知らない言葉、知らない感情。

雨水

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最初の出会い

9話

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バローの腕の中で揺られていると明かりが建物から出ている事がわかる。

もしかして村なのかな?

ここで目が覚めてから初めて見る建物に安心する。

「タロ!むら、村!」

ロジーが指さして教えてくれる。

「む、ら。村、バロー寝る?」

「正解」

やっと寝れるみたいだ。

僕お昼過ぎまで寝てたけど、歩き疲れたしもう眠たい。

「タロ、寝る?」

「正解」

バローはこちらがわかるように単語で喋ってくれるからありがたい。

村の宿屋みたいなところに入って他の人冒険者?達も部屋に各々入っていく。

バローとロジーは仲は良いけど部屋は別みたいだ。

僕は抱えられているので必然的にバローと一緒の部屋だ。

お金持ってないけど大丈夫なのかな?

流れで連れて来てもらっているけど、僕ってどう状況なんだろう?

考えても仕方がないのでやめにする。

バローは僕をベット降ろして、荷物や装備を片付けている。

「タロ、食べる、行くぞ」

晩ごはんが貰えるみたい。

「タロ食べる、行く」

バローについて行くと宿の食堂でロジーもいる。

でもロジーは他の人と喋っているみたい。

席に座るとバローが注文する。

待っていると料理が次々と並べられて机がいっぱいになる。


肉のステーキと煮込み料理、野菜のスープやサラダ、バロー達にはお酒?が出されている。

僕も料理は得意なのでこの世界の味はすごく気になるけど、僕の前にバローがよそってくれたおかずの量は流石に多すぎる…。

「バロー、食べる、出来ない」

僕は失礼かなと思いつつも、つがれたおかずを半分くらい元のお皿に戻して行く。

食べきれない方が勿体無い。

バローは僕の食べる量を思い出したのか、特に何も言わずに食べ始めた。

『いただきます』

まずは野菜からだよね。

サラダを食べるサラダに入っている野菜は僕の知っているものとだいたい同じだけど、何個か知らないものも入っていて面白かった。

お肉を煮込んだ料理のお肉は一体なんの肉なのか分からないがトマトベースのソースはとても美味しかった。

ステーキは僕にはちょっと硬くて大体は飲み込んでしまった。

野菜スープは野菜の甘味が出ていて優しい味だ。

ここの料理は全体的に素材の味がする薄味だった。

調味料の種類が少ないのかな?

バローは山盛りあった料理をもう食べきっていて僕が食べるのを見ていたみたいだ。

『ごちそうさまでした』

「バローありがとー」

食べているところを見られていた事が恥ずかしくて早口になってしまう。

部屋に戻るとトイレに行きたくなった。

部屋にあるトイレは形は洋式トイレなんだけど中には半透明な丸い物体があって僕はびっくりしてバローを呼ぶ。

「バロー!」

丸い物体を指して聞く。

「バロー、何!何!」

バローは不思議なものを見るような目をしてから僕に教えてくれる。

「スライム」

スライムと言うのか…こちらの人たちには当たり前のものなんだよね。

なかなかバローがトイレから出ていかないので背中を押して、追い出して用を足す。

トイレから出るとバローは何故か服を脱いでいて、僕は驚くのも忘れて見入ってしまった。
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