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第1話〜Happy Birthday……〜
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「お誕生日おめでとう、これで君もお酒を飲めるようになったね」
お祝いの言葉を口にしたボクは、ワインが入ったグラスを掲げた。
「このワインは、今日のために取っておいたんだ、良かったら君も飲む?」
キミは少し照れながら、お酒を口にする。飲む前は緊張していたみたいだけど、その顔を見るに、お口に合ったようだ。
「美味しい……!」
「それは良かった。まだあるから、好きなだけ飲んでね。あ、でも無理は禁物だよ」
最初こそ、数ミリくらいしか進んでいなかったお酒だが、飲むペースを掴めてきたようで、だんだんキミの顔も赤くなっていく。その様子が本当に可愛くて、今にでも抱きしめたくなった。
いや、抱きしめたい。こんな、モニター越しではなく、ちゃんと正面から顔を見て。
それに、本来キミを祝い、最初にお酒を飲む男はボクのはずだ。
あんな何の取り柄もない凡人が、キミと向き合い、酒を飲むなどあり得ない。
本当は彼女の誕生日のために消すつもりが、なかなか尻尾を出さず、苦労した。
キミが選ぶのだから、よほどボクよりいい男なのだろうと思っていたが、どうやらキミに男を見る目はなかったようだ。
だけど、安心して。不本意ではあるがキミが誕生日に凡人を呼んでくれたおかげで、すぐに処理できる。
話が進んだところで、キミは最近ストーカーに悩んでいると話し始めた。どうやら、変な手紙やキミの写真が、家のポストに入っているという。昼夜関係なく、後ろから付けられているとも話している。
それは大変だ。何とかしてなくは。それでは、ボクがキミに手紙や写真を送っても、そのストーカーのせいでキミの記憶からかき消されてしまう。後を付ける回数を増やし、そんな奴から守らなければ。
モニター越しのキミが震えて泣いている。
「大丈夫だよ、来年の誕生日にはそんな顔はさせないから」
ボクは、ワインを全て飲み干し、手紙を書き始める。まずは、キミのお酒で赤くなった顔が、とても可愛かったと沢山伝えさせてね。
お祝いの言葉を口にしたボクは、ワインが入ったグラスを掲げた。
「このワインは、今日のために取っておいたんだ、良かったら君も飲む?」
キミは少し照れながら、お酒を口にする。飲む前は緊張していたみたいだけど、その顔を見るに、お口に合ったようだ。
「美味しい……!」
「それは良かった。まだあるから、好きなだけ飲んでね。あ、でも無理は禁物だよ」
最初こそ、数ミリくらいしか進んでいなかったお酒だが、飲むペースを掴めてきたようで、だんだんキミの顔も赤くなっていく。その様子が本当に可愛くて、今にでも抱きしめたくなった。
いや、抱きしめたい。こんな、モニター越しではなく、ちゃんと正面から顔を見て。
それに、本来キミを祝い、最初にお酒を飲む男はボクのはずだ。
あんな何の取り柄もない凡人が、キミと向き合い、酒を飲むなどあり得ない。
本当は彼女の誕生日のために消すつもりが、なかなか尻尾を出さず、苦労した。
キミが選ぶのだから、よほどボクよりいい男なのだろうと思っていたが、どうやらキミに男を見る目はなかったようだ。
だけど、安心して。不本意ではあるがキミが誕生日に凡人を呼んでくれたおかげで、すぐに処理できる。
話が進んだところで、キミは最近ストーカーに悩んでいると話し始めた。どうやら、変な手紙やキミの写真が、家のポストに入っているという。昼夜関係なく、後ろから付けられているとも話している。
それは大変だ。何とかしてなくは。それでは、ボクがキミに手紙や写真を送っても、そのストーカーのせいでキミの記憶からかき消されてしまう。後を付ける回数を増やし、そんな奴から守らなければ。
モニター越しのキミが震えて泣いている。
「大丈夫だよ、来年の誕生日にはそんな顔はさせないから」
ボクは、ワインを全て飲み干し、手紙を書き始める。まずは、キミのお酒で赤くなった顔が、とても可愛かったと沢山伝えさせてね。
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