るぞ」
「?眷属なのに」
「目的は互いの研鑽。と、万一の時の抑制。つまり我らの物理的な殲滅じゃ」
「何故、殲滅?」
「眷属も含まれなくはないが、暴走事故の時に備えてと、敵対勢力を予め持つ事であらゆる敵の取り込みや支配が可能にする為じゃ」
「いったい何と戦っているの?あと暴走って」
「先ずは。
稀有な、異常を超えるチカラを持っている事で危機感を持っているからじゃ。
世界や次元を跳躍する能力は転生を繰り返した結果、異なる自分の居た世界を繋げる事が可能じゃ。
つまり、その単位での侵略戦争や崩壊を促せる。
・・・、どうじゃ?危険じゃろ?」
ああ、まあ。
絶句していたら、柔らかく笑ってこう言った。
「一人じゃないって事じゃ」
その笑顔はドキッとしたが何故か同時に安心した。
身内への笑顔。・・・ああそういや・・・母親でも有ったんだっけか。
母の笑顔・・・か。
「母親って誰?居ないよね」
「うん?もう何回も会っておるぞ?・・・彼方に戻ったら顔を見せてやれば良い。そろそろきな臭くなって居るからの」
「ええ?!」
「まあ、心配は無用じゃし、今の状態では暴走させて大規模破壊しか見得んしな」
「そうかも・・・知れないけど」
「リ・インカーネート・システムの実行者はそれほどヤワでは無い。安心せよ」
心配していても戻ってからか。
「そうするよ」
「うん、良い判断じゃ。
ところで。
獣化と獣人化だがの・・・。
獣化は多少サイズは違えど等身大のケモノに成るんじゃ。サイズの変更は魔力の使い方がマシにならんと使えん。
獣人化ではケモナーが喜ぶ姿に近いが、余り外見的な変化よりも能力的な付与が強い。
臭いを追うとか跳躍力や視力じゃな。
強化系の魔法に近いが組み合わせが多彩なのが特徴じゃ」
「組み合わせ・・・?ああ。キメラめいた状態になるのか」
「そうじゃよ。獣化に移行すればキメラそのもの、オリジナルキメラに成れるし、その気が有ったら着ぐるみでは無く怪人怪獣にも出来る」
「おお。喜びような奴を知っている」
「やるなよ。版権が大変じゃぞ」
「こっちにも有るの?」
「いや。まあ、無いじゃろうが」
でもせっかくだし。やってみたいよな。
調子に乗ってやってしまった。
この付近が新しい魔獣や未確認の魔物が出た事で大騒ぎに。
観光名所化したのは態とだ。誤魔化す為に色々とやったけど。
三本首で翼を持つ亜竜か竜種。
巨大な口を備えた植物が動き回る。
ヘビの身体から手足に相当する蛇体が生えているとか。
二足歩行のカマキリに蝶の羽が生えているとか。
双頭のネズミに翼が有って飛んでいたとか。
やり過ぎたのは反省しているけど実害を起こしていない・・・ハズだ。
「後は、召喚術じゃな。
昆虫型で生体の主砲を持って爬行と直立二足歩行が出来る戦車と、
不定形で場所や環境に影響されず飛行可能な頑丈で特殊なエネルギー砲撃のできる疑似生命体のと、
三人の罪人を糧にお主が作った狼型のカースじゃな」
「何その最後の」
「使うのに盾を呼び出してから召喚するし、一体だけしか居らんから同時に使えんのが難点じゃ」
「いや、罪人とか、俺が作ったって」
「関わった者の中には殺すよりも重い罰を与える必要が有っての。使役するのに適した形状にしたんじゃよ」
「なんてチカラを使うんだよ・・・俺」
「なんにせよ気が済んだら戻るんじゃ、此処に来た前の場所に」
「ああ。そうだな」
二人は予め仕込んでいた話をする。
曰く。
全員が力を合わせて竜討伐に当たった。
しかし、力及ばず斃れていった。
やっと脱出できたが・・・と。
細かい戦いの描写は回復してからだと皆が撤収していく。
その背後でまだ煌めいていた魔力の残差が突然膨れ上がって竜の姿を成した。これは守護者の怒りかと動揺した面々の中、俺は最後の挨拶に現れた守護精霊に頷いていた。
精霊の竜は目を閉じて頭を垂れて暫し佇んだ後、真上を向いて大きく咆哮した。
大きい音量はそのまま魔力の波紋と成って広がり消えると同時にその姿も失われた。
俺は小声で囁く。
「律儀な」
誰にも聞かれない様に。
これで。
俺の役目としては終わった。
後は魔伝士の記憶が引継ぎとかをするのだろうな。
けれども。
あの戦い、俺は感情を曝け出していた。
恐らく。
内に秘めている本性の昂ぶりなのだろう。
かりそめの命ある肉体を思うまま嬲る・・・、それが可能なのもこの世界の創造者だから。
ただ、この世界での屍は成仏を意味する。
又は、追放、だ。
箱庭と名付けられた此処は、ゆりかごか、ホスピタルだ。
魂の・・・傷を癒して・・・復活を促す設備。
それは理解できた。
けど。
それを可能にするエネルギーはどこから得ているのか?
ダマのチームは事実上消えた。
俺を庇ったあの二人に発動した追放の呪力は竜の怒りとして認識されて、熔解して消滅した二人はその過程に疑問が挟まれる事が無かった。
俺は帰るのだろう?
だが記憶を取り戻したなら、その先はどうするのだろう?
俺に許可されたという魔法はまだ全てを使っていない。
それに。
この魔法はこの世界限定なら帰った時に使う事は出来ない。
いや。
そもそもあんなゲテモノな魔法なんて使う機会など無いし、世界が違えば使えまい。
俺はひっそりと皆から離れた。
事情説明も終わり、この世界の揺らぎも収まって来たからな。
少しだけ。
今の俺がこの世界を堪能したいんだ。
前の世界の都会。
帰宅困難な状況でもすぐに喰われて死ぬとか無かったが、命の危険その自体は存在している。
それでも安全では有るのだろう。
此方は。
喰われて死ぬ危険が活性化している。
魔力で構成された身体そのものは、摂取で身の内に取り込められればそれは食料と同じだ。
もし俺が喰われて死ねば?
・・・。
いや死ねないだろう。
ああ。そうか、死ねないのは現生に捉われる事か。
記憶を失う事が出来ないならば。
蓄積するだけならば。
牢屋と化すのか。
自由のまま。
ならば、記憶を全て持っている俺は、辛かったのではないだろうか。
少し遅い朝。
参加者の宿場町が仮初に建てられ、事後処理に充てられた。
宿泊施設でも有り、数日間の説明をするのに使った。
そこから徒歩でゆっくりと歩き出す。
あの岩山はクレーターと成って、安全確認と利用方法を話し合っているが、そんなすぐには決着はしないだろうし、参加者も手柄を立てられず、全員が失望して故郷や拠点等へと帰路に就いた。
立ち入り禁止になったエリアは広く、警護要員が募られてその職に携わる人も居たが。
皆思い思いの方向に出発して行く、その混乱に紛れて。
目指すのは近い距離にある小高い山だ。
緩やかな傾斜なので丘に近い。
ただ、鬱蒼と木が茂り鬱蒼中を窺い観れない深い森だ。
まだ試していない魔法が有る。
そう、獣化と獣人化だ。
俺がケモミミと尻尾をはやすのは似合わないが、カルテットとかぴったり似合いそうだな。
後は、エイリだな。
偏見だろうけど、こう謂ったのは少女とか幼女だよなぁ。
俺の場合どうなんだろ?
「呼んだかの?」
「ドわァ!!」
又も驚かされた。何でいつもいつも、コイツはコーいった時にィ・・・。
「急に出るな・・・頼むからさ」
「? すまんの・・・わしのことを考えていたらしかったので丁度用事があったから出て来たんだが」
あざとい。小首を傾げるなよ。
「そうそう、儂とお主は元来一人じゃ。
なので記憶の共有を勿論しておる。
同時に、役割分担もしておる。
わしはバックグラウンドで動いておる、普段はな。
単独での行動は必要な時か任された時。
主にお主のバックアップ。
そこには魔力制禦が多分に在る。
その為、無意識領域での同期があっての・・・」
「ああ、分かったよ。以心伝心ってヤツだな」
「まあ、そうじゃの」
今更いらない情報。と言うより知りたく無かったよ・・・。どうりでなぁ・・・。
此方の考えは駄々洩れですか。そうですか。・・・はあ。
「今は限定的な処理での。容易く死んでもらうわけにはいかん。何より、産んだ者にこっ酷く叱られるからのぅ」
まって。
「俺を生んだのって誰?海外の両親って本物じゃないよね?」
「両親役は眷属達。あの世界での仕事をやる傍らやってもらって居る」
「眷属って」
「ひとつは我らに協力的、或いは妄信的な集団」
「妄信的・・・」
「もうひとつは敵対的、或いは抑制的で常に戦いを挑んで来るぞ」
「?眷属なのに」
「目的は互いの研鑽。と、万一の時の抑制。つまり我らの物理的な殲滅じゃ」
「何故、殲滅?」
「眷属も含まれなくはないが、暴走事故の時に備えてと、敵対勢力を予め持つ事であらゆる敵の取り込みや支配が可能にする為じゃ」
「いったい何と戦っているの?あと暴走って」
「先ずは。
稀有な、異常を超えるチカラを持っている事で危機感を持っているからじゃ。
世界や次元を跳躍する能力は転生を繰り返した結果、異なる自分の居た世界を繋げる事が可能じゃ。
つまり、その単位での侵略戦争や崩壊を促せる。
・・・、どうじゃ?危険じゃろ?」
ああ、まあ。
絶句していたら、柔らかく笑ってこう言った。
「一人じゃないって事じゃ」
その笑顔はドキッとしたが何故か同時に安心した。
身内への笑顔。・・・ああそういや・・・母親でも有ったんだっけか。
母の笑顔・・・か。
「母親って誰?居ないよね」
「うん?もう何回も会っておるぞ?・・・彼方に戻ったら顔を見せてやれば良い。そろそろきな臭くなって居るからの」
「ええ?!」
「まあ、心配は無用じゃし、今の状態では暴走させて大規模破壊しか見得んしな」
「そうかも・・・知れないけど」
「リ・インカーネート・システムの実行者はそれほどヤワでは無い。安心せよ」
心配していても戻ってからか。
「そうするよ」
「うん、良い判断じゃ。
ところで。
獣化と獣人化だがの・・・。
獣化は多少サイズは違えど等身大のケモノに成るんじゃ。サイズの変更は魔力の使い方がマシにならんと使えん。
獣人化ではケモナーが喜ぶ姿に近いが、余り外見的な変化よりも能力的な付与が強い。
臭いを追うとか跳躍力や視力じゃな。
強化系の魔法に近いが組み合わせが多彩なのが特徴じゃ」
「組み合わせ・・・?ああ。キメラめいた状態になるのか」
「そうじゃよ。獣化に移行すればキメラそのもの、オリジナルキメラに成れるし、その気が有ったら着ぐるみでは無く怪人怪獣にも出来る」
「おお。喜びような奴を知っている」
「やるなよ。版権が大変じゃぞ」
「こっちにも有るの?」
「いや。まあ、無いじゃろうが」
でもせっかくだし。やってみたいよな。
調子に乗ってやってしまった。
この付近が新しい魔獣や未確認の魔物が出た事で大騒ぎに。
観光名所化したのは態とだ。誤魔化す為に色々とやったけど。
三本首で翼を持つ亜竜か竜種。
巨大な口を備えた植物が動き回る。
ヘビの身体から手足に相当する蛇体が生えているとか。
二足歩行のカマキリに蝶の羽が生えているとか。
双頭のネズミに翼が有って飛んでいたとか。
やり過ぎたのは反省しているけど実害を起こしていない・・・ハズだ。
「後は、召喚術じゃな。
昆虫型で生体の主砲を持って爬行と直立二足歩行が出来る戦車と、
不定形で場所や環境に影響されず飛行可能な頑丈で特殊なエネルギー砲撃のできる疑似生命体のと、
三人の罪人を糧にお主が作った狼型のカースじゃな」
「何その最後の」
「使うのに盾を呼び出してから召喚するし、一体だけしか居らんから同時に使えんのが難点じゃ」
「いや、罪人とか、俺が作ったって」
「関わった者の中には殺すよりも重い罰を与える必要が有っての。使役するのに適した形状にしたんじゃよ」
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