知らない言葉、知らない感情。

雨水

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最初の出会い

12話〜ヴァロー視点〜

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固まっていたタロが急の動き出したと思ったらすぐに大きな声で言う。

「バロー何!?」

タロは顔が赤いまま俺に何?と聞いてくるので行った方が早いと思い、脱衣所に連れて行く。

さっさとズボンも脱ぎ、タロが服を脱ごうとしないから脱がしてやろうと思い手をかける。

『※※※※!』

「バロー、だめ!」

タロの言葉が元に戻るくらい必死に言ってくる。

もしかしてタロはまだ風呂に行くことをわかってないのか?

風呂場のドアを開けて浴槽を指さして言葉と今の状況を教える。

「ふ、ろ。風呂行く。タロ、ヴァロー」

これでちゃんと分かっただろう。

さっさと服を脱げという気持ちでまた脱がそうとするが、見たことのない服に手間取る。

タロはそれを察したのかおずおずと服を脱ぎ始める。

「タロ、風呂、行く」

お風呂に行く気になったみたいだな。

タロが体を真っ赤にして俺の方をチラチラ見ながらゆっくりと服を脱ぐもんだから、子供の癖に妙になまめかしい…。

しかし俺が子供相手に変な気分になる前に虐待の痕跡に息を呑む。

新しい傷は無さそうだが、至る所にある小さく丸い火傷の跡が目立つ。

これを見せたくなくて嫌がっていたのか?

何の痕なのか考えているうちにタロがパンツに手をかけている。

ついに分かる時が来た、男の子なのか女の子なのか。

タロがパンツを脱ぐとそこには可愛らしい小さな男性器があった。

タロはかなり可愛くて女の子でも通るけど男の子だったんだな。

ならこんな恥ずかしがることねぇだろ。

今日は長時間の移動で疲れたしさっさと入ろう。

タロを連れて行き浴槽にある魔石に魔力を与え湯を張る。

やっぱり魔石を知らなかったのか、かなり驚いているみたいだ。

タロは表情にあまり出ないが俺はだいぶ読めるようになって来たぞ。

驚いているのが面白く揶揄からかってやろうと思い、タロを持ち上げて抱き込むようにして湯に浸かる。

そうするとあまり動かなかったタロの表情がコロコロと変わるのでこれまた面白い。

また俺は変な気分になってきてギュウギュウとタロを抱きしめた。

タロは華奢で黒い髪が濡れて艶やかだ。

コイツは成長したら女からも男からも求愛されることになるだろうな。

そう思うと胸がチクリと痛んでくる。

俺は今のところタロの保護者だから将来が心配になっただけだな。

気を取り直しタロの体を洗おうとした時は流石に必死の抵抗をされたので断念した。

風呂を出て俺はいつものようにズボンだけ履きベットに横になる。

タロは何故かまた固まっていてデジャブを感じる。
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